らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「薮入り」について

2009-01-16 | 雑学
現在では殆ど聞かなくなりましたが、今日1月16日は「薮入り」です。
「薮入り」とは、元々は嫁や入り婿が正月と盆の16日に実家に帰ることを言ったそうです。
その後、江戸時代に商家では、住み込みの奉公人が正月16日と盆の7月16日に休みをもらい、実家に戻れる事を指すようになりました。
正月16日を「薮入り」と言うのに対して、盆の7月16日は「後(のち)の薮入り」といっています。

昔は、貧乏な家庭では、子供は学校にもろくろく行けず、奉公に出され、商家でいろいろ教えてもらって一人前の人間にしてもらったそうです。

年齢の幼い奉公人たちは、里心がつかないように、最初の3年間は徹底的にしごかれ、実家に帰ることを許されませんでした。
しかも、仕事見習いのため住み込みで働き、粗末な食事と衣服があるだけで、基本的には報酬は無く、ただ働き同然の厳しい奉公だったようです。

このようなことから、3年後に「薮入り」で実家に帰れることが許されたときは大変な喜びでした。
実家でも子供が辛抱したことを喜び、嬉しい気持ちで迎えたといわれています。
「薮入り」には、主人からお仕着せの衣服と小遣いが渡されたそうです。

そして、10年間の年季奉公が明けたときには、暖簾分けなどで独立が許されたといわれています。

薮入りの語源は、奉公人を家に帰すことから「宿入り」が転訛して「やぶいり」になったとする説や、藪の深い田舎に帰ることからとする説などありますが、いずれも定かではないようです。


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