退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「切磋琢磨」について

2011-05-25 02:52:34 | Weblog
晴れ。朝は雨だった模様。

高田明典「現代思想のコミュニケーション的展開」を読む。

親切な作りになっているけれど
個人的な「アンテナ」にはあまりピンと来なかった。

著者が真面目に勉強している「いい人」だということはわかる。
ただしそこに「刺激」がないのがやや残念。

もっともいつも通りにこちらの感度が低いことも考えられるので
とりあえず「ご縁」がなかったという解釈をしておく。

知らない固有名詞の中では「アーペル」という人が少し気になったので
機会があれば読んでみることにしたい。

ただひとつだけ面白いのは
結局コミュニケーションにおいてはやはり「受容」の割合が相当大きいらしいこと。

要は「発信の文脈」をある程度共有してくれる相手でないと。
さらにはそうした人々が基本的に「善意と誠実さの持ち主」であることが望ましいのだとしたら。

「完全な理解」などないからこそ人は「理解」を求めるものだというのはわからなくもない。
とはいえそれほど相手に興味を持てるかどうかが微妙なところで。

むしろよくあるのは「安易な拒絶」で
そうした「対象」を見つけて互いに確認することで「仲間意識」を高めるのがありふれた「貧しさ」。

出来れば互いの「面白さ」で結び付きたいもの。
意見の違いも「敵ながらあっぱれ」なら十分に受け止められる。

そのためには「本当にいいもの」を見分けられる力が必要。
個人個人の「眼力」が試されるのでご用心ご用心。
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