退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「コケのあれこれあるいは『カワイイ』の違い」について

2017-12-28 02:25:02 | Weblog
くもりときどき雪。夜になって晴れる。

秋山弘之「苔の話」を読む。

「コケ植物の生活史戦略」は以下の5つ。
逃亡者・植民者・一年性定着者・多年性定着者・安定的定住者。

まあいろいろな暮らし方がある模様。
著者は「戦略」という言葉はあまり好まないようだけれど。

その昔は「フワフワさ加減」からガーゼや詰め物として使われていたことを初めて知る。
もちろん「苔庭」にも。

中には銅を取り込んで生きているコケもいるとのこと。
なるほど「毒」を制してしまえば他の何者にも邪魔されず生きられるのか。

本作は13年前のものなのでその後の研究成果が知りたいところ。
苔に関する和歌の紹介という「風流」も楽しめる内容。

それとは別に。

知り合いの若い女子がカワイイと評価する女子のプリクラを見る。
よくある目を加工したもの。

確かに「実物はそこそこカワイイだろう」ということはわかるものの
いわゆる「不気味の谷」を感じてしまいさほど評価することなく終わる。

彼女はそのことについてほとんど「違和感」を感じないらしいのが不思議。
ある時期以降「目力」を強調しすぎた「パンダメイク」に慣れてしまった結果か(違うね)。

こちらからすれば「カワイイ実物もしくは写真」が見たい。
「目の加工の不自然さ」が見えれば「萎える」だけなのだが。

「整形にハマった」女子を「傍から見た」感じに近いような。
「同じもの」を見ていてもかくも異なる感想が生まれる次第。

いずれにせよわれわれは「世界」を自分なりに「加工」して見ているのは確か。
彼女とこちらの「カワイさ」に関する認識の差にふむふむ。

「余計なお世話おぢさん」として「もっとキレイなものを見なさい」と言ったところ。
彼女の返事は案の定「見てますよ」。

さて。

「プリクラの加工」を「不自然」だとする一方で
「メイクによる加工」を「自然」だとするこちらの「判断基準」や如何にと思いつつ。

「不気味の谷」はどうやら「共通感覚」ではないらしいことを知る。
というのは「全くの誤解」で「『カワイイ』の基準の違い」というあたりが「本当」か。
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