山の合目
富士山などの高山には「合目」があって、「五合目」とか「七合目」などと表示されています。
「一合目」とは、十等分した一つであることから、例えば「五合目」は山の高さの半分くらい、「七合目」は標高の7割程度の高さと思われる方が多いと思いますが、実はそうではないようです。
そこで、今日は「合目」について調べてみました。
標高3776mの富士山の場合、半分の高さは1888mですが、表富士宮口五合目は標高2400m、御殿場口新五合目は1450mと約1000mの差があり、どちらも1888mとはかけ離れた数字となっています。
同様に「七合目」についても、標高の七割の高さは2643mなのに対し、富士宮口七合目は3010m、御殿場口の七合目は3070m、須走口七合目は3090mとまちまちです。
この高山道に対して「合」という単位が用いられるようになったのは富士山が最初だそうです。
富士山は昔から神聖な山とされており、僧侶などが修行のために登った山であり、その際、足元を照らした行燈に必要な油が1合燃え尽きる毎に道程を区切ったのが「合」が用いられた始まりのようです。
・標高2400メートルの表口五合目です。
現在、「合目」に対する正式な定義はないそうです。
従って、登山道の距離を10等分したものとするとか、標高或いは海抜を10等分したものとするなど、山や地域によって基準がバラバラのようです。
しかし、どちらの場合にしても10等分と言っても測量を行って正しく等分された山というのはほとんどなく、長い年月をかけて登山者の感覚で習慣的に付けられたものが定着していったケースが殆どだということです。
そのため、登山者の元気がある麓の方では一合目毎の距離が長く、疲労を感じて足取りが重くなる中腹より上では一合目毎の距離が短くなっているといった山も多く見受けられるということです。
また、中には展望が開けて休憩のとれるような場所を五合目や八合目などと先に決めてしまい、残りは適当に振ったとしか思えないような山もあるそうです。
「合目」とは路程などを十等分した一つ、それも適当に付けられたものであり、標高とは何ら関係がないと言うことです。
・海抜3010メートルの表口七合目です。
はじめた基準は、照らすアンドンで使う油が1合燃え尽きる毎に道を区切って「合」を用いたとは、いかにもアナログ時代で
汗の臭いがします。なるほど、同じ山でもルートが違うと高さも異なるはずです。φ(..)メモメモ
10合目の頂上を目指して頑張ります。
ところが、すべての山の頂上が10合目であるとは限らぬようです。
神奈川の丹沢の大山は、大山信仰の山でiinaもケーブルを使わずに登りました。目的地は10合目。の筈でした。
しかし、11号目以降もあって目標を見失って疲れました。いったい何合目まであったかを忘れましたが、19合目の記事を
みつけました。
http://www.w-win.jp/mtooyama99.htm