今日は「かぎろい(陽炎・火光)」について調べました。
「かぎろい(陽炎・火光)」と言う言葉を初めて聞く人もいるかも知れませんが、「かぎろい(陽炎・火光)」とは、冬の寒さの厳しい明け方、日の出前の東の空に見られる、茜色で薄紫色のような彩のある色光のことで、水蒸気に太陽光線が乱反射して起こる珍しい現象です。
・これは3年前の旅行の帰路、ロシア上空を飛行中に撮影したものです。
地上からも撮影すべく、明け方の東の空を注目していましたが、今日までそのチャンスに恵まれませんでした。
そこでインターネットで「かぎろい」の画像を調べた結果、地上から見事に撮影されている画像がありましたので、信道館さんのホームページより拝借してご紹介します。
・これがその画像です。このように見事に出現するのは1年に1回あるか無しかと言う珍しい現象だそうです。(信道館HPより)
万葉集に「かぎろい(陽炎・火光)」を詠んだ柿本人麻呂の歌がありますのでご紹介します。
「東の 野に炎の立つ見えて 顧みすれば 月西渡(つきかたぶ)きぬ」 柿本人麻呂 (万葉集 第一巻48)
読み:(ひんがしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ)
この歌は、西暦692年(持統天皇6年)の太陰暦の11月17日午前6時ごろ、阿騎野(あきの)と呼ばれる地(奈良県宇陀市大宇陀区)に、当時9歳の木梨軽皇子(きなしのかるのみこ:後の文武天皇)とともに狩に随行した柿本人麻呂が早朝の東の空の「かぎろい」を見て詠んだものです。
歌の意味は、東の方の山の斜面、そこに日の出の光が差し始めていて、さて、振り返って見ると、月がもう入ろうとして傾いていた、と言う単純な風景を詠んだものだそうです。
国文学者の中西 進先生の解説によれば、
この歌は、太陽が昇ると同時に落ちていくもの、月、これが傾くのだという風景を取り合わせたものですが、この事は、新しい時代が来れば、古いものは廃れて行く。
若者がそうやって来れば、老人は退潮して行く。
若葉が出れば古い葉は落ちるという、自然の持っている当然の循環の原理を柿本人麻呂が発見し、詠んだものだと説明しています。
自然現象に遭遇するのも、まして写真に収めるのは難しいことだと思います。
iinaは富山時代に蜃気楼と日柱を見ましたが、このようなことはテレビなどで識るしか
術はありません。
笑撃は、残念ながらiinaが撮ったものではありません。m(__)m
素晴らしい色を見せていただいてなんだかとてもよかったです。
自然と言うのは素晴らしいものでもあり、火山の噴火や、豪雪のように恐ろしい面もあります。
らいちゃんのは翼がなんか
他の物体にみえて映画のワンシーン
みたいです。
信道館さんのはとてもこの世の
ものとは思えません。
いいもの見せてくれて
ありがとうございました。