らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

欧米人は何故マスクを嫌うのか

2022-02-09 | 時事

オミクロン株の猛威が一向に収まる気配がありません。
まん延防止等重点措置が35都道府県に出されていますが、その効果が見られず、新たな感染者数は2月3日には10万人を超え、一昨日の7日には1週間平均で91,300人以上となっています。
矢張り3回目のワクチンを打たなければ収まらないのでしょうか?
岸田総理は一昨日、1日100万回のワクチン接種を目標にする方針を担当大臣に指示しましたが、私たち一人一人もマスクの着用、手洗い、うがいの励行、そして3密の回避、不要不急の外出を控えるなどの感染防止対策を励行したいと思います。

「マスクの着用」
さて、感染防止の一つであるマスクの着用については、日本では幼児を除くほぼ全員の人が着用していますが、欧米では日本より感染者が多いにもかかわらず徹底されていません。
何故なのでしょうか?
調べてみました。

欧米でも、新型コロナウィルスの感染が拡大するに伴って徐々にマスクを着用するようになってきています。
特に初期の感染拡大で大きな被害を受けたイタリアやスペインは他の欧米諸国に比べると公共の場でのマスク着用率が高まってきていますが、それでも義務化されなければマスクは付けたくないと考える人が多く、マスク着用については根強い拒絶反応があります。



「欧米人が嫌がる理由」
欧米人がマスクを嫌がる理由には諸説あるようです。
1.元々マスクをする習慣がないので違和感があること。
2.強盗やギャングを連想させるので嫌だというもの。
3.また、自分を感染から守る効果は無いと言われていたこともあり、着用する意味を見出しにくかったこと。
4.文化的・心理的要因によること。 
等があります。

「文化的・心理的要因」
専門家によると、欧米人がマスクを嫌がるのは、コミュニケーションの際に彼らが重視する口元が見えなくなるからという理由があるようです。
日本人が目元で相手の感情を読み取るのに対し、米国や欧州の人々は口元で感情を読み取る傾向にあり、マスクをするとその重要な口元が見えなくなってしまうこと。
更に、欧米の国々は、文化的には個人主義文化の国であり、個人主義文化では情報の発信側が明確にメッセージを伝えることがコミュニケーションの前提となります。
そのため、自分がどう思っているのか、どう感じているのかを、言葉とともに、口元の筋肉を意識的に動かして、相手に伝えるということを行っていることから、欧米人にとっては、マスクをすることはコミュニケーション上の不都合をもたらすと考えられることがあります。

一方で、日本人は目元で相手の感情を読み取るので、大半の日本人にとって、人前でマスクをするのはそれほど抵抗感がないということです。

「フランスでのエピソード」
以前、こんな話がありました。
パリのシャンゼリゼ通りを歩いていた日本人がいました。その人は風邪をひいていたらしくマスクをしていたのです。
それを見たフランス人が怒鳴りかかりました。
「そんなにパリの空気を吸いたくなければ日本へ帰れ!」

当時は欧米人にとってマスクは汚れた空気を吸い込むのを防ぐために付けるものと考えられていたようです。
だから前記の日本人がパリの空気を嫌がっているように見られたということです。

日本人は空気が汚れているときは勿論ですが、それにも増して風邪が流行れば空気中の菌を吸い込むのを防ぐため、そして体内から菌を出して人にうつさないためにマスクをつけます。
和を大切にする日本人の性質からでしょうか、他人に迷惑をかけてはならないという気持ちからマスクを着用するのが当たり前になっています。

今では笑い話ですが、欧米人と日本人はマスクに対する意識、そして国民性が違うのでしょうね。