らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

饅頭の由来と「饅頭怖い」

2009-09-27 | 雑学

古典落語に「饅頭怖い」という演目があります。先日、久しぶりにこの落語を聴きました。
落語の概要は下記「参考」のとおりですが、今日は「饅頭」の由来について調べました。

和菓子の一つである饅頭は、日本古来の食べ物かと思いましたが、何と、中国が起源だと言われています。
伝承によれば、3世紀の中国三国時代に、蜀の宰相・諸葛亮(諸葛孔明)が南征の帰途、川の氾濫を鎮めるために、川の神に人柱を立てて、人の頭を川に沈めるという風習を改めさせようと、小麦で作った皮に羊や豚の肉を詰めてそれを人間の頭に見立て、神に捧げたところ川の氾濫が静まったという故事が由来と言われています。

当初は蛮人の頭の意味から「蛮頭(まんとう)」が用いられたようですが、祭壇に供えた後、それを食べるようになったことから「饅」の字が当てられ、「饅頭」になったそうです。

・紅白饅頭です。
     

日本での饅頭の起源は、1349年に禅宗の僧と一緒に宋から渡来した『林浄因(りんじょういん)』が奈良で作った「奈良饅頭」が始まりといわれています。
この際、禅宗のお茶と一緒に食べる菓子として饅頭を用いることを考えたようですが、仏教では肉食が禁じられていたため、代わりに小豆を使った餡が考案されたそうです。
室町時代には「菜饅頭(さいまんじゅう)」もありましたが、主食として粉食が好まれなかったため、菓子として食べる甘い饅頭が残り、爾来、日本の饅頭は餡が入ったものを指すようになったといわれています。

「参考」
古典落語「饅頭怖い」のあらすじ
 暇をもてあました若者数名が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものなどを言いあいます。
 皆、蜘蛛、蛇、蟻、などと言っている中に一人、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなんぞあるものか」とうそぶく男がいました。
 本当に怖いものはないのかとさんざん念を押しても、その男は「ないものはない」と言っていましたが、実は怖いものがあると告白したものが「饅頭」だったのです。
 その男は「饅頭の話しをしているだけで気分が悪くなった」といって隣の部屋で寝てしまいます。
 皆は、「あいつは気に食わないので饅頭攻めにして脅かしてやろう」と金を出し合って饅頭をたくさん買い、隣の部屋に投げ込みました。
 すると目覚めた男は怖がりながら「怖い、怖い、こんな怖いものは食べちまって無くしちゃお」。「旨すぎて怖い」などと言って全部食べてしまいました。
 どうも様子がおかしいと成り行きを見守っていた連中はいっぱい食わされた事に気付きます。
 怒った皆が「本当のお前の怖いものは何だ」と聞くと、今度は「このへんで濃いお茶が一杯怖い」というお話です。




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