から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 【感想】

2011-05-28 16:09:29 | 映画
パイレーツ・オブ・カリビアンの新作(生命の泉)を観る。

観客の客層は、女友達、カップルが大半であり、
他映画と比べて一人で観に来ている人が少ない印象だ。

ちなみに私はこのシリーズがあまり好きじゃない。
登場人物たちが遊園地でアトラクションを楽しみながら、
海賊ごっこをしているようなノンキさや、脚本の弱さからくる目に余るご都合主義、
そして何よりも、主役のジャック・スパロウが、海賊という男子にとって
ある意味ロマンの対象でありながらも、終始お調子者で終わる感じがその理由だ。

なので、もともと映画館で観る予定はさらさらなかったのだが、
観たい理由ができたのだ。

それは「人魚」が出ること。

私が知っている限り、「人魚」を実写映画化した映画は、
B級映画を除いては、「スプラッシュ」以来、久しくないような気がする。
半裸の美女と魚の融合という異形を、最新CGでどのように描くのか、
それが楽しみで観てみた。

映画の内容は相変わらずだ。
ジャック・スパロウも相変わらず。。。やっぱ好きになれない。
「もっとカッコイイとこ見せてくれ~」と心の中でつぶやく。
初参加のベネロペは産休直前ということもあり、いつもよりふくよかで一層の豊満ボディ。
それが海賊のたくましさにハマッてた。旦那のハビエル・バルデムが羨ましい。
「英国王のスピーチ」での名演が記憶に新しいジェフリー・ラッシュも相変わらずウマイ。
ジョニデと現代劇で共演してほしい。

お目当ての人魚の描写はさすが。幻想的で期待通りの美しさ。
キャスティングも美女だらけで、海から突如現る半裸の姿にテンションが上がる。

そして人魚と人間の絡み。
人魚役のアストリッド・ベルジュ=フリスベが非常に可愛い。
特に困ったちゃん顔がツボだ。名前が読みづらいが、タイプだ。
相手役のサム・クラフリンもなかなかのイケメンだ。
「君は美しい。。。」と言って、人魚をいきなり好きになる展開も
非常に短絡的だが許せてしまう。

しかし、もっともっと人魚が話の展開に絡んでほしかった印象。
それが個人的に残念だ。

【55点】

「人魚姫」をジョー・ライトがダークファンタジーとして映画化するらしい。
それも楽しみだが、人魚と人間のラブロマンスが観たい。

「スプラッシュ」をリメイクしてほしいな。。。

キャスティングを妄想する。。。
主演は、コメディを演じる力もありながらも、シリアスなキメ顔もかっこよい、
ジェシー・アイゼンバーグ、ジェームズ・ブランコあたりか。。。
人魚役は、不思議ちゃん美女のズーイー・デシャネルあたりか。。。
もっとアダルトなケイト・ベッキンセールでもよいかも。。。







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ステロイド合衆国 【感想】

2011-05-27 00:01:47 | 映画
「ビン・ラディンを探せ!」、「ジーザス・キャンプ」に続いて、
未公開映画祭で紹介されていたドキュメンタリー映画「ステロイド合衆国」を観る。

最後の監督のナレーションの一部、
「嘘つきしか成功できないアメリカ」
「ステロイドを許してしまう自分、それがアメリカ国民であることの副作用かもしれない」

何とも深く、壮大なドキュメンタリー映画であった。

本作は、アメリカ在住のマッチョ崇拝者である、とある3兄弟の次男(監督)が、
アメリカにおける筋肉増強薬「ステロイド」の使用実態を暴くドキュメンタリーだ。

彼ら3兄弟は皆揃って昔からデブで、その体型がきっかけとなり、
少年時代、長男「狂犬」、次男「チビ」、三男「クサ男」と揶揄され馬鹿にされてきた経験から、
当時、筋骨隆々で強いヒーロー像であった、ハルク・ホーガンやシュワちゃんに憧れ、
3兄弟とも体を鍛えあげた背景を持つ。

しかし、ハルク・ホーガンしかり、シュワちゃんしかり、
その肉体は「ステロイド」によって作られたいたことがその後、発覚する。
ステロイドはスポーツ界でも広く使われているようで、
バリー・ボンズらの大リーガーのステロイド問題、オリンピックにおける薬物使用の裏側など、
日本人でも印象に残るスポーツシーンの裏には「ステロイド」があったことが明らかにされていく。

そして、監督の兄、弟もステロイドの常習者であり、そこから抜けられない状態。。。

「ステロイド」の使用における倫理的な問題や健康面への影響、
その使用の8割近くが一般消費者であるといった、アメリカ社会の裏側など、
知られざる真実が描かれるところまでは、本作を観る上での想定内であったが、
ステロイドの使用がアメリカそのものを映し出しているという語り口に、感動すら覚えた。

アメリカン・ドリームとはよくいうけれど、
競争社会アメリカにおいて、それはすべて勝者のみが得られるものだ。
勝者になるためには2番じゃなく、1番じゃなきゃダメ。
1番になるための効果的な手段がステロイド。
その使用が「インチキ」だと言いながらも、
その使用によってもたらされる栄光に熱狂するアメリカ国民がいて。。。

世界一夢見がちな国家、アメリカ。
世界一のナルシスト国家、アメリカ。

ステロイドを通して、いろんな意味でアメリカの凄さを再認識する。

監督の兄は、いい年こいて、WWF(プロレス)への復帰や、ハリウッド出演を目指すため、
弟は、生殖機能に支障きたしながらも、パワーリフティングのチャンピオンになるため、
ステロイドをあくまでやめない。

監督の視点同様、「いい加減やめろ」とツッコミつつも、
彼らのドリーマーぶりに羨望する自分がいたりする。

アメリカのドキュメンタリー映画、
ホント、クオリティ高いわ~。

【75点】


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ソーシャル・ネットワーク (ブルーレイ)

2011-05-26 00:45:21 | 映画
今日、予約していた映画「ソーシャル・ネットワーク」のブルーレイディスクがamazonから届いた。

映画館で見た時は、最後の締め方に釈然としない物足りなさを感じたものの、
改めて観たら不思議と満足。最後のシーンも余韻の残るよいシーンだなぁと印象が変わった。

初めて、映画館でこの映画を見た時は、キャストのパフォーマンスとセリフの洪水に興奮し、
また3層の次元がごっちゃになって、映画の内容をきちんと咀嚼して観れなかったのかもしれない。

今回はあらすじがわかっている分、冷静に見ることができて、
伏線、キャラクターの行動、話の展開の意図が鮮やかに映って、
とても面白く、一層この映画が好きになった。

そして、このブルーレイの特典映像が面白い。
映画の舞台裏を2時間近く(全部入れるともっとかな?)、余すことなく魅せる。

本作で高い評価を受けた、ジェシー・アイゼンバーグとアンドリュー・ガーフィールド。
2人の才能と、素顔のキャラクターが見れて何とも嬉しい。

ジェシーは本来、喜怒哀楽をストレートに演じることにやりがいを感じるタイプとか。
本作の反動か、今年以降コメディ映画の出演が続く模様。
来年のベネロペ、エレンペイジと共演するウディアレンの新作コメディBop Decameronに期待大。

普段のアンドリューは長身おしゃれメンズでカッコよい。スパイダーマンがんばれ~。

脚本のアラン・ソーキンが現場に出て、演出まで絡んでいることにびっくりした。

デビット・フィンチャーのSっ気の強い完璧主義加減もすごい。
オープニングの台本10Pにも渡る長い会話のシーン、99テイクも撮っているし、
モノが破壊されるシーンもスタッフの苦労を省みず、何テイクも同じシーンを撮る。
映画の製作は忍耐があってのものなんだなとつくづく思う。

とにもかくにも充実の特典映像であった。

ブルーレイ買ってよかった。



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鬼神伝 【感想】

2011-05-25 00:57:06 | 映画
久々に劇場で日本のアニメ映画を観る。
「時をかける少女」以来かも。

観たのは「鬼神伝」。

本作は全国公開モノであるが、初登場の週間興行収入で12位となかなかの低ヒット。
公開して30日経たずに打ち切りの模様。
その最終日に観たのだが、観客は自分含め4人。

本作は、鬼と人間が争っていた平安時代(架空の設定)にタイムスリップした、
中学生の少年が、救世主となって戦う話だ。

話の展開は、予告編から察したとおりだった。
日本版アバターといった感じだ。(アバターより大雑把だけど)

私はそもそも、この映画の中身には期待しておらず、
色鮮やかな平安絵巻をバックに、派手なアクション描写を魅せてほしかったのだが、
激しく消化不良だった。

まあ仕方のないことなのだろうが、まず、全体的にお子ちゃま仕様になりすぎて、
大人が満足できる脚本、アクション描写ではない。決して血が出ないヌルさよ。
石原さとみの声が浮きすぎ。ありがちなプロモーション用のキャスティングといえど、
オカシイを思ったら、やっぱ本職にやらせるべき。中村獅童はうまいことフィットしてたけど。
また、致命的なのはキャラクターデザイン。小学生が書いた似顔絵みたいでヒドイ。
押井守のスカイクロラと同じデザイナーなのだが、今回のような派手なアクションものには
完全にミスマッチ。デザインが幼稚過ぎて、真剣に見れない。笑いを禁じえない。
平安時代の背景が綺麗に描かれているのに勿体ない。

弱弱しい中学生がクライマックスで、本来のパワーを発揮するというカタルシスな展開や、
鬼、天狗、龍が飛び出す設定等、大好きな要素多いが台無し。

スタジオボンズあたりが作ったら、大満足な映画になったような気がする。

久々に映画で観たことを後悔。

【40点】











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2011年カンヌ国際映画祭

2011-05-23 18:00:25 | 日記
昨日5/22、今年のカンヌ国際映画祭が終わる。

私はわかりやすく、面白い映画が好きなため、
カンヌでパルムドール(最高賞)を受賞する映画は
個人的にアタリよりハズレが多い。

受賞作でもつまらないと思う映画の理由は、
話が冗長(個人的な見解)であったり、
その展開に共感できなかったり等々だ。

90年代以降のパルムドール受賞作を振り返ってみる。

好きな映画>
さらば、わが愛/覇王別姫
パルプ・フィクション
秘密と嘘
麦の穂をゆらす風

苦手な映画>
桜桃の味
永遠と一日
息子の部屋
4ヶ月、3週と2日

他含め、パルムドール受賞作は一通り見るのだが、
アカデミー賞関連作品と比べるとイマイチな印象だ。
なので、毎年カンヌ映画祭については賞の結果を確認する程度だ。

また過去受賞作をウィキるとハリウッド映画が少ないことを改めて知る。
そんな中、今年は久々にハリウッド映画がパルムドールを受賞した。

受賞作はテレンス・マリックの久々の新作「ツリー・オブ・ライフ」という映画。

まったく、チェックしていなかった映画。
先週の王様のブランチで「ブラピとショーン・ペンが夢の共演!」と紹介されていたのを思い出す。
(ブラピとショーン・ペンが直接絡むシーンはないようだが、共演?)

テレンス・マリックの映画は、過去4つしかない。
初期作の「地獄の逃避行」以外は観ているが、
個人的には前作のニューワールドが一番好きだ。(あまり評価されていないけど)
この監督は光、水、風を映像に綺麗に取り込み、物語の演出に使うのがウマい。
ツリー・オブ・ライフの予告編を見ても、その手腕はそのままといった感じだ。

この映画の話は、テキサスに暮らす5人の一家の40年にわたる物語を通して、
「生きるということ」や「家族」など人間の根源を描く(ウケウリ)。。。というものらしい。

まだ予告編しか観ていないが、1950年代の厳格な父親役のブラピが、とてもハマっているようだ。
リバーランズ~での美青年の面影はなく、最近作のイングロリアス~で見せたその姿は
年相応にシワが深く、完全なオッサンだ。
本作ではそのビジュアルだけではなく、彼が持つ演技力が遺憾なく発揮され、
カンヌでも好評だった模様。

今年のオスカー候補、一番乗りの予感。
ブラピ初の受賞なるか。。。

日本での公開は8月らしい。
楽しみだ。
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継続、大阪とすし屋 魚心

2011-05-17 22:52:53 | 
また大阪の仕事を担当することになった。。。

上司がこの案件のメンバー構成を考えた際に、
自分は真っ先に固定(継続)だったらしい。。。

もうしばらく大阪出張はないと喜んでいたが、
前回出張から2カ月程度しか経たぬまま、今日また大阪に行くことに。

今日は前回の振り返りとスケジュールの確認だけであったため、
早めに打合せが終わってよかった。

早く終わったため、同行した上司とメンバーで食事にいくことに。
プロジェクトから外れる先輩が大のスシ好きであったため、
前日に調べた食べログで上位でコスパの高いとされた「元祖ぶっきぎりスシ魚心本店」に行く。
デカネタで有名な店ということだが、その通りであった。



イクラは軍艦からあふれ、あなごはローリングされ、イワシは2段重ね。
普段行く回転寿司店よりも当然高いが、普通のカウンターの寿司屋と比べたら
値段は全然安い。

この店で美味しかったのは、
まずイワシ。とろけるようだった。



そして泉州水ナス。
寿司ネタとして食べられるようにほどよいつかり具合で、
水ナスの甘み、ジュシーさが酢飯と抜群に合って最高だった。

逆に最悪にまずかったのは、文句なく馬肉。
春の旬モノ、おススメ品ということで頼んだが、生の霜降りで出てきた。。。
口に入れて案の定、脂肪分が口の中にまとわりつく。
馬肉の臭みもダイレクトに伝わり本気で吐きそうになる。
牛肉の霜降り肉等を生で食べさせる店は結構あるが、大いなる勘違い。
動物系の脂は融点が高いため、口の中に入れても溶けない。
いつまでも脂だけ口の中に残る。動物系の肉を生で出すのであれば、赤身オンリーにすべし。
もしくは多少なりとも炙るなどして火を入れて有る程度脂の溶かして出すべきだ。

会計は、5人で15,000円ちょい。結構いろんなネタを食べたのに安かった。

その帰り、他メンバーと別れて阪神百貨店の地下にあるイカ焼きの店に向かう。
途中、デパ地下を通るが、客も店員も元気よく、結構な熱気。関東との違いを感じる。
迷いに迷ってイカ焼きの店を発見し、購入。



一枚147円と安いが、サイズもそれ相応、2口で食えるくらいのボリュームだ。
味は想定以上に美味しいかった。
生地はもちもちして、イカゲソはぷりぷり。控え目なソース加減もよい。
リピるほどのものではないが、大阪B級グルメの実力の一端をみたようで満足。

東京に戻る。







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半熟 凹(ボコ)カステラ 

2011-05-16 12:41:14 | グルメ
毎度の大宮エキュートの臨時出店コーナーに、半熟カステラなるものが売っていた。
ハレノヒ凹カステラという名前で、ホールで1260円。



店頭のポップで「楽天通販ランキング1位」とか大々的に唄っていたので、
さぞ美味しいのだろうと思い購入。

帰宅後、箱を開けると、まずカステラの小ささにまず驚く。
イメージしていたものより一回り小さい。
これで1260円か、ちょっと高いな。。。と思いながらも、
さっそくスプーンですくって食べてみる。

何だこれ?
美味しくない。。。
値段を考えれば、「まずい」という表現もありだと思った。

まずカステラ自体の味だが、卵の風味はなく、
ただ甘い砂糖を口いっぱいに含んでいるよう単調な味で、くどく美味しくない。
食感も、半熟でない部分は、カステラならではのフワフワ感はなく、
ただ重たくもっさりしている。
肝心の半熟部分は、口の中で糊のようにへばりつき、
これまた、ただ無駄に甘いため、口に含んで不快。
半熟部分とそうでない部分を一緒に食べても、その不快感は解消されず。
一口食べて「もうよい」といった感じだった。

他家族に食べさせても大不評。

楽天の口コミを調べたら、皆好評。
不評の口コミは削除しているのか、
皆、他の美味しいカステラを知らないのかな。
もしくは、購入した製品が不良だったのかな。。。

いずれにしても、
福砂屋などのスタンダードなカステラの方が100倍ウマい。

久しぶりの大ハズレ。残念だった。
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世にも奇妙な物語 21世紀21年目の特別編

2011-05-15 01:04:00 | 日記
何年かぶりに、リアルタイムでフジの「世にも奇妙な物語」を観る。

サブタイトルのとおりだと、21年目らしい。随分と長くやっているようだ。
自分が中学生の頃とかは、毎週ゴールデンタイムでやっていたような気がする。

今日みたいに、年に数回、2時間枠の企画ドラマになってからは、
割とその時その時の、旬な時代背景を取り上げ、旬なキャスティングとなる。
たまの再放送を見ると、そんなところから時代の移ろいを感じたりできる。

今日も相変わらずのストーリー構成。
コメディー、ホラーと続き、最後の締めは「感動もの」と決まってる。

今日の5話の中で、「感動もの」枠の最終話『PETS・ペッツ』が面白く、
そして、ちょい泣きそうになった。

このドラマ上の設定は人間に飼われているペット(動物たち)は、
実のところ人間の言葉であったり、感情を読み取ることができて、
また人間と同じように感情をもち、動物たちの間でコミュニケーションをとっているというもの。
本作ではペットとして飼われている小型犬が擬人化され、
人間と同じテイで谷村美月、国生さゆりらがコミカルに演じている。

ありそうでなかったストーリーだった。

擬人化された犬社会がユニークで楽しめ、
また、個人的に4年前に急死した猫のぽん君を想いだした。

このドラマの設定は大袈裟ではあるものの、
私は動物たちも人間と同じように(思考能力に差はあるものの)、
物事をとらえ、感情を持って人間に接しているものと、昔から普通に信じている。
動物を人間よりも下等とみている(扱う)人は強く軽蔑する。

なので、このドラマでの犬たちの描かれ方に
胸がすく様な思いがした。

動物たちは人間の言葉が話せないだけ。
ペットとして動物を飼う人間は
彼らの声なき声を読み取らなければならない。

私は、過去読み取ることができずに、
本来であれば今現在もちょこんとソファの定位置で、
寝ているだろう可愛かったあのコを死なせてしまった。

どれだけ愛情を注いでも、動物たちの声、健康状態を
読み取らなければ、ペットを幸せにすることができないのだ。

ペットの定期健診はホント重要だと思う。







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ブラック・スワン 【感想】

2011-05-13 21:43:24 | 映画
今日、天気予報が大ハズレ。
夜、仕事帰りにドシャブリに見舞われる。

そんな中、映画を観にいく。
最近行く機会がホントに増えたユナテッドシネマ浦和。
駅前というアクセスのよさと、視聴環境のクオリティの高さ、
そして毎週金曜日1000円均一という、何とも有難い料金設定がその理由だ。

今日のお目当ては「ブラック・スワン」。

上映前の予告編で、来月から公開される待望の新作「Xメン」がやってて、早くも興奮。
前作のスピンオフ「ウルヴァリン~」はイマイチだったが、
次のXメンではマグニートー(金属操り男)が再登場。
彼の若き日を描くとあって、テンションが上がる。公開したら速攻だな。。。

で、「ブラック・スワン」。
本作を知った当初、主役のナタリー・ポートマンがあまりタイプではなかったので、
個人的にはさほど興味はなかったが、アメリカでは本作を昨年のベストワンに挙げる人も多く、
オスカーノミネーションもされてたし、よほど面白いのだろう。。。と期待していた。

本作は聞いていたとおり、サイコ・ホラー映画だった。

話はきわめてシンプル。
「白鳥の湖」の主役に抜擢されたがナタリー・ポートマン演じるバレリーナ(ニナ)が、、
潔白な白鳥の他に、官能的な黒鳥を演じるにあたって、ひたすら苦悩する話だ。

「苦悩」というか、精神崩壊していく過程を描くのだが、
ニナの追い込まれようが尋常じゃなく、完膚なきまでにイジメられる。
その過程の描写は、時に痛く、時に気持ち悪く、時にエロく、なかなかエグい。

痛いのと気持ち悪いのは嫌いだが、終始クギづけで見入る。
それは、ニナと同様、観ているこっち側も幻想と現実の狭間を彷徨う錯覚になる、
監督アロノフスキーの演出力と、主役ナタリー・ポートマンのパフォーマンスによるものだ。

本作は、監督アロノフスキーの初期作「レクイエム~」と前作「レスラー」の
良いトコどりをしたようなクオリティで、アロノフスキーの真骨頂といえそう。
「レクイエム~」のような圧倒的な破壊力をもって破滅に向かうエネルギーと、その見せ方の巧さ。
「レスラー」で見せた、登場人物と設定描写のリアリティが融合している感じだ。

そして、本作でオスカーを受賞したナタリー・ポートマン。
賞レースでは、この前見た「キッズオールライト」のアネット・ベニングが対抗馬とされていたが、
その結果は明らかだったよう。主演男優のコリン・ファース同様、鉄板であったことに大納得。

彼女のフラットな体系、常識人で、人が良さそうな性格(先入観?)といい、
大人のナタリー・ポートマンにハマる役はこれで最初で最後でないかと思える奇跡のマッチング。
(新作の「抱きたいカンケイ」はハズレ役の模様だが)
そして、ナタリー・ポートマンの文字通り「入魂」のパフォーマンス。
本物のバレエダンサーに合わせた見事な体系つくり。薄そうだが強靭と思われる肩甲骨よ。
踊り1つで、喜怒哀楽を表現するバレエダンサーのしなやかさ。
そして、悪霊にでも取り憑かれたような狂気っぷり。
トランス状態ともいえるか、途中、ナタリー・ポートマン自身、本気で死ぬんじゃないかと思った。。。
いろいろと衝撃的で、ある意味、俳優(女優)という表現者の可能性を再認識した。

脇役のキャスティングもよい。
ヴァンサン・カッセル、年取って、甘さが抜けて渋さが出てきた。
本作での女好きっぽいバレエの監督にぴったり。
ミラ・クニスもゴーイングマイウェイで色っぽいバレエダンサーを好演。
出番少なしだが、枯れたウィノラ・ライダーも印象的。
表情といい、声の出し方といい、日本の桃井かおりとカブる。

本作、日常の感覚がなくなる世界観と、
ナタリー・ポートマンのパフォーマンスみたさにリピーターも続出しそう。

だけど、個人的には本作を見たことで、
当分、とり皮を食えなくなりそうだ。。。

【85点】










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ミスター・ノーバディ 【感想】

2011-05-06 22:08:01 | 映画
今年度のマイベスト1映画の候補現る。

「ミスター・ノーバディ」は映画史の残したい傑作だ。

GWの合間の出勤日とあって朝から非常に眠い。
会社帰り、映画館(ユナイテッドシネマ浦和)の席に着くなり、
眠気はピークになり、予告編でウトウトする。。。ヤバい。。。

しかし、映画の本編が始まって、いつしか眠気は吹っ飛ぶ。

本作の舞台は2092年の未来。人間が不老不死を手に入れた世界で、
地球上で唯一寿命を持つ118歳の老人(ニモ)が過去を回想する話だ。

彼は自分の過去の記憶についてはっきり覚えていない。
なぜ自分が今ここにいるのか? 自分は何者であるのか。。。
何者でもない男、「ミスター・ノーバディ」というわけだ。

人間なら誰しも経験する「選択」の機会。
本作は「ありもしない話」という点ではSFファンタジーなのだが、
同時に「人生の選択」という普遍的なテーマを描いている点から
ヒューマンドラマともいえる。個人的には後者の印象が強い。

人間と動物の違いって何?と聞かれれば、
その回答の1つとして、人間は「選択」する(できる)生き物とも言えそうだ。
本作を見終わって想いを巡らすと、普段の生活も「選択」と「決断」の連続であることがわかる。
たとえば、私が今このブログを書くのをやめて、
素っ裸で外に出てランニングするという「選択」もあるわけで(実際やるわけないが)
その選択をするとおそらく、警察の厄介になって、新聞に載って、会社もクビになって、
この不況で仕事にもありつけなくて、、、と悲惨な人生を送るハメになるかもなのだ。
ごくごく当たり前の話なのだが、人生において、人は選択することで、
幾通りもの人生を送る可能性を持っている。

本作では、118歳となった主人公のニモが死の間際で
9歳のときに経験した「選択」をきっかけに、
その後、枝葉のように派生する、幾通りもの人生を脳裏で追体験するのだ。

名作「バタフライ・エフェクト」にも似ている話だが、
本作では、選択はできても、コントロールすることのできない人生のサガを描いている点で、
その世界に自らを投影することが容易だ。

また、描かれる人生が12通りもあったらしく(後で知った)、
それらの異なる人生がパラレルワールドで複雑に絡み合いながら進んでいく。
複数の人生が多次元的に交錯し、時に連鎖していく重厚で緻密な構成と、
光、色彩、香り、音楽、風景、独創的なカメラワーク。。。と、
次々と描き出されるイマジネーションあふれる美しい映像の洪水に
ただただ驚嘆し、息を呑んだ。

また本作でニモが歩むいすれの人生においても、そのベースには男女の恋愛が描かれる。
キャスティングの妙とキャストの確かなパフォーマンスも手伝い、
上質なラブストーリーに仕上がっていて魅了する。

青年期から118歳のニモを演じたジャレッド・レト。
深いアイスブルーの瞳が印象的で、顔立ちも激しく美しい俳優だ。
どこかで観たことあるな~と思って調べたら、
今や「ブラック・スワン」で時の人となっているダーレン・アロノフスキーの初期作、
「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」の主役のヤク中男じゃん!あの演技、衝撃的だったし。。。
また、ニモと出会う3人の女性の一人、アンナを演じたダイアン・クルーガー。
前作「イングロリアス~」での名演も記憶に新しい彼女だが、
本作では役柄に合わせて普段の金髪からちょい赤毛にしてる。それが抜群に似合っている。
彼女の演じるアンナは情熱的でどこか気品が漂う。ホント綺麗だ。
大スクリーンで美男美女を観て惚れ惚れする、久しくなかった感覚だ。

そして、本作における個人的にもっとも好きなパートは、
15歳時のニモとアンナを演じた、美少年トビー・レグボと、
キュートでちょい色気のある女子、ジュノ・テンプル、2人の瑞々しい演技だ。
若くして永遠の愛を誓う2人が実に美しい。そして切なくもあり、気持ちを完全に持っていかれた。
2人の情報をウィキると、ジュノ・テンプルはナントナント、、、
バットマン・ライゼスに出演するとのこと!!(ノーランさすがのキャスティング!やるね~拍手)
今後の2人のキャリアを期待するとともに応援したい。

ほか子役たちも大人になったキャラクターに容姿だけでなく、雰囲気までよく似ていて、
キャスティングには徹底的にこだわったことが伺える。
子役、もしくは大人役のイメージが違うことで興醒めする映画も多い中、
本作のキャスティングは大正解。おかげで素直に感情移入できた。

本作の監督はジャコ・ヴァン・ドルマルというベルギーの映画監督らしい。
「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」という、作品名は聞いたことがあるけど
実際は見たことがない映画の監督だが、間違いなく天才といえる。
そして本作の製作年数に10年を費やしているという。
その努力の結実と監督の唯一無二の才能により、
「ミスター・ノーバディ」という大傑作は生み出され、
何の才能もない凡人の私は、タイミングよくその映画にありつくことができた。
感謝である。

「人生の選択には正解(意味)はないのだろうか?」

本作のニモのように、多くの人生を歩みながらも結局は「死」という
決められた同じゴールに進む人生を見てふと想うが、
そんな問いに対して映画の最後のシーン、
9歳のニモの人生における最初の分岐点に戻り、
監督が出す「答え」が感動的だ。

この余韻。。。
あぁまた観たい~

【98点】








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スプライス 【感想】

2011-05-03 22:56:56 | 映画
ここ最近、TSUTAYAの100円レンタルも手伝い、DVDをいろいろと観る。
以下、感想。

「ソルト」(40点)
あまりの色気のなさに食傷気味に。ヒロイン、アンジェリーナじゃなくてもよかったな。。。

「ウルフマン」(50点)
狼男同志のバトル、そういうの大好きだが、可もなく不可もなく。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」(60点)
ザック・スナイダー初監督作品だが、好みのスナイダー節は感じられず。
ゾンビ洋ゲーのコピーだが、ショッピングモールとゾンビのいる生活がなかなか楽しい。

「キャリー」(65点)
もう35年前のホラー映画だが、色褪せず。学園ロマンスの色が意外と強い。
デパルマっぽい演出もちゃんと効いている。
シシー・スペイセク、ジョン・トラボルタ、昔は若かったなぁ~。

「デュー・デート」(60点)
シラケ:失笑:笑=3:4:3。
監督の前作の「ハングオーバー」には及ばぬものの、コメディ映画としてはまずまず楽しく。
陸路でのアメリカ横断、アメリカのデカさと深さを再認識。

「アンストッパブル」(65点)
レールの上を走るだけの列車をテーマに選んで、スリルと緊張の持久力はなかなか。
ベテラン監督トニー・スコット、技を魅せるな~。

「サムデイ(韓国ドラマ)」
さほど興味のない韓国ドラマを、会社の先輩に強く勧められて観る。
まだ16話中6話目なので、なんともいえないが、同い年ペ・ドゥナの存在感がやはり光る。

で、そんな中、
最近観たDVDの中で、最もお気に入り度が高かったのは「スプライス」だ。
本作は今年の1月に公開されたばかり。公開初日からまだ4カ月しか経っていないのに
早くもレンタル開始。いかに興行的にスベッたかが窺い知れる。

全くどんな話の映画か、前情報を持たず、予告編で観たグロさ(記憶)から、
クローネンバーグ的な映画見たさに借りてみる。

本作は、製薬会社に勤めるエイドリン・ブロディとサラ・ポーリー演じる生物科学者(夫婦)が
人間向けの新たなタンパク質を開発するため、様々な生物のDNAを結合(スプライス)して
新種の生物を生みだす過程で起こるSFサスペンスだ。

序盤の流れで、「話の大筋が見えてきたなぁ」と、
新種を作り出す過程で、想定外のモンスターが誕生し、人間を襲ってさあ大変、、、
そういったテイのストーリーを予想するが、展開はそのルートから大きく外れていく。

人間と他生物(両性類やら鳥類やら)とのDNAの結合によって誕生したクリーチャーが、
標本、モンスターから、感情を持った生物に変貌を遂げていく。
それは母性愛、支配欲、性欲など、人間の本質的な感情を露わにするための布石のようにも映る。
クリーチャーが、幼少期は人形を大切にする可愛らしい女の子風であったり、
青年期では可憐で色気も漂う女性風に仕上がってたりと、観る側の感情移入を巧いこと誘う。
終盤以降「やっぱ、そうなっちゃうか」と読めてしまった展開も多々あれど、
そのビジュアルと興味深いアプローチに終始クギ付けとなる。
後からわかったが、本作のプロデューサーはギレルモ・デル・トロらしい。
クリーチャーの描かれ方は彼の色がよく投影されていて納得。

主演のエイドリン・ブロディは、最年少で主演男優オスカーを受賞して以降、
SFものが、やたらに多い。あのデカイ鼻の似顔絵映えする独特なルックスと、
本作のようなインテリ色男から、キングコング、プレデター等のマッチョ男まで
体現できる芸の幅が、様々な色のSF映画にはマッチするのだろうか。。。

この作品のテーマは、まさに「結合」。
いろんな意味の結合シーンが出てくるため、思いっきり賛否が分かれそうだが、
私は好みだ。

【75点】
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