週明けの月曜日。今日(昨日)は出社日だった。朝はコロナ禍前と変わらず満員電車なのだけど、夜の終電間際の遅い時間になると余裕で座れるのでラクだ。
現在、自身が従事する業界の繁忙期にあたり、仕事に忙殺され、あれほど毎年楽しみにしていた、アカデミー賞のノミネーション発表を完全に失念していた。
帰宅電車内のTwitterで知り(時代だな・・)、23時半帰宅後、真っ先にテレビで公式Youtubeから今年の顔ブレを確認した。
結果、総じて満足。とてもよい選出なのではなかろうか。
(!)は予想外の結果。
【作品賞候補】
ファーザー
Judas and the Black Messiah
Mank マンク
ミナリ
ノマドランド
プロミシング・ヤング・ウーマン
サウンド・オブ・メタル
シカゴ7裁判
年末(?)にかけて一気に名乗りを上げた「Judas and the Black Messiah」が滑り込み。
「ミナリ」と「プロミシング・ヤング・ウーマン」が候補入りしてくれて安堵。
一方で、ピクサーの「ソウルフル・ワールド」が入っていないのは残念。
【監督賞(候補)】
トマス・ヴィンターベア(Another Round)(!)
デヴィッド・フィンチャー(Mank マンク)
リー・アイザック・チョン(ミナリ)
クロエ・ジャオ(ノマドランド)
エメラルド・フェネル(プロミシング・ヤング・ウーマン)
今年の主要部門のなかで最大のサプライズはデンマーク監督のトマス・ヴィンターベア。
「偽りなき者」以来、マッツ・ミケルセンとタッグを組んだ注目作で堂々の候補入りだ。
とにかく酒を飲みまくっている映画ということしか事前情報はないが、日本公開が楽しみだ。
まぁ、受賞はクロエ・ジャオの一択と思うが。。。
【主演男優賞(候補)】
リズ・アーメド(サウンド・オブ・メタル)
チャドウィック・ボウズマン(マ・レイニーのブラックボトム)
アンソニー・ホプキンス(ファーザー)
ゲイリー・オールドマン(Mank マンク)
スティーヴン・ユァン(ミナリ)
特にサプライズなしだが、スティーヴン・ユァンが入ってくれたのはとても嬉しい。
ウォーキングデッドファンの歓喜が聞こえてきそう。おそらく、受賞自体は故人となったチャドウィック・ボウズマンで固いと思うが、他の候補者含め、今年はやや迫力不足が否めない。チャドウィック、とても巧いのだけど「圧倒的」ではないんだよな。。。
【主演女優賞(候補)】
ヴィオラ・デイヴィス(マ・レイニーのブラックボトム)
アンドラ・デイ(The United States vs. Billie Holiday)
ヴァネッサ・カービー(私というパズル)
フランシス・マクドーマンド(ノマドランド)
キャリー・マリガン(プロミシング・ヤング・ウーマン)
順当が過ぎる顔ぶれ。シドニー・フラニガン(17歳の瞳に映る世界)が入ってくれたら面白かったのだけど。受賞の行方は、フランシス・マクドーマンド VS キャリー・マリガンの構図だろう。キャリー・マリガンを全力で応援。
【助演男優賞(候補)】
サシャ・バロン・コーエン(シカゴ7裁判)
ダニエル・カルーヤ(Judas and the Black Messiah)
レスリー・オドム・ジュニア(あの夜、マイアミで)
ポール・レイシー(サウンド・オブ・メタル)
ラキース・スタンフィールド(Judas and the Black Messiah)(!)
ここでも来ました「Judas and the Black Messiah」。受賞もダニエル・カルーヤの可能性が最も高く、チャドウィックと共に史上初、アフリカ系俳優が主演と助演を占める結果になりそう。個人的にはSAGの候補に漏れていた、ポール・レイシーがしっかり候補入りしてくれたのが嬉しい。
【助演女優賞(候補)】
マリア・バカローヴァ(続・ボラット)(!)
グレン・クローズ(ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌)
オリヴィア・コールマン(ファーザー)
アマンダ・セイフライド(Mank マンク)
ユン・ヨジョン(ミナリ)
前哨戦では強かったものの、「続・ボラット」のマリア・バカローヴァが候補入りするとは。。。凄いな、あんだけ、お下劣なことをしていたのに。まぁ過去を紐解けば、助演に関してはコメディーに関しても寛容だった歴史あり。授賞式当日は、彼女の紹介VTRで大爆笑が起きそう。楽しみが増えた。
最多の候補入りは「Mank マンク」の10部門だが、昨年の「アイリッシュマン」と同様に無冠で終わりそうな気がする。ほか、脚色賞で「ザ・ホワイトタイガー」が候補入りされていて、同作に出演し、今回のノミネーションのスピーカーであったプリヤンカー・チョープラが嬉しそうで可愛かった。