らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

四国旅行(その11)善通寺市・「善通寺」(1)

2010-12-10 | 旅行

四国旅行シリーズは今日から香川県善通寺市の「善通寺」をご紹介します。

「善通寺」は金毘羅さんのある琴平町から車で30分くらい北側に位置する善通寺市にあって、真言宗善通寺派の総本山です。
創建は平安時代初頭の807年(大同2年)で、真言宗の創始者である空海の父、佐伯善通によって開基されたお寺です。
伽藍は創建地である東院と、空海誕生地とされる西院(御誕生院)に分かれています。

「南大門」
善通寺の正門です。
金堂と同じく永禄元年(1558年)の兵火によって焼失し、長らく再建されませんでした。現在の建物は日露戦争戦勝記念として再建されたそうです。

・善通寺の「南大門」です。


現在の善通寺は「屏風浦 五岳山 誕生院 善通寺」と号し、山号の「五岳山」は、寺の西にそびえる香色山(こうじきざん)・筆山(ひつざん)・我拝師山(がはいしざん)・中山(ちゅうざん)・火上山(かじょうざん)の5つの山の麓(ふもと)にあることから命名され、その山々があたかも屏風のように連なることから、当地はかつて「屏風浦」とも称されていました。
そして、「誕生院」の院号は、お大師さま御誕生の地であることを示し、寺号の「善通寺」は父の名前である佐伯善通から採られているそうです。
この寺は和歌山の高野山、京都の東寺と並ぶ大師三大霊跡の一つとなっています。

「金堂」
善通寺の本堂です。創建時の金堂は永禄元年(1558年)三好実休の兵火によって焼失し、現在の建物は、元禄年間(1688~1704年)に再建されたものです。
ご本尊の薬師如来座像は像高3mに及ぶ丈六の巨像で、元禄13年(1700年)御室大仏師法橋運長によって造像されたそうです。

・善通寺の金堂です。


「五重塔」
この塔は香川県に現存する五重塔の中では最古のものです。三間五重、本瓦葺、総高45mにも及ぶ総欅(けやき)造りの大塔には五智如来が安置されています。
創建以来、大風や火災などにより、幾度か倒壊・焼失を経ましたが、そのたびに再建されています。現在の塔は弘化2年(1845年)に仁孝天皇の御綸旨(ごりんじ)により再建が始められ、明治35年(1902年)に完成したものだそうでで、善通寺のシンボルとして広く人々に親しまれているそうです。

・総欅(けやき)造りの五重塔です。



「常行堂(釈迦堂)」
釈迦如来を安置することから「釈迦堂」とも言います。元は延宝年間建立の御影堂でしたが、天保年間の御影堂改築にあたり、現在の場所へ移転されました。

・釈迦堂です。