から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

第83回アカデミー賞 結果と感想

2011-02-28 16:49:49 | 映画
1年間待った、今年のアカデミー賞が終了した。

WOWOWで5時間半ひたすら観る。
(番組は終盤険悪なムードに。。。)

まずは結果。

作品賞 英国王のスピーチ
監督賞 トム・フーパー(英国王のスピーチ)!!(驚
主演男優賞 コリン・ファース(英国王のスピーチ)
主演女優賞 ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
助演男優賞 クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
助演女優賞 メリッサ・レオ(ザ・ファイター)
脚本賞 英国王のスピーチ
脚色賞 ソーシャル・ネットワーク
撮影賞 インセプション
編集賞 ソーシャル・ネットワーク

俳優賞はゴールデン・グローブの結果そのままで例年以上に順当。
まあ、言い方を返れば4名のパフォーマンスが図抜けて評価されていたのだろう。
票集め騒動のメリッサ・レオも結局普通に選ばれたな。

また、脚本賞に「英国王~」、脚色賞に「ソーシャル~」、
技術系の賞に「インセプション」と予想とおり、かつ納得の結果になった。

しか~し一方、他部門に異変があった。

作品賞に「英国王のスピーチ」が選ばれたのは、個人的に嬉しい結果となったが、
監督賞まで「英国王~」のトム・フーパーが獲るとはかなりの想定外。
監督賞はフィンチャーでしょ!?と、私も思ったが、
WOWOW番組内もゲスト(2名)がそれで若干終盤怒りだした(笑)
番組内のゲストは「監督賞」と「作品賞」、どちらかでも「ソーシャル~」が入っておくべき!
という話で「こんな保守的じゃ、今後のオスカーが憂える」とまで言っていた。
(来年も続くであろう番組を考え、必死にフォローするカビラとクリステルが面白かった)

「英国王のスピーチ」は決して保守的な映画ではないし、
その完成度、素直に楽しめる映画として、作品賞は当然だと思う。
(去年はアバターが獲れなかったけど。。。。)

私はフーパー、フィンチャーともに監督賞に値する手腕を発揮したと考えるが、
フーパーはまだ若いんだし、フィンチャーのこれまでの功績を加味して選ばれるべきと考えていた。
しかし、結果はフーパー。。。
フィンチャーってアカデミー賞会員に嫌われてるのだろうか??
フィンチャーが今後いじけて、アカデミー賞に顔を出さなくなることを懸念する。
ノーランなんて、「ダークナイト」でも「インセプション」でもノミネートすらされていないんだし。

受賞結果は以上で、受賞式の内容について==

とんだ肩透かしだ。つまんない!!

司会のジェームズ・フランコとアン・ハサウェイのキャスティングは
若く新鮮で彼らのコメントも彼ららしくてよかったけど、
受賞式中の彼らへの演出が何もない。。。
2人のパフォーマンスに期待していたが、アン・ハサウェイがちょっと歌って、
ジェームズ・フランコが女装で登場しただけ。。。そりゃねーよ。
作品賞候補の作品映像の中に彼らが出現して小芝居をうったくらい。

唯一変えたのがエンディングで、なぜか子どもの合唱団が来て歌った。
「未来は彼らに」「将来は明るいぞ」的な雰囲気を出したかったのだろうが
なんとも絞まりのない印象で、格式のある受賞式に水を差したよう。

また、アカデミー賞授賞式はその年の映画を振り返る重要な式典でもある。
作品の紹介が、ノミネート作品だけに絞られたのもホント残念だ。

やはり、第81回の受賞式は最高だった。
ビル・コンドン、プロデュースのもと、
ホスト、ヒュー・ジャックマンの至極のパフォーマンス。
1年間の主要な作品を彼が歌って踊って紹介する冒頭、
中盤に彼を主役にすえた豪華なミュージカル劇。
そして、過去の受賞者が、ノミネーターたち一人ひとりを称え、
紹介する演出も感動的だった。。。。

今年の授賞式の内容で唯一よかったのは、
スピルバーグの作品賞を発表するときのスピーチ。

「これから発表する作品は『ゴッドファーザー』や『●●(名作)』の仲間入りをします。
 そして呼ばれなかった作品は『レイジングブル』や『卒業』の仲間入りをします。」

つまり、選ばれても選ばれなくても、ノミネートされるだけでも素晴らしく、
名作の仲間入りをするということ。

大きな拍手が会場から沸いた。
ホントそのとおり。さすがスピルバーグだ。

よかったのは、そのぐらいか。

来年はもう少し考えてほしい。
おそらく視聴率また下がるよ。











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英国王のスピーチ 【感想】

2011-02-28 02:06:33 | 映画
私の1年間の映画決算(振り返り)日は、ずっとアカデミー賞の日を境としている。
なので、私の中で今年の映画は今日(昨日)までである。

今年の締めくくりに選んだ映画が、
「英国王のスピーチ」。

そして、本作は文句なしに(ラスト1日で。。。)
今年のマイベスト1映画となった。

本作の話は、あのイギリスのエリザベス女王のお父さんであった、
実在の人物、英国王ジョージ6世の話だ。

彼は吃音症(どもり)に悩んでいて、国のトップとして国民に「伝える力」を持てない。

そんな彼の吃音症を矯正するオーストラリア人治療師、ライオネルとの身分を越えた友情の物語。
そして、彼と妻(揺るぎない愛で支える王妃エリザベス)と子どもたちとの家族愛の物語。
そしてそして、大きな宿命を背負った1人の人間が、自己解放により成長を遂げていく物語。

脚本がよいとか、演出がよいとか、演技がよいとか、
本作においてはそれが全て突出したレベルにあり、前提にあるかのようなので、
あまり個々に分析したくないが、

それでもやはりキャスティングについては声を大にして言及すべきと思う。

ジョージ6世演じるコリン・ファース
ライオネル演じるジェフリー・ラッシュ
ジョージ6世の妻、王妃エリザベス演じるヘレナ・ボナム=カーター

素晴らしい。スタンディングオベーションだ(拍手)。

中でもコリン・ファースのパフォーマンスが絶対的。
映画で巧い演技を見せる役者は沢山いるけど、
本作の彼は観る者の心を震わすのだ。すごい次元だと思う、

今年のオスカー主演は彼にロックオンだ。

本作は抜群のユーモアと感動に満ちた至福の映画。

泣かせる映画ではないのだろうけど、
気持ちを揺さぶられ、その振動で知らないうちに涙が溢れる。
上映時間中、ふと我に帰るとホッペがビショビショになってる不思議な感覚。
これがホントに感動するってことなんだろうな~

今年の私の最高傑作。

次はいつ観にいこうかな。。

今日のアカデミー賞作品賞、
予想、WANTSともに
「英国王のスピーチ」だ。

【100点】 (^O^)/
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第83回アカデミー賞 勝手に予想【助演男優賞/助演女優賞】

2011-02-28 00:59:03 | 映画
いよいよ今日、第83回アカデミー賞授賞式の日になってしまった。

昨日に続き、休出。
日曜日に終電で家に帰宅っておかしいわ。
眠すぎる。。。。

時間もなく、眠いため、
不本意ながら、オスカー助演の男女両方まとめて
予想することにしよう。。。

◆助演男優賞
クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
ジョン・ホークス(Winter's Bone)
ジェレミー・レナー(ザ・タウン)
マーク・ラファロ(キッズ・オールライト)
ジェフリー・ラッシュ(英国王のスピーチ)

今日会社行く前、朝一に英国王のスピーチを観たので、
ジェフリー・ラッシュにWANTSが若干なびいているが、
やはりクリスチャン・ベールに獲ってほしい。
予想としても彼は堅いだろう。
彼は本当に素晴らしい役者なのだが、これが初ノミネートになるというのが結構驚き。
「ダークナイト」では何かとジョーカー役のヒース・レジャーにフォーカスされるが、
彼なしにバットマンの成功は確実になかった。
「バットマン・ビギンズ」から始まった新生バットマンの伝説は
彼がキャラクターに強い信念と品格、研ぎ澄まされた肉体を与えたからこそ始まった。
「3時10分、決断のとき」(傑作西部劇!)の名演も忘れがたい。。。
今回、対象作で惜しむらくもノミネーションから漏れてしまった、
共演のマーク・ウォルバーグの分まで受賞してほしい。

【助演男優賞予想】
「クリスチャン・ベール」

◆助演女優賞
エイミー・アダムス(ザ・ファイター)
ヘレナ・ボナム=カーター(英国王のスピーチ)
メリッサ・レオ(ザ・ファイター)
ヘイリー・ステインフェルド(トゥルー・グリット)
ジャッキー・ウィーヴァー(Animal Kingdom)

私は個人的にエイミー・アダムスのファンである。
「魔法にかけられて」ではベタなお姫様役に真っ向から対峙し、楽しく演じきり、
「ジュリー&ジュリア」では現代の頑張るリアルな女子像を、軽やかに演じた。
彼女は「ダウト」以来の2回目のノミネート。「ダウト」の尼僧ほっかぶり最高に可愛かったな。
今回の対象作「ザ・ファイター」では、従来のガールズキャラから脱却した、
新たな役に挑戦し、賞賛されているという。。。早く観たい。

私のWANTSはおととし「フローズン・リバー」でオスカーを逃した、
メリッサ・レオであったが、先日ニュースで彼女が自費で自らの票集めの活動をしていたことを知り、
それを聞いて、熱が冷めてしまった。。。。

今回、主演のコリン・ファース、助演のジェフリー・ラッシュとあわせて、
「英国王のスピーチ」でノミネートされた、ヘレナ・ボナム=カーター。
1作品で3人もノミネートされるのって無駄に多くないか??
とちょっと思ってたが、昨日、本作を見て大大納得。
近年、アリス~や、ハリポタとかで尖がった役(ちょっとふざけた役)の
印象が強い彼女であったが、彼女を初めて観た「鳩の翼」と同様、
真面目な役をやっても、超一流なのだ。
「英国王~」での彼女のキャラクター、本当に素敵だった。

予想という部分では、堅いと思われていたメリッサ・レオが
この直前で票集め事件が起きてから、アカデミー会員の反感を買ったようで、
まったく見えなくなってしまった。。。

「ピアノ・レッスン」のアナ・パキンみたいに
子役のヘイリー・ステインフェルド(トゥルー・グリット)が
シレっと獲ってしまう可能性も大いにありそうだ。

うん、難しい。。。

ここは現時点の自分のWANTSに倣い、

【助演女優賞予想】
「ヘレナ・ボナム=カーター」

あと8時間後か。
オスカー楽しみだ。








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第83回アカデミー賞 勝手に予想【主演女優賞】

2011-02-27 01:47:08 | 映画
日付変わって、明日いよいよ第83回アカデミー賞受賞式が開催される。

今日の私はボケていた。。。
休出で会社のビルに入ろうとしたが、
会社の入館証を自宅に忘れて、会社のある田町まで片道90分以上かかる道のりを
2往復してしまった。。。。
午前中に取りかかれる仕事が15時半スタートとなり、
土曜日なのに会社を出たのが、22時半だった。バカだ。

今日のワークである報告書作成も最後まで終わらず、
明日へ持ち越しとなった。

眠い。。

明日に迫ったアカデミー賞の予想をする。
今日は主演女優賞。

◆主演女優賞ノミネーション

アネット・ベニング(キッズ・オールライト)
ニコール・キッドマン(Rabbit Hole)
ジェニファー・ローレンス(Winter's Bone)
ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
ミシェル・ウィリアムス(ブルーバレンタイン)

今年の男優賞のコリン・ファース同様、
女優賞も堅く、ナタリー・ポートマンだろう。

対抗馬はアネット・ベニングとなるだろうが、
前哨戦の勢いからしてナタリーだな。
彼女のほうが、素直で素敵な受賞コメントをしてくれそうだし。

個人的には、ミシェル・ウィリアムスを応援したい。
昔から彼女のファンであるということもさることながら、
ノミネート対象作「ブルーバレンタイン」で共演したライアン・ゴズリングが
主演男優賞ノミネートから漏れてしまった分まで頑張ってほしいという想いがあり。

まあ、今年は無理だろうけど、彼女の実力をもってすれば、
来年以降またチャンスもあるだろう。

【主演女優賞予想】
「ナタリー・ポートマン」


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第83回アカデミー賞 勝手に予想【主演男優賞】

2011-02-24 01:53:17 | 映画
寝不足だ。。。
加速度的に仕事があふれてきた。
昨日、今日と昼休みもとれず、終電。

次の土日まで仕事に引っ張られそうな勢い。
今週土曜日の「英国王のスピーチ」を観る時間は死守せねば。

第83回アカデミー賞授賞式まで、あと5日をきった。

今日は主演男優賞を予想する。

◆主演男優賞ノミネーション

ハビエル・バルデム(Biutiful ビューティフル)
ジェフ・ブリッジス(トゥルー・グリット)
ジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク)
コリン・ファース(英国王のスピーチ)
ジェームズ・フランコ(127時間)

近年、稀にみる豪華なノミネーションの顔ぶれ。。。

というのもジェフ・ブリッジスを除いて、
すべてオキニの俳優たちだ。

ちょっと残念なのは、
「ザ・ファイター」のマーク・ウォールバーグが
主演のノミネーションから外れたことだ。
本作の彼は作品のプロデューサーも兼ねており、
その役にかける想いは相当なモノだっただろう。
前回助演でノミネーションを受けた「ディパーテッド」では
ディカプリオ、マッド・デイモン等、実力派俳優が揃う中、
ひと際、異彩を放つパフォーマンスだった。
あと、何といってもデカマラ男優役の「ブギーナイツ」! 最高だったな。笑
ジェフ・ブリッジスは昨年オスカーもらったばかりだから
彼と替わってくれたらよかったのに。。。

一方、予想に反してのノミネーションはハビエル・バルデムだ。
その対象となったのは待望(個人的に)のアレハンドロの新作「Biutiful」での主演。
今回オスカー受賞はまずないが、外国語映画にも関わらず、
ハビエルのパフォーマンスを無視しなかった、アカデミー会員に拍手。

あと、忘れちゃいけないのはジェームズ・フランコ!
最初出てきたときは、スパイダーマンのお友達くらいの印象しかなかったけど、
その後、多ジャンルの作品に出演、様々な色の役をこなし、
着実にそのキャリアを伸ばしてる印象だ。
最近だと、やっぱ「ミルク」でのゲイ役かな。
あの包容力と色気、主演のショーン・ペンよりよかったな。
で、今回彼は、私が今年注目している「127時間」で主演をしている。
ほぼ上映時間ずっと、彼の一人芝居らしいのだが、観客を見事に惹きこむらしい。
「スラムドッグ~」で昇華した、監督ダニー・ボイルのダイナミズムも
十二分に発揮されてるらしいし、楽しみだ~
しかし、今回彼の受賞もないと思われる。

今年の大本命は、確率ほぼ100%で、コリン・ファースだ。
前哨戦を総ナメしてるし、去年の「シングルマン」でノミネーションされてたことも
受賞に向けた大きな要素になるだろう。

個人的なWANTSは、ただ唯一観ている「ソーシャル・ネットワーク」のジェシーだが、
彼はまだ若いし、これからのさらなる成功に期待。
その想いはジェームズ・フランコに対しても一緒。

てなわけで

【主演男優賞予想】
「コリン・ファース」










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第83回アカデミー賞 勝手に予想【監督賞】

2011-02-22 01:14:03 | 映画
第83回アカデミー賞受賞式まで1週間をきった。

当日(来週平日月曜日)、有休を申請して上司のOKが出たものの、
先週末から仕事がパンパンになってきた。。。。

今週中にある程度仕事を片付けなければならない。
憂鬱だ。

で、私の作品賞の予想は「ソーシャル・ネットワーク」ならぬ、
「英国王のスピーチ」であるが、次に監督賞を予想してみる。

◆監督賞ノミネーション

ダーレン・アロノフスキー(ブラック・スワン)
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン(トゥルー・グリット)
デヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)
トム・フーパー(英国王のスピーチ)
デヴィッド・O・ラッセル(ザ・ファイター)

よく作品を観る(メジャーな)監督は、
ダーレン、コーエン、フィンチャーあたりか。

デヴィッド・O・ラッセルの「ハッカビーズ」個人的に好きだったな。
パンフも買っちゃったし。

トム・フーパーは、名前すら知らなかった。。。
授賞式ギリ前で今週末、「英国王のスピーチ」を観るので楽しみだ。

予想。
まず、消去法でみる。

コーエンはまずないだろう。
この間、獲ったばかりだし。
「ノーカントリー」確かに面白いけど、
監督賞はまだしも、作品賞まであげたのは大判振る舞い過ぎだ。

次に落ちるのは、ダーレン、ラッセルあたりか。
ダーレンは名作「レスラー」で獲れなかったけど、
「まだ若いから実績をもう少し積みなさい、あなたの実力ならいずれ獲れるから・・・」
とか、アカデミー賞会員に思われそう。
ラッセルも同じ理由。

となると、

フィンチャーとフーパーの一騎打ちになるが、
作品賞に引っ張られてフーパーになるか、
今までの功績からフィンチャーになるか、だろう。

「英国王のスピーチ」はまだ観ていないので、
私のWANTSは、現段階で知ってる「ソーシャル・ネットワーク」のフィンチャーであるが、
消去法とか、受賞確率とかを抜きにして本作のフィンチャーは監督賞にふさわしい。
(他4作とも観たらそう考えるだろうけど)

本作では、個人的に好きなフィンチャーの光の演出は鳴りを潜めたが、
相変わらずの見事なストーリーテラーぶりに圧倒された。もう貫禄すら漂う。
また、主演男優賞にノミネーションされてる(拍手)ジェシー・アイゼンバーグ他、
若手俳優の名演を引き出した彼の演出、手腕は評価されるべきだ。
今までの功績も評価されるべき作品多いし。

今年はズバリ、作品賞と監督賞は分かれるってことで。。。

【監督賞予想】
「デヴィッド・フィンチャー」
















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ザ・タウン 【感想】

2011-02-19 18:09:59 | 映画
クライムムービーの新たな傑作の誕生だ。

本作の主演と監督をつとめたベン・アフレック。
彼の監督としての手腕は確かだ。
クリント・イーストウッドのように巨匠と呼ばれる日もそう遠くはないだろう。

本作は、実際にアメリカの中で銀行強盗、現金輸送強奪が最も多発している地帯、
ボストンの一角にあるチャールズタウンを舞台にした、
強盗グループと彼らを追うFBIの攻防を描いた話だ。

「ここではない、どこかへ」

クライムムービーならではのアクションも見所であるが、
強盗グループのリーダーである主人公(ダグ)が、
一人の女性との出会いをきっかけに新たな生き方を
模索するというヒューマンドラマがベースにある。
そのドラマがよく出来ていて本作の魅力といえる。

また、本作が他映画と比べて突出しているのは、2つのリアリティだ。

1つは描写のリアリティ。
物語の軸となる、強盗シーン。
確実にモノをゲットすることは勿論のこと、
お縄にならない、証拠を残さない、プロとしての所業が鮮やかに描かれる。
その方法が、結構アナログなのだが、「未近な物でこんなことができちゃう」
というような感じで、逆にリアルに感じられた。
ベン・アフレックら製作陣は実際に刑務所等に通い、元強盗犯から話を聞くなど、
半年以上かけてその筋のリサーチを行ったらしい。なるほどである。

ダグら強盗グループは皆アイリッシュ系アメリカ人。
幼い頃から家族のように過ごし、硬い絆で結ばれている。
英語の発音がちょっと違う。あとで調べたらボストン訛りらしい。

もう1つは演者のパフォーマンス(演技、演出)のリアルさ。
主要キャストの全員が素晴らしい演技を披露していることは勿論のこと、
そのキャラクターの個性、匂いが伝わってくるよう。

ジェレミー・レナー演じる、狂気と暴力にとりつかれたダグの弟分(!?)のジェム。
ジョン・ハム演じる一切の同情を持ち合わせない冷徹なFBI捜査官フローリー。
ブレイク・ライブリー演じる母になりきれず、子どもよりも自らへの愛を求めるクリスタ。
ピート・ポスルウェイト演じる、救いようのない悪の元締めファーギー。
クリス・クーパー演じる、息子ダグの未来を静かに絶望する収監中の父親マック。

その中でも、やはりジェレミー・レナーが強烈。
昨年のハート・ロッカーでの彼のパフォーマンスも素晴らしかったが、
本作では、すべての近道が暴力、物事の行く末を見極めない破滅的なキャラクターを熱演。
クライマックスでの彼の生き様を象徴するような、マシンガンをぶっ放すシーンが圧巻。
映画史に残る名シーンといえる。

本作をうけ、ジェレミー・レナーは今年のオスカー助演でノミネーションされた。
アカデミー賞会員の演者の見る目は流石だ。

また、昨年1月に逝去したピート・ポスルウェイト。
いわずもがな数多くの作品で名脇役として活躍してきた。
彼の出演作だと、やはりユージュアル・サスペクツが印象深い。
本作では、徹底したヒールを演じた。(ホント憎たらしい。。笑)
作品によってさまざまな色に変わる彼に、ふさわしい役だったかもしれない。

アクション、スリルとサスペンス、ヒューマンドラマ。。
見終わって振り返ると、エンディングの展開に賛否が分かれそうだが、
上映時間120分ちょっと、ひたすら没頭してしまった私に、展開を気にする余地はなかった。

今後、同じ俳優出の監督クリント・イーストウッドと何かと比べられそうな、
ベン・アフレックであるが、まだ彼の作品をこれしか見ていないものの、
彼の作品作りには高い娯楽性(観客を楽しませる)を感じた。
その点で私はクリント・イーストウッドの作品よりも本作が好きだ。

ベン・アフレックの次回作に期待したい。

【85点】














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2010年日本アカデミー賞 結果と感想

2011-02-19 17:17:03 | 映画
昨日、日テレでの日本アカデミー賞の授賞式を見た。

司会の関根勤、話のオチまでカンニングするのやめてほしい。。。ヘタクソか~
天野に司会をホント変わってほしかった。

柄本明の「監督ホントしつこかったけど、それをどこかで待っている自分がいた。」
彼が名優であることの由縁の一端が垣間見えた。

深津絵里の妻夫木からのもらい泣き、
受賞コメントの飾りっけのない素の言葉。
彼女の人柄が出ててよかった。

松たか子の中島監督からのラブコールに感激し
声を失うリアクション、よかったな~

主な結果>

作品賞=「告白」
監督賞=中島哲也(告白)

主演男優賞=妻夫木聡(悪人)
主演女優賞=深津絵里(悪人)
助演男優賞=柄本明(悪人)
助演女優賞=樹木希林(悪人)

脚本賞=中島哲也(告白)
撮影賞=北信康(十三人の刺客)
照明賞=渡部嘉(十三人の刺客)
美術賞=林田裕至(十三人の刺客)
録音賞=中村淳(十三人の刺客)
編集賞=小池義幸(告白)
外国作品賞=「アバター」

日本アカデミー賞の選考方法についてはよくわからないが、
本家アメリカのアカデミー賞と違って、
毎年、各結果が1つの作品に偏る傾向が顕著でウサン臭い。

その流れは今年も引きずっており、
案の上、俳優賞はすべて「悪人」が独占した。
しかし、作品、監督、脚本、編集と、
最低押さえてほしかった私の2010年ベスト1邦画の「告白」が、
その部門すべてで受賞したのが、個人的には救いだった。

外国作品賞は「アバター」。おととしの映画じゃね?
日本公開が相変わらず遅い。。。

まだ観ていない「悪人」「十三人の刺客」のレンタル開始が待ち遠しい。

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ジーザス・キャンプ 【感想】

2011-02-16 20:00:45 | 映画
先日観た「ビン・ラディンを探せ!」に続いて、
これまた「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組で紹介されていた、
「ジーザス・キャンプ」というドキュメンタリー映画をDVDで観る。

本作はアメリカのキリスト教信者の中でも福音派と呼ばれる、
キリスト教原理主義の人々(主に子どもたち)を追った話だ。

福音派の人たちはアメリカの総人口の1/5(約8000万)を占めるという。
自由の国アメリカといえど、宗教と政治は密接に関わっているため、
当然ながら8000万人という福音派の動き次第で、政治、つまりは国が動く状況。
日本でいう創価学会と公明党の関係に似ているが、その影響力、スケールはその比ではない。

本作のタイトルについている「キャンプ」は、子どもたちが夏に参加する、
キリスト教原理主義の理解を深める(洗脳させられる)ための合宿のことだ。
肥満大国アメリカを象徴するようなデブなオバちゃん牧師が子どもたちに説教する。

「キリスト教こそすべて。国家が腐敗しているのは、他の宗教があるからだ!」
「他宗教は廃絶されるべき。イスラム国家に戦争をしかけたブッシュ様は神だ!」
「同姓愛は悪」
「中絶は悪」。。。。

原理主義の思考は極めて排他的かつ攻撃的。
また軽蔑されるであろう偏見にまみれている。

後世イラク戦争のA級戦犯として語り継がれるであろうブッシュ。
彼が政権で長生きできたのも、彼らの後ろ立てがあったからなのかも。

子どもたちは原理主義の大人たちの格好の道具になっている。
主催者のオバちゃん牧師は映画の中のインタビューで「子どもたちのタメにやっている」
と言いながらも、一方で「子どもたちを利用することは有効だ」と明言する。
「そのあたり、敵ながらイスラム教は上手いと思うわ(テロリストを指す)」という始末。

その身勝手ぶりに見ていて腹が立つ。

偶然にも、イスラム教を取り上げた「ビン・ラディンを探せ!」と
キリスト教(原理主義)を取り上げた本作。
それぞれに対する価値観が対極的に変わった。

「神を感じろ」といわれて、子どもたちが涙を流し、激しいトランス状態になるシーンでは
オウム真理教をふと思い出した。

しかしながら、子どもたちをみて悲壮感はまったく感じられない。
子どもたちは原理主義に心から傾倒しているため、皆イキイキとしているのだ。
また本作で取り上げる子どもたちは、容姿こそお子ちゃまだが、その利発ぶりに舌を巻く。

良くも悪くも、すべて宗教の力といえるのかな。。。

【採点不可】
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ぼくのエリ 200歳の彼女 【感想】

2011-02-13 18:03:25 | 映画
美しい映画だ。

この映画のジャンルは何なのか。。。
ホラー? ファンタジー? ラブストーリー?

おそらくどれも正解なんだろう。
ただし、そのどれにもあてはめたくないような映画だ。

昨年、上映館が少なく見過ごしてしまった本作「ぼくのエリ 200歳の彼女」。
新作レンタルで早速観る。

本作はスウェーデンの映画。世界各国でも高い評価を得たらしい。

12歳のいじめられっこの少年と同い年のヴァンパイアの少女の出会いの話。
舞台はスウェーデンの郊外の町。
冬なのだろうか、ただただ真っ白い世界。
その中にあって、2人が織り成す哀しくも美しい物語が一層の光を放つ。

オープニングから美しい。
暗闇の中で降る雪が、舞って光っている。
抜群のセンスの良さをのっけから印象づける。

演出が繊細だ。
しかしその一方で大胆さを併せ持つ。
12歳の少年と少女の世界。純粋で透明な中に、2人の宿命を無視することなく、
残酷でショッキングな描写が無感情に放り込まれる。
そのコントラストに圧倒されるのだが、作品の美しい世界はブレることはない。不思議だ。

作品世界は監督の演出によるものが大きいと思うが、
本作では少年のオスカーとヴァンパイア少女エリのキャスティングによるものが大きい。
その姿が非常に美しく、見ていてウットリする。

一瞬女の子??と思ってしまうほど中性的なビジュアルの少年オスカー。
金髪のサラサラおかっぱ頭。透き通るような白い肌。真っ赤な唇。
いつもどこか遠い眼をしている。

ヴァンパイアのエリは真っ黒髪。人間と交わることのできない悲哀と、
その運命を受け入れるような気丈さを、その表情にいつもたたえている。
彼女が返り血に染まるシーンは痛々しく、哀しい。

そんな2人の出会いに必然性を感じてしまった。
映画史に残るカップルの誕生といえる。

私の大好きな石川三千花さんが本作を観たら、どんな感想をもつのだろう。
きっとイラスト映えする素敵なレビューをするんだろうな。。

【75点】

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ビン・ラディンを探せ! 【感想】

2011-02-07 19:26:03 | 映画
昨年、我が家も地デジ化した。
アンテナ工事費に45000円もかかり、いささか頭にきた。
しかし、今まで見れなかったチャンネルも映るようになったり、その恩恵は少なくない。
MXテレビが映るようになり、オセロの松嶋が出ている「未公開映画を観るTV」という番組を
たまたま観て、その中で紹介されていた一本、ドキュメンタリー映画「ビン・ラディンを探せ」
をTSUTAYAの新作レンタルで見つけ、観ることにした。

監督、出演は、モーガン・スパーロック。以前「スーパーサイズ・ミー」というドキュメンタリー映画で、
30日間、朝昼晩3食、ファーストフードを食い続けたら、人間の体はどうなるかという企画において、
自らが実験台となった男だ。

当時、私も公開時観に行ったが、そのガチンコぶりに驚いた。
本作は、その監督の新作であるが、意外や意外。
観終わって一つのヒューマンドラマを観たような感じだ。

本作はタイトルのとおり、監督であるスパーロックが同時多発テロの首謀者ビン・ラディンを探す話。
スパーロックの妻が妊娠し、新しい家族を迎えるにあたり、彼は子どもの安全を考えるようになる。
その中で大きな脅威となるのがテロ。世界の危険分子であるビン・ラディンを捕まえないことには、
テロの恐怖から逃れることはできない。「アメリカが捕まえられないのなら、俺が捕まえるのだ!」
ということで、スパーロックがエジプトを皮切りに、モロッコ、イスラエル、ヨルダン、サウジ、
そしてアフガニスタンとビン・ラディンが潜伏していそうな国々を駆け回る。
まあ、当たり前なのだが、ビン・ラディンを探すといっても見つかるわけもなく、
本作鼻っからビン・ラディンに近づくことを目的としているのではなく、ビン・ラディンの足跡を
追うことで見えてくる様々な実態を明らかにしていくというものだ。

知られざるアラブ諸国の貧富の差や、アラブ諸国の中でも異なる、宗教(イスラム教)と
政治の関わり方について。また特に興味深かったのは、独裁政権による人々の不満。
これは今まさにタイムリーである、エジプトのムバラク政権への暴動につながってたりする。
イスラム圏各国の社会情勢を知る上での、わかりやすい教科書だったりする。

しかし本作の魅力は、それらの事実を知る以上に実のあることだと私は感じた。

我々がニュースでよく見るイスラム圏では、「アメリカ地獄に堕ちろ!」と
ブッシュの写真を焼いて叫ぶ人や、9.11に対して「よくやった!」とテロを応援する人が
映像を通してクローズアップされる。
「アラーの名のもとに我々は聖戦に挑む」といったイスラム教を振りかざし、
自分たちを肯定するテロリストたち。
ある程度メディアが作り出した偶像なんだろうな。。。と思いながらも、
私も少なからず、イスラム教信者に対してあまり良い印象を持っていなかった。
しかし、本作を観ると、それは一方的な先入観であったことに気づかされる。

まず、どの国も穏やかな人たちばかりだ(ユダヤ人地区を除いて。。。)。

「アメリカは平和を愛する国だよ」とモーガン。
「じゃ、なぜ戦車でこの国に入ってくるの?」と現地の人。

「ビン・ラディンのことどう思う?」とモーガン。
「ビン・ラディン!?くたばっちまえ。いい迷惑だ。」と現地の人。

「自爆はイスラム教の教えに反すること。なので自爆テロ自体もイスラム教に反すること」

「(パレスチナ問題にふれ)我々はユダヤ教が憎いのではない。
 ユダヤ人が我々アラブ人の土地も奪ったことが憎い」

「テロリストの多くは、天国に行くこと(宗教上の話)を目的としているが、
 それ以上に貧しさから逃れるため、金目当てにやっている」

 等々。。。。、

現地の人の生の声は、実にストレートで説得力と新たな発見に満ちている。
イスラム教に対して偏見を持っていた自分が少し恥ずかしくなった。
ドキュメンタリーは当然ながら作り手の意図によっていかようにでも脚色できるので、
実際のところ、ホントにそんな人たちだらけなのかはわからないが、どっちが多いか、
少ないかは本作では大きな問題ではなく、何よりお互いを知ることがまず大事なのだ、
ということが本作の最大のメッセージとしてあるのだ。

同じような突撃系のドキュメンタリー監督だと、マイケル・ムーアも有名だが、
スパーロックのよいところは、作り方がシンプルでわかりやすいこと。
そして彼自身が常識人であり、何より人が良いことだ。本作においても、
その人柄の良さが発揮され、人の区別なく小さな子どもからお爺ちゃんまで、
まさにその言葉とおり膝を突き合わせて話を聞いていく。
そこから、見えてきた一つの答えが万国共通の「家族愛」、
そして誰しも「子どもの明るい未来を願っていること」。

最後にスパーロックは帰国し、奥さんの出産に立ち会う。
スパーロックがアラブ諸国の旅を終え、そこから見えた希望と、新たな生命の誕生は、
明るい未来へと繋がっていくようで実に感動的だ。

エンドロールで、出会った各国の人たちの笑顔が印象的。

心地よい余韻に浸ることができた映画だった。

【70点】
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RED/レッド 【感想】

2011-02-03 23:21:06 | 映画
今年初の本格的な風邪をひく。
流行のインフルエンザでなかったことが救いだ。
しかし会社を一昨日休むこととなった。

昨日、休み明けにも関わらず、
会社の仕事が思いのほか早く片付いたので、
会社帰りに浦和のユナイテッドシネマにいく。

本調子でない体に喝を入れるため、久々のアクション、
「RED/レッド」を観ることにした。

アクションといっても本作はCIAを引退したオヤジたちが、
活躍するというもの(一人おばさんだけど)。
主要キャストが豪華だ。
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマンと、
皆ビッグネームだが、ブルース・ウィリスを除いては、
あまりアクションで魅せる役者とは遠いキャスト陣である。

原作がDCコミックであることに、「普通の話じゃないんだろうな」と多少の期待を持ちながら
さ~どんなものか。。。。

観終わって、
「いやぁ面白かったぁ~」
と素直につぶやいた。

タイトルのREDは「RETIRED EXTREMELY DANGEROUS」(引退した超危険人物)の略らしい。
ある組織がワケあって危険人物である彼らを暗殺することに端を発するのだが、
一見無防備で見かけも強そうにないオヤジたちが想像を超えるほど凄腕で強いのだ。
時にガチンコに、時に緻密に、長年培われた戦術や人脈を持って戦う彼らが実にカッコよい。

あとキャスティングもよし。
REDのメンバーは皆個性的で濃い。

正統派で、アクションあり、ロマンスあり、未だ元気なブルース・ウィリス。
変人で、ずっと狂いっぱなしのジョン・マルコヴィッチ。
白いエレガントなドレスを着ながら、マシンガンをぶっ放すヘレン・ミレン。
エロじじいなモーガン・フリーマン。

中でもヘレン・ミレンとモーガン・フリーマンはさすがだな~と思った。
「クィーン」でのエリザベス女王のイメージが強いヘレン・ミレン。
ド派手なアクションに活きるかと思いきや、ピタリと合わせてきている。
齢を感じながらも未だ衰えぬ闘争心を持つ役だが、
目の奥に凄みがあって、すさまじい説得力。
一方、老人ホームで「昔はよくやったのに、今は老人ホームだ」とつぶやくモーガン・フリーマン。
何の前提もないシーンだったのだが、その姿に「ホントに昔はすごかったんだろうな。。。」と
勝手な想像がよぎり、ちょっと切なくなる。

ウマイ役者さんは何をやらせてもウマイんだなと思う。
2人のように名優と呼ばれ、キャリアも長ければそれはなおさらか。

また、私が本作で注目したのはこの主要4人だけではない。
ブルース・ウィリスが恋する女性を演じたメアリー・ルイーズ・パーカー。
初めて見た人だが顔立ち、声がめちゃくちゃタイプだ。。。
(ポスターでREDのメンバーみたいな扱いになってるのが意味わからないけど)
この人のラブコメ、ラブロマンスが観たい。

そして、REDたちを追い込む若きCIA役のカール・アーバン。
名作「ロードオブザリング」のイメージが勝手に強い彼だが、
本作ではキャラが目立たない役ながら好演をしている。
REDたちと対等にやりあうほどの器量をもつCIAのエースにぴったり。
使命感が強く冷徹な部分もあるが、家族を想う父親の優しさを見せたり、
REDたちの真相を掴むにつれ、同調し人間性を表していく過程が見ていて気持ちがよい。
スーツも似合ってかっこよい。

時にB級テイストも見せ、笑いも満載な本作。
アクションも十分楽しめた。

ヘレン・ミレンが元気なうちに早く続編を作ってほしい。

【75点】





























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