から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

死霊館 【気になる映画】

2013-07-28 06:08:14 | 気になる映画


先々週より全米で公開されたホラー映画「死霊館」(原題「The Conjuring」)が、
全米を恐怖の渦に巻き込んでいる模様だ。
注目すべきは、興行収入、評価ともに大成功していること。

あらすじは、湖畔の古い屋敷に移り住んだ一家に襲いかかる悪霊と、
超常現象の捜査官(夫妻)が対決する話らしい。

これまで散々擦られてきたありがちな話で、映画の作り方も真新しいものではなさそう。
ホラー映画の原点回帰に近いが、恐怖を魅せる演出が冴えているらしい。

先週末のオープニングで首位発進。
オープニングだけで制作費の倍を回収する爆発的興行収入だ。

監督は「ソウ」(パート1)のジェームズ・ワン。
高い評価を受けた「ソウ」以降、パッとしていなかったが、
本作で新たな代表作が誕生したと大絶賛の模様。(個人的には「インシディアス」も好きだけど)
Rottenでもホラー映画には珍しい80%超えのフレッシュを獲得している。

予告編を観ただけで相当怖い。
早々に日本公開も決定し、今週公開予定だという。配給のワーナーに感謝。
非常に楽しみだ。

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ノルウェー人青年「ニセコボーイズ」が最高だった件。

2013-07-26 01:23:05 | 日記
毎週楽しみにしているバラエティ番組「YOUは何しに日本へ? 」のスペシャルが、
今週の月曜日に放送され、録画していたものをPSPに落として、帰りの通勤車内で観た。

2時間半のスペシャルということで、伝説の「YOU」に再会するというコーナーがあり、
これまでの放送で、個人的に一番印象に残っていたノルウェー人青年2人組を
番組スタッフがノルウェーまで行って訪問していた。



これがいろんな意味で最高に面白かった。

ノルウェー人青年コンビは20代前半。2人とも、とても好青年だ。おそらくゲイ。
「ニセコ」をやたらと連呼する彼らを、自分は勝手に「ニセコボーイズ」と呼ぶ。

過去放送で、彼らがスノボーをするために北海道のニセコに来たところ、
番組スタッフが千歳空港で捕まえて密着取材した。
その時の彼らの破天荒ぶりが凄かったのだ。

冬の北海道でテント野宿するわ、
ニセコの雪質を確かめるために雪の中にバク宙ダイブするわ、
真冬の川にバク宙ダイブするわ・・・で彼らの行動がいちいち衝撃的だった。





カメラが回っているからということでも、ノリでも、勢いでもない。
彼らのスタイルとして当たり前の行動をしているというのが、面白かった。
マイペースで旅を謳歌する彼らに清々しさすら感じた。

今回の放送では、その伝説のニセコボーイズの故郷、ノルウェーに訪問し、
彼らが話していた「寒中水泳はポピュラー」という真偽を確かめる狙いがあった。

で、彼らに再会し、彼らの暮らしぶり(遊び)に密着したのだが、
これがまた凄かった。北海道での出来事は朝飯前もいいところだったのだ。

「ロープスイング」といって橋の上から空中ブランコダイブをして、


番組スタッフをキャンプに誘い、その道中、
「運転してちょっと汗かいたな、ちょっと泳ぐか」と、氷河の水が流れ込む道端の川に入水、



その後、全裸でラフティング、


最後は氷河にダイブ。画がシュールに見える反面、裸と氷河がも妙にマッチしていたりする。




「マネしないでください」というテロップが出るが、とうていマネしようとは思わない。

寒さに強いノルウェー人というより、おそらく彼らが特異なのだろう。
他にも、ニワトリをペットとして可愛がり、どこ行くにも一緒に連れていったりと、
こちらの想定外の彼らの動きにまず笑いが起きるが、
自分は笑いを通り越して少し感動してしまった。

「(アウトドアを好む理由は)シンプルな暮らしが良いから」
「ノルウェー人にとってアウトドアはマストなことなんだ」

とか、ノルウェー人の本質をついたようなコメントがあったり、

コンビの片方が、この放送のあと、昨年購入したヨットで
3年がかりの世界一周渡航の旅に出る予定など、
ニセコボーイズたちの生き様にかっこよさと、憧れを感じた。

旅という枠を超えて、人生を謳歌している。
自分たちがしたいこと、すべきことを、人生にちゃんと盛り込んで生きてる。
旅に同行しない片方の青年は、大学での勉強(スポーツ科学)を続けることを選んでいるし。

日本を知り、世界を知り、人を知る、番組のテーマが濃かった放送だった。

あー、なんかこっちの人生が虚しくなってきた。

ニセコボーイズの生き様特集を、今後も定期的に放送してほしいわ。














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ベルリンファイル 【感想】

2013-07-22 23:33:20 | 映画


韓国映画の「ベルリンファイル」を観る。

MOVIXさいたまは1000円デー(20日)ということもあり、大変な混雑ぶり。
おそらく大半が、公開初日となるジブリの「風立ちぬ」目的と思われる。すごい行列。

「ベルリンファイル」はその盛況をよそに、座席数2割程度。おかげでゆったり鑑賞。

あまり期待していなかったけど、とても面白かった。

本作はタイトル通り、ドイツのベルリンを舞台にした現代劇だ。
その外国の地で、北朝鮮と韓国のスパイが攻防するサスペンスアクション。

作家性の強い韓国映画において、想定外の映画だった。
良い意味で余計な作家性を感じさせない、娯楽大作といった方が正しい。

宣伝文句として、「ハイブリットアクション」と言われているが、
「ハイブリット」という表現は的を得ている。

「裏切りのサーカス」「シュリ」「ボーンシリーズ(ジェイソンボーン)」、
これらの映画を 混ぜ合わせたような映画だった。

物語は北朝鮮と韓国という2国間の関係で完結するものではなく、
アメリカのCIA、イスラエルのモサド、ロシアの武器商人など、
複雑な人間関係が絡み合い、暗躍する。それは「裏切りのサーカス」を彷彿とさせる。

北朝鮮と韓国という特異な両国の立場にあって、
望まれない宿命を背負う過程は「シュリ」で感じた切なさが漂う。

本作はハ・ジョンウ演じる北朝鮮スパイ(ジョンソン)からの視点が最も濃く描かれている。
単独行動でありながら、束になってかかる韓国スパイをやっつけるほどの凄腕ぶりで、
その姿は「ジェイソンボーン」を彷彿とさせる。

様々な映画のエッセンスを感じながらも、継ぎ接ぎになっておらず、
きちんと1本筋の通った映画になっているのがポイント高い。

裏の裏をかく攻防に、脚本の緻密さを感じ、
情感たっぷりなドラマと背中合わせの壮絶なアクションに釘付けになる。

スローモーションや無音のシーンを織り交ぜるなど、
アクションに緩急をつけるなど、演出も冴える。

頭をフル回線させながらアツくなる、
知力、体力を使う映画だが、見応えたっぷりであることに間違いない。

主演のジョンソンを演じるのは、韓国の名だたる鬼才に愛されているハ・ジョンウだ。
スケール感のある物語にあって堂々のパフォーマンスだ。
何度みても義理の兄に似ている。。。

しかし、個人的に一番印象に残ったのはジョンソンの弟分を演じたリュ・スンボムだ。
韓国映画の脇役としてどっかで観たことのあるようなチンピラ顔だが、
常に不敵で、予測できない危なさがある。非常に面白い演技をする人だなーと感心した。
脇役(助演)によって映画が面白くなるパターンは、本作にもあてはまるわけだ。

見終わってクタクタになるので、再見はないが、
またしてもお隣の韓国にやられたーという感じ。
こんな映画を作られちゃ、日本映画は追っ付けないよ。。。

【70点】
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アイアンマンのフィギュアを入手した件。

2013-07-21 23:41:50 | 日記
アイアンマンのフィギュアを注文してから、約1年かかって入手した。

随分と待たされてしまったが、ホットトイズのクオリティはやっぱ凄い。
手にとって、そのクオリティに感動してしまった。
付属品のバラエティにも興奮。



トニー・スタークのアークアクターが未だアイアンマンの動力源だった頃の、好きな型番だ。

「アイアンマン2」の後半から、アークアクターが無用の長物となり、
アイアンマンの魅力は半減してしまった。

好きだった頃のアイアンマンを刻むためにも、
買わねばならないフィギュアだっただけに嬉しい。




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モンスターズ・ユニバーシティ 【感想】

2013-07-20 09:01:04 | 映画


最近のピクサー映画はどうもパッとしない。
「カーズ2」「メリダとおそろしの森」など期待を下回る凡作が続いている。

そんな中、ピクサー映画の新作となる「モンスターズ・ユニバーシティ」は、
ピクサー、復調の兆しが見えた映画だった。

調べて驚いたが、前作の「モンスターズ・インク」は今から10年以上前に公開されている。
テレビ放送を少し見たが、古臭さを感じさせないクオリティが凄い。
主役のマイクとサリーは、映画を観たことがない人でも馴染みのあるキャラとして
日本でも定着した感がある。

本作は「モンスターズ・インク」の前日譚で、マイクとサリーが出会うきっかけとなった、
若き日の彼らの学生時代を描いたものだ。

前作同様だが、人間の恐怖をエネルギー源に変換するという設定がやはりユニークだ。

舞台となる大学では、そのエネルギー事業会社に即戦力として就職できるように
エネルギーを収集する(悲鳴を狩りに行く)「怖がらせ科」や
エネルギーを貯めるためのタンクを製作する「タンク科」など、
学部が進路に応じて分かれている。

物語の世界はファンタジーでも、そこに息づくキャラクターたちの心理や、
彼らによって形成されている社会構造が現実社会と強く結びついている。
ドラマ「glee」や映画「21ジャンプストリート」にもあった、
イケてるグループとイケてないグループに分かれる、
学園ドラマならではのベタな構造もちゃんと抑えていて思わずニヤつく。

勉強はできるが、怖がらせ屋としての才能に乏しいマイクと、
才能がありながら、その才能を活かしきれないサリーという、正反対な2人の個性を通して、
超えられない現実の厳しさや、不可能を可能にする希望へのヒントが描かれていく。

「友情」という人間関係は知らず知らずに
互いの補い合いの上に成り立っているものなのだなーとしみじみ思う。

本作は前作と違って、モンスターの世界を中心に描いているだけあって、
モンスターキャラが盛りだくさんである。皆カラフルで丸っこくて可愛い。
幼児が落書きしたような造形キャラも多いが、
どののキャラに対してもちゃんと愛情が注ぎ込まれているのが嬉しい。

ラストのクライマックスは想定外の展開。
カタルシスを感じる爆発的な逆転劇が何とも気持ち良い。
久しく感じられなかったピクサーの持ち味である脚本力を感じた。

こちらのイマジネーションの向こう側にあるような、
ピクサーならではのエモーショナルでダイナミックな演出はやや控え目だが、
平均点以上の面白さ。

ただし、ピクサーという看板を背負っている以上、
もっと欲しいのだ。こんなものじゃないと。。。

5歳の甥っ子を初めて映画館に連れて観に行ったが、
まだよくわからなかったようだ。見終わってポカンとしてた。笑
「モンスターズ・インク好きー」と言ってたけどな。

【65点】
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「glee」フィン役のコーリー・モンテースが急逝した件。

2013-07-15 08:04:11 | 日記
今朝、携帯配信のニュースで飛び起きた。



大好きな海外ドラマ「glee」の「フィン」こと、コーリー・モンテースが急逝した。

ショック。。。。

バンクーバーのホテルで遺体が発見されたという。31歳だった。
死因は薬物の過剰摂取らしい。

「glee」において中心人物であった「フィン」の存在は大きく、
それを演じたコーリー・モンテースの功績も大きい。

個性豊かなキャラクターの中にいて、
仲間たちの絆をつなぐ良心として、リーダーとして、
「glee」を牽引していた。

彼の歌唱パフォーマンス含め、胸を打ったシーンの数々が脳裏をよぎる。

ドラマの劇中以外でも、仲が良かった共演者は言葉もないだろう。

特に公私ともにパートナーであった、リー・ミッシェルの心境は図ることができない。

シーズン4まで終わった「glee」。
製作が決まっているシーズン5がどうなってしまうのか気になるところだが、
今は彼の冥福をお祈りしたい。

「glee」を通してたくさんの元気をくれたコーリー・モンテースにありがとう。
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今年の夏公開映画、注目の3本を挙げてみた件。

2013-07-10 00:16:07 | 気になる映画
今年の夏公開映画は、洋画を中心に期待作が目白押しだ。
映画興行が全体的に底上げされれば良いのだが、
公開のタイミングがあまりにも密集しすぎて、食い合いが心配だ。

そんな中、最も楽しみにしている映画を3本挙げて、勝手に盛り上がってみる。。。

『パシフィック・リム』 8月9日(金)公開

メキシコが誇るオタク&鬼才監督、ギレルモ・デル・トロの新作は
巨大ロボットVS怪獣(KAIJYU)の映画。デルトロのセンスと相性の良いテーマに涎が出る。
というか、先日完成試写で観た。大興奮。傑作というより「大好き」と言いたい映画。
ロボットの中で最アナログな「チェルノ・アルファ」がカッコよい。3Dでの再見が今から楽しみだ。

『マン・オブ・スティール』 8月30日(金)公開

先月すでに全米で公開している『マン・オブ・スティール』。
アメリカでの評判は好評と不評のミックス。配給会社の人に聞いたところ、
脚本自体はノーランの色が出ていて、ドラマがしっかりしているとのこと。
監督ザック・スナイダーのやり過ぎアクションとの融合はいかに。

『エリジウム』 9月20日(金)公開

サマーシーズン映画とは歯切れよく言えないタイミングの公開だが、
同級生の星、ニール・ブロムカンプの待ちに待った新作。
肉体に埋め込まれたマシーンがやや気持ち悪いが、大きな意味がありそうだ。
SF映画の金字塔「第9地区」の次作。高いハードルを超えてほしい。

ほかに「バーニー みんなが愛した殺人者」「サウンド・オブ・ノイズ」
「マジック・マイク」「スター・トレック イントゥ・ダークネス」あたりも見逃せない。
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華麗なるギャッツビー 【感想】

2013-07-08 22:31:53 | 映画


バズ・ラーマン×ディカプリオの「華麗なるギャッツビー」を観る。

レディース・デー(水曜日)に観たからか、観客のほとんどが女子だった。

ディカプリオの「ロミオ+ジュリエット」が好きだった。
今や「HOMELAND」のイメージが強いクレア・デインズと共に、
若鮎のような瑞々しさと、2人が放つ光にすっかり魅了された。
熱帯魚の水槽ごしに出会ってしまった2人のシーンが脳裏に焼き付いている。
シェークスピア作の有名古典劇をアロハシャツが似合う現代劇に置き換えた、
監督バズ・ラーマンの大胆さと、映像センスを印象付けた映画でもあった。

久々のタッグとなる本作だけに期待値が高かったが、残念。。。
劇中スクリーンから発せられる熱と、自身の熱に隔たりがあったという感覚。

本作は映画化が5回目となる原作の映画らしい。
古い映画に疎い自分は、過去作をいずれも観たことがない。
初めて接触する物語だったのだが、新鮮な驚きや感動を得ることができなかった。

物語が頭の中にあまり入ってこないのだ。
これは原作の問題ではなく、 バズ・ラーマンの手腕によるものだと思う。
演出というよりも編集の問題かも。。。

大恐慌時代前のバブルに浮かれる絢爛豪華な饗宴(狂宴)シーンは観ていて楽しい。
一流ブランドが大集合したという艶やかな衣装の競演も見ごたえあり。

映像を細かく切り刻んで、大音量の音楽とともに魅せるバズ・ラーマンっぽい編集は
本作においてはあまり活きておらず、しつこさと軽薄さが残る。

物語の求心力は紛れもなく、主人公のギャツビーだろう。
しかし、過去に闇を抱えているギャツビーの描き出しが弱いので、イマイチ盛り上がらない。
ギャツビーの恋敵となるブキャナンと、その愛人の関係が物語の大きな要素になるのだが、
騒々しい編集も手伝って、その2人の関係が売買春の関係にしか見えない。。。。

キャスティングは見事にキマッている。
ディカプリオはさすがの存在感。かつての恋人への狂おしいほどの想いが切ない。
ブサカワキャラのキャリー・マリガンの今まで見たことのない色気と、
本作で初めて見た脇役のエリザベス・デビッキのクールビューティはホント目の保養になった。

時代の虚栄の中にいた一人の男の愛の物語。。。

おそらく同タイトルの過去作は普通に面白い映画なのだろう。

傑作になり損ねたリメイク映画。
勿体ないな〜。

【55点】
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きっと、うまくいく 【感想】

2013-07-06 13:32:12 | 映画


「きっと、うまくいく」という邦題タイトルのインド映画を観る。

公開してから一ヵ月以上経つが、絶賛に近いレビューが多く、
インド版青春グラフィティという内容に惹かれて観に行った。

劇場のリアクションが「最強のふたり」に似ていた。

本作はインドの工科大学を舞台に、
学生寮のルームメイトとして出会う3人の男子学生の友情を描いたものだ。
物語は、大学を卒業した10年後、行方知れずとなった3人のうちの中心人物「ランチョー」を
残りの2人が探す旅を起点に、学生時代を回想していくという流れで進んでいく。

これまでのインド映画にあったイメージは「ムトゥ踊るマハラジャ」や
「ロボット」などに象徴されるように、ダンスとド派手なアクションで魅せるというもので、
目や耳に楽しいアトラクションムービーとして観ていた。

だけど、本作はかなり毛色が違った。

終始一貫、ノリはコメディ映画だが、登場人物たちのドラマを丁寧に描いている。
ノー天気なコメディ映画というより、地に足を付けたコメディ映画というべきか。
様々な伏線を散りばめ、結末までに回収していく脚本からは
これまでのインド映画にはない洗練さを感じた。

インド映画の楽しみであるミュージカルシーンは健在。
普通にテンションが挙がってワクワクしてしまう。
本作ではその進化系を観た感じがする。
1つのミュージカルシーンを様々な舞台設定・美術で魅せて、
より物語性をもたせる編集の巧さや、豊かな創造性に関心した。

しかし長い。。。
「退屈とは無縁の3時間」などというレビューが目立っていたが、
自分のコンディションもあってか中盤何度も睡魔が襲う。

長時間映画が苦手ということではないが、
すべてのエピソードを隈なく魅せることが正解とは思えない。

インド映画ならではのサービス精神からかもしれないが、
「このエピソードがなくても十分成立するよな〜」と感じるシーンも多かった。
集中力が途切れるので、時間が長く感じてお尻が痛い。

インド映画ならではの音楽のベタな使い方(狙い?)により
感情移入できない部分も多々あったが、周りの人たちは結構ハマっていたようだ。

会場からは暖かい笑いと、感動のあまり鼻を啜る音が交互に響いていた。
隣に座っていた女子とかめっちゃ号泣してたな〜。

Wikiで調べたら、主人公「ランチョー」を演じたアーミル・カーンという人は当時44歳だったという。
相当な役作りの賜物と思われるが、スーパーアンチエイジング俳優だ。
自然体ながら不思議な魅力を放つ主人公を好演している。

中盤の中だるみ感と、乗り切れないドラマに
手放しで「面白かった!」とは言えないが、
ラストの爽快感は数ある映画の中でも得難い仕上がり。

主人公の口癖である「きっと、うまくいく」というセリフのとおり、
ひたすら前向きで、元気になれる映画。

ラストの美しいロケーションにも目を見張る。
そのロケ地は、チベットに近いパンゴン湖というところらしい。
って「落下の王国」でチェックしていた場所じゃん。
死ぬまでに一度は行ってみたいー。

【65点】
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ケンタッキーフライドチキンの食べ放題に挑んだ件。

2013-07-05 22:07:59 | グルメ
今週の水曜日、所要で年休をもらった。

せっかくの平日の休み。。。
で、昼にケンタッキーフライドチキンの食べ放題に挑んでみた。



体に悪いことは百も承知。
無茶をするなら、できるだけ早いうちの方がよいので、
最初で最後の挑戦である。

事前の予約が必要で、45分の食べ放題で1200円。
食べ放題の対象は、オリジナルチキンとポテトとドリンク。

チキンは1~3つをオーダーするお替り形式だ。

チキンの部位は指定できない。
あとになって、これが大きなネックになる。

集まる客は男子が中心だろうと思っていたが、女性客が意外と多かった。
その多くは本気で食べようというノリではなく、確実にネタ狙いだ。

他の男性客を見ると、絵に書いたようなデブな男子ばかりだった。
ヨレヨレTシャツに、弛んで出っ張った胸と腹。「運動しろ」と言いたくなる。

ほぼ24時間メシを食っていない状況で臨んでいたので
周りのデブ男たちに「負けるものか」と隠れた闘志を燃やしていたが、
結果11本でギブアップした。厳密にいうと10本と半分。

チキンの部位を選べないので、「胸」肉などのパサパサな部分にあたると、
なかなか喉を通らない。11本目と12本目がまさにそのあたりの部位だった。

胃の具合にはまだ余力があったのだが、
美味しく食べられなくなった段階で止めようと思っていたのでギブアップ。
同じ味が続いて、口の中の水分を持っていかれる感覚に嫌気がさしてしまった。
違う味わいのポテトには何度も救われた。

で、周りの男子たちをみると、自分と同じく
4皿目(12本)でチキンを残している模様。

よっぽどの大食いでない限り、10本前後が標準的な消費数なのだろう。

食べ残しによる追加料金はなかったものの、
親切に対応してくれた店員さんたちに申し訳ない気持ちのまま店をあとにする。

そのあと、ジムに行って泳ぎまくるが、確実に太ったと思われる。。。。











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コン・ティキ 【感想】

2013-07-01 23:53:35 | 映画


アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされて気になっていた「コン・ティキ」を観る。

まずまず。普通に満足。
ちょっと尺が足りなかったかな〜という感じもありつつ。。。

本作はノルウェー映画で、第二次世界大戦直後の1947年にあった実話の映画化である。
タヒチなどで知られるポリネシアの原住民たちのルーツは、
太平洋を横断して渡った南米インカ人だったのでは?という説を証明するために、
筏で8000キロの太平洋横断に挑んだ男たちの海洋アドベンチャーだ。

8000キロの距離のイメージが湧かないので、調べてみた。
日本からだと、アメリカ西海岸くらいまでの距離っぽい。。。とても遠いことは確かだ。

古代インカ人たちの渡航を再現するために、古代でも手に入ったであろう材料で筏を作る。
もちろん動力源はない。
唯一のコントロールは舵のみで、前進は風任せの波任せである。
しかも途中の島で休息なんてこともない。ひたすら海面で水辺線を追っかける。

それでも確実に目的地に向けて歩を進めるのは、
専門性を持つ乗組員たちの英知があってのことだ。それがカッコよい。
男子たるもの、やはり目指すものはプロフェッショナルなのだ!

筏での渡航といっても、「ライフ・オブ・パイ」のようなサバイバル感はない。
アメリカ海軍より支給された十分な物資により、渡航に集中できる。

なので、渡航中に起きる問題には致命的な深刻さは伴わず、
いかにゴールを目指すか、そしてその渡航中にどんな「海」との出会いがあるのか、
その2点にフォーカスされている印象をもった。

海での撮影は非常に難易度が高いといわれる。
海に見立てたプールで撮影してCG合成というのが、よくあるパターンなのだが、
本作は実際の海上でのシーンに拘ったという。

その拘りが圧倒的画力となって観る側に迫る。
本物の海がそこにある。なんて恐ろしくて、雄大で美しいのだろう。

圧巻は巨大ジンベエザメが筏に迫るシーン。
さすがにCGを使っていると思われるが、息を呑むとはこのこと。
あまりの迫力に興奮しながらも、冷や汗をかいてしまった。

サメのシーンはちょっと脚色かな。。。

「海」の美しさと広大さを魅せるショットの数々に唸る。
映画館での鑑賞を十分に楽しめた。

これほどの冒険を120分でまとめたことに、やや物足りなさを感じたが、
勢いを持続させるには、このくらいでちょうど良かったのかも。

【65点】
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