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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「かぎろい(陽炎・火光)」

2011-02-02 | 雑学

今日は「かぎろい(陽炎・火光)」について調べました。

「かぎろい(陽炎・火光)」と言う言葉を初めて聞く人もいるかも知れませんが、「かぎろい(陽炎・火光)」とは、冬の寒さの厳しい明け方、日の出前の東の空に見られる、茜色で薄紫色のような彩のある色光のことで、水蒸気に太陽光線が乱反射して起こる珍しい現象です。

・これは3年前の旅行の帰路、ロシア上空を飛行中に撮影したものです。


地上からも撮影すべく、明け方の東の空を注目していましたが、今日までそのチャンスに恵まれませんでした。
そこでインターネットで「かぎろい」の画像を調べた結果、地上から見事に撮影されている画像がありましたので、信道館さんのホームページより拝借してご紹介します。

・これがその画像です。このように見事に出現するのは1年に1回あるか無しかと言う珍しい現象だそうです。(信道館HPより)


万葉集に「かぎろい(陽炎・火光)」を詠んだ柿本人麻呂の歌がありますのでご紹介します。

     「東の 野に炎の立つ見えて 顧みすれば 月西渡(つきかたぶ)きぬ」   柿本人麻呂 (万葉集 第一巻48)
  読み:(ひんがしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ)
  
この歌は、西暦692年(持統天皇6年)の太陰暦の11月17日午前6時ごろ、阿騎野(あきの)と呼ばれる地(奈良県宇陀市大宇陀区)に、当時9歳の木梨軽皇子(きなしのかるのみこ:後の文武天皇)とともに狩に随行した柿本人麻呂が早朝の東の空の「かぎろい」を見て詠んだものです。

歌の意味は、東の方の山の斜面、そこに日の出の光が差し始めていて、さて、振り返って見ると、月がもう入ろうとして傾いていた、と言う単純な風景を詠んだものだそうです。

国文学者の中西 進先生の解説によれば、
この歌は、太陽が昇ると同時に落ちていくもの、月、これが傾くのだという風景を取り合わせたものですが、この事は、新しい時代が来れば、古いものは廃れて行く。
若者がそうやって来れば、老人は退潮して行く。
若葉が出れば古い葉は落ちるという、自然の持っている当然の循環の原理を柿本人麻呂が発見し、詠んだものだと説明しています。


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
めずらしい現象 (iina)
2011-02-02 09:13:43
「かぎろい(陽炎・火光)」のご紹介とは、めずらしい現象をありがとうございます。
自然現象に遭遇するのも、まして写真に収めるのは難しいことだと思います。
iinaは富山時代に蜃気楼と日柱を見ましたが、このようなことはテレビなどで識るしか
術はありません。
笑撃は、残念ながらiinaが撮ったものではありません。m(__)m

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綺麗ですね~ (ミミロル)
2011-02-02 14:07:18
らいちゃんの写真もなかなかのものです!
素晴らしい色を見せていただいてなんだかとてもよかったです。
自然と言うのは素晴らしいものでもあり、火山の噴火や、豪雪のように恐ろしい面もあります。
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Unknown (sugachan)
2011-02-02 18:26:40
素晴らしい写真ですね。
らいちゃんのは翼がなんか
他の物体にみえて映画のワンシーン
みたいです。
信道館さんのはとてもこの世の
ものとは思えません。
いいもの見せてくれて
ありがとうございました。
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