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から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

新競技”ブレイキン”に激しく感動した件。

2024-08-12 10:02:22 | 日記


2024年、パリオリンピックが終わった。

今回のオリンピックについては、ダイジェストを振り返る程度でほとんど見ていない。
それよりも先々週末から起きた日米の株の歴史的暴落と、その対応にヤラレており、まったく興味関心が湧かなかった。今回の暴落で株式だけでなく、投資信託を含め、一時は、年収の1.5倍の資産が口座から吹き飛んだ。1年ぶりの含み損を経験。今は若干、株価は持ち直したものの、7月上旬の含み益の4分の1程度にしか戻っていない。また、このあたりの話は別途振り返るとして。。。

パリオリンピックの競技のなかで、唯一、予選から見ていたのが、今回より新競技として採用された”ブレイキン”である。即興音楽にのせて、1体1のダンスバトルで勝ち上がっていくというもの。いろんなダンスがあるが、そのなかでも最もアクロバティックで常人離れしたダンスがブレイクダンスといえそうだ。シンプルに見ていて楽しいが、実はかなり奥深い競技であることを知る。

5つの採点基準で争わる。
技術(Technique)、ボキャブラリー(多様性)、エクスキューション(完成度)、ミュージカリティ(音楽性)、独創性(オリジナティ)。素人がみて「この人、最高だな」と思っても、プロの審査員の評価はまったく異なったりする。それは、この5つの審査基準がベースになっているからだ。

ブレイキンは競技者の個性がそのまま出る。技術性が高い人、完成度が高い人、音楽性が高い人など、ダンスのスタイルも様々であり、同じ「ブレイクダンス」といえど、異種格闘技戦に近いものがあったりする。その人の得意技であったり象徴的なキメを「シグニチャー」と呼ぶ。これが「●●(選手名)のシグニチャーです!」という解説がいちいちカッコいい。若干、話がズレるが、今回の放送解説の熊崎アナと白井さん、的確な説明と強い”ハート”を含んだ解説、最高だったな。

日本人選手を応援するよりも、その競技自体を楽しんで視聴していた。個人的に好きだったのは、オランダのリーと、アメリカのジェフロ。リーは硬質なイメージが強いブレイクダンスのなかで、柔軟性や浮遊感を感じさせるダンス。ジェフロは、完成度と音楽性が飛びぬけて高いと思えた。2人とも決勝ラウンドで早々に敗退してしまって残念だが、これぞ、この競技の醍醐味といえる。



そのなかで最も印象的だったのは、日本人ビイキでない自分からしても、予選で敗退してしまったHIRO10こと、大熊選手のラストムーブである。この最終戦は、彼の敗退が決まったあとのパフォーマンスであったが、常軌を逸したといっていいほどの超絶なパワームーブを見せた。超絶というより壮絶という言葉が相応しいか。見えない炎が見えた。3戦目で筋肉疲労はピークに達していながらも、最後に己のプライド、アイデンティティ、パリまでの努力の道のり、、、そういった彼の感情がダンスで爆発した。無自覚に号泣してしまった。結果の判定は、すべて相手側につき、会場から大ブーイングが起きたが、フェアな判定だったと思う。彼のムーブは確かに音楽性を無視した内容に思えたし、おそらく彼もそれをわかって競技していたと思う。でも、その生き様、カッコよすぎだろ。放送席の3人も全員号泣www(こういうのイイ!!!)



そしてやはり決勝トーナメントである。特に、決勝と3位決定戦だ。オリンピックはメダルを取りに行くことが最大モチベーションのため、相手を打ち負かす闘争心が前提にあると思うが、このブレイキンについては異質な空気が流れている。目の前の相手のパフォーマンスに呼応する形で競技が進められていくなかで、2人の競技者にしか見えない世界が時折透けて見えたりする。そこにあるのは、相手への共感と強いリスペクトである。おそらくお互いがいろんな想いを背負って、これほどのダンスを体現させるために血のにじむような努力を重ね、この大舞台まで勝ち上がってきた。笑顔で相手を讃えながら競技している光景が、メダルをかけた真剣勝負のなかで垣間見える。そして終われば、強く抱擁する。ライバルであり戦友。そこには勝敗を超えた栄光があって、自分はここでも大号泣してしまった。

惜しくもメダルに届かなったシゲキックスこと半井選手の試合後のインタビューが聡明で清々しかった。「このオリンピックは自分に必要な挑戦だった」「ブレイキンに出会って生まれ変わった稲妻を多くの人に体験してほしい」「競技者としての僕の姿をみて目の前のものに打ち込むモチベーションになったら嬉しい」。まだ22歳でこのコメント。何かを極めようと常人には想像もできない努力と研鑽を積み重ねてきた人は、何倍ものスピードで人間として成長するのだ。

そして自分を振り返る。自分の目標ってなんだろう。
自分の「シグニチャー」ってなんだろ。
自問するきっかけを作ってくれたと思う。









2023年を振り返った件

2023-12-31 22:10:05 | 日記
2023年も残すところ、2時間。
紅白歌合戦では、有吉が司会をしている。

半年ぶりのブログ更新。
今年は自身の生活、価値観がかなり変わった1年だった。
”毒出し”のため、今年を振り返ってみる。

今年の自身の1年を漢字一文字で表すなら「厄」。

特に下半期だ。

このブログのサブタイトルにもつけているように、映画、海外ドラマなど、エンタメ鑑賞を日課としていた、あの頃が懐かしいと思えるほど、映画やドラマをまったく見ていない。
(なので、毎年恒例にしているランキング等も今年はナシ)

今月に入って甥っ子を連れて行った「ゴジラ(マイナス1)」が約半年ぶりの映画鑑賞となった。自宅でも映画をまったく見ていない。

エンタメへの情熱が失せたというより、他のことに関心がシフトしたからだ。
それは「投資」だ。

去年末に始めた投資信託を皮切りに、
米国債券、米国株(ETF含む)、日本株、FX、仮想通貨まで広く、そして”深く”手を広げた。

事態の悪化は9月のサウナ帰りから始まった。

新潟のサウナで知り合ったサウナ―の方々と茨城のサウナに遠征した帰りのこと。
マイカーで高速を走行中、エンジンベルトが切れる事故が発生。
切れたエンジンベルトがエンジンルームで暴れ倒し、エアコンのコンプレッサーが道路に落下。後続車含め、事故にならなかったのが不幸中の幸い。
修理代が高くついたため、車は廃車。損保会社で手配した代車で走行中、スピード標識の見えない道路で警察につかまり1.2万円のカツアゲ。ようやく見つけて新しく入手した中古車だったが、契約後、事故車であることがわかり破談。クレカが何者かに悪用され30万円の支払い。問い合わせしたクレカ会社のミスで「あなたが使ったものです」の通知(結局、返金された)。北海道旅行の前夜に舌を間違って噛み、口の中が出血。北海道のサウナでロッカーのカギをなくし弁償。同旅行の最後の施設、洗い場で小便の入った湯桶にたまたま遭遇。買ったばかりの時計をなくす。

その前から始めたFX。
株の損失を少しでも埋めるために始めたが、最初はビギナーズラックで連勝。しかし、ドル高から、ドル安にトレンドが変わった11月から嘘みたいに勝てなくなった。勝率は5%程度。そして気づけば、笑い話にならないほど損切り額が膨らんだ(含み損ではなく実損)。
消えた金額の大きさにようやく絶望し、メンタルが完全にやられ、仕事でも私生活でも失態を重ねた。

現在はFXとの付き合い方を変え、メンタルも持ち直した。FXによっていろんな損失を被ったが、そこから完全撤退はしない。FXは有効な投資手法であるという結論のもと「負けた分を取り返す」のではなく「使う価値のある投資手法」として完全に割り切れるようになった。
現在、デモ取引で修行中。小ロットで100万円を稼いだらリアルな相場にまた戻ってきたいと思う。

株に関しても、この好景気にも関わらず(基本、現在株をやっている人の大半がウハウハの相場環境)、仕手株の損切りに失敗し、わずかにマイナス。大半がドル資産のため、最近の円高の影響を食らって、保有株があがってもなかなかプラスにはならない。
上昇を続けるビットコインは、エントリーに大成功。下半期から始まった上昇トレンドに入る前に入ることができた。。。。が、11月、わずかな調整下落に動揺し、来年半減期を迎える”黄金のチケット”を一番安いレンジで全額、手放してしまう。その後、ビットコインは狂ったように上昇していった。。。。

車のトラブルはアンラッキーだったと思うが、投資については自身の知識のなさ、浅はかさが招いた事態だ。

こんな状況で、エンタメへの興味が湧くこともなく、テレビも見ず、ひたすら投資について勉強する日々が続いている。

これって幸なのか不幸なのか。。。

来年からは新NISAも始まるため、しばらく投資からは距離を置く予定。

来年もどんな年になるのだろう。

4ヶ月ぶりに、ブログを再開する件

2021-10-21 20:02:07 | 日記
人生初の副業に手を出し(合法)、自宅での空き時間は、ほぼ全てその副業に時間を割いた。。。

約4か月、それなりに稼いだので、一旦やめて、ブログ更新を再開したいと思う。
(こんなに長期間、ブログを放置したのも初めて)

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コメントいただいた方、ありがとうございます。

但し、これまで通りのペースやボリュームでの記事投稿は難しいと思いますのでご了承くださいませ。
映画や海外ドラマを見るペースもグッと減りました。

本ブログは情報発信のためというより、自身の行動記録を残すことをモチベーションにしています。
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4か月間で見た映画について、
個人的に面白かったと思う作品を下記にカテゴリー分けします。

<年間ベストに入る傑作>【90点台作品】
・プロミシング・ヤング・ウーマン
・ザ・スーサイド・スクワッド
・空白


<めちゃ面白かった!>【80点台作品】
・孤狼の血 LEVEL2
・シャン・チー/テン・リングスの伝説


<満足>【70点台作品】
・クワイエット・プレイス 破られた沈黙
・東京リベンジャーズ
・007/ノー・タイム・トゥ・ダイ


台湾パイナップルを食した件。

2021-05-05 08:17:09 | 日記


南国系のフルーツが好きだ。
パイナップルにも目がなく、スーパーで安売りしていると丸のまま購入してしまう。そんななか、台湾産のパイナップルが日本で販売されるようになった。背景にあるのは台中関係の悪化だが、そんな政治的な問題はさておいて美味しいフルーツにありつける機会を逃す手はない。
いつも食べているのはフィリピン産のパイナップルだが、それよりも一回り小さい印象。価格は近くのスーパーでフィリピン産が398円に対して、台湾産が598円、約1.5倍高い。税込みだと600円で超え、やや抵抗感があったものの思い切って買ってみた。



フィリピン産は緑色に対して、台湾産はベージュベースでときどきピンク。細かいトゲトゲがあって触ると痛い。品種が違うようだ。ネットがしてあるのは、果肉を守るというより、手にとる人のケガ防止の目的が強そうだ。

さっそく切ってみる。包丁の入りがスムーズであまりスジが感じられない。皮を削いでみる。あれ?果肉に食い込んでいる茶色いヘッコミがほとんどない。皮を薄く切っても、可食部がそのまま残るのだ。ちょっと感動。食べられる芯の部分も含めて、フィリピン産よりも可食部が明らかに多い。

食べてみる。「甘っ」。濃厚な甘みは「蜜」という表現が合っている。実際、芯に向かって蜜が入っていて、リンゴの蜜にソックリである。フィリピン産は酸っぱい箇所と甘い箇所で味が分かれているものの、台湾産はどこを食べても甘い。芯は甘くサクサクしていて新触感。筋っぽいところもない。パイナップルの概念が変わる!というのは大げさだが、台湾産を食べてしまうとフィリピン産には戻れそうにない。どうしてこれまで日本で販売されてなかったのだろう。
あとは価格だ。ワンコインで買えるようになると有難い。

有吉が結婚してしまった件。

2021-04-02 23:37:35 | 日記
今日は朝ウナをキメるために朝の4時に起床。最高の整いから始まった1日。仕事もはかどり、定時に勤務を終えた。夜早々に眠くなり、布団に入りながら、スマホを軽くイジっていたら「有吉結婚」のニュースを知る。お相手はかねてから噂があった、夏目三久だという。

自身が敬愛する芸人、有吉のおめでたいニュースだが、祝うよりもショックが大きく、すっかり目が覚めてしまった。

ゴールデンのMCで器用に番組を回す頭脳派かつ常識人である一方、サンドリなどで見せる狂人ぶりの2面性。有吉がそれぞれの番組スタッフや、視聴者が求める像に合わせて、演じ分けているのは承知のうえだったが、後者の狂人(というか芸人)としてのキャラクター像が、くっきり幻想になってしまったことが寂しいというか。。。

思い返せば、マツコ・デラックスとの番組でたびたび、有吉の家庭的な生活スタイルに触れ「実はしっかりやっている」とイジられていたが、完全な独り身ではなかったということで腑に落ちる。しっかりと社会性があって人間性があって、才能があって努力家。だからこそ、多くのメディアを通して、彼のパフォーマンスに魅せられていたのだが。。。「やっぱ、そうなんです」と答えを出された感じ。。。

ぶっちゃけ、幻想のまま、独身を貫いてほしかった、、、というのはイチファンの勝手な戯言であります。

まだ救いは、相手が一般人女性ではなかったということか。夏目三久という彼との組み合わせがイメージできることに若干の安堵がある。背が高くて、「女子」よりも「女性」を好む彼のタイプ、そのままだし。

これから守るべき家族の存在がますます大きくなるなかで、有吉の芸風も変わらざるを得ないだろう。人生を重ねていくことは、イコール変化していくこと。そりゃそうだ。

結婚、おめでとうございます。お幸せに。








2021年春の近況日記

2021-04-01 05:06:47 | 日記

3月が終わった。仕事の話をボヤく。

自分が従事する業界にとって1月~3月は最繁忙期にあたり、この期間を乗り越えることに大きな意味があったりする。今週の月曜日にクライアントへのすべての納品が終わり、昨日、それに伴うクライアントへの報告を終えた。辛かった苦行からようやく解放された想い。一昨日は、フレックスを初めて活用し、早めに業務を終え、今の会社に転職する前に訪れていた北中米旅行の写真、約600枚をカメラキタムラのプリントに出した(総額15,000円だったな・・・)。

昨年の1月に今の会社に転職、2年目にあたる今年の1月から新しい部署に転属した。ベテラン社員が集まる部署であり、周りの環境が一変(人の部分が大きい)、扱う案件規模も大きくなり、途中から入ってきた自分には肉体的、精神的にかなり負荷が高かった。転職者の"あるある"だが、退職者や休職者で抜けた補充要員として充てられる。引き継ぎ案件が難儀で、これまでの経験上、情報の共有不足等で苦しめられることが多く、今回もそれに該当した。自分の監督役にあたるプロジェクトリーダーは、かなりクセがある人でマネージメントも雑。転職時に覚悟していたことだが、自分よりもキャリアの短い人間にタメ口で指示される経験を初めて味わう。タメ口は良いとして「自分で考えろ、俺の仕事を見て学べ」のスタンスには恐れ入った。プレイヤーとしては優秀な人なので多くのことを学べた、という良い側面もある。

ただでさえ忙しい状況がさらに面倒な状況になり、10年ぶりくらいに徹夜に近い状態を経験する。3月の残業時間は80時間ギリだった。コロナ禍が幸いし、在宅勤務でなければ乗り越えられなかったと振り返る。緊急事態宣言が解除され、今月(4月)からは出社比率が高まる。今年の冬は暖冬だった。地球温暖化が心配。

以下、最近の個人的なトピックス。

・在宅勤務が増え、コーヒーの消費量が増える
・近くのジムのサウナが100℃超えになり、整えるようになる
・日本酒熱が再燃。週1で4合瓶を1本購入するペースになる
・人間ドッグで始めて2次検査の達しがくる(目の検査)
・アニメ「呪術廻戦」にハマる(「鬼滅」よりも断然オモロ)
・中一の甥っ子が「シン・エヴァ」を3回観に行ったとのこと(ホントか?)
・ネトフリのコンテンツがやや枯渇気味(コロナによる製作遅延か)、久々に一時解約中
・学割から長らく使っていたauから、Yモバに携帯キャリアを乗り換え(さらばガラケー)
・アイアンマンのフィギュアをメルカリに出品するも売れない

今月末には一ヶ月遅れでアカデミー賞の授賞式がある。昨年、リアルタイムで見れなかったが、今年は有休を使って見たいと思う。











アンジャッシュ渡部の不倫報道で思ったこと。

2020-06-13 07:27:46 | 日記

コロナが収束の兆しをみせるなか、今週、ワイドショーのラテ欄を埋め尽くしたのは、お笑い芸人アンジャッシュ渡部の不倫報道だ。6月に入って、原則「在宅勤務」が解け、原則「出社勤務」へと変わったが、引き続き、週の半分は在宅勤務になっている。朝、余分にできた時間、テレビを眺めて久々にワイドショーらしいネタだなーとしみじみする。

渡部といえば、最近だと「王様のブランチ」の司会者に抜擢された印象が強い。もう2年以上経つのかな。女性層を狙った番組作りのなかで、お笑い芸人である彼の抜擢は賛否が分かれていたと記憶している。それまで司会者だった谷原章介の後釜が果たして務まるのか?、というより、知性と清潔感を持ち、実は子だくさんという家庭的な側面をもった谷原とのイメージのギャップが引っかかったのだろう。

「ヒューマンステージを上げてほしい」と、有吉の番組で舌戦を繰り広げていた(完全にネタとして)のが、改心のボケだったなーと思ったり、報じられた不倫の内容が絵に書いたようなゲスさで面白いなーと思ったりしたが、不倫をしたことに対してメディアや一般大衆が攻め立てるのは見当違いだし、彼自身も周りの人間も世間に謝罪する必要はないだろう。彼は犯罪を起こしたワケではない。

それよりも注目したのは、芸能人が個人で起こした不祥事が、経済的な損失を生むという事態についてだ。番組へのキャスティングは、番組作りに適合する個人の能力と同等に、その人が持っているイメージがモノをいうと思う。視聴率もそうだが、番組にお金を出しているスポンサーの存在が大きいからだ。なので、不祥事を起こすと番組を降板する、あるいは、放送を待っていた映像から当人を削除する編集作業が追加される。番組製作陣は限られた時間のなかで、その作業に追われ、製作費として人件費がかさむ。また、彼が出演していたCMも放送できなくなり、各所に対して経済的な損失を与える。

宮迫(反社からの金銭授受)や、岡村(失言)などの最近の失態から、スキャンダルがもたらすインパクトの大きさは渡部自身も重々わかっていたはず。それでも不倫がやめられなかったのは、何か病気をもっていたか(精神的な)、バレないという確信があったからか。

後者については今の情報時代において、もはや隠し通すことは不可能になった。この点は昔の芸能界との大きな違いだろう。そういう時代に入って、芸能人と付き合う企業に求められるのは新たなリスク管理である。番組に起用する前に、その候補となる芸能人の身辺調査を徹底的にやる、とか、過去にも現在にも火種になる事実があれば「損害賠償を支払う」契約を芸能事務所に突きつけるとか。テレビの製作現場でその手段を実行することは現実的ではないと思うが、CM起用の現場では今後採用されるかもしれない(もうやってるのかな・・・)。

あとは、視点をかえてみると、そもそもスポンサーが存在するテレビというメディアだから面倒になるわけだ。番組を作っている製作会社はテレビ局に雇われているだけで、動画配信のメディアでも同じように番組を作っている。たぶん今後も、絶対的に最も影響力のあるテレビメディアという立ち位置は変わらないものの、今回の事態を受け、スポンサーを持たない配信事業者の存在価値がさらに高まっていくのかもしれない。

在宅勤務が始まった件。

2020-04-08 00:17:27 | 日記
コロナで世界が一変した。いろいろ愚痴を吐いてみる。
これまで当たり前のように享受していた映画鑑賞ライフも、シネコンの週末の休業により見送りが続いている。2月上旬くらいまで、普通に友人と飲みいっていたが、今や夜間の外出自粛で、全く叶わなくなった。そしていよいよ仕事にも影響をきたし、1月に入社したばかりの会社で、明日からの一斉在宅勤務が決まった。他の会社に勤めている友人らに聞くと、かなりの遅めの対応らしいが、まさかこんな日が来るなんて。。。。5月6日までの在宅勤務らしく、今日、発表された「緊急事態宣言」の前から、社内で周知されていたことだ。周りの同僚からは「会社に行かなくていい!」そんな歓迎ムードも感じられるが(ホント)、自分はタイミング悪く、ゴリゴリに忙しいタイミングと重なってしまい、自宅での作業に大いに不安を抱えている。会社でも使用しているノートPCを自宅に持ち帰って作業するが、その他のディスプレイモニター、マウスを動かす下地(オフィスのデスクの下地)、キーボード、プリンター、イスなどの機材は使用できなくなり、大幅に作業効率が悪くなる。先週の土日に自宅での作業を行ったが、通常時のスピードの7割くらいのパフォーマンスだった。かといって、このためだけにモニターを買ったりするのは馬鹿らしいし。
クライアントとの打ち合わせも多い仕事ゆえ、メールベースだけでのやりとりでは事故る可能性がある。4月末納品の大きめの案件があるが、この状況でクライアントと調整しながら、遂行できるイメージがない。まあー何とかするしかないのだろうけど。。。社内のメンバーとの連携は、ハングアウトmeetなるもので実施、そのあたりのインフラは問題ないけれど、他部署に依頼する仕事において、ちょうど今日のこと、「緊急事態でキャパがいっぱいだから対応できません」みたいに突き返され、腹が立った。「キャパの問題ではなく、仕事がしづらいからやりたくないだけだろ・・」と、コロナを言い訳にサボる人たち増えていると思えた。
約1か月か。。。。但し、通勤がなくなるのは確かに嬉しい。

スマートウォッチを購入した件。

2019-07-25 23:00:00 | 日記



2年近く使っていた腕時計が行方不明になったため、腕時計を新調しようとした。また無くすかもしれないため、安くて程よい腕時計を探していたところ、「スマートウォッチ」という選択肢が新たに出現した。Amazonを覗くと、1万円以下で購入できる代物もある。アナログの腕時計にはない、スマートウォッチの最大の機能は、心拍数、歩数、カロリーなどをリアルタイムで計測して、スマホアプリと連携し、体調管理ができること。最近、体重が気になっていたので、「よし、スマートウォッチを買おう!」と決めた。購入の優先順位は以下のとおり。

(1)2万円以下(2~3年の寿命のため低価格に抑えたい)
(2)デザインがダサくない
(3)12指針の文字盤に変えらる
(4)文字版のデザインが変えられる
(5)バッテリーが長持ち

上記の条件を満たす商品を探すのに苦労した。まず、Amazonで売れ筋の1万円以下のスマートウォッチは、どれもデザインがダサい。あるいは安っぽい。デザインがまあまあだけど、いらぬ中国製メーカーのロゴが入っていたり、12指針の文字盤はなく数字のみのデジタル表示など、気に入るものが本当に見つからなかった。現物を見たいと、大手の家電量販手を回るも、1万円以下のスマートウォッチは扱っておらず、3万円以上の高額商品ばかりで断念する。カッコいいデザインはアップルウォッチに集約されたが、一番安いものでも2万円を超える。それにアップルウォッチは、バッテリーが2日しか持たないらしい。

で、自分が探したなかで唯一、(1)~(5)の条件を満たしていたのが、Huaweiのスマートウォッチだった。今年に入って、Huaweiのスマホを購入し、そのコスパの高さに感動していたところだったので、ブランドに対する信頼度はかなり高かった。Huaweiのスマートウォッチのなかで、一番安いタイプである「HUAWEI WATCH GT スポーツモデル」のブラックが、1万9000円ちょっとで売っていて、Amazonのポイントを2000円分使ったため、17,000円くらいに購入した。

約2週間ほど使ってみて、良かった点と、悪かった点をまとめてみる。

【良かった点】
 ・シンプルだが、安っぽくない
 ・バンドが柔らかくて装着感が良い
 ・表示が明るくて綺麗
 ・スクロール操作がサクサク
 ・バッテリーが長持ち(1日で10%減るレベル)
 ・GPSの精度が高い(走ったルートが精緻で驚く)
 ・スポーツモードの精度が高い(プールでの水泳距離が一致)
 ・睡眠トラッキングと分析力が凄い
 
【悪かった点】
 ・天気予報の機能がない
 ・文字盤の種類が少ない(出回っている文字盤アプリとの連携も不可)
 ・腕を傾けて画面が表示されるまで、ワンテンポ遅い(こんなもんかな??)
 ・文字盤を表示させる時間(秒数)を調整できない
 
良かったことは、まず、運動トラッキングの機能。ウォーキングでも、脈拍数によって「脂肪燃焼モード」を明示してくれるため、ダイエットに効率的な運動ができるようになる。そして、実際に体重が落ちてきている。一番、驚いたのは、睡眠トラッキングの機能だ。レム、浅い睡眠、深い睡眠の推移を詳細に記録、夜中、途中で目覚めた時間も正確だったので精度は高いと思われる。他の家族にも試してもらったが、自分の場合、「深い睡眠」の割合が低いことが判明。どこが問題点なのかも、累積データを基に分析してアドバイスしてくれる。睡眠スコアとして得点化されるのが効果的だ。現在、快眠サプリを購入し、睡眠改善に取り組んでいるところだ。

一方、最もガッカリした点は、天気「予報」がなく、現在地の現在の天気が表示されるだけの天気「情報」だったということ。外を見れば、わかる情報なので不要だと思う。天気や降水確率を気にするので残念だった。あと、文字盤のデザインについては、直近のアップデートで種類を増やしたらしいが、それでも気に入るデザインが少ない。今後のアップデートに期待。

その後、無くした腕時計が見つかったが、今のところ、このスマートウォッチの機能に魅了されているため、当分使い続けると思う。防水のため、自宅に帰ったタイミングで、一緒に手洗いもできるので清潔に管理できるのも良い。これを機会に、減量と睡眠改善を果たしたいと思う。

Netflixのプレミアムプランを体験した件。(実は4K映像は少ない)

2019-05-14 07:00:00 | 日記


GW中にNetflixの自然ドキュメンタリー「Our Planet(私たちの地球)」を見た。あまりにも素晴らしかったので「4K映像で見たら、どんなことになるのか」と思い、初めて「プレミアム会員」にプラン変更をしてみた。

これまでの「スタンダートプラン」月額1200円(税込1296円)から、月額1800円(税込1944円)と、600円の金額アップになるが、果たしてその価値があるのか、いろんなコンテンツで試してみた。

まず「スタンダートプラン」では映像方式は「HD」のみだったが、「プレミアムプラン」に変えると、「HD」のほかに「HDR」と「ULTRA HD 4K」が加わることになる。お目当てだった「Our Planet(私たちの地球)」は、「HDR」と表示されている。「HDRって何?」と疑問に思いながら、視聴してみる。

うん、めちゃくちゃ綺麗・・・・だけど、そこまで従来の「HD」との差がわからない。HDでも十分映像が美しいからだ。

では、もう1つの「ULTRA HD 4K」のコンテンツを探す。これが圧倒的に数が少なく、なかなか見つからない。検索ではなく、同系ドキュメンタリーの”オススメ”として出てきた「ムービング・アート」を見つける。いやはや、凄まじく高精細で感動する。4K映像はまさにこのレベルだ。

どうやら「HDR」は「4K」とは異なるようた。調べてみたら「HDR」とは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、映像の輝度の幅が広がる映像方式らしい。画質自体が上がる映像ではないということ。どーりで違いがわかりにくいと思った。

Netflixのオリジナル作品は、プレミアムプランにすることで、ほとんど作品が「HD」から「HDR」にレベルアップするが、それは「4K画質」ではない。ググると多くのまとめサイトで「Netflixのオススメ4K作品!」と出てくるが、そのほとんどがHDRであり、4Kではないのだ。

この仕組みがようやくわかり、「ULTRA HD 4K」の作品に絞る方法を実際にNetflixに問い合わせてみた。結果、「ULTRA HD 4K」に絞る機能はないらしく、一番手っ取り早いのは、検索で「4K」や「UHD」と入力して検索する方法だが、大量の「HDR」作品も一緒に表示されるため、その中から一個一個表示させて確認するしかないという。うーん、非常に不便。。。

正直、「HD」と「HDR」の差は微妙なところ。4K画質に変わることで映像の差が明らかに変わる。なので、4Kコンテンツがまだまだ少ない現状では「プレミアムプラン」に変えるメリットは少なく(利用端末多くないし)、再び「スタンダートプラン」に戻そうと思う。

ちなみに「ムービング・アート」は、自然映像が流れるだけなので、じっくり鑑賞するコンテンツではない。4K画質に驚き、コンテンツとして楽しめたのは、「世界の"現実"旅行」あたりだった。第1話のコロンビアの麻薬王「エスコバル」の故郷を巡る旅行は、コロンビアの美しい街並みを堪能できた。あと、第2話の日本旅行、問題になった福島原発ツアーの様子が4K映像だけに余計に痛ましくて身につまされた。

ドルビーシネマを体験した件。

2019-04-28 09:12:07 | 日記
「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて、関東発上陸の「ドルビーシネマ」を体験してきた。

普段、行き慣れているMOVIXさいたま。

まず、劇場の内装が一新されていてカッコいい。そして、座席が高反発なシートに変わっていて、長時間の鑑賞も全く気にならない。

スクリーンの大きさはあまり変わらないが、前のスクリーンよりもRがかっている。センターから後方よりも、センターより前席のほうが、目の前にスクリーンが広がるので自分は好みだ。自分が予約できた席は、真ん中ブロックの前方の右端だったが、全く見づらくなかった。

肝心の映像の見え方はというと、IMAX同様、ドルビーシネマがいかに優れているかの、紹介VTRが冒頭に流れる。

「みなさんが映画館で普段見ている”黒”はこれですが、本当の”黒”はコレです(ドーン)」で驚く。漆黒の闇。暗くなった空間との境界が全くなくなる。マジで「ゼログラビティ」をドルビーシネマで再上映してほしい。明暗のコントラストがはっきりしていることもそうだが、色彩のコントラスト、高精細なディテールの素晴らしさは、本編がはじまると実感できる。

自宅で鑑賞している4K映画を、スクリーンの大きさで見たらこんな感じになるだろうという見え方。逆に普段の映画の見え方と違うので、違和感を感じ、映画の冒頭シーンはあまり頭の中に入ってこなかった。

3Dについては、IMAXが最強と思っていたけど、クリアな映像の効果もあって、ドルビーシネマのほうが自然で見やすく、没入感も大きい。ただ、今のIMAXの3Dメガネは小さく軽量化されている一方、ドルビーシネマの3Dメガネは重いので、少し気になってしまう。「アベンジャーズ/エンドゲーム」という映画に恵まれて、途中から気にならなくなってしまったけど。

音響はというと、紹介のデモ映像では「凄い!」と思えたものの、本編が始まると、他のスクリーンと比較して聞いているわけではないので、それほど優劣の違いは感じられなかった。もちろん文句なしに素晴らしい。

結論は、これまでIMAXが最強と思えたが、2D、3Dの両方で「ドルビーシネマ」に軍配。シートの座り心地も高得点だ。
料金も会員価格でみると、MOVIXさいたまの「ドルビーシネマ」のほうが300円安いので、ここぞという映画は「ドルビーシネマ」の一択になりそう。

今回のように、座席指定が困難になるので普段からこの劇場を利用しているユーザーとしては、他エリアから観客が集まってほしくないのだが、電車賃をかけても見る価値はあると思える。導入してくれたMOVIXさいたまには儲かってほしいし。



「アベンジャーズ・エンドゲーム」、座席争奪に敗北した件。

2019-04-25 23:30:00 | 日記


いよいよ明日に迫った、「アベンジャーズ・エンドゲーム」の日本公開。2008年の「アイアンマン」から始まったMCUの1つの終着点であり、映画ファンとしては指折り数えて待っていた公開だ。この特別な映画をどこで見るのか?そこで舞い込んできたニュースが、最寄りの映画館「MOVIXさいたま」のドルビーシネマ導入である。

最初、都内でも導入されている音響設備「ドルビーアトモス」のことかと思っていたが、ドルビーシネマは映写方式自体が異なるプレミアムスクリーンとのことで、日本では、福岡の博多に続いて、2つ目のスクリーンとのこと。よって、極めて希少性が高い。埼玉県で最も稼働している映画館であるが、まさか、都内の大手映画館を差し置いて、先に導入するなんて。

と、その情報を知ったのは昨日の段階。公開翌日の土曜日に、ドルビーシネマの座席を予約しておこうと思って、オンラインチケットページを開いたところ、真ん中のブロックは全て満席。顔面蒼白となり、他の回も探したが既に埋まっていた。予約画面の「余裕あり」の表示は、前席と前方向寄りの外側は空いてますの意味。。。完全にナメていた。

チケット予約は3日前の17時から(会員のみ)可能だったらしく、自分が開いたのは22時ごろ。失意のなか、「いくらなんでも・・・」とドルビーシネマについて調べたところ、「関東初導入」のフレコミを発見。そりゃ、都内からも座席を狙う映画ファンが大挙するはずだ。

泣く泣く前寄りの右側の席を確保。日程を後ろにズラす選択肢もあったが、翌日以降予定があったため、妥協することにした。座席のポジションが悪いハンデはあるものの、ドルビーシネマの力でカバーしてほしい。

神社の厄除けを初体験した件。

2019-04-25 23:00:00 | 日記
仕事の繁忙期である3月の年度末を終え、大型案件の納品がもろもろ完了した。ところが、大きな障害が2度も起こり、年度が過ぎてもその対応に追われている。久しぶりに仕事の失敗で精神的に凹んだ。今年は厄年ではないのだけれど、1つの区切りをつけるため、神事に頼る「厄除け」を体験することにした。

場所は大宮にある氷川神社。
地元の近辺では最も大きい神社だが、これまで訪れたことはなく本殿までの長い長い参道が新鮮だった。

「厄除け」にかかる費用をHPで事前に確認し、ルールや作法もネットで調べて準備していたが、普段来ることのない神社で、初めての経験ということで、境内に入って少しオロオロしてしまった。本殿の前にある受付で「祈祷」申し込みのテーブルが据えられていて、「厄除け」と書いてある申し込み用紙に自分の名前と奉納する金額を選ぶ。金額は5,000円~で、10,000円とか、もっと高い金額を選ぶこともできる。自分は最低レンジの5,000円に〇をつけ、受付の巫女さんに現金をそのまま渡す。氷川神社では16時まで30分単位で祈祷を実施しているらしく、自分は15時からの回になった模様(特に何も説明されない)。本殿横にある、祈祷室(?)に案内され、広い広い待合室で待つことに。自分以外誰もいない。建物は新しく、待合室にはしっかり防犯カメラも設置されている。15時までの15分間、ただただ時間を持て余すので、PSPで録画テレビでも見ようと思ったが、神事の前に不謹慎と思い、ひたすら何もせずボーっと過ごす。

結局、開始前になっても自分以外の人は現れなかった。15時きっかり若い巫女さんが控え室に入ってきて、奥の祈祷室の扉を開く。祈祷室もやはり広い。50~60人は入れるキャパだ。真ん中&一番前の席に誘導され、巫女さんの「始めます」で始まる。「ご起立ください」「頭をお下げください」「お直りください」とか、周りを見てもマネる人がいないので、指示に合わせて1人で動作する。宮司さんが2人出てきて、祭壇で祝詞を唱える。合間合間で祭壇横にいる巫女さんが和太鼓を叩いて合いの手を入れる。祝詞は何を言っているのかわからないが、途中、自分の名前が発せられてことに気づく。何だか特別な気分。「お祓い」シーンでよく見る、白い箒(?)で頭上を払われ、厄も一緒に払われることを祈る。そして終了。参加者が自分1人だったせいか、時間は10分足らずで終了し、帰り際に自分の名前が筆書きで書かれた護符と、なぜか飴玉が入った封筒を渡された。後で調べたら、飴玉は御供物らしいが、知らなかったので家の人間が食べた。榮太郎の飴で美味しかったらしい。今年は平穏にコトが進むことを祈る。

おっさんずラブ 【感想】

2019-04-23 07:00:00 | 日記

今更ながら「おっさんずラブ」を見た。

1年前の放送時、SNSの盛り上がりも聞いていたし、周りの知人も「面白い!」と絶賛していたのだが、「腐女子のためのBLドラマ」という偏見がぬぐえず、興味を持てなかった。今回、NETFLIXの「人気」で表示されていたので、「試しに1話だけ」と見てみたのだが、そのままハマってしまった。。。笑えるだけじゃなく、こんなに大真面目なラブストーリーだったのか。人を好きになることの輝きを愛でる。

男性同士の恋愛を描いているのだが、中身は気持ちいいほどにストレート。好きになった対象が、たまたま同じ男性だったという表現が適当。「ゲイ」とか「ノンケ」という言葉が一切出ないあたりも、普通の恋愛ドラマとして描こうとする意図が見える。

言い換えれば、同性間の恋愛も、異性間の恋愛と変わらないということ。”恋愛に性別は関係ない”というメッセージが、自然体で発せられる。

多方面からの風当たりが強いご時世、現在の民放ドラマ制作において、本作の企画は大きな挑戦だったと思う。結果、多くの視聴者の支持を得られたのは、LGBTを描くのではなく、純愛を描くことをゴールに据えたからだろう。

恋に落ちる瞬間、抑えられない衝動、自己満でもある告白、恋敗れた失望、好きだからこそ願う相手の幸せ、嫉妬で気づく本当の気持ち、すれ違い・・等々。同性であることの前提を取っ払えば、恋愛を知る誰もが経験した共感が散りばめられる。キャラクター同士が都合の良いところで鉢合わせるなど、恋愛ドラマとしてはよくある作りでもある。小学生だった頃、恋愛の切なさを初めて知った「東京ラブストーリー」にもよく似ていて、ここぞというクライマックスに、スキマスイッチの主題歌が挿入されるタイミングも気持ちよい。

また、コメディがとても巧く描かれている。
キャラクターが真面目過ぎるゆえに、変な方向に空回り、どうしてもコメディになってしまう。”天然系”の笑いに何度も声を上げて笑ってしまった。「モダンファミリー」みたいに、日本よりも海外ドラマに多く見るパターンだ。小手先のギャグで笑いを欲しがる福田雄一とは真反対のアプローチといえる(否定してません)。田中圭の顔芸が印象的だが、笑かせよりも、感情のリアクションをわかりやすく表現している効果が強く、「だよねー」とニンマリ共感する。3人の三角関係と思いきや、四角関係、五角関係へと拡大する展開も面白い。伏線の張り方に唸る場面もあり、第三話の「君の名は」のタイトル伏線の回収は見事だった。

優れた脚本を彩るのが、個性的なキャラクターたちだ。少数ながら濃ゆい個性たちがユーモアを生み出し、展開の歯車となって鮮やかに機能する。お人好しの「はるたん」、クールでまっすぐな「まき」、大人と乙女の両面を持つ「部長」、この3人が主軸になるが、演じる田中圭、林遣都、吉田鋼太郎が文字通りの好演を見せる。とりわけ田中圭と林遣都の絡みは、後半にかけて互いのキャラクターの思いやりが交錯し胸を締め付ける。ほか、泣き顔に萌える内田理央、マイペースでゆとりな金子大地、クセ強い伊藤修子、暴走型Sの眞島秀和、チャーミングな大塚寧々と、脇役ももれなく魅力的だ。

毎年、年末にNHKで放送されている「テレビ放談」。局の枠を超えて、その1年のテレビ番組を振り返る番組だが、昨年はこのドラマの女性プロデューサーが製作の裏側を解説していた。意外だったのは、視聴率は最後まで大きくハネなかったということ。その一方、回を追うごとにファンの反応は肥大していき、twitterの世界トレンドの1位にもなったとのこと。視聴率に現れない、関心の”深さ”が今後の番組作りの鍵になると総括していた。視聴率はとれなかったものの、パッケージや関連グッズは売れており、商業的成功を収めている。

となれば、やはり映画化される。現在、撮影中で8月に公開予定だ。この製作のスピード感はTVドラマ映画ならではといえる。あの終わり方以上に、何か出るとは思えず、失敗する心配が先立つが、ファンになってしまった以上、見ておかなければならない。TVと映画、両面で成功した「モテキ」の再来を願う。

【80点】

劇場版 おっさんずラブ 【感想】

地元のTSUTAYAが閉店していた件。

2019-04-15 22:55:31 | 日記
現在公開中の映画「ハロウィン」を映画館で見るべく、40年前の前作を見ておこうと久しぶりにTSUTAYAに出向いた。

が、店頭で驚愕。
改装中の気配だが、「今年の1月で閉店しました」との張り紙が。。。。

路面から見えない奥まった2階に店を構えていたので、まったく気づかなかった。TSUTAYAが実店舗を次々と閉店させているというニュースは聞いていたものの、地元の商圏はそこそこ大きいので、まさか閉店するとは思わなかった。

かなりのショックだ。めちゃくちゃ困る。
今後の自身の映画生活に大きく影響を及ぼすことになりそうだ。

自分がレンタルビデオ店を使う用途は以下の3つ。

(1)映画館でスルーした映画をレンタルでフォローするとき
(2)日本で公開されず、人知れずパッケージ化された映画を見つけるとき
(3)新作を見るために、関連する旧作を見たいとき

特に(1)と(2)の機会が奪われるのはかなり痛い。実際の店舗で確認しないと、「あ、レンタルされている」と気づかない。映画レビューアプリ「Filmarks」では、自身がチェックした映画のレンタル開始を知らせてくれる機能があるが、劇場で公開された映画しか網羅されないので、未公開映画についてはわからない。

レンタル開始が他の情報源でわかったとしても、新作のストリーミングは500円前後で割高だし(人件費かかってないのに高いよ。。。)、宅配レンタルは手間で、2枚ずつレンタル等、利用制限があって使いづらい。

これを機会に映画館での鑑賞本数を増やそうとは思わないので、間違いなく映画を見る頻度は減るだろう。NETFLIXをよく視聴するものの、オリジナル映画についてはアタリよりハズレが多いので、ドラマ鑑賞がメインだ。

動画配信市場の伸びはまだ限定的なので、TSUTAYAの閉店ラッシュは、音楽配信の影響のほうが大きいと想像する。いずれにせよ、時代の流れに対して、TSUTAYAを運営するCCCが新たな事業転換を図るタイミングなのだろう。利用者としては甚だ残念。