から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

百円の恋 【感想】

2014-12-27 18:42:26 | 映画


ボクシングの試合終了後の光景を見て、主人公の女子がつぶやく。「抱き合って肩をトントンするの、何かいいですね」と。彼女の目にボクシングはどのように映り、何が彼女を覚醒させたのだろうか。

映画「百円の恋」に震えた。「感動」という感覚をこれほどストレートに感じた映画は久しぶりだった。

30を過ぎて家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた女子が、恋に破れ、ボクシングに傾倒していく姿を描く。
ボクシングは不思議なスポーツだ。「殴り合い」じゃないと言うが、結局、自らの拳で相手を傷つけ、ダメージを与えることで、勝利を勝ち取るものである。競技者の双方にもれなく肉体的な痛みを伴わせるのも特徴的だ。

そのボクシングに主人公は魅了される。但し、この映画はボクシングをテーマにした映画ではない。1人の人間が、失われたアイデンティティーを勝ち取る過程を描いたドラマである。これまで輝くことのなかった人生の中で、勝利者になる可能性をボクシングという競技の中に見出したのだ。そのきっかけとなったのが、好きになった男である。男は引退間際のボクサーであり、その男の脆く敗れた試合を見て主人公は感動する。主人公の動機は恋に破れた憂さ晴らしなどではない。それは、恋した男がボクシングに固執した理由に重なる。鋭さを増していく彼女のパンチの一振り一振りが、見えない壁を突き破る。

とても良く出来た映画だと思う。的確な人物描写が物語のテーマを鮮やかに映し出 す。物語の軸となる、主人公と彼女が恋する男の距離感が良い。不器用ながら男を一途に想う女子と、「一生懸命は気持ち悪い」と彼女を突き放すドライな男。男女のラブロマンスではなく、男女という2人の人間がボクシングを通じて共鳴し合い、惹かれあう姿として描いているのが素晴らしい。主人公にとっての人生の障害、あるいは人生の糧を象徴するような、クズな脇役キャラも効果的だ。無駄に盛り上がることを制するボクシングジムの会長や、彼女の成長を見守るトレーナーの描き方もとても良い。

主人公を演じた安藤サクラは、本作で日本映画界に新たな伝説を作った。回を追うごとに、みるみる体系が引き締まり、ボクシング時のアクションも尋常じゃないほどにキレている。この役作りのレベルは、日本映画の女優というカテゴリの中では類を見ない。彼女の作品にかける覚悟を感じると共に、映画が観客に与える力を誰よりも信じているように思える。彼女が発する迫力に圧倒され、何度も鳥肌が立ち、涙する。本作での彼女の名演は映画界の語り草になることは間違いないだろう。
その彼女の相手役となる新井浩文も強い説得力をもって存在感を示す。社会に馴染めない風変わりなキャラだが、そこに留まることなく、主人公を受け止める包容力を巧く体現し、本作のテーマをサポートする役割を果たす。2人が辿り着くラストシーンがひたすらに素晴らしい。

監督は今年公開した「イン・ザ・ヒーロー」と同じ監督とのこと。個人的にはブーイングな映画だったので、それを知って驚いた。まるで違う映像作家が撮ったようなセンスだ。もしかすると脚本の力が本作の大きな成功要因になっているのかもしれない。

「100円」は彼女がバイトする、ワンコインで何でも買えてしまう「100円コンビニ」に由来する。「100円程度の女だから」と自身を卑下しながらも、大きな戦いに挑み、リングに向かう彼女の背中に、いつしか観る側の希望が宿る。傷だらけになって、ボロボロになって、それでも勝利を掴みとろうとする。その姿の何と美しいことか。

2014年の見納めに相応しい映画に出会えて良かった。

【80点】
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ベイマックス 【感想】

2014-12-26 09:00:00 | 映画


「ガーディアン~」でコケたものの、やはりディズニー映画は強い。今週発表された先週末の興収結果を見たら、「妖怪ウォッチ」の天変地異な大ヒットに隠れながらも、6億超えという物凄い結果を確実に残してみせた。いまや日本の洋画市場において、ディズニーを超えるものはディズニーしかいないという状況。嬉しいのか、悲しいのか。。。

で、「ベイマックス」を観た。
兄を事故で亡くした少年が、兄の忘れ形見である、癒し系ロボット「ベイマックス」と共に、世界を滅ぼそうとする(?)歌舞伎マンに立ち向かうという話だ。
まず、目を見張るのは物語の舞台となるサンフランシスコと東京をミックスしたという街並みの面白さ。登場人物たちの衣装と同様 に、その色使いはポップでカラフルだ。心躍るその街並みをジグザグと縫うように飛び回るシーンにテンションが上がる。「アイアンマン」で観たようなアクションが続くが、アニメーションでしか生み出せない描写に溢れ、どれも新鮮に映る。これを観るだけでも劇場で観る価値があったというもの。

映画の中身は、噂通り日本版の予告編から察する「ハートフルドラマ」というより、「アクション活劇」という表現が適当だろう。しかも、かなりのド直球な内容で、意外な程シンプルなストーリーラインだった。「憎しみではなく、優しさが世界を救う」という普遍的なメッセージが明確に打ち出されるが、これを「力強い」とみるか、「物足りない」と見るかで評価は分かれそうだ。自分はやや後者寄りに感じた。昨今のディズニー映画の脚本レベルからすれば、もっと大人が深読みして楽しめる要素や、意外性があってもよさそうだが、本作においてはそれが薄い印象だ。ベイマックスが暴走するシーンに一瞬、その手ごたえを感じたが、優等生な軌道修正で終わってしまう。ディズニー映画で楽しみにしているユーモアも、ベイマックス1人(1体)のチャームに内包されてしまったのも勿体ない。ユーモアだけでなくドラマ性においてもベイマックスに依存し過ぎていたかも。バラエティ豊かなキャラが登場するので、なおさらそう感じてしまう。同系アニメで比べると、個人的にはやはり「Mr.インクレディブル」に軍配が上がる。

とはいえ、ディズニーアニメに対する勝手な先入観を除けば、最高品質のアニメ ーションであることは間違いなし。本作における「ド直球なアクション」の面白さはクセになりそうだ。強大な敵VS6人戦隊、この構図だけでも白飯が進む。それぞれの特異能力が発揮され、連動し、結集する様は、1つの事を突き詰めるオタク精神を肯定し、その前提にある個性を肯定する。それを讃えるかのように、アクションはダイナミックに昇華していく。思わず体が前のめりになる。

ディズニー配給映画ではすっかり馴染みとなったタレント起用による声優のミスキャスティングは本作でも健在。菅野美穂は菅野美穂である(苦笑)。ディズニーでは、声優のタレント起用においてもオーディションをしていると聞いたことがあるが、その選考基準はあってない ようなものなのだろう。ネットに書き込む一部の映画ファンのクレームなんて、どこ吹く風。映画がちゃんとヒットしているので、彼らにとっては何の問題もないのだろう。その豪腕ぶりもディズニーならではか。

マーベル原作ということで、いつものキャラが出てくるが、鑑賞ターゲットに子どもが多くを占めるアニメ映画にあって全く不要だったと思う。一緒に見に行った子どもがポカンとしていた。

【70点】
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ある過去の行方 【感想】

2014-12-26 00:57:42 | 映画


ある過去の行方 【75点】
傑作。1人のフランス人女性を軸に、前々夫の間にできた子ども、前夫、現パートナーとその連れ子という、3つの縁で同居することになる1組の家族を追った物語。「何が引き金になり、何が起こったのか」、本作で語られる真実は1つであったはずだ。しかし、家族の中に渦巻く個々の感情、思惑によって、いつしか真実の形は歪められていく。過去に囚われ、過去に翻弄される人たちの行方を重厚かつ、隙のない筆致で描き出す。人間の心理とそれに伴う行動を鋭く見抜いた演出、そこに醸し出される空気の作り方に思わず唸った。同監督の前作に続き、印象的だったのは登場人物すべてが当事者であるという視点。通常大人の動機に過ぎないような幼い子供ま でも、その存在感を当然のように主張してみせる。伏線の張り方も緻密で謎解きサスペンスとしても見ごたえあり。監督アスガー・ファルハディってやっぱ凄いんだなーと。主人公演じたベレニス・ベジョの熱演も光る。


カムバック! 【65点】
少年時代に「サルサ」でダンス界を席巻しながらも、いじめをきっかけにダンスをやめた中年男が、会社の女上司にモテたいがために、再び復活を遂げようとする話。海外での評価が低かったので期待していなかったが面白かった。サルサは情熱を表現するダンスであり、迷いなく自分に陶酔し、そのパフォーマンスを誇示することで実現する。主人公の奮闘物語に留まらず、かつての輝きを取り戻す成長物語として描いているのがよい。クライマックスではちゃんとカタルシスを感じさせる。いつもムサ苦しいイメージのニック・フロストが、本作では憎めないチャーミングなデブ男を好演。できればもう少し練習を積んで代役なしの激しいダンスシーンを魅せてほしかったか。


ザ・ホスト 美しき侵略者 【40点】
ズッコケが止まらない2時間。地球外寄生体に人間が乗っ取られた近未来を舞台に、残された人間たちの葛藤を描く。話のプロットが「寄生獣」に酷似している。主人公の女子は寄生体に乗っ取られながらも、不完全だったために、1つの体に2つの人格が同居する状態になる。「寄生獣」は主人公(人間)を軸に寄生体が纏わりつく形だが、本作は逆のパターンだ。本作での寄生体の目的は人間の駆逐ではなく、地球平和という嫌悪感のないもの。むしろウェルカムだ。「寄生されたらいいじゃん」のまま、女子に残った元の人格と、生き残った人間たちが悪あがきをする。この釈然としない感じは「トランセンデンス」に近いか。2つの人格の描き方も、落語のように主人公の脳内で同じ声質の2人が掛け合いをするだけで、どうにもテンポが悪い。生き残りをかけたドラマが展開すると思いきや、中盤から若い男女の恋愛物語に変貌。これがなかなか、しょーもなくて酷い。SFとはいえ、人の描き方がとても不誠実であり、「ガタカ」のアンドリュー・ニコルは何処に。無駄に疲れた。
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ゴーン・ガール 【感想】

2014-12-14 10:28:42 | 映画


フィンチャーの新作「ゴーン・ガール」に完全にノックアウトされた。
ミズーリ州に2人で暮らす夫婦の奥さんが、5年目の結婚記念日の日に突然失踪するという話。

本作はネタバレ厳禁な映画だ。原作を知らない人にとっては予告編以上の情報は不要だろう。
奥さんの失踪後、一緒に住む旦那に殺害の容疑がかけられる、そこまでは予告編から察する展開だ。そのテの事件はよく聞く話であり、正直、鑑賞意欲を掻き立てるほどではない。世界的ベストセラーの映画化と言うが、あのフィンチャーが監督するテーマか?と懐疑的だったが、トンデモなかった。

あっという間の150分。まるでジェットコースターに乗ったような気分。観る者の余韻すら断つほどの早い展開に、いつしかのみこまれている自分がいる。
人間の恥部と闇、結婚というミステリー、集団意識とそれに迎合するメディア・・・アメリカへの自虐的皮肉も多く散りばめられ、ベースはアメリカらしい価値観に溢れているものの、 傍観者として観ることができない 引力がある。

この映画をみて強く感じたのは人間が持つ多面性だ。
人は日々いろんな人間を演じてみせる。私生活の顔や仕事の顔・・・家族同士や友達同士であっても、すべての自分を共有、理解し合えている人はどれだけいるだろう。もしかすると本人ですら、本当の自分が、どの顔なのかもわからないかもしれない。
本作は、人間が持つその複雑な多面性を「結婚」というテーマを切り口に描いている。赤の他人が愛情によって結ばれるその関係は、実はとってもミステリアスなものであるということだ。

ここまでは原作、脚本の力によるものであるが、映像の世界に観る側を引っ張り込む力はフィンチャーの演出力がなせる業だろう。矢継ぎ早に繰り出されるセリフの応酬。互いの感情が激しくせめぎ合い、まるでノーガードのボクシングの試合を観ているようだ。いつKOされるかわからないスリルに、目を離すことができない。そのスピードは中盤から一気に加速し、怒濤のクライマックスに突っ込んでいく。フィンチャーは凄いストーリーテラーだ。圧巻の一言。

そして、主演のベン・アフレックとロザムンド・パイクのパフォーマンスが面白さに輪をかける。ダサくてどこか憎めないベンアフの個性が本作にハマっている。望まぬ運命に必死に悪足掻きするシーンは滑稽だけでなく、凡人の主張として深い味わいを残す。ロザムンド・パイクは本作で圧倒的な存在感を示す。彼女の支配力が本作を特別なものにしていることは間違いない。これまで派手とはいえないながら地道にキャリアを伸ばしてきた彼女の潜在能力が、フィンチャーの手により一気に開花した印象。彼女の名演(怪演)が今でも残像として脳裏をよぎる。主演女優のオスカー賞レースはジュリアン・ムーアが最有力っぽいが、彼女にも善戦してほしい。それにしてもフィンチャーはこれで4作連続で主演部門へのノミネート俳優を輩出することになる。凄いなー。
やり手で資本主義臭い弁護士を演じたタイラー・ペリーや、気持ち悪さを絶妙に醸し出す元彼のニール・パトリック・ハリスも良い。

物語がたどり着く先は、真実を越えたところにある。その結末を迎えて、戦慄とともに不思議な爽快感を感じた。。。なんだろ、この感覚。もう1回観たい。

【90点】
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ニューヨークの巴里夫 【感想】

2014-12-13 09:00:00 | 映画


個人的な思い入れが強い映画「スパニッシュアパートメント」(2004)の完結編だ。
自分にとっての青春映画は迷わずこの映画。
その後、続編の「ロシアンドールズ」(2006)が公開され、その際に次の続編をもって3部作が完結すると聞いていた。その記憶が薄れていた昨今、日本での公開を知り観に行った。

あーもう嬉し過ぎて、序盤から泣きそうになる。
主人公のフランス人青年グザヴィエも、今年で40歳である。
15年前の「スパニッシュアパートメント」(1作目)では、バルセロナのシェアハウスを舞台に国際色豊かなルームメイトたちと友情を育んだ。その5年後の「ロシアンドールズ」(2作目)では、同 じルームメイトだったイギリス人女子ウェンディと愛を育んだ。長いブランクを経た本作では、元カノであるマルティヌと、シェアハウスで無二の親友となったレズのイザベルとの友情はそのままに、パートナーであったウェンディと破局を迎えるところから始まる。前作までと本作で大きく違う点は、2人の間に子どもがいるということだ。

グザヴィエがお父さんになっていたのだ。
ヨレヨレシャツを着ていて、いつもの冴えないグザヴィエなのに、その両手の先に2人の子どもがいる。その冒頭シーンが本作を象徴している。
そのグザヴィエが、ウェンディとの破局により、離れ離れになった子どもたちを追ってニューヨークにやってくる。親権はないが子どもたちの近くにいたいために、アメリカでのグリーンカード取得に向け奮闘する姿を描く。

ニューヨークは人種、異文化のるつぼである。1作目ではそれがシェアハウス内であったが、本作ではニューヨークという都市規模に拡大。犬も歩けば異文化に当たるといった具合だ。このシリーズで一貫している、異なる価値観の肯定と、それが繋がったときの喜びを描くのには格好のステージといえる。その背景もニューヨークらしい近代的な場所は避け、「ブルックリン」や「チャイナタウン」など、カオス感の強いエリアが中心になっている。完結編の舞台としてニューヨークを選んだことに強い必然性を感じた。

精子提供、偽装結婚、セックス、同性愛・・・などなど、本作でも多くのイベントを巻き込みながら物語が展開していく。グザヴィエが律 儀であるがゆえに周りの女性に振り回され、結果的に多くの人を巻き込みながら奏でる狂想曲っぷりも健在。その語り口は相変わらず軽妙で、ユーモアが冴えわたる。クライマックスの可笑しさに抱腹絶倒する。劇場も笑いで弾ける。スケールやプロットが広がったのにも関わらず、話がコンパクトにまとまっているのも秀逸。贔屓目で観なくてもやっぱり面白い。

本作の新たなテーマである「家族の幸福」は、間違いなく子どもによってもたらせたものだ。「愛する者ができる喜び」というよりは、子どもが1人の個人である自身を実りある人生に導いてくれる、といった表現が適当だろう。本作ではそれをクライマックスでわかりやすい形で示してくれる。思いやりがあって頭がキレる息子と、どこまでも 愛くるしい娘。単に可愛いだけでなく、どことなくグザヴィエとウェンディのDNAを感じさせるのがミソだ。監督クラピッシュの脚本力よ!

そして、変わらぬ4人の友情が何とも嬉しい。地下鉄のベンチで4人が揃ったシーンに懐かしさがこみ上げる。過去2作の4人の姿がスクリーンに映し出されると涙腺が一気に緩まる。4人を演じたキャスト陣は、実キャリアにおいても「スパニッシュアパートメント」以降、大きな飛躍を遂げた。特にウェンディこと、ケリー・ライリーだ。ポチャカワでショートカットが似合う素朴な女の子は、すっかり洗練された女性になり、今やデンゼル・ワシントンと堂々共演できる女優までにキャリアアップした。イザベルこと、セシル・ドゥ・フランスは1作目で感じた大器が 、そのまま実現したような活躍ぶりだ。主演のロマン・デュリスは風貌がまったく変わらなくて若い。

すっかり大人になった彼らは親になったことで、責任ある立場になったものの、自らの手で人生を切り拓くポジティブなスタンスを変えなかった。ラストの高揚感がすべてを物語る。本作も青春映画だったのが何よりも嬉しい。
欲をいえば、1作目、2作目の他メンバーも出演してほしかったなー。

映画は1人の人格のようなもので、映画を観るたびに1つの出会いを経験する。1作目と2作目で描かれていた内容が、当時の自分の私生活と被ることが多く、この映画の物語と同じ感動を共有できたようで、自分にとっては特別な出会いだった。
本作でお別れとなるのが寂しいけれど、これからもこの映画と旧交を温めていきたいと思う。

【95点】ありがとう!

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ゴールデングローブ賞のノミネートが発表された件。

2014-12-13 00:15:19 | 映画
昨晩、来月の11日に開催されるゴールデングローブ賞のノミネートが発表された。
そのまとめと、予想をして勝手に盛り上がる。。。
★が予想。ドラマとコメディが分かれているので予想しやすい。
やはり、「6才のボクが~」と「バードマン」の賞取りレースになるか。
ジュリアン・ムーアは2冠するかも。


<ドラマ部門>
【作品賞】
 ★6才のボクが、大人になるまで。(リチャード・リンクレイター監督)
  フォックスキャッチャー(ベネット・ミラー監督)
  The Imitation Game(モルテン・ティルドゥム監督)
  Selma(エヴァ・デュヴルネ監督)
  博士と彼女のセオリー(ジェームズ・マーシュ監督)
【主演男優賞】
  スティーヴ・カレル(フォックスキャッチャー)
 ★ベネディクト・カンバーバッチ(The Imitation Game)
  ジェイク・ギレンホール(Nightcrawler)
  デヴィッド・オイェロウォ(Selma)
  エディ・レッドメイン(博士と彼女のセオリー)
【主演女優賞】
  ジェニファー・アニストン(Cake)
  フェリシティ・ジョーンズ(博士と彼女のセオリー)
 ★ジュリアン・ムーア(アリスのままで)
  ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール)
  リース・ウィザースプーン(Wild)

<ミュージカル/コメディ部門>
【作品賞】
 ★バードマン(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)
  グランド・ブダペスト・ホテル(ウェス・アンダーソン)
  イントゥ・ザ・ウッズ(ロブ・マーシャル監督)
  Pride(マシュー・ワーカス監督)
  St. Vincent(セオドア・メルフィ監督)
【主演男優賞】
  レイフ・ファインズ(グランド・ブダペスト・ホテル)
 ★マイケル・キートン(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
  ビル・マーレイ(St. Vincent)
  ホアキン・フェニックス(Inherent Vice)
  クリストフ・ヴァルツ(ビッグ・アイズ)
【主演女優賞】
  エイミー・アダムス(ビッグ・アイズ)
  エミリー・ブラント(イントゥ・ザ・ウッズ)
  ヘレン・ミレン(マダム・マロリーと魔法のスパイス)
 ★ジュリアン・ムーア(マップ・トゥ・ザ・スターズ)
  クヮヴェンジャネ・ウォレス(ANNIE アニー)

<共通部門>
【監督賞】
  ウェス・アンダーソン(グランド・ブダペスト・ホテル)
  エヴァ・デュヴルネ(Selma)
  デヴィッド・フィンチャー(ゴーン・ガール)
  アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン) 
 ★リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。) 
【助演男優賞】
  ロバート・デュヴァル(ジャッジ 裁かれる判事)
  イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
  エドワード・ノートン(バードマン)
  マーク・ラファロ(フォックスキャッチャー)
 ★J・K・シモンズ(Whiplash)
【助演女優賞】
 ★パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
  ジェシカ・チャステイン(A Most Violent Year)
  キーラ・ナイトレイ(The Imitation Game)
  エマ・ストーン(バードマン)
  メリル・ストリープ(イントゥ・ザ・ウッズ)
【脚本賞】
  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
 ★6才のボクが、大人になるまで。
  ゴーン・ガール
  グランド・ブダペスト・ホテル
  The Imitation Game
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アクト・オブ・キリング 【感想】

2014-12-12 23:30:27 | 映画


新作DVD短評。

アクト・オブ・キリング 【60点】
劇場公開を逃した1本。う~ん、スルーして正解だったかも。賞レースを総なめにした期待はやや肩透かし。1960年代、インドネシアで起こった100万人の一般人が虐殺された事件。その加害者に実際に擬似再現をしてもらって、その様子をカメラに収めたドキュメンタリー。演出のないドキュメンタリーはつまらないと思うが、本作の演出は加害者たちを操作しているようにも見えて、彼らの証言の迫力が薄まった。明らかに笑いを取りにいったシュールなシーンはそこそこ面白いが、必要だったか。また、これは意図されたものだと思うが「どう殺したか」「それについて現在どう思うか」に焦点が絞られている。「共産主義者だから」という思想の違いだけで虐殺に踏み切った心理的背景が興味深いのに、それがすっ飛ばされているのが面白くない。知らなかった史実を知れたことは収穫だ。


メアリーと秘密の王国 【65点】
10月にイオンシネマ限定で公開されたばかりだが、すぐにレンタル開始。ほぼDVDスルーに近いタイトルだ。森を通りすがった女子が、森の小人たち(妖精?)と冒険するアニメ。まーとにかく、映像が眩しいほどに綺麗だ。新緑を中心に、パステルカラーに蛍光色を混ぜたような色彩に眼福感あり。昨今のアニメ技術の進化か、キャラクターの質感も異常に滑らかで凄い。バトルを中心に描かれるアクションも躍動感たっぷりで楽しい。それらの映像を観るだけでも十分な価値があるが、期待値ほどの高揚感は得られなかった。キャラの作りこみが弱く、展開の動機も弱い。明らかなドラマ不足は脚本の弱さか。人間界と森の世界が容易に繋がるラストも味気ない。そもそも、敵側の軍団の正体は何だったのだろう。。。説明と想像の境界がややちぐはぐ。アメリカでの興行、評価ともに伸び悩んだ理由が何となくわかるような。


エヴァの告白 【65点】
1920年代、戦火のポーランドを追われ、アメリカに逃れてきた姉妹を描く。主人公の姉の生き様にフォーカスした骨太な人間ドラマを勝手にイメージしていたが、中身は昼メロよろしくな愛憎劇だった。安く端的にいえば「美人は得する」で、主人公の美貌が男たちを魅了し、様々な恩恵を被るといった内容だった。しかしながら、映画の余韻が象徴するように陳腐なドラマにはならず。それは主要登場人物を演じた、マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナーのキャスティングによるところが大きい。この3人は何を演じさせても間違いがないのか。特に主人公に惚れ、恋の盲目となった男を演じたホアキン・フェニックスの悲哀が味わい深い。


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ホビット 決戦のゆくえ 【感想】

2014-12-06 12:25:06 | 映画


「ファンタジー映画の神」と、
勝手に崇めている「ロード・オブ・ザ・リング(LOTR)」。
その前日譚を描いた「ホビット」シリーズもいよいよ完結編だ。

で、「決戦のゆくえ」を試写で観ることができた。
完結編に相応しい渾身の映画だった。

LOTRから、ホビットになって作風は大きく変わったと思う。
中つ国全体の存亡をかけ、種族の壁を超え命をかけた冒険に出る「LOTR」に対し、
ドワーフ族の故郷奪還の旅にお伴する、ホビットの青年を描く「ホビット」である。
そもそもの話のスケールが違うのは明白だ。
また、ホビット、人間、エルフ、ドワーフの4種が同じ位置づけにあった「LOTR」に対し、
主人公はホビットであるが、画面の多くをドワーフが占め る「ホビット」である。
キャラに華やかさがあった「LOTR」に比べて、「ホビット」には色気がない。
原作通りのプロットだったと思うが、「LOTR」のスピンオフ感はどうしても否めない。

この埋められない違いを、ピーター・ジャクソンも織り込み済みだったはずだ。
「LOTR」にあった、芸術性へと昇華する深いドラマを「ホビット」で描くことは難しい、
であれば、「ホビット」が持つ利点を最大限に活かし、娯楽作へ振り切ればよい、と。

1作目では、人間という現実世界に近いキャラクターを排し、
観客を中つ国に呼び戻すために、多くのファンタジー要素を盛り込んだ。
2作目では、ホビットとドワーフが持つ形状の旨みを活かし、かつ、
エルフというスパイスを加え、躍動感たっぷりのアクションで魅了した。

3作目となる本作は、一言で言い表すならば「決着」である。
本シリーズの決着は「戦い」によってのみ得られる。まさに「決戦」だ。

上映時間、約2時間半の大半を、そのバトルアクションに費やす。
ステージの変化は乏しいものの、スリルと興奮であっという間だった。

序盤は前作から繋がるドラゴンとの戦い。
ドラゴンのスケール感と、その迫力を引き出した演出が素晴らしい。
アトラクションに近い臨場感も手伝い、のっけから作品世界に没入する。

そして、前作でトーリンたちが竜から奪還した「はなれ山」での決戦である。
戦いは三つ巴から、四つ巴へ。四つ巴から五つ巴へとスケールアップしていく。
個人的に は6つ巴と言ってもよいと思う。迫力とスリルに飲み込まれる。
地上戦と空中戦で空間は大きく広がり、地上では巨大なトロールも加わり、
スケールの違いによる、アクションの変化が目まぐるしい。

「LOTR」から続く、引きのショットで捉える大群VS大群のバトルに加え、
本作で特に注力されているのは、1対1の戦闘シーンだ。
決着をつけるために、倒すべき相手とはサシで勝負をしないと始まらないのだ。
その内容はとても壮絶なものであり、感動のラストへの布石になる。

ファンタジーといえど、どんな代償が待っているかわからない。
そのシリアスでガチな展開は「LOTR」からの系譜である。
これだから好きなのだ。

また、本作を描く上で重要だったのは「LOTR」に繋げる ことだ。
サウロンがどうやって支配するようになるのか、種族を超えた旅の仲間が、
どうして繋がることになったのか、その一端が描かれていてファンとしては感慨深い。

上映後、劇場から大きな拍手が挙がった。
「見届けられた」という満足感と共に、「終わってしまった」という喪失感が去来する。
そして、「ロード・オブ・ザ・リング」をもう一度見返したいと思った。
ピーター・ジャクソンに感謝。

【70点】

PS
初めて、秒間48コマの「ハイ・フレーム・レート3D」を体験したが、
映像のブレが少なくなった分、映像が鮮明に映り、3Dの没入感がハンパなかった。
ただし、XpanDの3D眼鏡はダメ。以前の重い眼鏡ではなくなったが、
レンズと眼球の距離が近すぎて、まつ毛が当たって痛い。
最強は「ハイ・フレーム・レート3D」×「IMAX」である。
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チョコレートドーナツ 【感想】

2014-12-06 12:09:47 | 映画


新作DVD短評。

チョコレートドーナツ 【65点】
劇場公開を逃した1本。レンタル開始で速効観た。前評判に違わぬ良作。ゲイカップルが育児放棄されたダウン症の子どもを育てようとする話。とても情報量の多いプロットだ。しかし、意外とテーマはシンプルで普遍的なものだった。 描かれるのは、愛するものを守るために戦う勇気と、差別や偏見によって正義が打ち負かされる悲劇だ。我が身を投げだし、懸命に立ち向かったゲイカップルの2人の姿に心を揺さぶられる。ただ、結果として残酷な判決を言い渡した判事たちを一方的に攻めることもできないだろう。彼らにも「マルコ」を守りたいという正義はあったはず。「同性愛は不健全」という時代の無自覚がもたらした悲劇だと思う。 「それでも闘わなければならない」、黒人弁護士のセリフが突き刺さる。やや感傷的になり過ぎたラストが、善と悪を明確に分けてしまった印象。「可哀そう」「腹が立つ」では泣くことはできない。本当はもっと複雑な話だと思うが、テーマをストレートに伝えるためにシンプルにしたのかも。


ぼくたちの家族 【65点】
母親の脳疾患発病をきっかけに1組の家族が自らを見つめ直す話。危機に瀕したことで明らかになる家族の秘密と本音。火事場のクソ力で発揮される家族の絆に感動。「舟を編む」同様、原作ものの映画化の方が、石井裕也には合っているように思う。俳優たちを導く演出も、かつてのひとりよがりな印象から、随分と柔らかくなっているみたい。また、一家の兄弟を演じた妻夫木聡と池松壮亮が非常に非常に良い。彼らが多くの監督から信頼を勝ち得ているのがわかる。


ニード・フォー・スピード 【55点】
仲間を殺され、無実の罪を負われた男が出所後、復讐を兼ねてカーレースに挑む話。ここまでドラマを感じさせないアクションも珍しい。意味もなく、そして周りの迷惑も顧みず、公道を爆走するシーンの連続に驚く。「わざわざなんで、そんなことするの?」は本作においては愚問か。カーアクションをいかに魅せるかに徹する。タイトルのとおり「スピード」を体感させる演出も成功している。但し、その繰り返しにより中盤くらいでお腹いっぱいになる。クライマックスに向かうまでの旅路がやたら長いし(苦笑)。神ドラBBを知らない人にとっては主演アーロン・ポールの存在は疑問だろうなー。演技力の高い俳優だと思うが、助演でこそ輝く俳優と再認識した。「エクソダス」期待してますよ、「ジェシー」♪。


ワン チャンス 【55点】
実在の主人公に興味のない自分にとっては、「面白い実話があったら何でも映画化しよう!」というネタ切れの延長線に見えてしまう。このテの分かり易いサクセススト ーリーはいかにドラマチックに魅せるかが肝心だと思うが、その象徴となる歌唱パフォーマンスに高揚感を覚えない。理由はシンプルでオペラをよく知らないからだ。「なぜ、オペラなのか?」その魅力、特異性をきちんと描くべきだ。「オペラ歌手には観客の心を盗む、泥棒並みの図太さが必要だ」で掴みかけるが、それっきりで残念。


ネイチャー 【-点】
素晴らしい。「ライフオブパイ」や「猿の惑星」など、今や進化したVFXにより、実写並みの感動を享受できるようになった時代だ。しかし、自然が生み出す天然の色彩、その息吹はやはり実写でしか得られないことを本作で再認識。映像の美しさもさることながら、「いったいどうやって撮ったの?」と驚愕の映像が惜しみなく映し出される。 自宅BDで鑑賞したが、特筆すべきは撮影の裏側を追ったメイキングである。いかなる過酷な自然環境においても巨大な高精細3Dカメラで撮り続ける。これは前シリーズにはなかった初の試み。ビクトリアの滝を映すために、滝の両岸に300mのワイヤーを張るなど、その撮影手法はどれも想像を絶するものだった。フィクションを超えるリアル。撮影クルーの英知と情熱の結晶がこの映画なのだ。「ネタ晴らし」ではなく、感動をより深いものにしてくれた。
演出が感じられにくいドキュメンタリーだったので、評価から除外。

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滝を見にいく 【感想】

2014-12-05 09:00:00 | 気になる映画


信頼度の高い日本人監督の1人である、
沖田修一の新作「滝を見にいく」を観る。

温泉バスツアーに参加していたおばちゃん7人が、
滝を見るために立ち寄った山中で迷子になる話だ。

7人はみな40代以上で、2組を除いて初対面同士である。
迷子の道中、サバイバルを通じて、互いを知っていくという流れだ。

「40代以上は皆オバチャンで同じよ」という自虐っぷりが可笑しい。
おばちゃんになると余計な見栄や欲求などから解放され、
身近でささやかなことに喜びを感じられるようになるのだろうか。
本作で登場するおばちゃんの多くは、年齢を重ねることに抗う人は少なく、
年齢相応の今を受け入れ、それを素直に楽しめる人たちである。
その姿は、自分の母親にもよく似ていて、加齢に反して、
どんどん子どもっぽくピュアになっている印象が強い。

本作の7人の役者は全員初めて見る顔であった。演技初体験の人もいたそうだ。
「どこにでもいそうな」「あるある」おばちゃんをキャスティングしたことで、
物語がグッと近くに感じられるようになっている。
演技が下手というわけではなく、素人臭さを隠さず出したというべきか、
沖田監督の演出がキラリと光る。

また、本作では男女の思考の違いも強く感じるところだ。
女性は男性よりも悲観を楽観に変えることが上手である。
明日をも知れぬ状況の中で、絶望に身悶えることなく、
山中ならではの様々な遊びに興じるのだ。

女同士、仲間として友情 が形成されるスピードや、
連帯感への優先度が大きく作用しているのかもしれない。
気づかぬだけで、女性でこそ共感できるシーンも多いようで、
劇場からは女性の笑い声が絶えなかった。
逆に男性の自分はやや居心地が悪かったりして。。。

おばちゃんたちの振りかぶったユーモアは時に大袈裟に見えて、
「らしくないな」と思うシーンもあったが、普通に楽しめた。

【60点】
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第87回アカデミー賞、勝手に予想 【其の2】

2014-12-05 01:00:50 | 映画
12月に入った。
2回目となる第87回のアカデミー賞の予想をしてみる。
上から可能性が高い順。★は確定予想。

【作品賞】
 ★「6才のボクが、大人になるまで。」
 ★「バードマン」
 ★「ゴーン・ガール」
 ★「The Imitation Game」
 ★「Foxcatcher」
  「Theory of Everything」
  「A Most Violent Year」
  「Selma」
  「Unbroken」

「フュリー」と「インターステラー」がアウト。代わりにキング牧師を描いた「Selma」と、アンジーが監督した「Unbroken」をアップ。どちらも歴史&実話モノ。候補の匂いがプンプン。また、昨日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューで作品賞を獲得したJ.C. チャンダーの新作「A Most Violent Year」をイン。

【監督賞】
 ★リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。)
 ★アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン)
 ★デヴィッド・フィンチャー(ゴーン・ガール)
  ベネット・ミラー(Foxcatcher)
  モルテン・ティルドゥム(The Imitation Game)

前作「ヘッドハンター」により、堂々の世界進出となったモルテン・ティルドゥムは「The Imitation Game」で高い評価を獲得。英国枠は本作で間違いないが、「Selma」の女性監督エヴァ・デュヴルネも可能性あり。

【主演男優賞】
 ★マイケル・キートン(バードマン)
 ★ベネディクト・カンバーバッチ(The Imitation Game)
 ★スティーヴ・カレル(Foxcatcher)
 ★エディ・レッドメイン(The Theory of Everything)
 ★デヴィッド・オイェロウォ(Selma)

この部門はすべて確定予想。キング牧師を演じたデヴィッド・オイェロウォは肉体改造(デブ化)して別人に。キートン以外はすべて実在の人物を演じる。逆にキートンに頑張ってほしい。

【主演女優賞】
 ★ジュリアン・ムーア(Still Alice)
 ★ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール)
  リース・ウィザースプーン(Wild)
  フェリシティ・ジョーンズ(The Theory of Everything)
  メリル・ストリープ(Into the Woods)

この部門は前回から予想の変化なし。

【助演男優賞】
 ★J・K・シモンズ(Whiplash)
 ★エドワード・ノートン(バードマン)
 ★イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
  マーク・ラファロ(Foxcatcher)
  Miyavi(Unbrokens)

上位3人は変わらず確定予想。他2名を入れ替え。「Foxcatcher」の評価でマーク・ラファロをイン。「Unbroken」で鬼軍曹を演じたMiyaviが候補に挙がったら日本でも盛り上がりそう。

【助演女優賞】
 ★パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
 ★キーラ・ナイトレイ(The Imitation Game)
  エマ・ストーン(バードマン)
  ローラ・ダーン(Wild)
  ジェシカ・チャステイン(A Most Violent Year)

確定予想にキーラ・ナイトレイを追加。新たに「A Most Violent Year」でジェシカ・チャステインをイン。

先日、前哨戦となる「ニューヨーク映画批評家協会賞」が発表された。結果は下記のとおり、「6才のボクが~」やっぱり強し。助演男女の2人はオスカーも確定しそう。

◆作品賞 6才のボクが、大人になるまで。
◆監督賞 リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。)
◆主演男優賞 ティモシー・スポール(Mr. Turner)
◆主演女優賞 マリオン・コティヤール(エヴァの告白)
◆助演男優賞 J・K・シモンズ(Whiplash)
◆助演女優賞 パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
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