から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

アルゴ 【感想】

2012-10-27 00:29:16 | 映画
2012年下半期、一号となるホームラン映画に出会った。

ベン・アフレック新作の「アルゴ」だ。

今年の8月、仕事で某配給会社に訪問した際に、
「アルゴ、めっちゃ期待してますよ!」と言ったら、
試写会に呼んでもらって、先月に観ることができた。

めちゃくちゃ面白い。。。

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」に引き続き、
監督ベン・アフレックにまたもやられた。すごい才能。

彼の監督としての手腕は脂乗りまくりである。

本作は1979年に起こったイランでのアメリカ大使館人質事件で、
取り残された6人のアメリカ人外交官を国外へ救出するCIAの活躍を描いた話だ。

本作の印象を野球で例えると、
ストライクゾーンのど真ん中に投げ込まれる160キロ台の剛速球。
ど真ん中に来ることはわかっているのに打てない。
その鋭く糸を引くような球筋に観客はおろか、バッターすら見とれてしまう。

実話ベースの映画の欠点は結末が見えてしまうことだろう。

なのに、圧巻の冒頭シーンから怒涛のラストまで、
観る側を鷲掴みにして離さない求心力がこの映画にはある。

1980年に起きたイラン革命の熱気、
ハリウッドの華やかで、どこか安っぽい情景、その匂い立つような時代描写と、
生死を分かつ救出作戦下において、それぞれの役割を担う登場人物たちの
鼓動、息遣いをその個性と共に見事に捉えた脚本と演出。

固そうな映画と思いきや、センスのあるユーモアの数々。
試写会上でも何度も笑いが起きた。

手に汗握る展開と、ふっと笑える瞬間。。。
緩急自在というべきか、ベン・アフレックは映画の魅せ方をホント良く知ってる。

本作の人間ドラマで描かれるのは「信頼」だ。
「救出」という一つの目的に向けて
それぞれのキャラが下す決断に胸を打たれ、感動する。

ビッグネームはないけど実力派の演者たちのアンサンブルも見応えアリ。
アラン・アーキンやジョン・グッドマンの曲者ぶりは勿論のこと、
役者としては落第点を押されがちなベン・アフレックも快心の演技。
個人的に一番印象に残ったのはベン・アフレックの上司役を演じたブライアン・クランストン。
派手なパフォーマンスはないが、本作を熱くさせるナイスな助演ぶりだ。

先々週から全米で公開されているが、
本作を観た批評家たちからは熱狂をもって迎えられているようだ。
興行収入も想定外に順調で、1億ドルもイけそうな勢い。
アメリカの映画ファンは良作が分かる。日本と比べてその健全ぶりが羨ましい。

海外サイトの評価を見ると、今年のオスカーにノミネートされるのは確実っぽい。
個人的には作品、監督、助演、脚本あたりと予想。

スリリングでエモーショナル。
今年を代表するサスペンス映画の一本。

ただし、日本のTVスポット(予告編)がショボくて残念。
あれじゃ、客呼べないよ~。
間違いなく面白いのに!

【88点】




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希望の国 【感想】

2012-10-25 21:58:15 | 映画
園子温の最新作「希望の国」を観る。

原発問題を取り上げた映画である。

期待ハズレだった。
上映中眠気で何度も意識が飛んだ。
それは深刻な問題だが、不謹慎とは違う。
面白くないから仕方ない。

福島で少年期を過ごした自分にとって福島は第2の故郷だ。
今も原発事故により故郷に帰れない方々を想うと身につまされる。

本作で描かれるのは、原発事故によって翻弄される酪農一家の苦難を描いた話だ。

「原発の畜生め!」

終盤のセリフにもあるように
本作で描かれる物語は再現ドラマの域を出ないフィクションだ。

まだ現在進行中な問題にアプローチした勇気は素晴らしいと思うが
ストレート過ぎる描かれ方に逆に抵抗感を感じた。
「そんなのわかりきった話である」と。

そのくせ、監督園子温の嫁となった神楽坂恵演じる妊娠した若嫁が
放射能恐怖症となり、過剰な防護をするあたりとか、
原発の恐ろしさを無駄に煽っているように映り、どうも釈然としない。
監督の意図が違うところにあったとしても伝わってこないのがイタい。

本作を観て「原発に対して憤りを新たにした」
なんていう感想文を出せば良いのだろうか。。。

全編を通して何かピントがズれている感がどうしても拭えない。
タイトルの「希望の国」に込めた思いは
皮肉なのか、絶望の中に見出すことのできる希望なのか。
本作の描かれ方だと、どっちの解釈でも無理がある。

これまでの過去作で見る側の感性を刺激してきた園子温だけに
期待値が高いという前提はあるものの、残念。

原発問題という誰かを傷つけかねないデリケートなテーマが
想像力の足かせになった印象。

彼ならもっと振り切った世界を描くことで
リアルを浮き彫りにさせることもできたのではないだろうか。

救いは主演の老夫婦を演じた夏八木勲、大谷直子の名演か。
ラストの濃厚なキスシーンには若干ヒいたけど。
人間ってあぁいう衝動的な生き物ものなのかなとも思い。

それと大いなる被害者である動物たちにもフォーカスされたのも嬉しい。
突然置いてきぼりにされた家畜やペットたちの最期は虐待死に等しい。
個人的には最も憤りを感じる問題だ。

上映時間が長いのは園子温映画の特徴だが、
これほど終わりが長く感じる映画も久しぶりだった。

各レビューを観ると「泣いた」等の感動の声あれど、
どこが感動ポイントなのか知りたい。

【40点】
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海外ドラマ「ウォーキング・デッド」が面白い件。

2012-10-18 01:32:22 | 海外ドラマ
海外ドラマが面白い。

「スパルタカス」、「glee」に続き、「ウォーキング・デッド」にハマる。

会社の同僚女性から「面白いー」とのことで本作の存在を知った。
話を聞いていた当初、映画でショーン・ペンが出ていた「デッドマン・ウォーキング」の
ドラマ版かと勘違いしていたが、ゾンビのドラマだという。

「ゾンビを連続ドラマで取り上げるなんて、なんて素敵なのだろう」と、
TSUTAYA DISCASの無料お試しの期間中を利用して見たが、想定以上に面白かった。

本作はゾンビだらけになってしまった世界で、生き残った老若男女な一行の姿を追ったものだ。

ゾンビと追いかけっこして、ゾンビを倒し、ゾンビに喰われる、という
サバイバルアクション劇であることは想定内だったが

『世界は変わったが、人間らしくいるかはそれぞれの選択だ』
という劇中のセリフにも象徴されるように
希望のない世界で描かれる人間ドラマに引き込まれた。

製作、兼(たまに)監督が「ショーシャンク〜」のフランク・ダラボンらしい。

DVDレンタルで出ているシーズン1とシーズン2を立て続けに見たが、
シーズン1が割とアクション多めで、シーズン2は一行が休息の地に一時落ち着き、
人間ドラマの要素が多い。
ゾンビフリークにとってはシーズン2はつまらないかもしれないが、個人的には大いに結構。

好きになる映画・ドラマには、必ずお気に入りのキャラと嫌いなキャラができる。

直近ハマった「glee」で言えば、ブリトニー(好き)とクイン(嫌い)か。
本作では、唯一のアジア系でピュアな男子、グレン(好き)と、
銃にハマって調子に乗る女子、アンドレア(嫌い)だ。

グレンはシーズン2で出てくる農場主の美人な娘マギーに惚れ込まれる。
昨今(昔からかもしれないが)、欧米人の男子がアジア系女子に惚れるケースは多々あれど、
欧米人の女子がアジア系男子に惚れるケースはほぼない。
後者のパターンに強い憧れを持つ自分にとっては、まさにグレンはアジア人の星なのだ。
マギーにキスをせがまれたり、「あなたは私の部屋よ」と言わせる男前ぶりで、あぁ羨ましい。。。
マギーからラブコールを、誠実ゆえに「そんなんじゃない」とたまに交わすところもニクい。

本作は先日行われたエミー賞でメイクアップ賞を獲ったが、ゾンビのクオリティは勿論のこと
無数のゾンビにそれぞれの個性を持たせてメイクを施す労力は測り知れない。
アメリカドラマの予算は桁違いだ。

今週末からCSでシーズン3で放送されるらしい。
我が家では観られないため、DVD化を待つしかない。残念。
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中津、から揚げ旅行 【総括】

2012-10-12 23:47:01 | 旅行
聖地「中津」での、から揚げ旅行を総括する。

仮説の検証結果>

①から揚げが好きなので、いくら食べても飽きないだろう。

 → 同日内では4軒目(400〜500グラム)で飽きてくる。

②中津市において、から揚げ専門店はコンビニの数よりも多いだろう。

 → コンビニのほうが多い。

③中津市では、から揚げが地域に根差しているのだろう。

 → 本当だった。まさに中津市民のソウルフードたるシーンを何度も目撃。

今回の旅行で知ったこと>

 ◆一部の惣菜店を除いて、専門店は基本揚げたてである。猫舌人間には結構ツライ。

 ◆から揚げの価格は100グラム(3〜4個)あたり150〜250円らへん。
  注文のたび揚げる手間を考えればリーズナブルだと思った。

 ◆100グラムだけの注文でも、嫌な顔をするお店はない。

 ◆徒歩(自転車も同様)では食べる場所の確保が難儀。
  有名店は食べるスペースがあるところが多いので助かる。  

 ◆それぞれのから揚げ店がもれなく美味しく、個性があるので、
 「どの店が旨いのではなく、どの店が好きか」である。

最後にお気に入りの唐揚げベスト3

 1、宝船七福(もも)
 2、とりしん(もも)
 3、ぶんごや(砂肝)

から揚げ旅行から、はや1ヶ月たった。
こっちで食べる唐揚げのレベルの低さを実感する。
中津市民の人たちが羨ましい。

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中津、から揚げ旅行(其の3)

2012-10-11 01:25:47 | 旅行
2012年9月6日、から揚げ旅行2日目。

初めて利用したスーパーホテルは至れりつくせりで超快適で感動。よく眠れた。

朝食バイキング。(野菜)料理がどれも美味しい。
品数は少ないが栄養バランスを考えているラインナップ。
サラダ中心にプレートお替りしまくってバクバク食べる。



快晴。今日は耶馬溪方面を攻めることに。

観光案内所で行き方を聞くが、「徒歩で行くのは大変ですよ」と言われる。

徒歩で国道沿いをひたすらまっすぐ歩く。市街地を出ると通行者の姿はなくなる。

   

耶馬溪の入り口である「青の洞門」まで15キロと言われたが、
途中30分の休憩を入れて4時間以上かかった。
日焼けと疲労により耶馬溪まで向かうのを諦める。。。。
「青の洞門」付近の住宅で改装工事が目立つ。
7月に発生した大雨による水没被害があったことを思い出す。

【村上食堂】

 

 「唐揚げのみ食す」のルールを破り、ごはん付きの唐揚げ定食を頼む。
 唐揚げ3つにご飯と新香で800円であったがお見舞金として考えることに。
 から揚げの味はあっさり。これまで食べたから揚げの中で一番薄味。
 というより味がそもそもあまりついていないのかも。
 鶏肉の旨みを感じることはできるかもしれないが、ジューシー感よりもパサパサ感。
 辺鄙な場所にも関わらず、有名店だけにお客さんが来てる。

青の洞門はちょっとしたトンネルだったが、パワースポットだったらしく、
そのご利益があってか、帰り道、たびたびの豪雨に見舞われたが、
ほぼ濡れずに帰ることができた。
2回目のルール違反だが村上食堂の前のバス亭からバスが出ていたので乗車して市街地に戻る。

 

【もり山 万田本店】

 

 塩ダレ部門で最高賞をとった有名店だけあって、繁盛してる。
 地元の人は例によって大量買いしてる。店内で食べる場所があるのがありがたい。
 唐揚げはあっさりした中に奥深い味わい。でもやっぱ醤油味のほうが好みか。

【宝船七福】

 

 今回食べたなかで一番のお気に入り。食べてビックリ「バリっ」とした新食感。
 ジューシーかつスパイスの効き方も独特。店前で食べさせてもらっているときに、
 「どこから来たんですか」とお店のお姉さんに声をかけられる。九州訛りが嬉しい。
 美味しかったあまり「今回食べた中で一番好きです」と思わず言う。
 その後、会話が弾み、中津市の唐揚げ事情や7月の水害についていろいろ話を聞いた。
 店を後にしたあと小雨が降ってきたのだが、わざわざ車で追っかけて傘をくれた。ありがたや。

【げんきや】

 

 普通に美味しいが、もはや味の違いがよくわかならくなる。。。
 どこかで食べた唐揚げのような気もする。。。。

【鳥しん】

 

 醤油ダレ部門で最高賞をとった店。これぞ唐揚げ!という風格ある唐揚げ。
 ジューシー&ジューシー。文句なしに旨い。にんにくが効いていて食欲が増進される。
 唐揚げでお腹いっぱいになっていたが別腹になる美味さ。
 遠方からはるばる買いに来ている一行もいた。

【が・ん・こ】

 

 名物という黒手羽を食べる。最後の店だったのでホテルに持って帰ってから食べることに。
 想像していたとおり甘辛い味でまずまず。
 揚げた後、タレにつけているからか、ブニュっとした食感。
 油で手と口の回りがべちゃべちゃになる。ホテルで食べてよかった。

2日目終了。

計600グラムの唐揚げ、摂取カロリー2200kacl(推定)、
8時間29キロの徒歩で1600kacl消費(測定値)、
黒烏龍茶1L、キリンメッツコーラ2L、摂取。

3日目は日焼けが痛すぎて身動きがとれず、
寄り道せず、真っ直ぐ北九州空港に向かい帰宅。
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中津、から揚げ旅行(其の2)

2012-10-11 01:03:01 | 旅行
から揚げを食べ歩くにあたり、以下のルールを作った。

 ◆外ではから揚げ以外食べてはならない。
 ◆体が酸性になるのでホテルの朝食バイキングでは野菜のみ食す。
 ◆摂取カロリーを考慮して、移動手段は徒歩のみとする

で、駅中にある観光案内所から、唐揚げマップを入手し中津駅付近の店から攻める。



【外園唐揚精肉店 小祝店】

 

 食感がカリッとクリスピー。皮が少なく、イメージにあったジューシー感もないため
 若干物足りなさを感じるが、薄味ながらちゃんと味がついていて上品。

(どの店も)注文を出してから、揚げてくれるため、かなり熱い。
歓迎すべきことかもしれないが、これが想定外にキツかった。

【ぶんごや本店】

  

 中津市唐揚げを語るには避けては通れない有名店(らしい)。
 18時前に行自分が入店した直後、観光客、地元の人たちがぞくぞくと入ってくる。
 地元の人たちは「800」「1000」(グラム)と大量買いの注文をしていく。
 独り身の自分はもも100と砂肝100を注文。
 人気店だけあってジューシーで旨い。というか揚げ油の旨さが手伝っているかも。
 特に砂肝が美味しい。コリコリとした食感としっかりした味付けで止まらなくなる。

【からいち】

 

 顔なじみと思われる若いカップルと店主が(カップルの)結婚披露宴で、
 この店の唐揚げを食事として出したいという話をしている。
 「披露宴なので出すとしたら(面倒のない)骨なしかな」
 「だけど骨つきのほうが美味いんだけどね」
 「そりゃわかってますけど~」 といった話を繰り返していた。
 肝心の唐揚げは薄衣でカリッとした食感。
 ややスパイシーでしっかり目の味付けなので、ごはんがほしくなった。

【八木惣菜店】

 

 20時、閉店間際に到着。お店の佇まいに趣があり、
 店主と思われる気の良さそうなおばちゃんにホッとする。
 今回、初めて作りおきの冷めた唐揚げを食べる。冷めた唐揚げがありがたく感じる。
 形も大きさもバラバラな唐揚げ。味付けも家庭で食べ慣れた唐揚げに一番近いが確実に旨い。

20時を回り、外も真っ暗のため本日終了。
多少道に迷ったりしたが、4時間で歩き回って4軒しか回れず。
地方の距離感をナめていた。徒歩は想定以上にしんどい。

計550グラムの唐揚げ。
摂取カロリー2000kacl(推定)
4時間の17㌔の徒歩で850kacl消費(測定値)
黒烏龍茶2ℓ摂取。
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中津、から揚げ旅行(其の1)

2012-10-11 00:42:06 | 旅行
から揚げが好きだ。

なので、先月(9月)の夏休みに長年の夢であった、
から揚げの聖地、大分県中津市にから揚げを食べに行った。

2泊3日でから揚げを食べまくるのだ。

今回のから揚げ食べ歩きで、以下の仮説を検証することとする。

(仮説1)から揚げが好きなので、いくら食べても飽きないだろう。
(仮説2)中津市において、から揚げ専門店はコンビニの数よりも多いだろう。
(仮説3)中津市では、から揚げが地域に根差しているのだろう。

で、以下、から揚げ旅行の記録。

2012年9月5日(水)

10年以上ぶりの羽田空港。品川経由の京急線で向かう。
羽田空港駅到着後、案内標識を探すが第1と第2ターミナルの案内標識が見つからず、
1/2の確率にかけるが、ハズレて第2ターミナルに行く。
近くのCAさんらしき人に第1ターミナルの行き方を聞くと、
「近っ!」ていうくらいに近くに寄って話を聞いてくれた。
綺麗なお姉さんだったので、ちょっとビビり、さりげなく後ずさりして案内を聞く。
CAさんの教育で「近くで話すように」とされているのだろう。

シャトルバスで第1ターミナル到着後、
搭乗するスターフライヤーの自動発券機でチケットを入手。
(ちなみに航空券代は羽田⇔北九州で3万ちょっと)
今は自動発券機で座席の場所を選べるようだが、
窓側が人気のようで景色が見えにくい両翼らへんしか空いていなかった。



はじめてのスターフライヤーは黒を基調としたシックな外装と内装。
案内ビデオに出てくる忍者キャラとイメージがよく合う。

離陸後、座席のビデオを見る。見たことがないバラエティがやっている。
そのMCが関東では露出度の低いウーマンラッシュアワーだった。
日テレの24時間テレビでノブコブの吉村が我が家の杉山に「九州に飛ばされる」発言をしていたが、
MCをやるチャンスはローカルにあり、というのはまんざらじゃなさそう。。。

ウトウトしていたら、あっという間に北九州空港に到着。
曇天。雨が降らないことを祈る。



バスと電車で中津市に向かう。

16時、聖地「中津」に到着。



予約した駅前にある「スーパーホテル」にチェックインして、荷物を置き、
さっそく、から揚げを食べに出かける。
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孤島の王 【感想】

2012-10-08 01:27:57 | 映画
映画館で見逃してしまった映画のDVDレンタルが続く。

気に入った映画があったので感想を残す。

ついでに他映画(DVD)の感想。

【アニマル・キングダム】 55点
一昨年のオスカーにも絡んでいたオーストラリア映画で、
かなり期待していたが肩透かし。思いのほか平坦な脚本。
犯罪一家の物語ということで話のプロットは面白いのに、ヌルい仕上がり。
オスカー助演女優でノミネートされていた犯罪一家の母を演じた、
ジャッキー・ウィーヴァーも単なる若作りなお婆ちゃんだった。。。

【第九軍団のワシ】 65点
まずまず。演技は下手だがスター性を感じるチャニング・テイタムと、
リトルダンサーは今や昔、野性味あるジェイミー・ベルの共演が楽しい。
ラストの激闘に説得力がないのでイマイチ盛り上がらず。
「預言者」のタハール・ラヒムの存在は全くわからず。勿体ねぇ~。

【ヴァルハラ・ライジング】 50点
「ドライヴ」の熱狂したニコラス・~レフンの過去作とあって期待していたが、そんな。。
想像力のない自分にとっては画変わりのない映画は苦手なのです。
バイオレンス描写にはやっぱこの監督の美学あり。腹かっさばいて内臓取り出しの刑(笑)
マッツ・ミケルセンの仕上がった肉体が本作の世界観にマッチ。

で、良かった映画(DVD)が「孤島の王」。

映画館で本作を観た同僚に「まあまあだった」(そんなでもなかった)と評されていたけど、
観てびっくり、全然いいじゃん。

自宅DVD鑑賞は映画館よりも没入感が弱いのだが、本作の力には圧倒された。
心臓を鷲掴みにされ、貫かされたような衝撃と感動を得た。

本作はノルウェーにあるバストイ島という極寒の孤島で実際に起きた事件を元にしている。
その島は当時、犯罪を犯した少年たちの矯正施設として機能していて、
本作はその施設の院長をボスに、不当な支配を受けていた少年たちの姿を追った物語。

広がる真っ白な雪の世界と先の見えない海原には絶望感が宿る。

そんな孤島で描かれるのは、少年たちの濃密な生。

リアリティを重視した妥協なき描き方と、過不足なき人物描写。
少年たちの自由への渇望と、互いを想う真っ直ぐな友情が、
観る側の感情を揺さぶる。

「サバイバル」「サスペンス」という表現だけでは不十分。
本作の世界は現代にも通じる社会の縮図であり、普遍的な人間ドラマでもある。

暴力シーン一つとっても、たぶんマジで殴ってるんじゃないか、というくらいの本気度だ。
だけど、そこにあるのは衝撃映像ではなく、作品に対する誠意のようなもの。

無名の少年キャストながら、キャラの個性が実に鮮やかだ。
本能的で野心家なエーリングと理性的で穏やかなオーラヴという
2人の少年が本作の軸になっているのだが、この2人が抜群に良い。
文字の読めないエーリングが代筆を頼んでオーラヴに聞かせる、
傷だらけの鯨の話が本作を象徴していて、彼らの行く末と重なり胸を締め付ける。
物語のラスト、極限の状態でエーリングがオーラヴに吐露するシーンにじ~ん。

まだ演技経験の浅い少年たちをここまで魅せる監督の演出手腕は相当なものだし、
歴史の闇とも言える残酷な史実を真っ向勝負で描いた勇気も凄い。

(役柄上)めちゃくちゃムカついた院長を演じたのは、
唯一顔の知っているステラン・スカルスガルド。
この人、8月に観たハリウッド大作「アベンジャーズ」にも出てる。。。
役者という仕事はすごいな~とつくづく思う。

DVD鑑賞では久しぶりに見ごたえのある映画だった。
映画のパンフがほしい。

【75点】











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アイアン・スカイ 【感想】

2012-10-06 10:44:40 | 映画
「アイアン・スカイ」を観た。

こりゃ面白い!!

今年を代表するB級映画。
何とも愛おしいSF映画だ。

話の舞台は2018年、戦時中ナチスドイツが(なぜか)月の裏側に逃れ、
着々と軍備を整え、地球を征服しにいくというもの。

この奇想天外なプロットを考えた時点で既に8割がた勝利なのだが、
全編一貫している短絡的な展開と、しょーもない馬鹿馬鹿しさが最高だ。
「こうすりゃ面白いだろ」とニヤニヤ顔で作ったであろう、
監督の確信犯的な笑いの渦にハマる。

チャップリンの名作を斬新な解釈で魅せたり、
現代をときめくリンゴマークの機器を兵器の動力源に使ったり、
「地形(だっけ?)を変えてしまえー!」と無茶苦茶な攻撃をしたり。。。と、
予想だにしない明後日の方向からやってくるユーモアの雨あられである。
現代の社会情勢を皮肉ったブラックユーモアも満載で
この監督めちゃくちゃセンスあるわ。

単なるコメディ映画は過去B級映画でもたくさんあると思うが、
本作が傑出しているのはSF描写の作り込み。

ゴージャスという表現が適当だと思うが、
異なる造形の宇宙船の数々とダイナミックなアクション描写、
それはどれも緻密で、徹底的にディテールにこだわっている。
ナチスの巨大軍艦なんて、そのスケールに鳥肌もの。

にも関わらず、物語は馬鹿馬鹿しい。そこが良い。

低予算映画だけに、知っている名前の俳優は出てこない。
ドイツ人俳優を中心に、アメリカ人、オーストラリア人など国際色豊か。
その中でも主人公のレナーテ演じるユリア・ディーツェ(発音できない名前)が印象的。
ロリータな声とナチス軍服に身を包んだ姿が(不謹慎ながら)エロ可愛い。

本作はフィンランド人のティモ・ブオレンソラ(覚えらんない)という監督の映画らしい。
1979年生まれの若き気鋭。「第9地区」のニール・ブロムカンプ同様、
同世代の映画人の活躍がとても嬉しい。
今後、要注目な監督が一人増えた。

本作の製作費の一部は一般の映画ファンからのカンパによるものだという。
見て納得、カンパした映画ファン(マニア)も喜ぶクオリティに仕上げている。

映画オタクには堪らない過去名作映画へのオマージュも散りばめられていて
映画への愛が加速する楽しいSF映画だった。

【80点】




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