らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

月遅れの「お盆」について

2009-08-13 | 伝統行事

今日8月13日から16日まで、月遅れの「お盆」になります。
そこで今日は「お盆」について調べてみました。

お盆は、旧暦の7月15日を中心に日本で行われる祖先の霊を祭る一連の行事で、古神道における先祖崇拝の儀式や神事に、仏教行事の「盂蘭盆(うらぼん)」が
習合して現在の形ができたと考えられている先祖供養の行事です。

「盆の期間」
盆の期間は、旧暦7月13日の「迎え盆」から16日の「送り盆」までの4日間を言い、この期間に生前過ごした家に帰ってくるとされる祖霊や近親者の霊を迎えて供養
します。
現在では、新暦の7月13日から16日が「お盆」で、8月13日から16日は「月遅れのお盆」といわれています。

「お盆の行事」
・迎え火(13日)

 盂蘭盆の初日の夕方に、祖先の精霊を迎えるために焚く火で、門前でおがら(麻の皮をはいだ茎)を焚くのが一般的のようです。
 故人を家に迎え、その後、棚経といって僧を招いて読経し供養します。
 
・供養(14日~15日)
 仏壇の前にお供え物で飾った精霊棚を設けて供養します。
 精霊棚には、位牌、盆花、線香立て、蝋燭立て(灯明台)、リン(かね)を始め、精進料理、季節の野菜や果物、水入れ(浄水の器)、小餅、白玉だんご、素麺、
 菓子などとともに「胡瓜で作った馬」と「茄子で作った牛」を並べます。
 「胡瓜の馬」は先祖の霊が盆提灯の明かりや迎え火の煙に導かれて迷わず馬に乗って帰ってくるとされ、「茄子の牛」は送り火の煙と共に牛に乗って帰っていくと
 されています。
 「往きの馬」は、馬を使って一刻も早く帰ってきて欲しいとの願いから、「帰りの牛」は牛を使ってもらい、あの世には少しでもゆっくり帰って欲しいとの願いが込め
 られているそうです。

・送り火(16日)
 盂蘭盆の最終日(16日)に祖先の精霊を彼岸に送るために焚く火を言います。有名なものに京都五山の送り火があります。
 また、川へ送る風習のところもあり、この場合は灯籠流しが行われます。

・盆踊り(16日)
 15日の「盆」の翌日、即ち16日の晩に寺社の境内に老若男女が集まって踊るのを盆踊りと言います。
 この踊りは、地獄での受苦を免れた亡者たちが喜んで踊る状態を模したと言われています。

「盂蘭盆(うらぼん)」
「盂蘭盆(うらぼん)」とは、梵語のullambana(ウラバンナ)が倒懸と訳されて、逆さ吊りの苦しみの意味とされ、「盂蘭盆経」の目連(もくれん)説話に基づき、祖霊を死後の苦しみから救済するための仏事です。
7月13日から15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊、新仏、無縁仏(飢餓仏)、に供え冥福を祈ります。

「盂蘭盆経」の目連(もくれん)説話とは
『餓鬼道に落ちて逆さ吊りにされて苦しんでいる母を救うために、お釈迦様の弟子であった目連尊者(もくれんそんじゃ)が、お釈迦様の教えに基づき、夏の修行期間の明ける7月15日に、多くの僧たちに飲食物を捧げて供養を営み、功徳を積んだことにより母が救われた』と言う教えです。
 
「お盆の名前の由来」
お盆の名前は、仏教用語の「盂蘭盆(うらぼん)」の省略形として「盆」と呼ばれるようになったそうです。

「お盆の起源」
盆の明確な起源は分かっていないようですが、推古天皇の606年頃に始まり、鎌倉、平安時代には定着したと言われています。
当時は、1年に2度、初春と初秋の満月の日に、祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流するという行事があったようです。

そして、初春のものは祖霊の年神として神格を強調されて正月の祭りとなり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行われるようになったと言われ、8世紀頃には、夏に先祖供養を行うと言う風習が確立されたと考えられているようです。
しかし、その形態は地方や仏教の宗派によって異なっています。

「浄土真宗のお盆」
浄土真宗においては、死後先祖はすべて浄土に往生していると説いているので、先祖供養という意味合いはなく、迎え火も送り火も焚きません。
また、他の宗派のように僧侶の盆回向を「棚経」と言わず「報恩感謝」と言い、阿弥陀如来のご恩と先祖の恩に感謝を新たにします。

 
(一言メモ)
・お盆の行事は、江戸時代に入ると民間行事として盛んになり、「盆礼」と言って親戚、知人の家を訪ねて進物を贈答するようになります。
 その「盆礼」が現在の「お中元」に繋がっていると言われています。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿