毎朝5時過ぎから健康ジョギングをしているのですが、それに先立つ20分間ほどNHKテレビを観ながらウォームアップを行っています。
この時間にはニュースやスポーツ、各地の出来事などを紹介しているのですが、その中に‟ストップ詐欺被害!私は騙されない‟ というコーナーがあります。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
このコーナーは高齢者の詐欺被害の事例を取り上げて被害に遭わないよう注意を促しているものですが、今日はその中から高齢者がよく遭遇するであろう事例を一例ご紹介します。
「事例」
今回のキーワードは「“金融庁の職員が向かう”に注意」というタイトルで作成されていました。
6月17日、愛知県豊明市の70代の女性の自宅に警察官を名乗る男から電話があり、「あなたの名前が出回っているので、キャッシュカードやクレジットカードを確認する必要があります。すぐに金融庁の職員が向かいます」と言われました。
この電話の最中に、金融庁の職員を名乗る男が自宅を訪問。
封筒を出して、キャッシュカードなどを入れるよう指示しました。
女性がカードを入れると男は印鑑を押すよう要求。
女性が取りに行っている隙に封筒をすり替えられてしまいました。
その後、暗証番号も伝えてしまった女性の口座からは、100万円余りが勝手に引き出されました。
詐欺グループは電話中に受け取り役を訪ねさせ、人に相談したり考えたりする時間を与えないようにします。
「金融庁の職員」と言われ、キャッシュカードの話などをされると信じてしまいがちですが、金融庁の職員が家を訪問しカードなどを預かることは絶対にありません。
こんな人物が訪ねてきたら1人で対応せず家族や警察に相談してください。
「あなたは狙われている」
テレビのこのコーナーでは特殊詐欺のいろいろな事例を紹介しています。
「私は絶対騙されない!」と思っている高齢者の方、あなたも狙われています。
詐欺グループはそのようなあなたを騙すため、いろいろと工夫を凝らしてあなたの財産を狙っているのです。
最近では高齢者だけではなく、若い人も被害に遭っているようです。
詐欺グループは劇場型と呼ばれる手法で役割分担を決めて電話をしてきます。
「息子の名前をかたる」「キャッシュカードが悪用されている」「名義を貸してほしい」などの不審な電話には出ないようにしましょう。
このような電話がかかってきたら相手にせずにすぐに電話を切りましょう。
もし心配で確認する時も、相手から聞いた電話番号には絶対に電話をしないでください。
ご自分が知っている息子の電話や銀行、警察などの電話番号を調べてそこに確認の電話をしてください。
消費者へのアドバイス
・行政機関の職員を名乗ったり、行政から委託されたという業者などからの怪しい電話や訪問、心当たりのない送信元からの怪しいメール・
SMS、SNSなど、怪しい・おかしいと思うものには反応しないようにしてください。
・新型コロナウイルスに便乗した悪質な勧誘を行う業者には耳を貸さないようにしましょう。
・不審に思った場合や、トラブルにあった場合は、最寄りの消費生活センター等に相談しましょう。
「怪しいなと思ったら」
不審な電話や来訪は無視し、消費者ホットライン(188)などに相談してください。
(相談先)
・消費者トラブル 電話番号 局番なし 188
(近くの市区町村や都道府県の消費生活センター等の消費生活相談窓口を案内してくれます。(土曜、日曜、祝日を含む))
・最寄りの警察署または警察相談専用電話 #9110