日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
『アルジェの戦い』『デイズ・オヴ・グローリー(=現地人部隊)』上映
先にお話しした映画『いのちの戦場』は2月28日ロードショー開始ですが、今月21日、28日に先行オールナイト上映があって、この日は『アルジェの戦い』と『デイズ・オヴ・グローリー』(Indigenesという原題でフランスで大ヒットし、『現地人部隊』というタイトルで東京日仏学院で上映された映画)との三本立てになるそうです(時間未定)。
情報は渋谷シアターTSUTAYAブログの解説が詳しいです。
わたしはIndigenes一般公開を切に願う者ですが、この作品の上映のためには、フランスとアルジェリアの関係の歴史を描いた映画がいくつも公開されてその一環としてという形にならないと難しい、と考えていました。
これはその第一歩となるかもしれません。
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真面目な話の難点
2月8日付『北國新聞』(ほっこくしんぶん。北陸の地方紙です)に、前日のシンポジウムの報道が載りました。
シンガポールの和太鼓チーム、カンポンチャイチーの実演、鶴園裕先生の朝鮮話芸のお話、アートル・ジョン先生の米西海岸日本人コミュニティにおける太鼓の実践のお話についてももちろん報道されてましたが、わたしのアルジェリア・ライのお話については:
○○○○は、アルジェリアの一地方の民俗音楽だった「ライ」が世界的に人気となる経緯を紹介した。ライの魅力として、イスラム教の禁忌である性や飲酒を語る歌詞が人々の心をつかんだことや世界情勢に結び付いて発展した点を挙げ、意識的な異文化理解の重要性を強調した。
となっています。
内容紹介としては適切なもので文句を言うことはできませんが、お話の仕方も高校生向けにしたつもりでしたし、できればもう少しライの「楽しさ」を伝えてほしかったところでした。
といって、わたしが意識的に楽しそうに語ると、なんだかわたしがずいぶん楽しい人生を過ごしているように思われてしまうかもしれません。
でもそういうことではないです。
アルジェリアを語ろうとすると、すぐ戦争とか、第三世界の問題とか、イスラム原理主義とか、テロとか、恐ろしげで真面目で暗い話になってしまいます。
そういう話をそのまましてしまうと、聴衆の皆さんはその場では謹聴してくれるかもしれないけれど、家に帰ったら他のもっと楽しいことに心を向けて、次の日にはアルジェリアのことなんか頭から抜けてしまうでしょう。
それじゃ、だめなのです。
「楽しそうだな」と思ってもらえれば、続けてアルジェリアに関心をもってもらえる可能性もあるというものです。
そして現代は、多くの日本の人がもっとアルジェリア――や他のいわゆる「なじみのない」国々――のことについて考えていかないと世界においていかれる、そういう時期だと思うのです。
(注記:アルジェリア大使は、不測のトラブルのためお越しになれませんでした。残念です。大使の来訪を期待しておられた方々には心よりお詫びいたします)
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