ラクダル・ブラヒミ、シリアへ


 アルジェリアの元外相Lakhdar Brahimiさんが、コフィ・アナン元国連事務総長がせんすべなしと投げ出してしまった特使のポストに着任、おびただしい血の流れるシリアに赴きますね。

 このブラヒミさんという人はアルジェリア独立戦争中のFLN在インドネシア代表から自国の外相もしたし、国連のアフガニスタン特使、イラク特使やレバノン内戦調停役など、この上なく重要で面倒な役目を、いちばんやばい時期に引き受け、こなしている有能な人です。もう78歳ですからシリアを最後のご奉公と思っているかもしれないですね。とにかく国連が監視団も解散してしまったシリアにひとりで取り組むとは、頭の下がる思いです。

 無事に帰ったら、ぜひとも自叙伝書いて欲しいですね。

 しかしこういう人は、いまの日本から出せそうもないです。まあアルジェリア人のブラヒミ氏にはアラブ世界が自分の土俵だということはありますが・・・
 日本とアルジェリアではどっちが「大国」なんでしょうね。
 
 金沢大学国際学類から、将来こういうことのできる人材が育たないかなあ・・・


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ありゃ、ロトフィ・ブシュナクが歌わしてもらえない!


前のエントリーから続きます)

 チュニジア歌謡の大御所、ライ・ファンにはハレドのLilaの作者としてもお馴染みのLotfi Bouchnakのケイルアンでのコンサートが「自称サラフィスト」たちの妨害で中止になってしまいました。チュニジア、Le Temps紙の報道からするとどうも共演しようとしたイランのグループが問題だったようで(シーア派だし・・・)、イランのアーチストたち、観客たちは会場から追い返されてしまいました。

 この記事の下の方はあとでちょっと訳してみようと思います(訳しました) 。チュニジア人がどのように誇りを傷つけられたと感じているか、それが如実に現れていると思いますから。

 ちなみに Jeune Afrique の最新号にはHabiba Ghribiさんの上のような写真が載ってました。こういう写真が出回っていたので、彼女は原理主義者に前から目をつけられていたのでしょうね・・・
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