らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

早くも咲いたコスモス

2021-05-16 | 

私の畑で早くもコスモス(秋桜)が咲きました。
たった一輪ですが、紫色の花を堂々と見せつけています。
草丈はまだ50~60㎝ほどの短い茎ですが、蕾も2~3個つけて次に咲く日が来るのを待っています。
そこで、今日は季節外れに咲いたコスモスをご紹介します。

「秋桜」
コスモスの和名は「秋桜(あきざくら)」といい、日本らしい名前ですが、実は明治の初め頃に“渡来”した外来種です。
容易に栽培でき、丈夫で手間がかからないので、明治の末には全国的に広まったようです。
原産地はメキシコで、栄養分が少ない乾燥した土地を好むことから、秋に咲いた後の種から、翌春にはあちらこちらに自然に発芽して増えていきます。

・自然発芽したコスモスの茎です。まだ20~30㎝の幼茎が林立しています。


「コスモスの名前の由来」
コスモス(cosmos)」という花の名前の由来は、ギリシャ語で「秩序」や「調和」を意味する「kosmos」で、規則正しく花びらが並ぶ様子から、この名前が付けられました。
また、英語で宇宙のことを「cosmos」とも言いますが、こちらも秩序によって調和を保っている宇宙のことを、哲学者のピタゴラスが「cosmos」と呼び始めたのだそうです。

・早くも咲いたコスモスの花です。


「秋桜をコスモスと読む由来」
コスモスは外来種なので、和名が「秋桜」であっても、それを「コスモス」とは読みません。「あきざくら」と読みます。
では、なぜ「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのでしょうか。
それは、昭和52年に山口百恵が歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたからなのです。

この曲は嫁ぐ娘が母を思う気持ちを歌った歌で、当時18歳の山口百恵が歌いました。
作詞作曲をしたさだまさしが曲のタイトル「秋桜」を「コスモス」と読ませたのです。
歌詞の中でも「秋桜」と表記して「コスモス」と読ませました。

当時の歌謡曲は、キーワードとなる漢字を違う読み方で読ませるのがはやっていました。
有名なところでは「本気」と書いて「マジ」、「恋敵」と書いて「ライバル」、「運命」と書いて「さだめ」などなどがあります。
これらは少し「無理やり感」を感じますが、「秋桜」の「コスモス」は既に歌の世界から抜け出し、ほぼ一般化しているようです。

私の畑に早くも咲いた一輪のコスモス、現時点では「秋桜」と書くよりカタカナで「コスモス」と書くほうがぴったりするくらいの、余りにも早い珍しい開花となりました。