鼻毛が伸びてくると気持ち悪いですが、鼻毛に関しては「鼻毛をよむ」と言う慣用句があります。
ご存じでしょうか?
「鼻毛を読む」とは、「女性が男性を思いのままに操る」ことを意味する慣用句です。
「語源」
その語源は、女性が、自分に甘い男の伸びた鼻毛を一本一本数える意からです。
「読む」は数える意味で、「票を読む」とか「数を読む」などと使われる表現と同じです。
この慣用句は江戸時代から使われているもので、女が自分に惚れ込んでいる男の弱みにつけ込んで、思うようにもてあそぶという意味になります。
「鼻毛を比喩した言葉」
「鼻毛」は、文字通り「鼻の穴の毛」の意味以外にも、女にうつつをぬかすこと、あるいは間抜けをあらわす比喩の言葉としても用いられています。
「鼻毛」を広辞苑で調べると、①鼻孔中に生える毛
②愚者、
③女に甘いこと。また、その者。
と説明しています。
鼻は人間にとって大切な器官であり、その鼻に生える鼻毛は2つの大切な役割を担っています。
・その一つはフィルターとしての役割です。
呼吸することで、ほこりや病原体などが体内に侵入するのを防ぎ、異物が気管支に入り込まないようにしています。
・そしてもう一つは乾燥を防ぐことです。
鼻の穴の中の湿度や温度を一定に保って、粘膜を守り、乾燥するのを防ぎます。
そのような大切な役割がある鼻毛には嫌な意味も包含しています。
以下に比喩例を示しておきます。
「鼻毛の比喩例」
・「鼻毛が長い」・・・・・・・・・・女の色香に迷っているさま。
・「鼻毛を伸ばす、鼻毛が伸びる」・・女に甘く、でれでれしている様。「鼻の下を伸ばす」に近い表現です。
・「鼻毛を読む、鼻毛を数える」・・・女が自分に溺れている男のだらしない様を見抜いて、思うままにもてあそぶこと。
・「鼻毛で蜻蛉(とんぼ)を釣る」・・鼻毛を長く伸ばしている例えの他に、「阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ」などのように阿呆を強調する表現にもなっています。
・「鼻毛を抜く」・・・・・・・・・・文字通りの意味の他に、「生き馬の目を抜く」と似た意味で他者を出し抜くことを指すこともあります。
「鼻毛を読む」「鼻毛を抜く」という言葉には、好きになった女性に手の平で上手く転がされている男の姿が連想されます。
世の男性の皆さん、昔から鼻の下が長い顔つきの人は好色であるとされていることから、鼻の下を引き締め、鼻毛を読まれないように気をつけたいですね。
鼻毛の比喩例は、らいちゃんご紹介のようにこんなにもあったのですね。
加賀三代藩主・前田利常は鼻毛を伸ばして江戸城に登城していました。阿呆をよそおった振る舞いなのです。
http://kenrokuen.org/about-toshitsune-maeda/
そうでした。【ちぎって鼻毛ちぎって鼻毛】と誤変換でことば遊びをしてました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/cedcff15c5b324846bb2025730147ceb