昨日の23時に行われた、ロシアW杯における予選リーグ最終戦、日本VSボーランド戦。
あまりにも腹が立ったので、勝手に感想を残しておく。
ベスト16にあたる、決勝リーグ進出に向け、日本はポーランドと対戦した。
1勝1引き分けで迎えた第3戦。相手はFIFAランキング8位の格上のポーランドであるが、その前の2戦でいずれも負けており、予選敗退が確定していた。アルゼンチンが苦戦しているように、絶対的なストライカーがいたとしても、前線にパスを供給する人がいなければ、力は発揮されない。レヴァンドフスキは結局、1つもゴールを決められず、日本戦においても全くの不発に終わった。現代サッカーはあくまでチーム競技のようだ。
W杯開催までの日本代表チームの道のりは厳しかった。ハリルホジッチ監督の直前解任と、その後任となった西野監督下での不調が続き、期待よりも不安が上回るなかでW杯を迎えた。第1戦目、引き分ければラッキーくらいの対戦相手コロンビアにまさかの勝利を手にして、第2戦目のセネガル戦では得点で先行されるも2度も追いつき、2対2で引き分けに持ち込んだ。人間はギャップ萌えの動物。あれだけ不安視された大会前から、本戦での見違えるような善戦ぶりに、日本中が手のひらを返して熱狂する。メディアはコロンビア戦での勝利に、まるで優勝でもしたかのように、連日チームメンバーを取り上げた。
セネガル戦については素晴らしい戦いぶりだったと思うが、最大の転換点であった初戦のコロンビア戦においては、実力以上に幸運が舞い込んだ結果と思えた。試合開始まもなく、ペナルティエリア内の香川のシュートを、相手選手が「意図的」と判断されるハンドで一発退場。コロンビアからすれば、あの場で、1失点だけであれば良かったものの、人数を減らすという、致命的なハンデを日本にくれてやった。1人少なくなったコロンビアは攻撃に力を入れることができず、1点止まりで日本に敗退。しかも、退場した選手の活躍を2戦目、3戦目で見る限り、コロンビアにとって大きな戦力であったことがわかった。選手たちが全力を出した結果であることは大前提として、それでもコロンビア戦は運を味方につけていたといえる。
で、3戦目のポーランド戦だ。
試合前の決勝進出へのシミュレーションは、日本が勝つか、引き分けるか、負けた場合では、同時刻で開催される、コロンビアとセネガルの試合で、セネガルが勝つか、この3つくらいだったと思う。試合は、相変わらず組織連携がチグハグなポーランドに対して、日本が積極的に攻め込む展開がみられた。2戦目までのスタメンを6人も入れ替えたものの、気温30度超えというコンディションのなか、日本のプレイも精彩を欠いていて、ゴールが生まれる雰囲気はあまりなかったと思う。0対0で前半を折り返したのち、後半まもなくして、ポーランドにセットプレーから先制点を許す。テレビの解説は「このままだと日本は決勝にいけません。何としても追いつかなければなりません」だった。ところが、コロンビアとセネガルの試合で、コロンビアが1点リードする情報を得るなり、「勝ち点、得失点差でセネガルと並びますが、このままのスコアであれば、イエローカードの数で日本が決勝に行けます」に変わった。まったく予想しなかった第4の道だ。
当然、日本代表のベンチにもその情報が入ったようで、西野監督が決断する。
それがこの2つ。
・試合を放棄すること
・勝敗を運に任せること
これまで1つも勝てなかったポーランドは、日本にこのまま勝てば、母国へのメンツを保てる。日本が攻め込まなければ失点しないし、このまま問題なく勝利で終われる。日本と利害が奇跡的に一致する。「何もしないのが1番だよ!」と。
コロンビアとセネガルの試合、2戦目以降、フルメンバーで本気を出したコロンビアが、時間的にもセネガルに追いつかれる可能性が低いとみて、コロンビアの勝利に賭ける。結果、そのヨミがあたり、コロンビアが勝利した。
試合終了までの約15分、日本の自陣でのん気なパス練習がはじまる。相手のポーランドは、日本が攻めて来ないのをわかったのか、試合中にも関わらずピッチ上で座って休憩している。この時間はいったい何なのだろう。これがあのワールドカップの光景か!?
この光景に失意を通り越して、激しい怒りを覚えた。
日本が上位に行くことは当然嬉しいことだが、自国の活躍に関わらず、他国であっても良い試合を見たいという思いが強い。だからワールドカップを見ている。日本以外の各国チームの試合も見ているが、みんな死力をつくしても決勝トーナメントに行けなかったりする。日本は、戦うことをやめても、試合中、プレイすることもやめても決勝にいけるのだ。これまで積み重ねた幸運にしがみつく日本代表。その姿はスポーツマンシップのかけらもなく、恥ずかしく、卑怯にも見えた。
「運も実力のうち」だとか、全力を尽くした者だけが語ってほしい。「勝負する上での戦略」といった評価もあるようだが、ただの博打が戦略といえるのだろうか。日本よりも遥かに良い試合をしているのに、決勝に行けず、涙をのむ他国の代表が不憫でならない。「これもサッカー」だなんていうなら、そんなサッカーなくなればいい。
選手たちは、監督をはじめベンチの指示に従っただけだろう。当事者たちが背負うものは、計り知れないほど大きいに違いない。名を捨てて身をとるのは当然なのかもしれないが、このやり口はあまりにもフェアじゃない。所詮は部外者のサポーター、スポーツに夢や希望を求めて何が悪い。正々堂々戦って、失点して日本が負けたとしても、この状況の100倍マシだわ。決勝トーナメントに進出するに値しないチームが日本。「サムライスピリッツ」とは、手段を選ばず必勝することか。その先に透ける「勝って日本が輝けばいいのだ!」という、国威発揚がひたすら気持ち悪い。
もう日本を応援するのはやめる。
次の対戦はベルギーとのこと。なので、ベルギーを応援する。
ベルギーには、実力の差をおもいっきり見せつけてもらい、完膚なきまでに打ちのめし、きついきついお灸を据えてほしい。そして、今回の日本代表がとった決断が、恥ずかしい誤りであり、愚かな幻想だったことを証明してほしい。
あまりにも腹が立ったので、勝手に感想を残しておく。
ベスト16にあたる、決勝リーグ進出に向け、日本はポーランドと対戦した。
1勝1引き分けで迎えた第3戦。相手はFIFAランキング8位の格上のポーランドであるが、その前の2戦でいずれも負けており、予選敗退が確定していた。アルゼンチンが苦戦しているように、絶対的なストライカーがいたとしても、前線にパスを供給する人がいなければ、力は発揮されない。レヴァンドフスキは結局、1つもゴールを決められず、日本戦においても全くの不発に終わった。現代サッカーはあくまでチーム競技のようだ。
W杯開催までの日本代表チームの道のりは厳しかった。ハリルホジッチ監督の直前解任と、その後任となった西野監督下での不調が続き、期待よりも不安が上回るなかでW杯を迎えた。第1戦目、引き分ければラッキーくらいの対戦相手コロンビアにまさかの勝利を手にして、第2戦目のセネガル戦では得点で先行されるも2度も追いつき、2対2で引き分けに持ち込んだ。人間はギャップ萌えの動物。あれだけ不安視された大会前から、本戦での見違えるような善戦ぶりに、日本中が手のひらを返して熱狂する。メディアはコロンビア戦での勝利に、まるで優勝でもしたかのように、連日チームメンバーを取り上げた。
セネガル戦については素晴らしい戦いぶりだったと思うが、最大の転換点であった初戦のコロンビア戦においては、実力以上に幸運が舞い込んだ結果と思えた。試合開始まもなく、ペナルティエリア内の香川のシュートを、相手選手が「意図的」と判断されるハンドで一発退場。コロンビアからすれば、あの場で、1失点だけであれば良かったものの、人数を減らすという、致命的なハンデを日本にくれてやった。1人少なくなったコロンビアは攻撃に力を入れることができず、1点止まりで日本に敗退。しかも、退場した選手の活躍を2戦目、3戦目で見る限り、コロンビアにとって大きな戦力であったことがわかった。選手たちが全力を出した結果であることは大前提として、それでもコロンビア戦は運を味方につけていたといえる。
で、3戦目のポーランド戦だ。
試合前の決勝進出へのシミュレーションは、日本が勝つか、引き分けるか、負けた場合では、同時刻で開催される、コロンビアとセネガルの試合で、セネガルが勝つか、この3つくらいだったと思う。試合は、相変わらず組織連携がチグハグなポーランドに対して、日本が積極的に攻め込む展開がみられた。2戦目までのスタメンを6人も入れ替えたものの、気温30度超えというコンディションのなか、日本のプレイも精彩を欠いていて、ゴールが生まれる雰囲気はあまりなかったと思う。0対0で前半を折り返したのち、後半まもなくして、ポーランドにセットプレーから先制点を許す。テレビの解説は「このままだと日本は決勝にいけません。何としても追いつかなければなりません」だった。ところが、コロンビアとセネガルの試合で、コロンビアが1点リードする情報を得るなり、「勝ち点、得失点差でセネガルと並びますが、このままのスコアであれば、イエローカードの数で日本が決勝に行けます」に変わった。まったく予想しなかった第4の道だ。
当然、日本代表のベンチにもその情報が入ったようで、西野監督が決断する。
それがこの2つ。
・試合を放棄すること
・勝敗を運に任せること
これまで1つも勝てなかったポーランドは、日本にこのまま勝てば、母国へのメンツを保てる。日本が攻め込まなければ失点しないし、このまま問題なく勝利で終われる。日本と利害が奇跡的に一致する。「何もしないのが1番だよ!」と。
コロンビアとセネガルの試合、2戦目以降、フルメンバーで本気を出したコロンビアが、時間的にもセネガルに追いつかれる可能性が低いとみて、コロンビアの勝利に賭ける。結果、そのヨミがあたり、コロンビアが勝利した。
試合終了までの約15分、日本の自陣でのん気なパス練習がはじまる。相手のポーランドは、日本が攻めて来ないのをわかったのか、試合中にも関わらずピッチ上で座って休憩している。この時間はいったい何なのだろう。これがあのワールドカップの光景か!?
この光景に失意を通り越して、激しい怒りを覚えた。
日本が上位に行くことは当然嬉しいことだが、自国の活躍に関わらず、他国であっても良い試合を見たいという思いが強い。だからワールドカップを見ている。日本以外の各国チームの試合も見ているが、みんな死力をつくしても決勝トーナメントに行けなかったりする。日本は、戦うことをやめても、試合中、プレイすることもやめても決勝にいけるのだ。これまで積み重ねた幸運にしがみつく日本代表。その姿はスポーツマンシップのかけらもなく、恥ずかしく、卑怯にも見えた。
「運も実力のうち」だとか、全力を尽くした者だけが語ってほしい。「勝負する上での戦略」といった評価もあるようだが、ただの博打が戦略といえるのだろうか。日本よりも遥かに良い試合をしているのに、決勝に行けず、涙をのむ他国の代表が不憫でならない。「これもサッカー」だなんていうなら、そんなサッカーなくなればいい。
選手たちは、監督をはじめベンチの指示に従っただけだろう。当事者たちが背負うものは、計り知れないほど大きいに違いない。名を捨てて身をとるのは当然なのかもしれないが、このやり口はあまりにもフェアじゃない。所詮は部外者のサポーター、スポーツに夢や希望を求めて何が悪い。正々堂々戦って、失点して日本が負けたとしても、この状況の100倍マシだわ。決勝トーナメントに進出するに値しないチームが日本。「サムライスピリッツ」とは、手段を選ばず必勝することか。その先に透ける「勝って日本が輝けばいいのだ!」という、国威発揚がひたすら気持ち悪い。
もう日本を応援するのはやめる。
次の対戦はベルギーとのこと。なので、ベルギーを応援する。
ベルギーには、実力の差をおもいっきり見せつけてもらい、完膚なきまでに打ちのめし、きついきついお灸を据えてほしい。そして、今回の日本代表がとった決断が、恥ずかしい誤りであり、愚かな幻想だったことを証明してほしい。