らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

文化の日の由来

2019-11-05 | 時事

一昨日の11月3日(日)は「文化の日」でした。
文化の日とは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことが趣旨の国民の祝日で、昭和23年(1948年)に制定されました。
この日には、日本での文化の発展に寄与した人々や文化功労者に勲章や褒章が授与されます。
今年秋の受章者は4113人(内女性は411人)と報道されていました。

ところで、11月3日は、嘗ては明治天皇の誕生日で休日でした。「日本国憲法の公布日」でもあります。
文化の日と明治天皇の誕生日、日本国憲法の公布日が同じ11月3日なのです。
これらの記念日には何か関連があるのでしょうか?

そこで今日はこれらの関係について調べることにしました。

「明治節」
11月3日は、もともと明治天皇の誕生日であった「明治節」と呼ばれる祝日だったのです。
明治天皇が崩御された後、明治天皇の誕生日であった11月3日を祝日として残したい、という国民の声が非常に多かったために「明治節」という祝日が成立しました。
しかし、日本が太平洋戦争で負けた後、GHQは日本の弱体化を狙い、天皇や神道に関わるものを徹底的に排除し、明治節も廃止されてしまいました。

「日本国憲法の交付日」
戦後、明治天皇の誕生日である明治節はどうしても残しておきたいという意図が日本政府にあったため、日本国憲法の公布を意図的に11月3日にして、それを祝日にしたと言われています。
つまり11月3日は、形式上は日本国憲法の公布日を祝ったものですが、明治節を復活させることが祝日の本来の意味なのです。

その背景は、近代日本の礎を築かれた明治天皇の偉業を永遠に伝えていくため、そして天皇と一体になり国の近代化に尽力された偉大な先人たちに感謝し、その精神を忘れないために、11月3日を明治天皇の誕生日として祝日にしたいという多数の署名を伴う請願運動が発生したためです。

「文化の日の由来」
11月3日は昭和21年(1946年)に日本国憲法が「交付」された日です。
この日本国憲法は平和と文化を重視したものであるとされるため、昭和23年(1948年)に「文化の日」として国民の祝日に制定されました。

「文化の日の行事」
文化の日には、日本での文化の発展に寄与した人々に文化勲章が授与され、また文化功労者や各種褒章の受賞者の伝達式などが行われます。
文化勲章は1937年に制定されました。
元々、旧暦の正月である紀元節(2月11日)や昭和天皇の誕生日であった4月29日などに表彰式が行われてきましたが、「国民の祝日に関する法律」が制定された昭和23年(1948年)以降、毎年11月3日の文化の日に贈られるようになりました。

「文化の日」には、授与式だけでなく、文化庁主催による芸術祭が開催されていたり、普段有料のイベントやコンサート、博物館や美術館の入館料が無料になったりします。

文化の日は、さまざまな日本の文化を大切にする象徴の日ですが、この日はハッピーマンデーという休日を月曜日にして土~日の3連休にする対象にならず、毎年11月3日です。
これは、この日が明治節を復活させることを本来の意味としているからであり、今年はたまたま3連休になりましたが、来年の文化の日は火曜日、再来年は水曜日となり、連休にはなりません。 残念ですね。


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