から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

アメリカ映画俳優組合賞が発表された件。

2013-01-30 01:22:38 | 日記
一昨日、アメリカ映画俳優組合賞が発表された。



本賞は全米の俳優たち、つまり演技のプロが選ぶ賞ということで、
毎年、アンサンブル演技(キャスト)賞に注目しているが、
今年は「アルゴ」が受賞。

オスカーの主演助演男女にもれなくノミネートされていた、
「世界にひとつのプレイブック」が優勢かなと思っていたが、
「アルゴ」のオヤジ軍団がGG賞の勢いそのままに見事受賞。

アカデミー賞で接戦が予想される主演女優賞は、
ジェニファー・ローレンスに軍配。
今年の主演女優は「ブラックスワン」のナタリーポートマンのような圧倒的な強さはないため、
オスカー授賞式まで、ジェシカ・チャスティンとの争いは続く模様。

鉄板である、主演男優と助演女優は本賞でも強さを見せた。

また、混戦が予想される助演男優は、
日本でも馴染みのトミー・リー・ジョーンズが「リンカーン」で受賞。
スピルバーグが描く「リンカーン」楽しみやわ。

◆アンサンブル演技(キャスト)賞

 ★アルゴ
  マリーゴールド・ホテルで会いましょう
  レ・ミゼラブル
  リンカーン
  世界にひとつのプレイブック

◆主演男優賞

  ブラッドリー・クーパー(世界にひとつのプレイブック)
 ★ダニエル・デイ=ルイス(リンカーン)
  ジョン・ホークス(The Sessions)
  ヒュー・ジャックマン(レ・ミゼラブル)
  デンゼル・ワシントン(フライト)

◆主演女優賞

  ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ)
  マリオン・コティヤール(君と歩く世界)
 ★ジェニファー・ローレンス(世界にひとつのプレイブック)
  ヘレン・ミレン(ヒッチコック)
  ナオミ・ワッツ(インポッシブル)

◆助演男優賞

  アラン・アーキン(アルゴ)
  ハヴィエル・バルデム(007/スカイフォール)
  ロバート・デ・ニーロ(世界にひとつのプレイブック)
  フィリップ・シーモア・ホフマン(ザ・マスター)
 ★トミー・リー・ジョーンズ(リンカーン)

◆助演女優賞

  サリー・フィールド(リンカーン)
 ★アン・ハサウェイ(レ・ミゼラブル)
  ヘレン・ハント(The Sessions)
  ニコール・キッドマン(The Paperboy)
  マギー・スミス(マリーゴールド・ホテルで会いましょう)

映画 鈴木先生 【感想】

2013-01-26 15:49:19 | 映画


昨晩、会社帰りに「映画 鈴木先生」を観た。

テレビドラマの映画は嫌いなのだが、
「モテキ」と同様、DVD-BOXを持つファンとしては、
そのクオリティに期待はせずとも、テレビドラマで楽しませてくれた御礼みたいなものだ。

見終わって、やはりテレビドラマの域を出ないな~、
と思いながらも楽しんだ。やっぱ鈴木先生こと、長谷川博己は素敵だ。

本作は、テレビドラマの続編という位置づけの映画で、
ドラマの最終話が10話(Lesson10)であり、
映画の冒頭でも11話(Lesson11)と出る。逆に潔い。

生徒会選挙というイベントと、卒業生の校内侵入という事件が
物語のフックになっている。

「人格を演じることは成長するための一つの手法じゃないか」
「ギリギリまで追い詰めることで、新たな可能性が見いだせることもあるんじゃないか」

鈴木先生の指導は「鈴木式教育メソッド」という言葉で何かと片付けられがちだが、
それは「教育こそが世界を変えられる」という鈴木先生の熱い信念に基づくものだ。

このドラマのミソは鈴木先生のコミカルでスマートな活躍だけではなく、
鈴木先生も悩み葛藤し、ときに生徒側から答えをもらったりと、
先生と生徒という立場を超えて、学び、成長し合う姿だ。
そこがこれまでの学園ドラマとは一線を画す、本作が傑作たる由縁だ。

なので、鈴木先生は生徒たちを上からでも下からでもなく、
対等の立場の人間として扱い、トコトン向き合っていく。
その過程が、本作ならではの演出を伴いドラマティックに描かれていく。

こうした感想は、映画を見てもドラマと一緒であった。
映画ならではの新たな楽しみも特になし。

映画ならではの味付けは、卒業生が校内侵入する事件で、
学級という閉鎖的な空間が、外部からの第三者の攻撃を受けるという、
これまでは描かれなかったプロットであったが、
残念、本作での描き方は失敗していると思った。

事件を起こす、卒業生の動機が安直で雑だし、
クライマックスのアクションは正直シラケる。
ハイセンスなドラマだっただけに「らしくないな~」と呟く。

ただし、卒業生演じた風間俊介は素晴らしかった。
ジャニーズ俳優と舐めていたが、常軌を逸した役柄だけに、
下手な役者がやると、空回りしがちなるが、彼はどの演技も地に足が付いている。
どんな表情、どんなアクションをしても、一瞬も演じるキャラと
彼の間には隙がないように見えた。彼の今後の活躍に期待。

ほか、個性的で絶妙なキャスティングはドラマ版と変わらず。

ベテラン教師役のでんでんの「結局は人間なんですよ」のセリフに感動。
でんでんってホントよい役者だ。ドラマ版同様、素晴らしい助演ぶりだ。

ドラマ版で台風の目となった足子先生こと、
富田靖子はずいぶんと見ないうちに老けた印象。
足子先生の、強烈で面白すぎるキャラはそのままだったが、
もっと見せ場がほしかった。2時間の間なら仕方ないか。。。。

ドラマ版から2年近く経っているので
生徒たちのキャスティングが変わるのでは?と心配していたのだが、
メインキャストは変わっていなかったので安堵する。
成長期にも関わらず、顔立ち、体型はあまり変わっておらず、相変わらずみんな可愛かった。
特に好きだった、タケチこと藤原薫と、カワベこと小野花梨の出番は控えめ。ちと残念。

たくさん動いて、たくさん考えて、たくさん悩む本作の生徒たちを見て思った。。。
大人になって、何かと面倒になったからか、
思い悩み、深く考えることを避け、物事をできるだけシンプルに考えようとしていたが、
考えること、ひいては生きることを怠けちゃダメだな~と改めて思った。

2時間はあっという間だった。面白くて夢中になったというのではなく、
(もっと欲しいのに)物足りなくて過ぎてしまった感じだ。

エンドロールの映像と音楽のマッチングが素晴らしく、
本作で得た満足度以上の余韻に浸る。
エンディングに流れたandropの「Rainbows」という曲が素敵で感動した。

楽しく、色濃く残る中学時代の自身の想い出が蘇り、
エンディングの映像とシンクロしてしまった。ジーン。。。
もう一度戻ってみたいわ、中学時代。

【採点対象外】

劇場に入る際、すれ違い様で「テッド」の劇場から凄まじい人の波が。。。
客層は若い女子を中心に友達同士、カップルなど。
皆の表情を見ると皆楽しそうだった。満足の模様。
入口のテッドのぬいぐるみとの記念撮影に行列ができてた。
洋画不振のなか、こういう質の高いコメディ映画がヒットしてくれて何とも嬉しい。





第70回ゴールデン・グローブ賞、授賞式を見た件。

2013-01-26 00:52:16 | 日記


ゴールデン・グローブ賞の授賞式がNHKから放送されなくなって、
毎年、録画をお願いしている心優しい上司から、今年も授賞式放送をBDで入手♪

今年も授賞式が楽しかった。
私的ハイライトを備忘録として残しておく。

ベン・アフレックの監督賞、作品賞受賞に会場も自分もスタンディングオベーション。
彼のスピーチも良かった。

 「ノミネーションされなかった監督もいる、
  ポール・トーマス・アンダーソンは今でも私の憧れです」

「よくぞ言ってくれた!」と、ひとり興奮する。

彼が監督した「アルゴ」の作品賞受賞の際に、
壇上に上がったキャスト陣がオヤジばっかりで、あまりの華のなさに吹いた。
加齢臭ばっちりだけど、そのキャスティングは大成功だったな~。

ケバい女優陣の中で、ナチュラルな美しさで目立っていたのは、
アン・ハサウェイとマリオン・コティヤール。

アン・ハサウェイの受賞コメントに人柄の良さが滲み出ていた。
「レ・ミゼラブル」の受賞の際も、壇上で共演者と喜びを分かち合い、
はしゃぐ姿がキュート過ぎて萌えた。

「レ・ミゼラブル」つながりで、プレゼンターとして壇上に上がった、
サシャ・バロン・コーエンの刃物を振り回すようなコメントにヒヤヒヤ。

助演男優賞のクリストフ・ヴァルツのスピーチ、
助監督、自分のスタントマンに捧げた感謝に感動。さすがです。

毎年楽しみにしているセシル・B・デミル賞、受賞者のスピーチ。
今年の受賞者はジョディ・フォスターで、50歳ながら女優歴47年という事実に驚く。
彼女の認知症のお母さんへの愛のメッセージに会場中が感涙。
こっちも大泣きしてしまった。。。

毎年、早送りしているドラマ部門も、
昨年の海外ドラマのハマりようから全部見ることにした。

「HOMELAND」は昨年に続き、ぶっちぎりの強さ。早く日本でもDVDレンタルされないかな~

今回一番注目したのは、コメディ部門を席巻した「GIRLS」というドラマ。
このドラマの主演・脚本・監督・共同製作総指揮をこなしたのはレナ・ダラムという女子。
本賞で主演女優、作品賞を受賞したが、彼女はまだ26歳だという。凄い才能。。。

ドラえもんを彷彿とさせるズングリ体型に、真っ白い肌。
腕と背中には堂々のタトゥーが入っていて、会場内でも、ひときわ異彩を放っていた。
とがった女の子かなと思ったら、スピーチを聞くと普通の明るい女の子だった。

さっそく「GIRLS」というドラマを調べてみた。
日本語サイトには、まだあまり情報がないのだが、
かなりドライな恋愛コメディのようで、面白そうだ。
おデブなレナ・ダラムが脱ぎまくって、リアルなセックスシーンを
体当たりで演じているらしい。めっちゃ気になるな。。。。

やばい。今年も海外ドラマにのめり込みそうだ。



テッド 【感想】

2013-01-21 22:44:47 | 映画


アメリカと日本の映画興行の違いの一つとして、
コメディ映画がウケるか、コケるかの違いが挙げられると思う。

アメリカが前者で、日本が後者。
昨年は「テルマエ・ロマエ」というコメディ映画がヒットした稀な年だったけど。

コメディ映画がウケるアメリカで
昨年、コメディ映画の中で、No1の興行収入となった「テッド」を観た。

しょーもない笑いとバカバカしさを期待していたが、嬉しい裏切り。
想定外に多面的に見られる面白い映画だった。

本作はマーク・ウォールバーグ演じる大人になりきれない中年男、ジョンと、
彼が孤独だった幼少期、命が宿り親友となったぬいぐるみのテディベアこと「テッド」との友情話で、
そこにジョンの恋人であるミラ・クニス演じる女子が加わり、その三角関係を描いたものだ。

人間と同じ命を宿し、スマートで饒舌なテディベアということで、
メディアにもてはやされ、時代の寵児となったのは今や昔、
見た目は可愛いぬいぐるみのままに、自宅でドラッグ、女、酒に溺れる毎日。
それが、いかにもアメリカ的味付けで楽しい。
「マコーレー・カルキンかい!」と一人ツッコんでみる。。。。

笑いと失笑の比率は、95:5。(個人的に)
このテの笑いを取りに来るアメリカ製コメディ映画としてはかなり優秀だと思う。

テッドは期待どおりのお下劣ぶり。
どんなに下品、卑猥な言動をしても、
笑いの範疇になるのはその可愛いビジュアルが成せるワザ。
顔射のクダリは劇場が一気にヒいたけど(笑)

80年代の少年期、ジョンとテッドがハマったフラッシュ・ゴードンにフィーチャーするなど、
同作をまるで知らない日本人には到底理解ができないネタも多々あれど、
監督セス・マクファーレンが少年期に夢中になったと思われる、
80年代カルチャーへのラブレターにも思え、どこか暖かく普通に笑えてしまった。

フラッシュ・ゴードンだけでなく、アメリカ人でないと理解できない固有名詞が
たくさんあったようで、セリフが日本風にあれこれアレンジされていた。
翻訳の監修として町山さんが入ったのも納得。大変だったろうな~

ぬいぐるみ相手に、嫌味ない単細胞なジョンをマーク・ウォルバーグが好演。
事件を引き起こす男を演じたジョバンニ・リビシの病的な気持ち悪さ。あの腰つきが最高。

脚本、監督、そしてテッドの動きと声も担当した
セス・マクファーレンの多彩ぶりには舌を巻く。
来月に迫ったアカデミー賞のホストを担当する彼に期待。

中盤以降の展開から、テッドの存在が、
大人になれないジョンの分身のように思えてきた。
テッドがジョンに放ったセリフにグサリ。。。

物言わぬだけでぬいぐるみには命があるものと信じ、
ぬいぐるみ離れが遅かった幼少期の自分を思い出し、
なぜか胸がアツくなってしまった。

【70点】

第70回ゴールデン・グローブ賞発表された件!!

2013-01-14 13:54:49 | 日記
ついさっき、第70回ゴールデン・グローブ賞が発表された!

アカデミー賞のノミネーションでは監督賞スルーされ、
見放されていたベン・アフレック、「アルゴ」で作品賞、監督賞で堂々の受賞!!!

監督賞というメイン部門で、
オスカーノミネーションされていなくて受賞するケースなんて
これまで、前例があっただろうか。。。凄いサプライズ。嬉しい。

やっぱ、そうだよ~。ベン・アフレックが漏れるなんておかしいわ。
今からでも、遅くないので監督賞ノミネーションに復活させよ!

他は、ミュージカル/コメディ部門で「レ・ミゼラブル」が
「世界にひとつのプレイブック」を一蹴したのがサプライズか。
やはり、オスカー賞レースでは、
主演男優、助演女優は鉄板、
主演女優はジェシカ・チャステインとジェニファー・ローレンスの一騎打ち、
助演男優はトミー・リー・ジョーンズとクリストフ・ヴァルツの一騎打ちになる模様。

とりあえず、ベン・アフレックおめでとう!!!である。

<ドラマ部門>
◆作品賞 アルゴ・・・驚!
◆主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス(リンカーン)
◆主演女優賞 ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ)
<ミュージカル/コメディ部門>
◆作品賞 レ・ミゼラブル
◆主演男優賞 ヒュー・ジャックマン(レ・ミゼラブル)
◆主演女優賞 ジェニファー・ローレンス(世界にひとつのプレイブック)
<共通部門>
◆監督賞 ベン・アフレック(アルゴ)・・・驚!!
◆助演男優賞 クリストフ・ヴァルツ(ジャンゴ 繋がれざる者)
◆助演女優賞 アン・ハサウェイ(レ・ミゼラブル)
◆脚本賞 ジャンゴ 繋がれざる者

LOOPER/ルーパー 【感想】

2013-01-14 10:31:54 | 映画


日本での公開を待ちに待っていた「LOOPER/ルーパー」を一昨日に観た。

新たなSFアクションの傑作が誕生した。
SFアクションというよりSFスリラーというべきか。
練りに練られた脚本にすっかりやられてしまった。

本作は、未来からタイムトラベルにて送られてくる標的を抹殺する、
殺し屋「LOOPER/ルーパー」の男が30年後の自分と相対し、対決するというもの。

トレーラーを見る限り、スローモーションシーンを多様するなど、
エッジの効いた映像で魅せる映画かと思いきや、違ってた。
アクションは想定外に古典的で、ひたすらエッヂの効いた脚本、演出で魅せる映画だった。

「何が正しいのか」「どういう結末が望ましいのか」、
普通の映画では、劇中感じるはずの思考が停止する。その答えが見つからないからだ。
イメージの閉塞感にも似た感覚と、先の読めない展開に転がされる感覚、
それはあまり体験したことのない感覚で、なぜか夢中になった。

シーンの意味を提示しないまま、無言で進む展開に疑念を抱きつつも、
後から語り口で、すべて解消していく構成にも引き込まれた。

現在の自分(ルーパーの男)と、未来の自分との戦いで閉じるはずの話が、
後半以降、未来の人類の運命に関わる壮大な話につながっていく過程が
独特の悍ましさを孕んで何とも巧い。

心配していたジョゼフ・ゴードン=レヴィットの特殊メイクは全く問題なし、
彼の表現力をもってすれば、感情の機微をマスクの上からも充分に表現できるし、
ブルース・ウィリスの所作をコピーした細かい演技は、体格差というハンデもクリアしたと思う。
頭の禿げ具合が気になるが、今後ますます目が離せない俳優だ。

舞台の設定は確か2044年とかだったので、近未来。
その時代に生きる人々は軽薄で利己的になっていて、
自己のためなら平気で殺人を行うことも常態化している。
そんな時代の象徴のようなキャラである「ルーパー」の前に
ブルース・ウィリス演じる30年後の自分がなぜ現れたのか、
その切ない背景にはグッときた。

 時代はループする(繰り返される)

それが不幸な時代であれば、誰かが変えるきっかけを作らなければならない。

そんな普遍的なメッセージも、本作から受けられ、
余韻として心に残った。

その結末は圧巻で、お見事の一言。

原作のないオリジナルで、本作の脚本を書き上げ、
監督をしたライアン・ジョンソンに拍手なのだ。

【80点】

旧「伊右衛門」の大量入手に成功した件。

2013-01-14 09:59:47 | 日記
昨日、近くの大型スーパーで
抹茶入りでない旧「伊右衛門」を入手することに成功した。



抹茶入りになってしまった新伊右衛門が出回る中、
在庫として旧「伊右衛門」が残っていたらしい。大感謝である。

しめて12ケースを購入。
これで少しは楽しめそうだが、半年は持たないだろう。

サントリーに問い合わせで、旧「伊右衛門」の再販のお願いをしたが「未定」とのこと。

抹茶入りになって、伊右衛門ならではのキレ、酸味がなくなったため、
食事との相性が悪くなった。もう「新抹茶入り」伊右衛門を買うことはないだろう。

サントリー側に何とか、再販の検討をしてほしい。

2012年第86回キネマ旬報ベスト・テンが発表された件。

2013-01-13 00:57:06 | 映画
昨日、昨年のキネマ旬報ベスト・テンが日付変わって一昨日発表された。

映画ファンではなく、映画を「あーだこーだ」と評する人たちが選ぶ本賞。
邦画のベスト1は「かぞくのくに」で、洋画のベスト1は「ニーチェの馬」、
どっちも観ていない。。。。

自分が見た邦画の中では傑出していた「桐島、部活やめるってよ」、
2位になったのは想定外。そのあたりは共感できたということ。
洋画2位の「別離」は、「やっぱ来たか」といった印象。
「アーティスト」が入っていないのは結構な驚愕。

「希望の国」「ヒューゴ」あたりは、ガッカリだったのでブーイング、
「J・エドガー」に至っては、ブーイングを通り越して呆れる。

日本の評論家たちのクリント・イーストウッド崇拝が毎回えげつない。
イーストウッドブランドはもれなく毎年、上位に入ってくる。
昨年の「ヒア・アフター」は百歩譲ってOKだけど、
「J・エドガー」は、いい加減ないわ。。。
発想を変えて、何か裏の事情でもあるのかも。お金をもらえるとか。
他はワリと真っ当なチョイスなのに勿体ない。

個人賞はなるほど~な結果。
「苦役列車」の森山未來が選ばれたのが嬉しい。
主演、助演女優でダブル受賞となった安藤サクラ凄し!初の快挙ではなかろうか。
「かぞくのくに」は見てなかったけど、ほか出演作での彼女を見れば納得だ。

【2012年日本映画ベスト・テン】
1位 かぞくのくに
2位 桐島、部活やめるってよ
3位 アウトレイジ ビヨンド
4位 終の信託
5位 苦役列車
6位 わが母の記
7位 ふがいない僕は空を見た
8位 鍵泥棒のメソッド
9位 希望の国
10位 夢売るふたり

【2012年外国映画ベスト・テン】
1位 ニーチェの馬
2位 別離
3位 ヒューゴの不思議な発明
4位 ル・アーヴルの靴みがき
5位 ミッドナイト・イン・パリ
6位 アルゴ
7位 戦火の馬
8位 ドライヴ
9位 J・エドガー
10位 裏切りのサーカス

【2012年日本映画個人賞】
日本映画監督賞  周防正行「終の信託」
日本映画脚本賞  内田けんじ「鍵泥棒のメソッド」
主演女優賞  安藤サクラ「かぞくのくに」
主演男優賞  森山未來「苦役列車」
助演女優賞  安藤サクラ「愛と誠」「その夜の侍」ほか
助演男優賞  小日向文世「アウトレイジ ビヨンド」ほか
新人女優賞  橋本愛「桐島、部活やめるってよ」「ツナグ」「Another アナザー」ほか
新人男優賞  三浦貴大「ふがいない僕は空を見た」「あなたへ」「わが母の記」ほか
外国映画監督賞 マーティン・スコセッシ 「ヒューゴの不思議な発明」

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 【感想】

2013-01-12 23:02:23 | 映画
先週の正月休み中は、「ホビット」(2回目)と「トワイライト」の新作を観に行った。

「トワイライト」は新作というより、シリーズの最終話である。

人間とヴァンパイアの恋愛ファンタジー。
ティーンエイジャーを中心に全米では圧倒的な人気を博していて、
ロバート・パティンソンという、過去のブラピ、ディカプリオ同様、
アイドル的ニュースターを誕生させた。(日本での支持は除く。。)

ヴァンパイアものが無条件に好きな自分は、
4年前に公開された第一作「~初恋」で結構ツボに入ったが、
その後、回を追うごとに増すマンネリ感と、主演2人の劣化具合に、
久しく、劇場鑑賞をしていなかったが、前作「ブレイキング・ドーン Part1」より
監督も変わり、アクション要素が増えたことでちょっと楽しくなり、
また、どんな結末になるのか気になったので観に行った。

冒頭は当然ながら、前作「Part1」の続きである。
前作のあらすじが頭から若干消えていたため、戸惑う。

「天敵であるはずの、狼人間のジェイコブが、
 なぜヴァンパイアの屋敷にいるんだっけ・・・?」

考え始めるとダメなので、適当に消化して進めた。

主演2人の劣化は一周したせいか、枯れて味わいのある顔立ちに見えた。
だけど、ベラこと、クリステン・スチュワートの軽薄な顔立ちはやっぱ苦手。

本作も前作同様、アクションがメイン。
ベラとエドワードの間に子どもができたこともあり、
一作目にあったような熱いロマンスはなし。

その方向転換は全然アリだと思った。

物語は、2人の子どもを狙うヴァンパイア一族と、
子どもを守ろうとするエドワード一家連合軍の戦いになるのだが、
連合軍に加勢するヴァンパイア一味がそれぞれ特殊能力をもっていて、
さながら、Xメンをブレンドしたかのような感じになる。

クライマックスに訪れる、雪原での一騎打ちは迫力もあって、なかなか楽しい。
せっかくの特殊能力を、あまり使わない描写にややズッコケ気味になるが、
普通にヤってしまったら、Xメンそのものになるので、結果良かったのかも。。。

敵軍、ヴァンパイア一族のボス役のマイケル・シーンが面白い。
しばらく見ていなかったダコタ・ファニングはすっかり女性の顔になってた。
千里眼のアリス役の女子が相変わらずカワイイ。

気になったのが、2人の間にできた赤ん坊がCGで作られていたこと。
表情が気持ち悪かった。幼児になった子どもも途中まで顔がCGだった。
制作上、何かしらの都合があったと思われるが、手抜きに思えて萎えた。

結末は、ちょっと無理くりなご都合主義だが、
熱狂的なファンを意識してのことだろうか。

本作シリーズに思い入れがないこともあり、
まあまあな最終章。

今年のラジー賞の最多ノミネート、おめでとうである。
しかし、作品賞は「バトルシップ」に譲ってもらいたい。

【60点】






















第85回アカデミー賞、ノミネーションが発表された件。

2013-01-11 23:50:09 | 映画
第85回アカデミー賞ノミネーション発表、そして予想

いよいよこの時が来た。
来月24日に開催される第85回アカデミー賞のノミネーションが今朝発表された。

今年は「順当」と「ガッカリ」のラインナップ。嬉しい「サプライズ」はなし。

昨年の「ガッカリ」は
マイケル・ファスベンダーのノミネーションなし、
「ドライヴ」の完全無視だったけど、
今年は、キャリアハイの活躍を魅せたマシュー・マコノヒーの(助演男優賞)アウトと、
「アルゴ」で圧巻の演出を魅せたベン・アフレックの監督賞アウト、
そして大好きなポール・トーマス・アンダーソン「ザ・マスター」の作品賞、監督賞アウト。

そりゃないよ~~~~

作品賞は前哨戦を総ナメにして大本命と思われた「ゼロ・ダーク・サーティ」が
キャスリン・ビグローの監督賞アウトにより、受賞確率が急降下。
一気にスピルバーグの「リンカーン」受賞が濃厚になった。
「リンカーン」、監督のスピルバーグ、主演のダニエル・デイ=ルイスともに、
受賞となると3度目の偉業。
目新しさはなくなるが、2人の映画人が大好きなのでOKだ。

以下、主要部門の受賞予想をしてみる。【★】

◆作品賞

  愛、アムール
  アルゴ
  ハッシュパピー バスタブ島の少女
  ジャンゴ 繋がれざる者
  レ・ミゼラブル
  ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日
 ★リンカーン
  世界にひとつのプレイブック
  ゼロ・ダーク・サーティ

◆監督賞
 
  ミヒャエル・ハネケ(愛、アムール)
  アン・リー(ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日)
  デヴィッド・O・ラッセル(世界にひとつのプレイブック)
 ★スティーヴン・スピルバーグ(リンカーン)
  ベン・ザイトリン(ハッシュパピー バスタブ島の少女)

◆主演男優賞

  ブラッドリー・クーパー(世界にひとつのプレイブック)
 ★ダニエル・デイ=ルイス(リンカーン)
  ヒュー・ジャックマン(レ・ミゼラブル)
  ホアキン・フェニックス(ザ・マスター)
  デンゼル・ワシントン(フライト)

◆主演女優賞

 ★ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ)
  ジェニファー・ローレンス(世界にひとつのプレイブック)
  エマニュエル・リヴァ(愛、アムール)
  クヮヴェンジャネ・ウォレス(ハッシュパピー バスタブ島の少女)
  ナオミ・ワッツ(インポッシブル)

◆助演男優賞

  アラン・アーキン(アルゴ)
  ロバート・デ・ニーロ(世界にひとつのプレイブック)
  フィリップ・シーモア・ホフマン(ザ・マスター)
 ★トミー・リー・ジョーンズ(リンカーン)
  クリストフ・ヴァルツ(ジャンゴ 繋がれざる者)

◆助演女優賞
  
  エイミー・アダムス(ザ・マスター)
  サリー・フィールド(リンカーン)
 ★アン・ハサウェイ(レ・ミゼラブル)
  ヘレン・ハント(The Sessions)
  ジャッキー・ウィーヴァー(世界にひとつのプレイブック)

主演男優(ダニエル)と助演女優(アン)は鉄板の予感。
主演女優はジェシカとジェニファーのガチンコ。
最年少の女の子は話題作りに留まるだろう。


2012年自宅鑑賞したDVD映画ランキング。

2013-01-11 01:47:36 | 映画
2013年になり、10日過ぎたが、備忘録として
昨年、2012年自宅鑑賞したDVD映画を好きな順にランキングしてみる。
TSUTAYAログで調べてみたら160本ちょっとが対象。
新作で劇場公開スルーしたもの、あるいは劇場公開されなかったものがメイン。



1. マージン・コール
2. 孤島の王
3. ラブ・アゲイン
4. アリス・クリードの失踪
5. きっと ここが帰る場所
6. ミケランジェロの暗号
7. トロール・ハンター
8. タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
9. モンスター上司
10. アーサー・クリスマスの大冒険

1位の「マージン・コール」には完全にやられた。
どんなドラマなのか、前情報もなかったので、冒頭から完全にのめり込む。
終始ゾクゾクとワクワクが続く、これぞ「脚本力」。
作品を彩る個性豊かなキャラクターたちの明け透けな描写が見事。突き刺さるセリフの応酬。
ケビン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズなど、
旬を過ぎた名優たちの競演も楽しい。

5位の「きっと ここが帰る場所」は今年最後に見た映画。
初老の元ロックシンガーが、亡くなった父の意志を次いで、
かつてのナチス党員を狩りにいくという、トンデモな話だったが、
久しぶりに、心から感動したロードムービー。
全編に漂う浮遊感がたまらず、ハイセンスな音楽と構図に魅了された。
主役、ショーン・ペンの怪演も素晴らしく、改めて凄い役者と実感。

洋画にとって不幸だった今年の日本市場において、
「マージン・コール」「タッカーとデイル」など、
劇場公開すらされなかった上質な映画も多く、無念。

2011年ハマったものをランキングしてみる。

2013-01-01 13:25:03 | 日記
あっという間に年が明けた。

今更ながら、昨年2012年ハマったものを
自身の記録として、勝手にランキングして振り返ってみる。

1. 海外ドラマ『glee』

  30を過ぎて年甲斐もなくハマったドラマ。今年初めて見て一気に1,2,3とコンプリート。
  中毒。もれなく元気になれる稀有なドラマだ。大好きなブレイン、ブリトニーに熱狂。
  現在、会社の同僚にBDをレンタルして、gleeファンを増やし中。

2. 旧「伊右衛門」

  去年10月、サントリー「伊右衛門」が抹茶入りで味が変わってしまった。
  味がまるで変わり、長年、食中茶として愛飲していたため、大大ショック。。。
  サントリーには何度も復活を懇願したが、再販「未定」とのことで失望する。
  旧「伊右衛門」を大量買い。残り2本となり、賞味期限ギリギリまで待っている。

3. グリーンダカラちゃん(しずくちゃん)

  可愛すぎてドハマりする。何度もCM動画を見る。彼女は最近バラエティにも露出してきた。
  彼女の奔放なキャラにまた魅了される。江頭が好きとのこと、コラボに期待。

4. 映画『アベンジャーズ』

  今年の映画界最大のニュースは映画『アベンジャーズ』の歴史的ヒットだった。
  自分もドハマり。上映中、何度も喝采しそうになった。
  世界的ヒットも、「日本ではアメコミは受けない」という定説を覆せなかった。
  Amazonのレビューで、宣伝起用のタレント声優にクレームの嵐、炎上。自分も同感。

5. 中津のから揚げ

  今年、念願のから揚げの聖地、大分県中津市に行く。
  から揚げを堪能、その旨さを確認できたが、揚げたてスタイルがかなりキツかった。

6. 海外ドラマ『スパルタカス』

  海外ドラマにハマるきっかけとなったドラマ。遠慮のないエロスとバイオレンスな描写、
  ビジュアルに頼らない脚本力にエンタメ大国アメリカの凄さを知った。

7. ロンドンオリンピック、フェンシング準決勝
  
  いまいちのれなかったロンドンオリンピックで、一番感動したシーン。
  残りの6秒での逆転劇は、スラムダンクみたいな漫画を実写化したようだった。

8. 北欧系監督の映画

  今年私的ベストワン映画「ドライヴ」しかり、「裏切りのサーカス」「アイアンスカイ」など、
  自身がハマった映画で最も多かった共通項が北欧出身の映画監督の映画だった。

9. バカリズム
 
  今年1番ハマったタレント。お笑い芸人の枠を超えた活躍が光った。
  彼が原作として提供した世にも奇妙な物語での「来世不動産」での見事なストーリーテリング。
  ドラマ「ゴーイングマイホーム」での好演、良かったな~。今年も引き続き、彼の活躍に期待。
  
10. 黄金桃

  何気なしにスーパーで買った果物。白桃よりも瑞々しさはないが、
  桃とマンゴーを掛け合わせたような濃厚な味わいにハマる。皮ごと食べられるのも嬉しい。