第88回アカデミー賞が幕を閉じた。
受賞結果については昨年に引き続き、納得&大満足。
受賞式の娯楽性はまずまずといったところ。
取り急ぎ、受賞結果と雑観。<>は予想結果。
【作品賞】「スポットライト 世紀のスクープ」<×>
【監督賞】アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)<○>
【主演男優賞】レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)<○>
【主演女優賞】ブリー・ラーソン(Room)<○>
【助演男優賞】マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)<○>
【助演女優賞】アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)<○>
予想が難しかった作品賞と助演男優賞。「レヴェナント」の上位独占を阻止した「スポットライト」に拍手。助演男優賞は、スタローン獲得ならず!!アカデミー会員の俳優陣は冷静に演技を評価していたということだ。スタローンの最期のチャンスであり、作品(「クリード」)支持者としては残念なのだが、まあ納得がいく結果だ。そしてイニャリトゥの2年連続の監督賞はやっぱり凄い。2年連続監督賞受賞は3人目らしいけど、もう半世紀の前の話。映画の市場が各段に拡大している現代での受賞は、初の快挙といっても良い偉業だろう。ディカプリオの受賞よりも個人的には、イニャリトゥの快挙のほうが感慨深い。本音はジョージ・ミラーにとってほしかったけど。
【脚本賞】スポットライト 世紀のスクープ<○>
【脚色賞】マネー・ショート 華麗なる大逆転<○>
【アニメーション映画賞】インサイド・ヘッド<○>
【外国語映画賞】サウルの息子<○>
【撮影賞】レヴェナント:蘇えりし者<○>
【編集賞】マッドマックス 怒りのデス・ロード<○>
【美術賞】マッドマックス 怒りのデス・ロード<○>
【衣装デザイン賞】マッドマックス 怒りのデス・ロード<○>
【メイキャップ&ヘアスタイリング賞】 マッドマックス 怒りのデス・ロード<○>
【視覚効果賞】エクス・マキナ<×>
【録音賞】マッドマックス 怒りのデス・ロード<×>
【音響効果賞】マッドマックス 怒りのデス・ロード<×>
【作曲賞】予想:ヘイトフル・エイト<○>
【主題歌賞】予想:007/スペクター<○>
想定以上に「マッドマックス」が技術賞を独占し実に痛快だったが、今回の最大のサプライズは視覚効果賞を受賞した「エクス・マキナ」だろう。「スター・ウォーズ」など、名だたる大作を押しのけ、堂々の受賞にシビれた。「エクス・マキナ」を昨年のベスト映画に上げる欧米の映画ファンも多く、未だに日本でのリリースが決まらない状況に、日本の配給会社のケツを叩いてほしい。昨日、観たばかりの「ヘイトフル・エイト」は作曲賞を受賞したが、納得の素晴らしい音楽だった。モリコーネが初受賞であったという事実に驚愕。
ほか、WOWOWの放送内容含めて授賞式の雑観メモ。
・レッドカーペットのインタビュー、少なっ!!!(苦笑)
・アダム・マッケイ、デカっ!!!
・レッドカーペットの人間模様、今年はこれといった見所なし。
・ストレイト・アウタ・コンプトンの脚本家がまさかの白人だったとは!
・今年のオープニングムービーが素晴らしい出来栄え。過去最高。
・視覚効果賞のプレゼンター、アンディー・サーキスのキャスティング正解。
・今年の歌唱パフォーマンスは、どれもパっとしない。
・歌唱以外の式のパフォーマンスはなし。物足りない。
・クリス・ロック、結局イジれるのは同じアフリカ系だけ?
・有色人種差別についての言及は前半までにしてくれ。後半まで引っ張るとしつこい。
・そもそも今年(昨年)は、有色人俳優で評価されたのはイドリス・エルバくらい。
・有色人差別の自虐ネタは最高に可笑しかった。
・ドライバー700人によるパブリックビューイング。面白いトリビアをWOWOWありがとう!
・「スタントマン」賞など、尾崎さん、今年もナイスコメント!
・新たなゲストとして加わった大根仁監督、ハズさないコメントが素晴らしい。
とりあえず、以上。
今夜の字幕版を観てもう一度振り返りたい。