別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

樹かげで

2010-03-22 | 別所沼だより

   きょうは南区フェスティバル  
    遠くまで ざわめきが流れてくる  

    奧のテントがみえますか  
    手作り絵本の展示など たくさんブースが集まって
     家族をつれて大にぎわい  
   
     おいでおいで  雪柳…
    



  柵がはずされて 沼は広がったよう   
   春は紗をかけて どこも甘くて眠そうな風情です  

 

桜の下に花大根

 
  雲が少女を眺めてゐた、 空で、 高い空で、 黄色な雲が。 庭の真昼、 枝の軟風。 少女が眠つてゐた、 樹かげで、 しづかな少女が。
  あれはそのまゝ、 あれは子守唄、 それは忘れた母の。  眼をとぢるときこえる、  あれはそのまゝ……。  
                
                              庭の少女  立原道造

  
   間もなく 3月29日  道造忌です


     


2 コメント

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面影 (ふくら雀)
2010-03-25 07:39:19
改修を終えた別所沼はまた面影を変化させましたね。
テントからの賑やかな歓声も聞こえてきました。メタコセイアにはまだ春の訪れはゆっくりのようですね。

”花大根”の見せ方が見事です。道造の[庭の少女」とこのうえないマッチングをみせています。
いつかこうした情景を頂いて絵にしたいとすら思わせました。
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陰影 ()
2010-03-25 21:23:16
 足踏みをつづけこちらの春は遅れています。鬱金桜も開花にはほど遠い。メタセコイアのみどりも眼にはとまらず面影ばかり探しています。

 ふくら雀さん ありがとうございます。樹かげの少女は陰影深く… 微妙な詩人の趣を何処まで読めるか 蛙にはとてもむずかしいですが 想像をふくらませて。 
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