オランの夜


24 ミリアニ教授に連れられて、夜のオラン探索(勤務時間外です。御心配なく)。

 いい歌を聞かせる、とあるナイトクラブ。

 伴奏は、長年ライのスターたちと共演してきたナウイ兄弟(↑)。歌うのはカデールという無名の若手歌手。

 うまい。

 ジャンルはなんでもありです。オランの代表歌手アハメド・ワフビのナンバーのあとは、こんなのでした:
 Without you - Let it be - Je ne regrette rien - It's too late - Besame mucho - Parttime lover...

 お客はもちろん、酒ガブガブ飲んでます。

 ここはもう、完璧に地元の人の案内がなかったら入っていけない世界。
 「よそ者がひとりでここへ来たら、確実にボラれる」とミリアニさんは言ってました。

 歌に合わせて男が、女が踊り出します。写真を撮ろうとしたらミリアニさんが言うんです:

 「女性は撮らない方がいい。誰かの情婦だったらまずい」(こういうときは日本語はjoofu「情婦」としたいな・・・「やさしい日本語」じゃないけど・・・)

 オモテのイスラム社会とは違う、裏の、しかし、たぶんなくてはならない裏。

 全身、青いラメの入ったドレスの女。
 超ミニスカートの女。
 蛍光塗料が入っているかと思われる、闇の中で白く輝くタイツの女。
 みんな髪は染めてる。
 別に歌手とか、ミュージシャンとかじゃありません。客席にたむろする女たちです。

 こういうの見ていると、前から感じていること、たぶんアラブのこと少し知っている人はよく思うだろうことを、つい感じてしまいます。
 アラブとかイスラムの問題というのは、大きな部分が性の問題じゃないかって。


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