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から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2016年サマームービー BEST/WORST

2016-09-07 08:00:00 | 勝手に映画ランキング
8月が終わり9月に入った。

現在「君の名は。」が予想通り特大ヒットになっている模様(2週目で興収38億!!)で、まだまだサマーシーズン映画の勢いは衰えていないが、一旦、7,8月の公開作の映画のなかでBESTムービーとWORSTムービーを勝手に決めてみる。劇場で観た本数は12本。「死霊館エンフィールド事件」と「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を見逃したのが悔やまれる~。

BESTムービー:「ジャングル・ブック」
WORSTムービー:「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」


「ジャングル・ブック」は動物たちと仲良しこよしな外見ながら、映像の圧倒的なクオリティとボイスキャストの妙技、子どもから大人まで響くシンプルなメッセージ、物語のまとまり具合などなど、満足度が一番高かった。減点要素がなかったいうのも大きい。
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」は、どれもこれもダメだった。第1作目の魅力が継承されておらず(といっても1作目もたいして面白くはないが)、成長したはずのアリスがひたすらトラブルメーカーに徹し、終始ウザく、CGで作られた無機質な世界観が受け付けなかった。

一応、他タイトルを含めて順位付けしてみる。

1位 ジャングル・ブック
2位 ブルックリン
3位 シン・ゴジラ
4位 シング・ストリート
5位 ロスト・バケーション
6位 君の名は。
7位 ゴーストバスターズ
8位 X-MEN:アポカリプス
9位 ウォークラフト
10位 ファインディング・ドリー
11位 ターザン:REBORN
12位 アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅

期待とおり素晴らしかった「ブルックリン」。予想以上に面白かった「シン・ゴジラ」「ロスト・バケーション」。予想よりもつまらなかった「X-MEN:アポカリプス」「ウォークラフト」「ファインディング・ドリー」。「X-MEN:アポカリプス」「ウォークラフト」は特に期待値が高かっただけに残念だった(普通に楽しめたレベルだけれど)。

2016年は残すところ4か月となった。今のところ、今年のベスト候補!といえるタイトルの出現はなく、これから日本で公開予定のタイトルラインナップを見ても、期待できるものがあまりない。今週末公開の「スーサイド・スクワッド」は前評判がとても低いしな。。。

2015年ワースト映画トップ5

2016-01-11 15:00:00 | 勝手に映画ランキング
2015年映画の総括の最後に、ワースト映画をまとめてみる。日本映画や未公開映画を入れるとキリがなくなるので、洋画の劇場公開作に絞ってトップ5を決めてみた。

1位 ヴィジット

シャマランの勘違い映画。小手先の怖がらせと無駄な煽り。ユーモアをチラつかせるドヤ顔に嫌気が差す。お肌つるつるの白人少年にラップを無理やり唄わせ寒気が襲う。ホラー映画としては凡作。イキった演出に苛立ち。「シャマラン復活!」と勘違いしたハリウッドは、おそらく今後も彼の起用によって失敗を繰り返すと思われ。

2位 ファンタスティック・フォー

まさかの分断。というよりも未完の作品。どうしたジョシュ・トランク!?

3位 ジュピター

CGに踊らされたスペースオペラ。登場人物がもれなく気持ち悪い。

4位 チャーリー・モルデカイ

ジョニー・デップの仮装、もうお腹いっぱいです。笑いの上滑り。

5位 PAN ネバーランド、夢のはじまり

幼稚でケバケバしいファンタジー。まさかの「エアベンダー」。

【ガッカリ賞】 007 スペクター

クレイグ版のボンドの方向転換は失敗に終わる。見ていられなかった。。。

2015年映画 勝手に個人賞

2016-01-11 14:00:00 | 勝手に映画ランキング
続いて、2015年公開映画の洋画と日本映画に分けて個人賞を勝手に選んでみる。

【洋画編】

監督賞 ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード)

主演男優賞 ジェイク・ギレンホール(ナイトクローラー)

主演女優賞 マリオン・コティヤール(サンドラの週末)

助演男優賞 J・K・シモンズ(セッション)

助演女優賞 シャーリーズ・セロン(マッドマックス 怒りのデス・ロード)

新人監督賞 デミアン・チャゼル(セッション)

新人男優賞 タロン・エガートン(キングスマン)

新人女優賞 デイジー・リドリー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒)

【日本映画編】

監督賞 橋口亮輔(恋人たち)

主演男優賞 大泉洋(駆込み女と駆出し男)

主演女優賞 深津絵里(寄生獣、岸辺の旅)

助演男優賞 本木雅弘(日本のいちばん長い日)

助演女優賞 池脇千鶴(きみはいい子)

新人監督賞 該当者なし

新人男優賞 該当者なし

新人女優賞 広瀬すず(海街diary)


思い入れの度合としてはかなり濃淡があり、「文句なし」という人もいれば、「まー入れないと格好がつかない」という人もいる。

洋画編の主演男女はちょっと突き抜けた人がいなかったという印象。アカデミー賞を受賞したエディ・レッドメインとジュリアン・ムーアは確かに巧かったけれど、それほど好きなパフォーマンスではなく、出演した作品が物足りなかったという点も大きい。一方で、助演の男女は「文句なし」の2人。助演男優賞については、「ビーストオブノーネイション」のイドリス・エルバも素晴らしかったけど、シモンズ演じた鬼教官の残像が鮮烈に残る。セロン演じた「フュリオサ」は映画史の残るアイコンになった。

日本映画については、「文句なし」は2人。「恋人たち」を監督した橋口亮輔と、「日本のいちばん長い日」で昭和天皇を演じた本木雅弘。橋口亮輔監督については、映画製作における演出という監督の役割を改めて考えさせられ、本木雅弘演じた、モノマネではない昭和天皇の造形に強い感銘を受けた。

2015年ベスト日本映画トップ5

2016-01-11 13:04:29 | 勝手に映画ランキング
2015年に観た日本映画のベストを決めてみる。
洋画に比べて観ている本数が少ないため、トップ5まで。
唯一の心残りとしては塚本晋也監督の「野火」が観られなかったことくらい。ユーロスペースまで観に行けないよ~。

1位 日本のいちばん長い日


2位 バクマン。


3位 恋人たち


4位 きみはいい子


5位 駆込み女と駆出し男



次点
「ビリギャル」
「海街diary」



昨年は、テレビドラマシリーズの映画編が例年以上にヒットせず、いよいよ終幕の気配がした。それは大いに歓迎で、もっとオリジナルの脚本力をもった日本映画が増えてほしいところ。その点で3位の「恋人たち」はその見本となる素晴らしい映画だったと思う。ただ、個人的な面白さという点では、「日本のいちばん長い日」「バクマン。」が自分にとっては上位だった。上位5作品の共通したのは、キャスティングが隅々まで冴えていたこと。それぞれのタイトルごとに印象的なイメージを残すパフォーマンスがあった。個人賞に続く。

2015年ベスト映画トップ10

2016-01-10 15:00:00 | 勝手に映画ランキング
2015年は映画、特に洋画の大豊作な年だった。年が明けてしまったが、昨年の総括としてベスト映画のトップ10をまとめてみた。
選出対象は今年公開された新作映画の中で、劇場で観た61本とDVDの追っかけで観た124本。

1位 マッドマックス 怒りのデスロード

2015年は「マッドマックス 怒りのデスロード」が公開された年だ。年末の「スター・ウォーズ」の公開によって多くの映画ファンが今年のベストワンの鞍替えをしているようだが、今年のベストワンは本作以外には考えられない。アドレナリンが放出し続ける120分。狂気に溺れる快感に満たされた120分。荒涼の砂漠で盛大に打ち上げられるイマジネーションのスターマイン。これまでの映画の常識、あるいは規格の枠を突破してしまった歴史的傑作。単なるカルト&キワモノ映画として扱われることは心外。常軌を逸したアクションのなかで語られる多くのメタファーと、崇高で美しい人間ドラマは芸術作品として扱われて然るべき。今年の100点超え映画。

2位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

敬愛するイニャリトゥ映画の最高傑作。人生は物語であり、演じるべき舞台でもある。その主演は自分に他ならない。本作の主人公を通して自身のこれからの人生を追体験する。「こうありたい」という願いを妨げるものの多くは時間だ。過去と現在と未来。劣化を余儀なくされる加齢。本作は止まることのない時間の流れをノーカットで表現する。そして、リアルとイマジネーションの世界をシームレスに繋げる離れ業をやってのけ、男の生き様を脳内から見つめさせる。人生は滑稽で愛おしい。だから挑戦し続ける価値がある。最高のキャスティングと見事なアンサンブル劇を堪能。

3位 セッション

ラスト9分間に奇跡が舞い降りる。振り返ってみると音楽映画でもなく、スポ根映画でもなかったように思う。一流のドラマ―として大成することを夢見る青年と、どこまでもサイコパスな鬼教官の壮絶な削り合いが繰り広げられる。全編に渡る圧倒的なパワーと疾走感。2人の摩擦によって放出された熱が上昇気流となって浮上し続け、その到達点に破壊と覚醒の「セッション」が待ち受ける。監督デミアン・チャゼルの編集の神業が唸りを上げる。驚愕のパフォーマンスに衝撃と恍惚で自制が効かず、涙が止まらなかった。

4位 クリード チャンプを継ぐ男

全身に電流が走り、全身の涙が絞り取られた。終わったはずの「ロッキー」シリーズの魂が、世代も人種も違う1人の青年に継承された。誰がその続編に期待しただろうか。本作の製作は勝てる見込みのない挑戦だったはず。しかし、俊英ライアン・クーグラーはシリーズへの愛と、自らの作家力と演出力をもってその無謀な挑戦に鮮やかに勝利してみせた。それも全く新たな物語として誕生させたのだ。同時期に公開された「スター・ウォーズ~」の熱狂の陰にすっかり隠れてしまったが、「スター・ウォーズ~」を凌ぐ傑作であることに違いなし。クーグラーの勝利に喝采を贈る。

5位 ナイトクローラー

善悪の垣根を悠々と飛び越え、暴走し突き進む男のドライビングムービー。人間が持つ防衛本能と好奇心に餌を与える男の野望が疾走する。パパラッチとローカルテレビ局という設定をもって、資本主義によって怪物が生み出され、その怪物を野放しにする現代社会の歪さを鮮烈に描き出す。ジェイク・ギレンホールの怪演が凄まじく、彼が演じた主人公「ルイス」は2015年最強のヴィランだ。

6位 イミテーション・ゲーム

破壊と殺戮の第二次世界大戦。その地獄を終結に向かわせた数学者の男がいた。本作で目の当たりにするのは驚くべき真実。独裁者ヒトラーに打ち勝つための「ゲーム」の攻防はスリリングで目が離せない。しかし、それ以上に記憶に残るのは主人公チューリングの造形だ。同性愛に不寛容だった時代で不遇の人生を送った男の孤独と、少年時代に刻まれた愛の記憶。本作は紛れもないラブストーリー。主演のカンバーバッチの名演も忘れがたい。

7位 インサイド・ヘッド

ピクサー映画が鮮やかなカムバックを果たした。豊潤な想像力と無二のオリジナリティ。アニメーションだから実現しうるダイナミズムを最大限に活かす。カラフルで無邪気な冒険活劇の中に緻密な計算と構成が潜む。これぞピクサーの真骨頂。人は感情によって人生を歩み、思い出によって成長する生き物だ。まさかあんな形で見せられるとは。。。完全に泣かされた。

8位 スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2015年、全世界の映画ファンに最も期待され、その期待に見事に応えることに成功したシリーズの新章。映画ファンたちの熱狂ぶりは凄まじく、映画興行は多くの新記録を更新中。世界観に依存してきた従来のシリーズにあまり思い入れがなかった自分にとっては、本作がシリーズの最高傑作。4人の新キャラが実に頼もしく魅力的。そして彼らにしっかりとしたドラマを与えたことが何よりも素晴らしい。フォースの新解釈に大興奮。

9位 キングスマン

10割バッターのマシュー・ボーンが、また新たな傑作を生み出す。彼の手によるスパイ映画はクールで超ハイテンション。英国紳士の象徴であったブリティッシュスーツはまさかの戦闘服で、その戦闘服を美しく着こなすコリン・ファースが、まさかのバイオレンスアクションで咲き乱れる。ボーンの豊かな遊び心と絶品のアクションセンスが炸裂。今年はスパイ映画が多く公開された年であったが、本作が断トツのナンバーワン。

10位 フォックスキャッチャー

失われた栄誉を取り戻そうともがく男。その男の兄で才能の恵まれた人格者の男。かつて「死の商人」といわれたデュポン家の末裔で2人の才能を利用し自身の夢を実現しようとする男。3人の男の間に緊張の糸が張り巡らされる。その糸が絡み合い切れ始め、3人の信頼関係が崩れゆく様を戦慄のスリラーとして、あるいは持たざる者たちの哀愁のドラマとして描き出す。名匠ベネット・ミラーのキャストたちの肉体に賭けた演出が光る。

次点
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
「人生スイッチ」
「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」


上半期のベスト3がそのまま、年間のベスト3になった。「マッドマックス~」が少し突き抜けているけど、上位3作品についてはどれも通年であれば年間1位にしてもおかしくないほどの大傑作。なお、日本映画を含めても、このベスト10の中には入らないので別立ててランキングを設定することにする。




2015年上半期 ベスト映画TOP5

2015-07-08 09:00:00 | 勝手に映画ランキング


早くも2015年の折り返し。2015年の上半期で見た映画のなかで、トップ5を勝手に決めてみる。
対象は今年上半期に劇場で観た24本。

1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード
2位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
3位 セッション
4位 イミテーション・ゲーム
5位 シェフ 三ツ星フードトラック始めました

近年稀にみる洋画の大当たり年で、上位3タイトルについては、例年であればどれも年間ベスト級の映画。それぞれ2回以上観てます。。。

そのなかでも、やはり「マッドマックス~」については、ちょっと突き抜けた位置づけ。
失神するほどの映像美と至高の芸術性に感涙。「映画」の可能性を広げてしまった歴史的事件に近い傑作。現状、限られた映画ファンのカルトムービーになってしまっているのが残念。
「バードマン~」は、人生を物語と捉え、想像と現実の世界をシームレスに繋げてしまった奇跡の映画。「セッション」は、狂気と芸術の表裏から誕生した「怪物」を目の当たりにして恍惚の域に達した。今年の夏は、続編・リブート映画だらけだけど、今から非常に楽しみだ。

2014年映画 勝手に個人賞【洋画・日本映画】

2015-01-10 23:16:40 | 勝手に映画ランキング
2014年の映画の総括として、最後に個人賞を勝手に選んでみる。

<洋画編>
【監督賞】 クリストファー・ノーラン(「インターステラー」)
【主演男優賞】 マシュー・マコノヒー(「ダラス・バイヤーズ・クラブ」「インターステラー」)
【主演女優賞】 ロザムンド・パイク(「ゴーン・ガール」)
【助演男優賞】 イーサン・ホーク(「6才のボクが、大人になるまで。」)
【助演女優賞】 パトリシア・アークエット(「6才のボクが、大人になるまで。」)


<日本映画編>
【監督賞】 大友啓史(「るろうに剣心 2部作」)
【主演男優賞】 佐藤健(「るろうに剣心 2部作」)
【主演女優賞】 安藤サクラ(「百円の恋」)
【助演男優賞】 池松壮亮(「愛の渦」「ぼくたちの家族」「紙の月」)
【助演女優賞】 小林聡美(「紙の月」)


洋画個人賞について
監督賞については、本来オスカーの最有力でもある、12年のプロジェクトを成功させたリチャード・リンクレイターを挙げるのが順当かもしれないが、「インターステラー」という映画は、ノーランという映像作家でしが生み出せなかったはず、という点で決めた。主演男優賞のマシュー・マコノヒーは昨年のオスカー受賞者であり「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でのパフォーマンスに文句なしなのだが、昨年はTVドラマにも進出し、その「True Detective」で演じた主人公が、まーーー素晴らしかった。ドラマ枠の演技で鳥肌が立ったのは、ブレイキングバッドのブライアン・クランストン以来。それも加味しての選出。他、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞はかなり順当。

日本映画個人賞について
娯楽系映画、中でもアクション映画という日本映画が弱いジャンルにおいて、新風を吹き込んだ「るろうに剣心~」の監督、大友啓史を選出。同作で主人公を演じ切った佐藤健は、体力的な消耗はハンパなかったと思い「お疲れ様でした」。主演女優賞は「紙の月」の宮沢りえで濃厚だったけど、年末に観た「百円の恋」で安藤サクラにひっくり返された。助演男優賞の池松壮亮は2014年の日本映画におけるマンオブイザイヤー(拍手)。どの作品も素晴らしく、今後の日本映画を間違いなく牽引する逸材。助演女優賞の小林聡美は、彼女なくして映画「紙の月」の成功はなかったと思えるほどの助演ぶりだった。

以上で、2014年の私的映画総括は終了。

2014年私的映画ワースト5

2015-01-10 23:09:23 | 勝手に映画ランキング
外国映画、日本映画、未公開のベストに続いて、ワーストを選んでみる。

【1位】 300 〈スリーハンドレッド〉 帝国の進撃
【2位】 ザ・ホスト 美しき侵略者
【3位】 オオカミは嘘をつく
【4位】 西遊記 はじまりのはじまり
【5位】 LUCY/ルーシー

【次点】 「トランセンデンス」「サンブンノイチ」「アバウト・タイム 」


女性剣士によるパロディに走った「300~」、SFの外見をした安いメロドラマを見せられた「ザ・ホスト~」、映画と同様、観る者にも苦行を強いた後、何もなかった「オオカミ~」、しょーもないジャレ合いを永遠と見せられた「西遊記~」、最後にちゃぶ台返しでばっくれた「LUCY~」。。。

「300~」「西遊記~」は、ある程度期待していたので残念だった。次点の「トランセンデンス」は今年のラジー賞にもノミネートされている。ジョニデも堂々の主演男優ノミネート、初受賞なるかなー。「アバウト・タイム」は感動の強要がやはり好きになれない。

日本映画はそもそもハードルが低いのであまりないのだが、品川監督の「サンブンノイチ」を観て、日本映画におけるエンタメ映画の鈍さを改めて実感した。

2014年私的映画ベスト 【未公開映画編】

2015-01-10 22:48:59 | 勝手に映画ランキング


【未公開映画ベスト】 ブロークン
年末休みに新作コーナーで見つけた1本。2014年の未公開映画ベストは本作で決まった。
ティム・ロスとキリアン・マーフィーが共演しているというだけで観たが、とても面白かった。

イギリスの田舎町を舞台に小さなロータリーを囲んで住んでいる、ご近所3家族を巡る話。DVDのパッケージから察するに100%サスペンス映画なのだが、その括りにまとめてしまうことには違和感があり。広義で、人生の機微や滑稽さを描いたコメディ映画といっても良いんじゃないかと思う。当たり前だが人生を送る上で人との接触は避けられず、より良い人生を送るために、それらと良好な関係を築きたいと思う。だが、異なる性質を持つ人間同士、そう巧くコトは運ばない。ちょっとした誤解や思い過ごしで、知ら ぬ間に摩擦が起きている。本作ではその摩擦が、平和に暮らす3家族の歯車を狂わしていく様子を描く。テイストは「クラッシュ」や「リトル・チルドレン」に近いが、本作の特異点は物語の中心に、主人公である女子のチャームを置いたことだ。主人公は生まれつき糖尿病というハンデを背負っているが、聡明で心優しい11歳の女の子だ。美少女ではなく、チャーミングという表現がよく似合う。根明でお調子者っぽいノリが最高に可愛い。3家族の中から派生する、暴力、不健全なセックス、溺愛(偏愛)といった多くの穢れが付きまとう世界で、その穢れに触れながらも、ピュアに生きる主人公の姿が爽やかで愛おしい。その世界観をよく表した、映像、テンポ、音楽も秀逸で、どれもツボに入った。主人公を温かく見守る父親役のティム・ロスや、珍しく普通の凡人を演じたキリアン・マーフィーも素晴らしい好演。そして主人公を演じたエロイーズ・ローレンスのキャスティングが最大の成功要因。笑ったときの口元がキュート。
冒頭の「汚くなったのを掃除して、綺麗になっていくのが好きなんだ」という隣人の青年のセリフなど、振り返ると伏線がしっかり練られていることに気づく。摩擦の発生源であったキャラによって、ラストが転結するあたりとか、まさに予期せぬ人生のコメディ。そんなもんなんだよな、きっと。

2014年私的映画ベスト5 【日本映画編】

2015-01-07 00:01:30 | 勝手に映画ランキング

洋画編に続き、2014年の日本映画のベストを決めてみる。
洋画と比べて観た本数が少ないため、TOP5まで。


【1位】 かしこい狗は、吠えずに笑う


【2位】 百円の恋


【3位】 るろうに剣心 伝説の最期編


【4位】 紙の月


【5位】 青天の霹靂

【次点】 「愛の渦」「WOOD JOB!」「蜩ノ記」

1位に挙げた「かしこい狗は、吠えずに笑う」は本来2013年公開の映画なのだけれど、限定公開であったため、DVDレンタルで広くリリースされた2014年作としてカウント。無名の監督、しかも自主製作という低予算で、こんなに面白い映画を撮れる逸材がいたんだ、と衝撃を受けた。若き新星、渡部亮平監督に日本映画界がこれから多くの機会を与えることを強く願う。DVDレンタルでは不人気のようだが、もっと認知が広まってほしいと思う。

2位~4位は結構順当。

5位の「青天の霹靂」は芸人監督として、批評家からは歓迎されてないみたいだが、実に良く出来た映画だったと思う。同じ芸人監督の松本人志や品川とは比較にならないほどだ。映像作家として確実にセンスを持っている。劇団ひとりならではユーモアセンスは、他監督が持ち得ない大きな武器であり、今後の彼の作家性になると思う。また映画を撮ってほしい。

2014年私的映画ベスト10 【洋画編】

2015-01-06 01:37:21 | 勝手に映画ランキング
2015年を迎えてしまったが、昨年(2014年)に公開されて観た映画の中でベストを決めてみた。対象は、劇場で観た72本と新作DVDで追っかけ視聴した90本ちょっと(計160本くらい)。
まずは洋画編。


【1位】 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
2014年映画界の最大の事件。SF映画の新たな金字塔であると共に、大作映画の常識を覆した革命的傑作。映像化不可能と言われた原作の映画化だったはずだ。何も引かない、何も足さない、その完成度は文句なしに今年のNo1。面白さのあまり、震えが止まらず、嬉し泣き。最高。


【2位】 インターステラー
ノーランがまた1つ伝説を作った。これほど壮大で、これほど挑戦的な映画を観たことがない。人知を超えた「次元」という概念を見事に映像化し、それを人間が持つ普遍的な愛の物語に結実させた。仮想SFでありながら、あくまで実写に拘った質感は、圧倒的なリアリティをもって迫る。


【3位】 オール・イズ・ロスト 最後の手紙
誰かのために生きるのではなく、自らのために生きる。命の本能を描き切った傑作。登場人物は1人、セリフは1言、広い海洋を漂う男の姿をひたすら追う。それだけなのに観る者を引きつけて止まない脚本と演出力。監督J・C・チャンダーは稀代のストーリーテラーであることを証明する。


【4位】 ニューヨークの巴里夫
それは年末の思わぬプレゼントだった。8年ぶりの再会に感激する。「スパニッシュアパートメント」シリーズの最終章は、親へと成長した若者たちの未来を描く。家族を持つことは新たな人生の喜びを得ること、多くの可能性を開かせてくれること。40になった彼らはいつまでも青春中だ。


【5位】 ソウォン/願い
本作を生み出した勇気に敬意を表したい。悪徳の果て、想像を絶する事件に巻き込まれた被害者家族の姿に胸が引き裂かれる。実話の映画化である。あくまで誠実に描きながら、ユーモアを織り交ぜ、希望の物語として描く。人と人の絆の強さよ。知らぬ間に涙があふれ続けた2時間。


【6位】 ゴーン・ガール
稲妻に打たれたような衝撃。ここまで面白いとは思わなんだ。結婚というミステリーは底の見えない世界。人間が持つ多面性は、時にハートフルで、時にホラーになる。フィンチャーマジックは、観る者を当事者にしてしまう。「結婚って怖い」は間違いであり「結婚って面白い」が本作の正解。


【7位】 オール・ユー・ニード・イズ・キル
病みつき型ロールプレイング映画。日本で生まれたアイデアをハリウッドの才能とテクノロジーで傑作のアクション映画に昇華。編集の妙によるテンポとキレが堪らない。計算高く積まれた脚本にドラマも感じる。そして、本作で久々の存在感を示したトム・クルーズに万歳。よっ銀幕スター!


【8位】 6才のボクが、大人になるまで。
リチャード・リンクレイターの最高傑作は奇跡のような映画だった。撮影期間12年という前代未聞の映画製作プロジェクトは、時間の流れを観客に疑似体験させることに成功。本作の主人公は紛れもなく「時間」であり、視点は老いていく両親たちにも平等に注がれる。イーサン・ホークが味わい深い。


【9位】 LEGO ムービー
平凡な主人公が旅立つ奇想天外な冒険は、物語の大きな伏線だった。全く予想のつかない驚愕の展開は思わぬ感動をもたらす。 LEGOが世界中で愛される理由、その答えがギュッと詰まった映画。年齢を問わず、人間が持つ想像力を強く肯定し、愛おしむ。映画ファンには堪らない小ネタも満載。


【10位】 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
アベンジャーズの興奮再び。無敵のスーパー戦士となったキャプテン・アメリカ。その自由度をアクションに活かしきる。陸海空の3次元を活用したクライマックスバトルに血沸き肉躍る。古風な主人公の描写も実に秀逸で、ユーモアも巧くハマった。「楽しめ」と言わんばかりの娯楽大作。

【次点】 「her/世界でひとつの彼女」「猿の惑星: 新世紀」「悪童日記」「ショートターム」

今年は、1位と2位を迷いに迷いまくった。同率1位でも良かったが、映画としての完成度を優先し「ガーディアンズ~」に決めた。多くの映画ファンが今年のベストに挙げた、スコセッシの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は確かに面白かったけど、個人的には圏外。「ウルフ~」同様、昨年オスカーを賑わせたタイトルが今年は「思ったほどでは?」が多かったかも(ハズレはさすがにないけど)。また、大作(大規模予算系)映画で良質な作品が多かったのも特徴的だった。言い換えれば、娯楽作として多くの人に観てほしい洋画が多かったのだけれど、いずれも日本ではヒットにならず。。。。ますます冷え込む日本での洋画不況、何とかしたいなー。(「アナ雪」のヒットは突発事件なので考慮せず)

2014年上半期 マイベスト映画ランキング

2014-07-10 06:41:55 | 勝手に映画ランキング
上半期が終了して7月に。
6月までに観た劇場公開映画を面白かった順に、
勝手にトップ5をランキングしてみる。

1位 オール・イズ・ロスト 最後の手紙

娯楽性を保ちながら、映画という映像表現の可能性を広げた映画。

2位 オール・ユー・ニード・イズ・キル

練った脚本とスターパワー。アクション大作として稀有な面白さ。

3位 LEGO ムービー

子ども時代を知る大人たちへのラブレター。

4位 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

「アイアンマン(パート1)」以来の興奮。

5位 アナと雪の女王

ミュージカル最高。多幸感を突き詰めたディズニー映画。

1位と2位が「オール」カブりになってしまった。。。

下半期の公開映画で注目作は
「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」
「インターステラー」あたり。

例年と比べて、今年の公開タイトルは物足りないなー。

今更ながらオスカー作品賞候補をランキングしてみた件。

2014-07-03 21:20:03 | 勝手に映画ランキング
もう4ヵ月も前に幕を閉じた第86回アカデミー賞。

ようやくオスカー作品賞候補の全作を観終わった。

今更ながら、候補作の9タイトルを面白かった順にランキングしてみる。

1位 ゼロ・グラビティ
2位 キャプテン・フィリップス
3位 アメリカン・ハッスル
4位 her 世界でひとつの彼女
5位 あなたを抱きしめる日まで
6位 ダラス・バイヤーズクラブ
7位 ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
8位 ウルフ・オブ・ウォールストリート
9位 それでも夜は明ける

1位は不動の神映画。2位は突き抜けて面白かった映画。
3位~7位は混戦でもれなく満足度が高く、8位、9位はまあまあ。
作品賞をとった「それでも夜は明ける」は一番ハマらなかった。

「アルゴ」が作品賞をとった2013年ノミネート作品と比べて
アタリの映画が多かったと思う。日本での低ヒットが残念だ。

来年のオスカー賞レースで入ってきそうなタイトルを下記に予想してみる。

「インタ―ステラー」 監督:クリストファー・ノーラン
「ジャージーボーイズ」 監督:クリント・イーストウッド
「Gone Girl(原題)」 監督:デビット・フィンチャー
「Fury(原題)」 監督:デビット・エアー
「Foxcatcher(原題)」 監督:ベネット・ミラー

まだまだ情報が少なし。。。。
やっぱ一番の注目はノーランの新作「インタ―ステラー」。
ベネット・ミラーの「Foxcatcher」も外すことなく面白そう。

2013年私的映画ベスト5 【未公開映画】

2014-01-10 23:57:26 | 勝手に映画ランキング
日本の映画市場における不幸は、面白いのにも関わらず、
一般公開されず、DVDスルーになってしまう洋画たちの存在だ。

彼らへの励ましのために、個人的に面白かった未公開映画をまとめる。ベスト5。

1位 『21ジャンプストリート』

抱腹絶倒。面白すぎるっ!大充実のアクションコメディ。
凸凹コンビのキャラクターの妙。刑事コメディと学園コメディが綺麗に融合。友情&青春!脚本に唸る。アクションの常套句を嘲笑った演出に大笑い。最初から最後まで豊かな感性に縁どられた傑作。久しぶりにカッコいいジョニー・デップを見て満足。続編は必ず劇場公開すること!

2位 『Pitch Perfect』 (DVDレンタル無なので海外購入)

いろんな声が重なるほど豊かになるアカペラという音楽。浮上するのは個性に対する強い肯定。見れば無条件に元気にさせる特効薬。ミュージカルでアメリカの右に出るものはなし。圧巻のパフォーマンスに発奮し、胸がアツくなる。日本でも公開した方が良いミュージカルコメディの快作。

3位 『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』

妖精たちと子どもたちの絆を可視化した意欲作。そこに多少のクサさはあれど、信じる気持ちの純粋さにノックアウト。360度縦横無尽に躍動するアクションと、目に鮮やかな色彩に見惚れる。子どもたちの夢や希望が大爆発するクライマックスに圧倒され、涙腺が緩む緩む。

4位 『リアリティー』

中年男の妄想が暴走。それをスリラーとしてではなくユーモアとして描ききったことが成功。ナポリの田舎町の人情が効いている。筆致はドキュメンタリー。観ている側にもリアルと架空の境を曖昧にさせる設計が面白い。主人公がどう転ぶか見逃せず、その最終到達点に不思議な高揚感。

5位 『ヘンゼル & グレーテル』

「おバカC級映画」と貶されても良い。お菓子の家を食べて以来、糖尿病になってしまったヘンゼル。失笑覚悟のストーリーデザインを楽しむ。様々な武器を駆使して魔女たちを八つ裂きにする。豊かなゴア表現に監督トミー・ウィルコラの方向性を見る。今後も期待してます。

次点 『サブマリン』

ややクセのある映画が揃うが、『21ジャンプストリート』と『Pitch Perfect』は観る人を選ばず、
観たらほぼ間違いなく面白いという映画だろう。洋画が見放されてきている日本市場において、
有名俳優が出ていないだけで、ヒットしないと決め付けることは当然の判断なのかもしれないが、
映画ファンとしては毎年残念な思いだ。何とかならぬものか。。。。



2013年私的映画ベスト10 【洋画】

2014-01-07 02:03:25 | 勝手に映画ランキング
今日から2014年の仕事が始まった。休みボケが抜けない。。。

日本映画に続いて、2013年の洋画の私的ベスト10をまとめてみる。
2位以下の順位付けに悩む。2013年は甲乙付け難い良作だらけだったからだ。

1位 『ゼロ・グラビティ』

2013年は『ゼロ・グラビティ』という映画が公開された年。
この映画にどれだけの賛辞が必要だろう。劇場観賞の概念を変えた金字塔。物語は極限のサバイバル劇から崇高なドラマへ昇華。宇宙という未知の世界へ挑み続けてきた人類への賛歌であり、地球という奇跡の惑星への賛歌。サンドラ・ブロックの美しき肉体から生命の誕生を見る。深き感動と共に、その神々しさにひれ伏す。至高の映画。

2位 『パシフィック・リム』

熱狂。見栄を切った巨大ロボットとKAIJYUに拍手喝采。感じるのは日本のサブカル愛よりも、ハリウッドの圧倒的な技術力と、監督ギレルモ・デル・トロの創造力。「バトルシーンをどれだけ面白くみせるか」に徹した2時間。余計なメッセージを残さない潔さ。だから萌える。

3位 『クロニクル』

超能力をもった高校生たちの暴走する青春。文句なしの面白さ。モキュメンタリー、POVのデメリットをメリットに変えた革新的映画。低予算をモノともしないスケールは、比類なきイマジネーションの賜物。ハリウッドの将来を担う若き監督とキャストたちを目撃する。

4位 『マン・オブ・スティール』

刷新された「スーパーマン」はエイリアン。「ノイジーな映画」と揶揄されても結構。世界観、スケール、視覚効果、美術デザイン、キャスト、音楽、すべてがツボ。ザック・スナイダーのアクション演出が唸りを上げる。ハイテンションでも、空回りしない芯の強さ。「滑空」とは「大気を切り裂く」。

5位 『キャプテン・フィリップス』

生死をかけた2人の男の戦いから見えるのは、強者と弱者が共存するグローバル経済の縮図。そこにうるさいジャーナリズムはない。リアリティをもって観客をひきつけ、映画的な表現をもって楽しませる。ラストの看護師は本物の看護師を起用。ポール・グリーングラスの演出力に脱帽。

6位 『危険なプロット』

文才という才能をもった高校生と、彼の奏でる旋律に踊らされる大人たち。物語が持つ魔力を、ユーモアとエロスを効かせて料理する。その味わいは中毒性が高く危険だが、やめられない。フランソワ・オゾンの最高傑作。可笑しく、どこか切ない人生劇場の開演。映画の本質を見る。

7位 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

誰がこの寓話の実写化を実現できると思ったのだろう。幻想的な映像の数々に心を奪われ、生を乞う主人公から宗教の意義を感じる。脅威として有り続ける獰猛なトラとの共存関係が、少年の生きる力に変わる描き方が秀逸。寓話に終わらないラストも素晴らしい。

8位 『キャビン』

ホラーの概念をひっくり返してみると、ホラーの宝石箱が出てきた。そのネタ晴らしにホラーへの愛があふれ出す。想像もつかない展開の連続に驚愕し、怒涛のクライマックスに発奮する。「パーティタイム!」のカタルシス。痛快、爽快。こういうの大好物。

9位 『インポッシブル』

すべてを呑みこむ津波。消滅した世界で断ち切られた家族を結んだのは、人種を超えた絆。キレイごとに見えるかもしれないけど、人間の良心は確かにそこにあったのだ。被災国である日本では特別な意味を持つ映画。穏やかで力強い希望の光に胸を打たれる。

10位 『君と歩く世界』

男女の肉体が荒々しく擦れ合う。それは愛よりも動物的衝動に近い。擦れあった肉体から熱を感じる。両足を失った女はセックスで自身の存在意義を感じ、男は血まみれのストリートファイトを通して生を感じる。肉体を形成する血潮が、南仏の降り注ぐ陽光に照らされる。

次点 『世界にひとつのプレイブック』 『ジャンゴ 繋がれざる者』 『スプリング・ブレイカーズ』

最低映画 『ダイ・ハード/ラスト・デイ』


こうまとめてみると、昨年は大作系映画が見事にハマった年だった。
逆に「ハッシュパピー~」や「愛、アムール」などの小粒系映画がまるでハマらなかった。

1位の「ゼロ・グラビティ」は、ここ数年の中でも突出したベスト。いずれ劇場公開が終了するが、半年に1回とか定期興行をしてほしい。これほどの映画が日本でヒットしなかったら、日本市場における洋画は終わりだろう。まだ観ていない人は絶対に観に行った方が良いと思う。

最低映画は「アフター・アース」と天秤にかけたが、ウィル・スミス親子が勝手に作って、勝手に失敗した映画だからまだ許せる。「ダイ・ハード/ラスト・デイ」は「ダイ・ハード」という看板を背負いながら、その看板に泥を塗ったからタチが悪い。とても不快で、とにもかくにもつまらなかった。

見逃した心残り映画は「サウンド・オブ・ノイズ」。たしか、一館だけの限定公開でレイトショーでしかやってなかったんだよな・・・。2月のDVDレンタルまで待つ。