台北へ行ってきます

 木曜から台北に行ってきます。 (^_^)/ 「アジアのフランス語」でも触れましたが、世界フランス語教員連合のアジア太平洋支部大会なのです。
 日本ではアジアの隣国で(英語以外で)どういう語学教育をやっているかなんて話題にものぼりませんが、どの国を見ても日本よりは多様な教育を、日本よりは早期からやっていることを知っておいていただきたいです。
 アジアでは日本語や中国語も伸びてはいますが、フランス語教育も同じくらいやっているのです。
 「フランス語なんてどうせ斜陽だ。日本語教育がとって代わればいい」と思う人が日本にはいるかもしれないです。でも、そういうことには絶対なりません。そういうことを考える方は、こう言ってはなんですけど、アジアの人の心をもっと分かって欲しいです。

 ともかく、こういう教員のネットワークみたいなものが世界規模で存在しているのはフランス語が一番のような気がします(たしかに他の言語の例はよく知りませんが、そういうものの存在の話は聞いたことがありませんので・・・)。これがよく機能するようになればかなり面白いことになるのでは、と思います。

 こんなニュースもあります。「アジアにおけるフランス、なんてピンと来ない」なんてきめつけてそれ以上何も考えなくてもいいと思っていたら、世界に置いていかれると思いますよ。

 言語教育というところからみても、フランスと日本は別世界にあるのではなくて、同じひとつの世界の中で悩みも苦しみも持ちながら進路を模索している2つの国、そして互いの存在が大きく影響しあっている2つの国だということが分かるように思います。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bab)
2006-05-01 09:52:21
世界的な教員のネットワークがあるなんて凄いんですね。フランス語!

アジアでフランス語や他国語を学びたい人の理由などを知りたいですね。

 
 
 
フランス語のニーズ (raidaisuki)
2006-05-01 18:43:53
 これはかなりいろいろなニーズがあるようですよ。

 たとえばフランス系企業への就職。日本人の場合、フランス語の出来る人がほんの一握りだしその人たちもほぼ専攻が文学関係に限られているといっていい状況なので、企業側が最初からそういうことを考慮しませんが。

 フランス語圏からのツーリストを迎えるガイドという就職が重きをなしている国もあります。

 もちろん文化、芸術に興味を持ってフランス語に向かう人がたくさんいるのは言うまでもありません。



 各国のフランス語の先生の交流というのはあちこちの学会やセミナーでやってますが(と言っても日本の先生は外へ出て行く人はいつも同じ顔ぶれみたいですけどね・・・)、今回は世界教員連合の初のアジア支部大会ということで、かなり画期的だったと思います。



 もっともドイツ語教育の世界には「ゲルマニスト」のネットワークという形のものがアジアにもかなりしっかり存在していて、フランス語はその辺では遅れを取っていたのだそうです。わたしもそれは知りませんでした。



 ということで、しばらくこのブログは台北シリーズになります。乞御期待。 (^_^)y



 
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