日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
兼六園パンフレット仏語版出来!
やったずら!
って、こういうときにはかならず殿馬くん言葉になってしまうわたし。
兼六園パンフレット(管理事務所ではリーフレットといってました)のフランス語版ができました。23日から兼六園入口で配布してます。
訳は不肖わたくしが日本語から作ったものです。
当否は来園者諸兄に御判断いただきたいのですが、わたくし自身からは英訳より仏訳の方がよく出来ているように思えます。
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フランス レストランウィーク (10月4日~10日)
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国際こども図書館
空海展の帰りに、国立博物館の横にある国際子ども図書館というのに行ってみました。
えらく重厚で立派な建物だと思ったら、これがかつての帝国図書館なんですか。どおりで。
日の丸もたててます。
なかもすっごく綺麗。ぴっかぴか。
でもこれじゃあ、子どもが「おヨダ」たらして本をキチャなくしながら、机やら椅子やらそこらへんに傷をつけながら使う、ってのはやりにくい感じですね。
机や本はボロボロになっても、子どもたちの頭が充実していくなら、その方がいいのですが。
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そらうみおしょう
東京国立博物館の「空海と密教美術展」。これも9月25日、最終日に滑り込みでなんとか見ることができました。ひい。
調べてみたら、神護寺の高雄曼荼羅、有志八幡講十八箇院の金剛吼菩薩 ―― これは怖い絵ですよ~ ―― も出てたんじゃないですか。うわ。
でも前者は7月20日から8月15日まで、後者は7月20日から8月7日までのわずかな期間の展示ですね。会期中入れ替え、ってのはもう少しちゃんと広報してほしいですね。『金剛吼菩薩』なら、これだけのために上京して拝する価値がありました。
まあ仕方がない。「ゴレンジャー(古いな・・・)の元祖」神護寺の虚空蔵菩薩とか仁和寺の阿弥陀三尊とか見れましたし(どっちもいつもはわたしの実家の近くにいらっしゃるんですけど、拝するのが難しいんです)。
最終室は「仏像曼荼羅」と銘打って、東寺講堂に林立するほとけさまたちから何人かおでましいただいた企画。
ちょっと高い位置から見られるようになっていたので、ずいぶん新鮮な見方ができました。
増長天さんは顔を左に向けてますが、そのお顔を正面から、同じ高さで拝すると、鉾をとんと突いた勇ましい武将の迫力がすばらしい効果をあげます。
わたしが一番感心したのは金剛法菩薩さま。一部の隙もない完成された様式。
東寺講堂の諸尊はみな839年にできてるんですね。空海入定の4年後です。
たぶん空海周囲の人々の、祖師を失った喪失感を埋め合わせたいという思いが凄まじいパワーとして噴出して、一気に高いレベルの芸術性を実現させたのでしょうね。
さて弘法大師空海というのは日本人の多くにとってセネガルのアハマド・バンバみたいに、教祖のお釈迦さま以上に親しまれ崇拝される存在なわけですが、今回の展覧会では「身近な弘法大師」というコンセプトがさらに強く押し出されていたように思います。
それを特に感じさせたのは、たとえば展覧会場のパネルやカタログの中の空海年譜で:
「延暦十 七九一 十八歳 大学に入学」
となっていたこと。
あのねー18歳大学入学なら、おこがましいことながらわたしもそうなんですけど・・・
「大学」ったって、東大や京大であるわけないんですから・・・ これこそウィキってみると・・・ はあ、そういうもんですか。なるほど。ここには書き写しませんから皆さま各自お確かめください。
なんの解説もなく「十八歳 大学に入学」とだけぽんと書いてあるというのは、意図的にこうしてあるんじゃないですかね。現代日本人により親しみを感じさせろというわけで。
あるいは、日本は西暦791年にとっくに「大学」があったのだぞ、と外国人に自慢したいということなんでしょうか。たしかにソルボンヌやオックスフォード、ボローニャ大学すらまだできてなかったころの話ですからね・・・
ああでも年譜は英語バージョンないからダメだわ。
ひとつ提案ですけど、展示パネルやカタログには仏さまのお名前のサンスクリット名を付けといた方がよい時代に入っていると思います。ウィキペディアみたら「降三世明王」だってTrailokya vijayaと一応すぐあらましわかるんですから、簡単でしょ(こどもの頃から「ごーざんぜみょーおー」というお名前は音の印象で覚えてましたが、意味はこういうことなんですか。いやはやウィキぺディアは偉大だ)。
英語バージョンの表記が日本語音転写Gozanze Myooだけじゃ、あんまし面白くないです(ちなみに「五大明王」はthe Five Bright Kingsとしてあるんですね。うげー超直訳。こんなの読んでも英語分かる人がそこから知的思索を紡ぎ出すきっかけにはなりそうもないです。こういうことについてはまた改めて考えましょう・・・ここに続きます)。
インドはいま世界に冠たるIT大国、21世紀の大国、登り坂の大国です。日本とインドとの精神的紐帯を内外に――つまり日本人にも、インド人にも、その他の国の人たちにも―― 確認しておくよい時期だと思うんです。
ネパール人が日本でのお釈迦様の活躍を喜んでくれるように、インド人も(まあサンスクリットが言葉としてすらすら分かる人は多くないでしょうけど)より日本に親しみを感じてくれるんじゃないでしょうか。
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中村とうようコレクション展
日本のポピュラー音楽界の大御所で先日亡くなられた中村とうようさんの集められたレコードや珍しい世界の楽器のコレクションが、氏の生前から武蔵野美術大学への寄贈、保管の準備が進められ、同時に展示会が開かれていました。
わたしは9月24日、最終日すべりこみで見ることができました。やれやれ。
しっかり保管されるのはいいのですが、一般の人は活用できるんでしょうか。楽器もレコードも、音を出さないのでは意味がないのでは? そりゃ使えば楽器もレコードもすり減りますけどね。
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Siddhārtha Gautama, nepalais
ネパール民衆音楽の紹介で有名なスンダリ・ミカさんが金沢に来られました。徳法寺というところでライブ(9月23日)。
ネパール諸民族(ライという民族もいるんです。スンダリさんはわたしのことをそこの音楽の専門家だと思われていたようで・・・)の民謡をアレンジした曲だけでなくオリジナル曲も。民族楽器だけではなく写真のように西洋ギターも弾かれるのです。だから分かりやすい、楽しいイベントになります。
おなじみ「ぼよよよよよよ~ん」器も登場。なぜか黒い箱だったな。
ネパールから研修生で日本に来ている女性たちも登場。いろいろお話ししてくれました。
ネパールの旗って、世界で唯一、長方形でない形です。
ここの文化では長方形の国旗、というのがしっくりこなくて世界に合わせずこれで押し通したんでしょうか。国際社会も、ま、ネパールだからいいか、ってそのまま認めちゃったんですかね。
こういうの、ウィキったらたぶんすぐ事情が分かる、という時代に今はなっちゃってますけど、あえて調べたくないです。
また彼女たちのお話によると、われらがお釈迦さま、Siddhārtha Gautama(ゴータマというのはサンスクリットの発音でパーリ語ではガウタマだとウィキペディアに書いてあります。コーシキかカウシキか、って話ですね。こういうのが数秒で分かるんだからウィキは偉大だ)はネパールあたりの出身で、仏教の教え自体はともかく彼自身は当地の信仰体系の中でちゃんと崇敬されているそうです。それで:
「彼が日本でこんなに有名になっているのを知って驚いた」
って言うんですよね。「有名」ってねえ、あんた・・・
この夏、いちばん感心した言葉のひとつ。ひとことで思いが数萬里、数千年を行き来します。
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