「母」と「衣」からできた「袰」、この漢字、何と読むのでしょうか?
タイトルに振り仮名を()書きしている通り、この漢字は「ほろ」と読みます。
「袰(ほろ)」は「母衣」「幌」「保侶(保呂)」「母蘆」とも書き、用途は矢や石などから防御するための甲冑の補助武具で、兜や鎧の背に巾広の絹布をつけて風で膨らませるもので、後には旗指物(はたさしもの:背旗)の一種ともなりました。
NHKの大河ドラマをご覧の方はご記憶があると思いますが、6月12に放送された第23回「攻略」の中で、堺雅人さん演じる真田信繁が黄色い袋のようなものを背負っていました。
実はこれが「袰(ほろ)」なのです。
・大河ドラマ第23回「攻略」の中で、堺雅人演じる真田信繁が背負っている「袰(ほろ)」です。
「袰(ほろ)」は平安末期には5幅ほどの布帛(ふはく)で長くなびかせるように作られていましたが、室町時代からは内部に籠(袰串:ほろくし))を入れて風をはらんだように作り、指し物として用いられました。
織田信長は近習から精鋭を選抜して、この袰を着用した黒袰衆と赤袰衆を編成しましたが、豊臣秀吉もこれを習って黄袰衆と赤袰衆を編成したと言われており、ドラマでは堺雅人演じる真田信繁が黄袰衆として黄色の袰を背負って演技していたものです。
初めてお目にかかる難しい漢字の「袰(ほろ)」、そしてその用途など、ドラマを見ていても未知に遭遇して結構楽しめるものです。
なお、この「袰(ほろ)」と言う字は、広辞苑では「母衣(ほろ)・幌」になっていますが、テレビで紹介していた漢字が「袰」だったので、この記事は「袰(ほろ)」で統一しました。
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「袰(ほろ)」を指し物として使って精鋭を組むとは、アイデアですね。
♪ 花も嵐も 踏みこえて
行くがおとこの 生きる途
泣いてくれるな ほろほろ鳥よ
月の比叡を ひとり行く
聞き覚えのある「ほろほろ鳥」なら「愛染かつら」の主題歌の歌詞にみえます。
>滝川クリステルさんの「おもてなし」が話題になり、・・・その後、猪瀬さんは「表(おもて)なし」から「裏あり」が判明し、失脚しました。
「おもてなし」を借りての笑撃「おもてでろ」ですから、笑ってしまいます。猪瀬さん、うっかりしましたが、舛添さんはまずかったですね。
このため50億円を選挙のためにドブに捨てるのですから、トップが不祥事して失脚した場合は、副知事が残りの任期を務めるなどと
すべきでしょうね。