Kitchenette + le dessert

 『素顔のGT」のエントリーの最後にも少し書きましたけど、GTことジェラルド・トト君のアルバム Kitchenette の内容、および最終的にKitchenetteに含まれて発売されながら中身がジャケットには書かれていないCD、le dessert の内容について。
 
 Kitchenetteの方は Mamie chatrouがメイン曲なのでしょうね。電話でおばあちゃんに how to cook chatrou ? と尋ねてるみたいなので。GTはパリ郊外サンドニのkitchenette(小台所)からマルチニクに電話しているんです。
 前作 Les Premiers Jours がカリブ海なら、本作は大西洋ですね。Par temps calme はブルターニュの海岸を歌った、とGTは言っています。それだけ地味で、そして静かな感じが漂います。

 le dessert。収録曲がCD表面にしか書いてないですけど秘密にしているわけではないみたいなのでここに書いておきます。

 Sa nou pe fe / Et si(前作 Les Premiers Jours収録の名作ですが、これは新バージョン)/ Sa nou pe fe flute (instrumental) / Buisson dormant / L'eau martienne / Boulangerie。

 Buisson dormant 『眠れる茂み』、L'eau martienne『火星の水』は CD1の方にも入ってますが当然別バージョンで、こちらの方がアコースティックな作りです。特にBuisson dormantなんて生ギターとGTの歌、あとは手拍子くらいのミニマルな作りです。こういうのはごまかしがきかない。むき出しの素材自体に自信がないとできないです。GTの官能的な声、歌をじっくり味わいましょう。
 L'eau martienne。新しい生活を求めて火星へ、という話は誰でも考えつくけど、火星にも水があってそれが seve (樹液>精気)を蘇らせるというのも生理的レベルに訴える発想です。CD1の方には Tes dessous の

Tes dessous sont pleins de malice
 君の下着は悪意でいっぱい

なんていうどきっとするエロチスムなども目を引きますね。GTはこういう感覚が鋭敏で、好きです。

 le dessertには映像として Sa nou pe fe のクリップと共にGTのインタビュー「EPK」 が入ってます。EPKってどういう意味かな? 
 あんまり自分のことは語りたがらない奴なので、わたしも初めて知る彼のプロフィールです。
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