から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

6才のボクが、大人になるまで。 【感想】

2014-11-15 13:03:57 | 映画


「時間」は誰しもに平等に与えられるものだ。
積み重ねられる時間によってもたらされる肉体的、精神的な変化を、
子どもは「成長」と言い、大人は「老い」と言う。

1人の少年が青年に成長する過程を、
12年というリアルな歳月をかけて追った本作。
その撮影方法は前代未聞の試みだったが、3時間弱という時間で、
現実の時間の流れを観客に疑似体験させることに、
見事に成功していると思う。凄い映画だ。

人の個性を形成していく過程で大きな比重を占めるのは、
まさに本作の「少年時代」(原題)だと思う。

家族、親戚、友人、恋人、社会、文化・・・・
その時代で出会ったものに影響を受けながら自身の世界が確立されていく。

本作では、特に主人公と家族の関わりを中心に描く。
生真面目で口うるさいが、いつも家族を守ってくれる母がいて、
身勝手だがカッコいい大好きな父がいて、
誰よりも冷静で自分を見失わない姉がいる。

人生は思うようにはいかず、家族の形はいろいろと変化していく。
但し、本作では家族に変化をもたらす要因を劇的に魅せることを極力避ける。
むしろ、そのきっかけすら、バッサリ省略してたりする。
その代わり、平凡でとりとめのない日常のやりとりに多くの時間を割く。

ここが本作の感慨深い点だ。
「あー、こんなこと話したっけなー」などと、
案外、人の記憶に残るのは何気ない日常の中にあったりするものだと思う。
その記憶は人によって曖昧であり、同じ家族の中であってもまちまちだ。
過ぎ去った記憶は次第に薄れ、人は今を生きながら、
新しい記憶を生み出すことに人生を費やしていく。

監督はリンクレーター。本作は、現時点までの彼の最高傑作だ。
誰しもが成し得ないプロジェクトに挑戦し、映画の完成度に結実させた。
リンクレーターならではの脚本と演出も素晴らしい冴えを見せる。
魅力たっぷりな登場人物の個性を引き立たせ、その会話を1つとっても
観るものを飽きさせることがない。劇場で幾度も笑いが起きる。
そして何より、描かれるどの日常も輝きに満ちているのだ。

両親を演じたパトリシア・アークウェッドと、
監督の盟友イーサン・ホークがキャリアベストのパフォーマンス。
加齢とともに増える、ぜい肉とシワ。肉体の変化も隠さない。素敵だ。
それぞれ本作により、次のオスカー助演候補は間違いないようだが、とても嬉しい。

素晴らしい映画に出会えた。

【85点】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恵比寿のフカヒレ料理

2014-11-15 12:00:00 | グルメ


恵比寿にある中華料理店「筑紫楼」に行ってきた。
フカヒレ料理で知られる有名な店らしい。
富裕層ではないのであくまでランチ利用。

お店は恵比寿駅前のラブホテルに囲まれた場所にあった。
フカヒレを扱うだけあって、高級感漂う店構えだ。
店内に入ると正面のウィンドウに巨大なフカヒレが展示されている。

席に案内される。周りに自分のような1人サラリーマンはおらず、
みな、お金を持っている人たちに見えて、心なしか落ち着かない。

昨今の急激な円安により、少し恩恵を受けたので少し贅沢する。
3000円のフカヒレの姿煮セットを注文。。。。

まず、ジャスミンティーがポットで出てくる。と ても美味しい。
冷めないように、ろうそくで保温されている。

10分ほど待って、料理が一品ずつ届く。
「セット」だったので一気に並べられると思いきや、コース料理のようだ。

「大海老のマヨネーズ和え」「青菜の蟹のあんかけ」「豚肉の蒸篭」
「ごはん」「中華スープ」「フカヒレ煮込み」「杏仁豆腐」








どれも、もれなく美味しい。さすが高級中華といった感じ。

ご飯とスープはおかわり自由とのことだが、
ご飯はおひつで出てくるし(茶碗2杯くらいの量だが)、
そもそもお代わりすることが恥ずかしいため、やめた。
スープとご飯だけで攻め続けることも可能なので、
がっつり食べようと思えば、その要望に応えてくれるサービスだ。

肝心のフカヒレの姿煮は、間違いなく美味しいが予想の範囲。
当たり前だが、肉厚で繊維質が見える高級なフカヒレは使っておらず、
ペロンとして薄い皮のような、ランチ用のフカヒレである。
だが、その分、ボリュームはそこそこあるので、不足感はあまりない。
食べログ情報では、「味付けが濃い」と言われていたが、
結構あっさり目の味付けで全く問題なかった。
姿煮で残ったスープをご飯にかければいくらでもイケそう。
スープを飲み干すことも視野に入れたが、恥ずかしいのでやめた。

デザートの杏仁豆腐が結構な量で嬉しい。
思ったより杏仁の香りがせず、バニラ味のババロアに近い印象。
杏仁のクセが苦手という人にも食べられるようにしているのかも。

料理もさることながら、普段行くことのない高級店なので
そのサービスがとても印象に残った。
デザートのスプーンはキンキンに冷え 、
おしぼりは食前と食後の2回出てくるし、
爪楊枝は取りやすいように並べられている。

お会計をしたフロアマネージャーっぽい人が
愛想がやけに悪かったくらいで、大変満足。

3000円のランチを、再び食べたいとは思わないが、
1500円くらいのセットもあるみたいなので、
誰かと恵比寿でメシを食う機会があればリピートしたいと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新宿のシュークリーム

2014-11-15 09:00:00 | グルメ


最近、テレビでもたびたび紹介されている、
新宿にある行列ができるシュークリーム屋に行った。

「クロッカンシュー ザクザク ZAKUZAKU」という店。

駅から東口のビックカメラ前に出る構内通路にある。
駅から外に出ない立地にあってとても便利だ。

平日の夜、会社帰りに行く。行列の待ち時間は20分くらいだった。
ショーウィンドウには細長い独特の形状のシュー皮が山積みされている。



1個(1本)、220円。
6個買うと、100円くらい安くなるので、
家族の分を含めて6個購入した。

1時間後、自宅に戻って食べる。
シュー皮とザラメの堅さでザクザクという食感。

シュー皮がとても甘い。クリームの甘さは控えめ。
2つ一緒に食べてちょうど良いバランスだ。

だが、クリームの少なさに拍子抜けする。
食べ始めて「端っこだから少ないのか」と思うが、
食べ進めても一向にクリームの量は変わらず、そのまま終了。

「ここのシュークリームはシュー皮を楽しむものなのだろう」と割り切るが、
シュー皮と同等にクリームの美味しさを楽しみたい自分にはかなり不満。
何とかならないかな。。。

家の人間は大喜びで「美味しい!」と言っていたが、
200円台であれば、並ばずにもっと美味しいシュークリームがある。

あの行列も一過性かも。いつまで続くのだろうか。

調べてみたら「きのとや」が運営している店のようだ。
普通に「きのとや」が関東に出店してほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする