退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『古典』を遺しながら名前がわからない女人たちと『人種差別』を扱ったSF映画」について

2023-09-26 02:19:21 | Weblog
晴れ。地下鉄も含めたエアコンで冷える。

酒井順子「女人京都」を読む。

アニメならぬ「古典」での「聖地巡礼」。
江戸、幕末、明治も含めて。

ブレイディみかこが西洋の女人を紹介してくれる一方。
著者はわが国の女人をあれこれと。

「歴史」というと武将や武士たちを思い出しがちなものの。
もちろん彼らばかりではないという事実がここに。

例えば「更級日記」を書いた菅原孝標女は本名さえ知られないままに。
彼女の伯母である「蜻蛉日記」の藤原道綱母も。

「男との血縁関係」でしか語られない名前よ。
紫式部や清少納言も「位」でしかなく。

「古典」となる作品を残しながら。
こんなことが外国であったのかどうかと思ってみよう。

ルーク・スパーク「インベイド」(’20)を観る。

期待せずに観たらなかなかの出来。
同じ監督による「オキュペーション 侵略」(’18)の続編らしく。

地球を侵略したエイリアン、グレイの一部が地球人に協力するあたりの設定にふむふむ。
「疑わしいエイリアン」ギャリーはやがて「兄弟」と呼ばれたりもする。

戦争を避け穏やかに暮らしている住民たちがリンチしようとしたり。
「仲間になったエイリアンたち」を「実験道具」にするヘイズ中佐よ。

彼は目の前で妻をエイリアンに殺されている設定。
「人種差別問題」がかたちを変えて登場。

「同じエイリアン」でもスティーヴはファンキーだったり。
「個人」を「人種」で認識する愚についても。

アメリアのジェット・トランターを始めとしてアジア系俳優がメインに多いのも特徴。
エイリアンが昔に作った武器「レインフォール」が敵方エイリアンの手に渡るラストなど。

監督は更に続編を作る気まんまん。
一作目も含めて観てもいいかもと思わせる内容。
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