映画「るろうに剣心」を観た。
客層をみると女性層が多い。
佐藤健ファンの女子か、緋村剣心ファンの女子か。
原作漫画は読んだことないけど、
原作ファンも満足できる映画になっているのではないだろうか。
自分はNHKドラマ「ハゲタカ」「白洲次郎」「龍馬伝」でファンになった監督、
大友啓史の映画ということで観たのだが、原作漫画のあらすじを優先したためか、
それが彼の脚本、演出の足かせになったような気もした。
いかにも漫画っぽいお馬鹿な雑魚キャラが無駄に出てきたり、
青木崇高演じる相楽左之助が持つ斬馬刀がペラペラだったりと、
これまでの彼の過去作からみれば、いくつか閉口する場面も多々あり。。。
まあ仕方ないのかという感じもする。
しかしながら、そのキャスティング、アクション、セットは、
ここ最近の邦画の中では抜きん出て成功しているように思う。
主人公の佐藤健と武井咲絵に描いたような美形。
そのわかりやすい容姿は漫画の実写化にぴったりだ。
その綺麗なコスチュームも手伝い、どっから見ても目の保養になる。
蒼井優が妙に色っぽくて嬉しい。
着物が似合うコではあったけど、「こんな一面もあるのか」とムラムラ。
湯上りシーンが堪らない。
大友組の香川照之の潔いバカキャラも楽しい。
ひたすらシャクれている(笑)
そして特筆すべきは吉川晃司のカッコよさ。彼の存在感なしでは本作は語れない。
低く迫力のある声とセリフ回し、説得力のある堂々とした体格は
映画に愛される才能だと改めて実感。
映画「必死剣 鳥刺し」の彼も最高だったが、本作も絶品だ。
本作で彼が演じたキャラは徹底して悪い奴なのだが、最も魅力的である。
自らの存在を剣でしか見い出せない男の最後にはシビレた。
その生き様は傑作アニメ「ストレンヂア」にいたハードボイルドな剣士、羅狼と重なる。
次にアクション。
佐藤健演じる緋村剣心は、原作の緋村剣心よりも小柄と思われる。
しかし、その体型ならではの俊敏性、スピードを活かした殺陣は
これまでの時代劇の概念を覆すようなもので、かなり気に入った。
「そんな刀は軽くねーよ」のツッコミは映画を楽しめない野暮な奴が言うこと。
アクションエンターテイメントはこうでないとダメだ。これまでの邦画には足りていなかったもの。
ハイスピードでバッサバッサと敵をなぎ倒す中でも、きちんと急所を攻めるディテールも見事。
さっき「王様のブランチ」でアクションシーンのメイキングやってたけど、
あの動きは実写だったのだな~と普通に驚いた。佐藤健の身体能力に拍手。
また大友監督がNHKドラマでも魅せてきた照明とカメラワークの巧さも光った。
それは大スクリーンで観るに相応しく、邦画に頻発するドラマ映画とはワケが違う。
本作は歓迎すべき邦画といえそうだ。続編も期待できそう。
先行上映で観たのだが、サイドの客席までビッチリ埋まっていた。
大ヒットの予感。東宝じゃなく、WB配給でよかった♪
「海猿」を超えてくれ。
【70点】
客層をみると女性層が多い。
佐藤健ファンの女子か、緋村剣心ファンの女子か。
原作漫画は読んだことないけど、
原作ファンも満足できる映画になっているのではないだろうか。
自分はNHKドラマ「ハゲタカ」「白洲次郎」「龍馬伝」でファンになった監督、
大友啓史の映画ということで観たのだが、原作漫画のあらすじを優先したためか、
それが彼の脚本、演出の足かせになったような気もした。
いかにも漫画っぽいお馬鹿な雑魚キャラが無駄に出てきたり、
青木崇高演じる相楽左之助が持つ斬馬刀がペラペラだったりと、
これまでの彼の過去作からみれば、いくつか閉口する場面も多々あり。。。
まあ仕方ないのかという感じもする。
しかしながら、そのキャスティング、アクション、セットは、
ここ最近の邦画の中では抜きん出て成功しているように思う。
主人公の佐藤健と武井咲絵に描いたような美形。
そのわかりやすい容姿は漫画の実写化にぴったりだ。
その綺麗なコスチュームも手伝い、どっから見ても目の保養になる。
蒼井優が妙に色っぽくて嬉しい。
着物が似合うコではあったけど、「こんな一面もあるのか」とムラムラ。
湯上りシーンが堪らない。
大友組の香川照之の潔いバカキャラも楽しい。
ひたすらシャクれている(笑)
そして特筆すべきは吉川晃司のカッコよさ。彼の存在感なしでは本作は語れない。
低く迫力のある声とセリフ回し、説得力のある堂々とした体格は
映画に愛される才能だと改めて実感。
映画「必死剣 鳥刺し」の彼も最高だったが、本作も絶品だ。
本作で彼が演じたキャラは徹底して悪い奴なのだが、最も魅力的である。
自らの存在を剣でしか見い出せない男の最後にはシビレた。
その生き様は傑作アニメ「ストレンヂア」にいたハードボイルドな剣士、羅狼と重なる。
次にアクション。
佐藤健演じる緋村剣心は、原作の緋村剣心よりも小柄と思われる。
しかし、その体型ならではの俊敏性、スピードを活かした殺陣は
これまでの時代劇の概念を覆すようなもので、かなり気に入った。
「そんな刀は軽くねーよ」のツッコミは映画を楽しめない野暮な奴が言うこと。
アクションエンターテイメントはこうでないとダメだ。これまでの邦画には足りていなかったもの。
ハイスピードでバッサバッサと敵をなぎ倒す中でも、きちんと急所を攻めるディテールも見事。
さっき「王様のブランチ」でアクションシーンのメイキングやってたけど、
あの動きは実写だったのだな~と普通に驚いた。佐藤健の身体能力に拍手。
また大友監督がNHKドラマでも魅せてきた照明とカメラワークの巧さも光った。
それは大スクリーンで観るに相応しく、邦画に頻発するドラマ映画とはワケが違う。
本作は歓迎すべき邦画といえそうだ。続編も期待できそう。
先行上映で観たのだが、サイドの客席までビッチリ埋まっていた。
大ヒットの予感。東宝じゃなく、WB配給でよかった♪
「海猿」を超えてくれ。
【70点】