らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

チョコレートの由来

2010-03-29 | 雑学

先日、中学生の読者”ちいちゃん”から、「チョコレート」と「カステラ」について調べて欲しいとのリクエストがありました。
そこで、今日は「チョコレート」について調べることにしました。

ご存知のように、チョコレートはカカオの種子を発酵・焙煎したカカオマスを主原料とし、これに砂糖、ココア、バター、粉乳などを混ぜて練り固めた食品です。
近年の工業生産チョコレートでは、原料コストの削減、加工性や風味の向上、栄養強化の目的で、これらに加え、香料、糖質、植物油脂、甘味料など、さまざまな原料を配合することが多いようです。

チョコレートの原料であるカカオは、紀元前2000年頃には中央アメリカやメキシコで栽培されていたそうであり、15世紀までは、カカオは貨幣として流通するほど珍重されたそうです。
当時、メキシコの原住民では、カカオを粉にしてコーンミールや唐辛子を入れて、水や湯に溶かしたものを嗜好品として、或いは薬用飲料や強壮用として飲用していたそうです。この飲み物は「ショコラトール」呼ばれ、とても苦かったようです。

チョコレートの語源は、メキシコ・インディオのこの「苦い水」という意味の「chocolatre(ショコラトール)」からと言われています。
近世になって、チョコレートはオランダ語で「ショコラート」、ドイツ語で「ショコラーデ」、フランス語で「ショコラ」と呼ばれています。

1847年にイギリスのフライ・アンド・サンズ社が固形の食べるチョコレートを考案するまでは、チョコレートと言えば飲み物を意味したようです。
しかし、この固形のチョコレートは現在のようなおいしいものではなく、苦かったので万人には普及しなかったそうです。

ファイル:Chocolate.jpg

日本での呼び名は、チョコレートが入った1715年(正徳5年)には、「チョクラーツ」と呼ばれていたようです。
また、日本初の国産チョコレートは米津風月堂が1878年に製造したもので、米津風月堂では「貯古齢糖」の名で発売したそうですが、「牛の血が混ざっている」と噂され、売れ行きは悪かったそうです。
日本でチョコレートが人気菓子になったのは1918年(大正7年)、森永製菓が本格的な製造を始めた以降と言われています。

(一口メモ)
チョコレートの分類は「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって規格が定められているようですが、風味による一般的な分類は次のようです。
・スィートチョコレート
 粉乳を含まないチョコレート。 特に甘味が低く、苦味の強いものを「ビターチョコレート」と呼ぶこともあるようです。
・セミスィートチョコレート
 粉乳が若干量配合されたチョコレート。 ミルクチョコレートほど粉乳成分を含んでいないもの。
・ミルクチョコレート
 粉乳が配合されたチョコレート。
・ハイミルクチョコレート
 粉乳と若干量の非脂肪カカオ分が配合されたチョコレート。  
・ホワイトチョコレート
 粉乳が配合され、非脂肪カカオ分が含まれないチョコレート。 カカオ分はココアバターのみです。
・チョコレート飲料
 チョコレート若しくはカカオ由来の原料(粉末ココアなど)を、乳製品や水と乳化させ、飲料にしたもの。       


 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちいちゃん★)
2010-03-29 18:43:13
 チョコレートにも様々な種類があるんですね。
 私は、ミルクとホワイトとブラックとビターチョコレートしか知りませんでした。
スィートチョコレートの中にもセミスィートチョコレートという細かい品種まであるんですね。
ますます奥の深い話を知ることができました。
 突然の勝手なお願いに答えて頂き、本当にありがとうございました。
 これからも「らいちゃんの家庭菜園日記」の読者の一人としてよろしくお願いします。
返信する
チョコレート (らいちゃん)
2010-03-29 20:14:29
リクエストを頂きありがとうございました。
チョコレートについて調べてみると、知らないことがたくさんありました。
ちいちゃんのおかげで勉強になりました。
これからも宜しくお願いします。
返信する

コメントを投稿