から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

パシフィック・リム 【感想】

2013-08-10 09:01:22 | 映画


「パシフィック・リム」を観る。。。。。熱狂する。
2013年、今年の私的カルト映画にほぼ確定。

男子の男子のための男子による映画。
興奮のあまり、はしゃぎたい衝動を抑える。
女子にはこの楽しさがわかるまい♪

公開初日であったが、試写を含めて2回目のリピート鑑賞。吹き替えIMAX3D。

本作は世界を破壊し尽くす巨大怪獣と、
それに対抗するために作られた巨大ロボット「イェーガー」との戦いを描いた話だ。

字幕版で観たときは、ドラマ不足に感じたが、
吹き替え版(映像重視)で観た結果、ドラマの分量がちょうど良かったことに気づく。
本作は吹き替え版の方が格段に面白い。プロの声優を配したワーナーに感謝。

日本に媚びたようにも見える芦田愛菜のキャスティングは正直シラけるが、
菊池凛子はそのアニメチックな顔つきで映像世界にフィット。
英語力はイマイチなので、林原めぐみの吹き替えで丁度よい。

本作は怪獣VS巨大ロボットのバトルをいかに楽しく見せるか、
確信犯的にその一点にフォーカスしているようだ。(たぶん・・・)

それが、こちらの想像を凌駕するほどのクオリティで素晴らしい!!!

巨大ロボットのスケールに相反して、細部に渡る徹底した作り込み。
4体登場する巨大ロボットの造形と技の個性が非常に楽しい。
中でも、個人的にはロシア製で原子力を動力源としている、
「チェルノ・アルファ」(ネーミングがブラック。笑)が虚無僧みたいでダサかっこよい。

怪獣とのバトルは、「こうなったら面白い」というツボをもれなく抑えている。
そのキマリ具合がカッコ良すぎて、途中何度も涙ぐむ。

地上戦、空中戦、海上・海中戦と、戦いの舞台は多岐に渡り、
肉弾戦が中心だが、ド迫力たっぷりの攻防は実に圧巻。手に汗握るの一言。
少年期に空想していた世界がここにある。

敵である怪獣も単細胞に見えて、手強い試合巧者なのが面白い。

その描写の1つ1つにギレルモ・デル・トロのセンスとオタク愛が溢れる。

怪獣たちには寄生虫がいたり、粘度の高い怪獣たちの臓器が登場したり、
デル・トロ映画には欠かせないロン・パールマンが美味しい役どころだったりと、
デル・トロっぽいユーモアとスパイスが、本作のようなスケールのデカい映像の中でも、
ちゃんと効いているのが彼のファンとしては嬉しいではないか。

本作を単に「B級映画」と揶揄するのは嫌だ。
男子の夢を実現させたデル・トロの偉業を称えるべきだ。

本国アメリカでは、批評家たちの高評価のわりにコケてしまったが、
世界興収で盛り上げて、是非ともシリーズ化してほしいものだ。

これだから映画はやめられない。

【95点】

チェルノ・アルファ〜〜〜!