最近、パンフレットやチラシ広告、商品のパッケージなど、いろいろな物にQRコードがつけられています。
先日、家電量販店のレシートを受け取ったところ、それにもQRコードが印刷されていました。
このQRコード、今ではスマホで簡単に読み取ることができるのでとても便利であり、世界中で使用されているのですが、このQRコードが日本で開発されたことをご存知でしょうか?
今日はQRコードについて調べました。
・これがQRコードが印刷されている家電量販店のレシートです。
QRコードとは、スマホなどのカメラをかざすだけで、バーコードのように情報を読み取れる技術です。
「QRコードの開発」
この技術は、1994年に株式会社デンソーウェーブが開発した日本生まれの技術なのです。
最大20文字ほどの情報しか記録できないバーコードに対し、「より多くの情報を格納したい」というニーズに応えて開発されました。
そのきっかけは1994年に「バーコードの読み取りが面倒だ」という同社製造現場の声をきっかけに、多くの情報を読み取ることができ、読み取りやすく、世界中の人に自由に使ってもらえるように、という思いから開発されたそうです。
QRの由来は"Quick Response(迅速な対応)"で、1枚あたり、わずか0.03秒と高速で読み取れることを特徴とする2次元コードです。
「背景」
1970年代初頭にバーコードが実用化されてから、流通・小売の現場の生産性は大きく改善されました。
しかし、バーコードには入れ込める情報量が少ないという欠点がありました。
そんな或る時、デンソー(株)(現デンソーウェーブ)に、「コードにもっと多くの情報を含めたい」という要望が寄せられたのだそうです。
そこで以前からバーコードの読み取り機(リーダー)を開発していたチームが、大容量かつ高速読み取りが可能な2次元コードの作成に乗り出しました。
実は一番の課題は情報量の強化ではなく、コードの高速読み取りだということで、開発担当は「ここにコードがあるという位置情報をコードに埋め込む」というアイディアを思いついたそうです。
・ウィキペディアのQRコードです
その結果QRコードに付けられたのが、「切り出しシンボル」と呼ばれる四角い枠です。
QRコードの仕組みは知りませんが、このシンボルは線の比率が1:1:3:1:1で、開発チームの膨大な調査により割り出された「印刷物で最も出現率が低いパターン」なのだそうです。
バーコードから進化した点は、情報を横並びに記録する「一次元コード」ではなく、情報を縦と横の2方向に記録する「二次元コード」であり、数十倍から数百倍もの情報を格納できることです。
デンソーウェーブはこのQRコードの特許の権利を行使せず、規格をオープンにしたことで、世の中により広く普及し、多くの企業やサービスが利用するようになりました。
最近ではQRコードを用いた決済サービスも普及しているということです。