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海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章」の感想

2013-08-13 22:09:50 | 海外ドラマ
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ第一章」のDVDを、レンタルで全10話観終わった。



感想を一言で言うと、「第二章を早く観たい」。

第一章は10話中、7話目でようやく夢中になってきた。
7話目で物語が大きく動き出すからだ。

それまでのエピソードもつまらないわけではないが、
7つの国にわたる壮大な世界背景があるだけに、多くの登場人物たちの位置づけ、
個性を説明するのには、相応の時間がかかるというもので、仕方ないがやや冗長だった。
なので第一章は「次回を観ないと気が済まない」といった中毒性は低い。

当初、ドラゴンやらが出てくる「ロードオブザリング」的なファンタジーを期待していたが、
実際は、どこかで見たことのあるような色彩の中世戦国時代の覇権争いを描いた話だった。
覇権争いをする登場人物はすべて生身の人間である。

覇権争いといっても、第一章は王族、貴族たちの駆け引きを中心にサスペンス劇の色が強い。
戦いのダイナミズムを感じることになるのは、第二章あたりからのようだ。

第二章以降、物語の中心にある「スターク家」の逆襲に大いに期待してしまう。
第一章での、スターク家に対する仕打ちがあまりに惨く、
イライラが募るが、同時に逆襲への期待が高まり、熱を帯びて見てしまう。
その時点で製作陣(脚本)の術中にハマっているのだろう。
卑劣で病的なまでに残酷な少年王に、半沢直樹よろしくな「10倍返し」をお見舞いしてほしい。

スターク家の王で第一章の主人公を演じたショーン・ビーンや、
ハリウッド映画でも馴染みのある小人症のピーター・ディンクレイジを除いて、
出演陣は皆初めて聞く名前の俳優である。

スターク家は3男2女の子だくさん家で、私生児、里子も入れると5男2女の大所帯だ。
物語の軸となる王族なだけに、それぞれのキャラが立っていて面白い。
中でも次女のアリアと、次男のブランが印象的だ。
アリア演じるメイジー・ウィリアムズは天才子役といったところ。情感を瞳で魅せる。
ブランは少女漫画に出てきそうな可愛い男の子で、見るたびに癒されるのだ。

そして本作で最もスパイシーなのが、狡猾かつキレ者を演じたピーター・ディンクレイジの存在。
これまでコメディ映画を中心に、身長135センチという体型もあってか、
画面の賑やかにしに近い役柄が多かったが、「こんな演技ができる俳優だったんだ〜」と驚く。
素晴らしい助演ぶりだ。本作でGG賞やエミー賞を獲っていたらしい。
彼が2003年に主演した「The Station Agent」、いい加減にDVD化してくれないかな。。。

本作はお色気サービスも、ちゃんとあるのがよい。
娼婦役の色白女子の惜しみなく披露される豊満ボディが目の保養になる。

第10話のラストシーンを観てしまったら、
第二章を観ないというのは無理なこと。
脚本がえげつないな。笑
コメント
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