らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

愚痴の語源

2021-03-01 | 雑学

歳をとると愚痴を言ったり、聞いたりすることが増えませんか?
愚痴は、物忘れ、短気と並ぶ年寄りの特徴の一つだそうです。
そういえば年寄りの人が、言っても仕方ないことをぶつぶつ言っているのをよく耳にすることがありました。
この愚痴ですが、語源は仏教用語からだということなので調べてみることにしました。

「語源」
「愚痴」の語源は、サンスクリット語のmoha(モーハ)で、意味は、真実に暗い、つまり無知、バカということです。
このモーハという語が中国で「愚痴」と意訳されて日本に伝わり、言ってもしかたないことを言う、つまりバカみたいな発言を意味するようになったようです。

「愚痴」
仏教でいう「愚痴」は、愚癡(ぐち)とも表記し、仏の智恵に暗いことや衆生の根本的無知をさし、私たちが考えるバカ、即ち、物覚えが悪いとか、空気が読めない、などのことではありません。
因果律(いんがりつ:原因がなくては何ものも生じないという法則。)が解っているかどうかということです。
つまり、自業自得が本当の意味で分かってない心を愚痴といい、具体的には「うらみ」「ねたみ」「そねみ」の心をいいます。

「愚痴」は仏教では、数ある煩悩の中でも「貪欲(とんよく)」「瞋恚(しんに)」と並んで三毒と名付けられる最も根強い煩悩であり、仏道を歩む者にとって克服しなければならないものだそうです。

愚痴をこぼす人は、こぼしても状況が好転する見込みもないのに、くどくどと嘆き話します。
話す本人はいいですが、聞かされる相手は堪ったものではありません。
愚痴をこぼすのは、物事の道理を知らず、自身の無知や迷っている状態を自ら表明していることになるので、十分気を付けたいものです。