らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ハロウィンの由来

2019-11-03 | 伝統行事

10月31日はハロウィンでした。
毎年、渋谷のスクランブル交差点の映像がニュースで流れますが、今年の渋谷は仮装をした若者を中心に大勢の人でごった返したものの、飲酒して暴れる者はおらず、昨年より穏やかだったようです。
他の町や地域でもトラブルのニュースはなく、今年のハロウィンが平穏に終わって何よりでした。

さて、このハロウィンの行事は、今では日本でもすっかり定着してきましたが、そもそも、ハロウィンはどのような行事で、なぜ10月31日なのでしょうか?
今日はその由来を調べました。

「ハロウィンの起源」
ハロウィンの起源は、古代ケルト人が行っていた宗教的な行事である「万聖節」だと言われています。
万聖節とは、キリスト教で、諸聖人を記念するため11月1日に行う祝日で、ハロウィンはその前夜に行われるお祭りです。
紀元前5世紀頃のアイルランド地域に住んでいたケルト人にとっては、11月1日が新年であり、その前日の10月31日は一年の終わる日(大晦日)でした。
そして、新年の前の10月31日の夜には、この世とあの世を隔てる扉が開け放たれ、死者がやってくると信じられていました。
その時、死者に混じって魔物や魔女もこの世にやってきて、生きている人間から魂を奪うと信じられていたのです。
そのため、人間だと気付かれないように人々は仮装をするようになったと言われています。

ハロウィンの語源は、「諸聖人の祝日の前夜」を意味する「All Hallow's Even」が短縮された「Halloween」で、「Hallowe'en」とも表記され、そこから、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭りが行われるようになり、それが、キリスト教に取り入れられて、現在のハロウィンの行事になったようです。

・「ジャック・オー・ランタン(カボチャのお化け)」です(ネットより)

「ジャック・オー・ランタン(カボチャのお化け)」
ハロウィンに飾られるカボチャのお化けの名前が「ジャック・オー・ランタン」です。

直訳すると、ランタン(吊り下げ式のランプ)を持っているジャック、という意味になり、このジャック・オー・ランタンには次のような逸話があります。

「逸話」
その昔、ジャックという堕落した人生を送っていた男が、ハロウィンの夜に悪魔に魂を取られそうになった時、悪魔を嘘で騙して自分の魂を取らないようにと約束をさせました。
それから時が流れ、ジャックは年老いて亡くなったのですが、生前悪いことばかりをしてきたジャックは天国に行くことができず、地獄へと向かいます。
しかし、地獄の門の前には昔騙したあの悪魔が立っており、「お前の魂を奪わないと約束したではないか」と、追い返されてしまうのです。

天国にも地獄にも行けないジャックが困り果てていると、悪魔は「元にいた場所に戻ればいい」と言い、暗い道中に灯りになる地獄の火種を分けてくれました。
ジャックは近くにあったカブをくり抜いて、その中に悪魔から貰った火種を置いてランタンにし、永遠にあの世とこの世を彷徨い歩くようになったと言われています。

「Trick or Treat(お菓子をくれないとイタズラするぞ!)」
死者の霊の中には悪霊も混じっており、その悪霊に立ち去ってもらうために「おもてなし」の風習がありました。
その悪霊の疑似体験をするために、子供たちはお化けの仮装をして各々の家庭を訪問したのです。
悪霊の子供たちは、おもてなしのお菓子をもらって、悪霊に帰ってもらうという「悪霊を追い払う儀式」を疑似体験し、それが定着したのだそうです。

子供たちが「Trick or Treat(お菓子をくれないとイタズラするぞ!)」と可愛く言うこの言葉には、元は、「おもてなしをしないと取り憑くぞ〜」という恐ろしい意味があったのですが、これが次第に「Happy Halloween(ハロウィンを楽しんで!)」と言って、子供たちにお菓子を渡す楽しくてうれしい行事になってきました。

しかし、アメリカでは今年もハロウィンで死者が出たそうです。
日本ではあまり過激な行事にならないように、節度を持って楽しんでもらいたいものです。



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