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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

皇帝ダリア

2019-12-15 | 

今日はダリア界の王様といわれる「皇帝ダリア」をご紹介します。
「皇帝ダリア」はキク科の多年草で、別名を「木立ダリア」「帝王ダリア」と言います
メキシコが原産地といわれており、日本には江戸時代末期の1842年(天保13年)にオランダ人によってもたらされたといわれています。

花径20cm超の大きな花を咲かせる「皇帝ダリア」です。 (2015年撮影、以下同じ)


皇帝ダリアの花名は学名の「Dahlia imperialis(皇帝のダリア)」からで、学名の「Dahlia(ダリア)は、スウェーデンの植物学者アンデシュ・ダール(1751年~1789年)の名前に由来しています。
また、 和名は「天竺牡丹(テンジクボタン)」と言い、花の形が牡丹に似ていることからつけられたようです。

「皇帝ダリアの逸話」
皇帝ダリアには有名なナポレオンの妻ジョセフィーヌの話があります。
ジョセフィーヌはダリアがまだ珍しい時代にこの花をとても気に入り、人を呼んでは自慢していました。
その事に不満を持ったある夫人が、知人の貴族を通じて彼女の庭師に賄賂を贈りダリアの球根を盗みます。
そして、彼女の庭に負けない程のきれいなダリアを咲かせました。
その事を伝え聞いたジョセフィーヌは庭師を解雇しました。
それにとどまらず、自身もあれ程好きだったダリアには見向きもしなくなったという話です。

・草丈3m余りの「皇帝ダリア」です。 
 

皇帝ダリアは短日植物なので、花芽ができるのは日が短くなる9月以降ですが、近くに街灯や電灯があると日が長いと勘違いして花芽をつけない事もあるということです。
花は11月下旬から霜が降りる頃まで咲きますが、寒さに弱く、霜に当たると、すぐに枯れるようです。
草丈は高く、大きいものでは4~5mになりますが、今回撮影した花は3m余りの高さがありました。



この「皇帝ダリア」は茎の直径が3㎝くらいですが、大きくなると10㎝くらいまでの太さになり、1株で100個以上の花をつける木もあるということです。
枝は放射状に分枝し、花茎の先端にピンク色の大輪を咲かせます。

・たくさんの蕾がついている「皇帝ダリア」です。