POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 バンコクに3泊、サイゴンに3泊、5 STAR EXPRESSに車中泊、ニャチャンに3泊、ダラットに3泊、ハノイに3泊と旅行してきました。きょうはバンコクに戻って、3泊し帰国します。

(ハノイの記事は、ベトナムの他の都市の記事と一緒にまた後で掲載です。)



 ハノイからバンコクにはエアアジアで移動です。1年ぶりの「エアアジア(AirAsia)}搭乗です。ローコストキャリア(LCC)であるエアアジアは、アジアでは使い勝手の良い航空会社です。東南アジアを縦横に飛んでいます。旅行先をヨーロッパから東南アジアにシフトしてから、よく利用します。その一番の理由は、まさにローコスト(航空運賃が安い)であること。

参考ページ 「エアアジア搭乗記

 きょう搭乗したハノイ-バンコク線は、ボーイング社のB737-300という機材を使っています。いままで数回エアアジアを利用しましたが、今回が一番乗り心地が良かった。客層は欧米人が中心、今まで乗ったジョホールバール-クアラルンプール線、ジョホールバール-ペナン線、クアラルンプール-ペナン線、イポー-クアラルンプール線、シンガポール-バンコク線、バンコク-バリ線、バリ-クアラルンプール線での機材(A320-300)よりは広い機内です。



 それまでの客層は、現地の人たちが移動の手段に利用していたのか、飛行機に乗りなれていない人もかなりいるような印象を受け、搭乗に時間がかかっていました。乗客のマナーも悪く、列に割り込む、大きな包みを持って乗る、乗り込んですぐに椅子の背を倒す、子供が走り回る、など乗合バスの様相でした。しかし、このハノイ-バンコク線は普通の国際線の雰囲気です。客層は英米人・オーストラリア人が中心。東南アジアをバカンスで周遊するのに使い出しているという印象を受けました。

 ハノイの宿泊ホテルで朝食のときに私が話し掛けたオーストラリア人の夫婦(60歳代)は、自分たちはこれからバンコク、深セン、マカオ、香港と巡るのだと言っていました。どの航空会社を使うかの話はしませんでしたが、エアアジアなどのLCCに乗ると休暇をより長く楽しむことができますね。

 ローコストであるために、機内サービスは一切ありません。おしぼりや飲み物は出てきません。水すら出ません。もし、喉が渇いたら、“Snack Attack Drinking Water”をエア・アテンダントから、30THB(日本円でおよそ100円)で買って下さい。有料の軽食サービスを利用することもできます。列車の車内販売のようにカートを押して、売りに来ます。支払いは当然その場です。通貨はこの路線ではタイバーツ。メニューの一覧を挙げて見ましょう。

SNACK ATTACK IN FLIGHT MENU(EXCLUSIVELY FOR THAI AIRASIA)

Sandwiches(70THB、およそ250円)
 1. Roasted Chicken Sandwich 
 2. Chicken Ham & Cheese Sandwich
 3. Crabstick & Ebiko Sandwich
 4. Tuna Sandwich
 5. Rice with Tilapia Fish with Sweet and Sour Source

Hot Food
 Rice with Chicken in Oyster Sauce(90THB、およそ320円)

Hot Snacks(カップヌードルです。お湯を入れて給されます。50~60THB、およそ180~210円)
 1. Little Cook-Korean Hot & Spicy
 2. Nissin-Shrimp Tom Yum(日清食品のカップヌードル「トムヤンクン」味)
 3. Knorr Porridge(Jok)

Sweet & Savoy(40~60THB、およそ140~210円)
 カシューナッツ、チョコレート、クラッカーの類です。

Cold Drink(30~40THB、およそ100~140円)
 缶、ペットボトル、ブリックパックに入った飲料です。ペプシ、アイスティー、日本茶、オレンジジュースなどがあります。

Hot Drink(30THB、およそ100円)
 インスタントの紅茶(リプトン)やコーヒー(ネスカフェ)です。



 バンコクのスワンナプーム空港のバゲージ・クレームにこんな表示があります。非合法のタクシーにご注意ください。(Beware Of Illegal Airport Taxi.)われわれの公式の黄色のAOTリムジンをお探しください。(Look for Our Officila Yellow AOT LIMOUSINE.)AOTとは、空港運営会社です。だから、こんな表示も出せ、バゲージ・クレームの場所にもデスクを2つ用意し、客引きもできます。



 このようなデスクは到着ロビーのあちこちにあります。しかし、このタクシーは私は利用しないことをお勧めします。理由は、その料金の高いこと。比較してみましょう。3人で荷物3個できょうの宿泊ホテル、ホープランド・サービス・アパートメントまでいくらか尋ねて見ました。1200バーツとの答え。到着ロビーを出て、“PUBLIC TAXI”の表示のあるところでメーター・タクシーを利用すると、メーター料金+高速道路料金+空港使用の50バーツで、320バーツで済みました。2週間ほど前にバンコクに入ったときは、メーターを倒さないという不正をされて、不当請求をされましたが、それでも450バーツ。「ぼったくり」タクシーよりコストがかかります。これがお勧めできない理由です。

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 ハノイ最終日です。きょうは、12時40分出発のエアアジアでバンコクに移動です。宿泊ホテルの「パラダイス・ホテル」で前日にホテル・タクシーを頼んでおきました。12USDで空港まで連れて行ってくれます。街のタクシーを拾っても同じくらいかかるとのこと。前もって調べておいた運賃もそのくらい。ならば、確実・安全なホテル・タクシーを利用しない手はありません。出発は10時がいいということになりました。



 ホテル・タクシーとは、ホテルがドライバーを用意していて、宿泊客の望むところに有料で連れて行ってくれるものです。このホテルでは、3泊以上するとノイバイ空港に無料で迎えに来てくれます。今回はそれを利用しました。しかし、空港でこの迎えの車を待っていてもなかなか来ない。なんどもメールで念押しをしておいたのですが、、、

We would love to confirm with you that we have already arranged a cab to pick you up at the airport 15h00 on 04 Jan 2008 with our complimentary. The taxi driver will hold a board with your name (TOSHIKI KONNO) and hotel name (PARADISEHOTEL) printed on it so you could find him easy. He will be waiting for you at the Exit Gate to pick you up and then transfer to Hanoi Paradise Hotel.(内容は一部改変してあります。)

 30分以上待ってようやくやって来ました。ベトナムでは30分の遅刻は、スタンダード? 夫の名前を書いた紙を持って空港の到着ロビーで待っていてくれる筈だったのですが、来ない。来ない。「待とう。」と言う夫でしたが、人待ち顔のベトナム人を捕まえては、「パラダイス・ホテル?」と尋ねて廻りました。つかまえた1人が元締め? たくさんホテル名を書いた紙を持っていて、携帯電話で連絡をとりました。そうして、30分後にお迎え。善良そうなベトナム語しか話さないドライバーは申し訳なさそうに、頭をぺこりと下げて「ソーリー」とは言いましたが、心配しましたよ。待つべきか、タクシーを拾ってホテルに向かうか。約束を守るのは、ベトナムでもスタンダードでしょ。

 移動日当日、朝食をとり、いつでもチェックアウトができるように、荷物を最終的に整理して、ベトナムドンを使い切るために、ドンスアン市場に出かけました。足手まといになる健人はホテルに置いてパソコンに子守りを頼みました。持ち歩いているこのパソコン、優秀な子守りです。健人を飽きさせません。

 残された時間はごくわずか40分ほどです。残っているベトナムドンもわずかです。リスクを管理するためにやや多めに両替しておきました。ベトナムドンは日本では日本円に容易に両替できず、ただの紙切れです。タイに入るのだからタイバーツに両替するという方法もありますが、物価の安いベトナムで、残ればコーヒーなどを買うつもりでいました。



 足早に市場に向かう夫に必死について、走るバイクの群れ、歩道に停めてあるバイクの群れ、路上の水溜り、ごみの山を避けてひたすら歩きます。意外に近くにありました。欲しいのは、ハスの実、胡椒、カシューナッツなど。非常に大きな建物です。どこにその売り場があるのかわかりません。夫は私を迷子にしないように、後ろを振り返りつつ、あちらへ、こちらへ。

 見つけました、私が。「ここよ~。」 私のほうが鼻が利きます。不思議とありそうなところがわかります。主婦のカン?

「ハウマッチ・ワンキーロ?」

 指差して尋ねます。答えはベトナム語。外国人の観光客はあまり来ないのでしょう。夫は数詞を覚えた筈なのですが、まだ聞き取り能力が不足しています。通じないと見ると、紙幣を取り出して、「これだけだよ。」と示してくれます。目的のハスの実は、1kgで10,000ドン(およそ70円)、カシューナッツは1kgで100,000ドン(およそ700円、高い!)、胡椒は100gで10,000ドン、干し海老は残りの小額紙幣と小銭を渡して、「これだけちょうだい。」とジェスチャー。



 慌しく購入したので、価格の比較はできず、外国人価格(?)であったのかどうかはわかりません。でも、面白かった。ホテルには10時に10分残して辿り着きました。夫は「君はぎりぎりまで行動するから、胃が痛くなるよ。」と言いますが、これでも間に合うのよ。

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 ベトナム南部の人たちの避暑地と言われるダラット。日中は、長袖のシャツがあれば過ごせますが、朝晩は上着を羽織らないと肌寒いです。ダラット滞在2日め、観光スポットを巡るよりも街中を歩きたがる夫にきょうは従いました。前回来たときに、ツアーを利用して、バオダイの別荘やチュックラム寺院などを見てしまっていたので好都合です。ただ、健脚の夫について歩くのは、かなり疲れます。大きく身長差があるのですから、歩幅も違います。でも、ゆっくり歩くと疲れるという夫は自分のペースを変えようとはしません。先に歩いていって立ち止まって追いつくのを待っています。こんな夫を持つと一苦労です。「放し飼い」にしておくのが一番いいのですが、きょうは健人も連れてちょっと散歩。

参考記事 「バオダイ帝の別荘 in ダラット
     「ダタンラ滝 in ダラット

 宿泊ホテルのノボテル・ダラットは丘の上にあり、それを10分ほど下っていくと「ダラット市場」があります。「マーケット(市場)」や「スーパーマーケット」を必ずと言っていいように旅行では来訪先に加えています。今回は、サイゴンでは「ベンタイン市場」(私は前回行ったので夫だけ)、ニャチャンでは「ダム市場」(ここも夫だけ)、そしてここの「ダラット市場」。



「ベンタイン市場はどうだった?」
「活気が今ひとつかな。マーケットの前にロータリーがあってね、そこにチャン・グエン・ハイ像というのがあるので、写真を撮るためにバイクの流れをぬって、陸の孤島とも言える像の下に渡ったんだよ。」
「相変わらずの物好きね。」
「でね、そこに英米人のおばあさんが1人いて、ベトナムの中学生の女の子たちに何か話し掛けているんだよ。どうも道を渡ってきたけれども、このバイクの流れで戻れないようなんだ。」
「渡って来られたのにね。」
「どうやって渡ったんだろうね。きっと道を渡る人の流れに何気なく乗って来たんだろうね。」
「で、どうなったの?」
「女の子たち、恥ずかしいんだろうか、逃げちゃった。そこで、私が声を掛けて、渡りたい方向へ一緒に渡ってやったわけさ。」
「そうなの。」
「渡ったところが市場の反対側で、戻るのがこれまた大変。バイクの排気ガスに嫌気がさしていたので、そのまま帰って来ちゃった。」
「あら、市場の中には入らなかったの?」
「ちょっとだけしかね。」
「ご苦労さん。」

 ベトナムでは、交差点に信号がないことが多い上に、信号があったとしても、右側通行のバイクや車には右折は前方赤信号でも自由で、そのルールが身に付いていない夫は右折バイクにはねられかけました。ひやっとしました。健人よりあなたの方がバイクに気をつけてね。



 ニャチャンのダム市場に1人で出かけた夫は迷子になっています。地図オタクの夫も詳細な地図を手に入れられないベトナムでは、陸に上がった河童のようなものなね。



 ダラット市場は、面白かった。市場は現地の人の生活が見えます。そこで売られているものを見ると、食生活が垣間見えます。野菜、肉、魚介類、果物、日本にもあるものないもの、カエル、タニシ、何だかわからないもの(夫に「聞いてよ。」と言うと、「答えてもらってもわからないでしょ。例えば、カームと答えてもらって納得できる? みかんの一種と知って初めて納得じゃない? 聞いても無駄さ。」)、、、
 
 健人は、魚介類のコーナーでは鼻を押さえていました。「やめなさい。こういうところがあるから、美味しいものが食べられるんだよ。売っている人が気を悪くするよ。」と夫に叱られていました。



 健人の目的は「苺」。市場のまわりの路上で籠に苺を盛って売っているおばさんたちに「ハウマッチ、ワンキーロ?」と声を掛けて廻りました。「フィフティーン(1kg1万5千ドン、日本円で100円ちょっと)」、「トウェンティ」、「トウェンティ・ファイブ」、、、まちまちです。試食でつまむ苺の味もまちまちです。
 
 日本でもそうですが、奥に入るほど安くなっていく傾向があります。早く苺を手にしたい健人、少しでも安くて美味しい苺を手に入れたい私。10人以上あたって、値段の水準とおおよその味の傾向を掴んで、ようやく購入。多くあたり過ぎたので、どの人の苺が美味しく安かったのか忘れてしまい、探し出すのにちょっと苦労しました。



 夫は、子供の頃、近所の川原のあたりになっていて、毎年独占的に口にしていたという「桑の実」を購入しました。最初、実は赤く、熟すると黒ずんでくるそうなのですが、口にすると酸っぱい。「これは色だけが先にいってるね。私の知っている桑の実はこれだけ黒ずむと甘く柔らかく美味しいものなんだけどね。」



 田舎に暮らしていた頃の郷愁なのでしょうか、やや硬く酸っぱい「桑の実」を1人つまんで口に運んでいました。



 私は、「アーティチョーク(朝鮮アザミ)」の現物が見られて満足。ヨーロッパやアメリカでは普通の食材なのですが、日本ではなかなか見かけません。大きな蕾の中心部にある柔らかいガクと花托が食用になります。



 アーティチョークを買うわけにはいきません(ここダラットで食べには行きます。旬の食材なので、必ず食べます。)ので、私はパッションフルーツを購入して、本日の市場タンケンは終了!

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 海岸沿いの都市ニャチャンから中部高原の都市ダラットへやって来ました。当初はニャチャンからホイアンへオープンツアーバスで入るつもりだったのですが、いろいろな事情から、ホイアンとフエには行かないことになりました。いろいろな事情の一つに、オープンツアーバスで、連続して移動するのは、やはり子供には負担が大きすぎるという懸念があります。

参考記事 「フエとグエン朝
     「グエン朝とトゥドゥック帝
     「グエン朝とカイディン帝廟
     「フエのクオック・ホック
     「フエと洪水被害

 ダラットには、バスで予定に遅れること1時間、午後3時頃に到着。およそ7時間の旅でした。休憩で停車したのが1時間ほどですから、実質6時間バスに乗っていたことになります。悪路とバスの揺れに疲れました。乗り物酔いをする人には、絶対お勧めできません。我が家は長男を除いて、車には酔わないので平気ですが、このツアーバスに乗り合わせた客の中には酔いのひどい人もいました。かわいそう。

 オープンツアーバスは、ここニャチャンでは数社運行していて、どこにするか迷ったのですが、ニャチャンでの宿泊ホテルのレセプションの女性が勧める「ハンカフェ」を選択しました。夫はきのうの「アンフートラベル」でいいと言ったのですが、きのう見たバスがボロだったのときのうのように時間にルースなのではないかと心配して、「ハンカフェ」のバスにしました。



 しかし、この選択も失敗。バスは前日までに予約すると、宿泊ホテルに迎えに来てくれるのです(降ろすときはツアー会社のオフィスの前が多く、宿泊予定のホテルには届けない)が、約束の時間7時45分を20分ほど過ぎてもバスは姿を現しません。レセプションに頼んで電話をかけてもらったのですが、話中で繋がりません。何度かけてもらっても繋がりません。どうしよう、という顔をすると、「心配しなくてもいいわよ。バスは来るわよ。」と笑顔。きっと、こんなことはよくあることで、この程度のことで気を揉むのはベトナムではおかしなことなのでしょうね。

 バスは、来ました、30分遅れで。このバス、あちこちのホテルで客を拾いながら、ハンカフェのオフィスに戻りました。空席があったので、当日客を拾うためなのでしょう。少し前に携帯電話で連絡をとっていました。ほぼ9時近くになっていました。ようやく出発したかと思うと、今度は店(雑貨屋か洋服屋)の前に停車してドライバーが降ります。自分の家なのでしょうか、奥に入ってしばらく出てきません。何でもありなのですね。日本でも地方のバス路線では、こんなことがあるのかな。いや、ないでしょうね。



 バスは、国道1号線をひたすら南下します。国道1号線は、政治の中心地ハノイと経済の中心地サイゴン(ホーチミン市)とを結ぶ大動脈なのですが、この国道、片側1車線のでこぼこ道。舗装はしてあるのですが、メンテを長いことしていないので(多分)、揺れる、揺れる。スピードも一定には出せず、でこぼこの多いところでは減速、比較的状態のいいところでは猛スピード。上手に運転しないと、ボロバスが壊れるのでしょうね。ドライバーが路肩にバスを停めて、車体の下を覗き込んでいるのを何度か見ました。このような目に遭わないのがまだましでしょうか。橋が何ヶ所かで工事中で仮橋を大きく車体を左右に揺られながら、のろのろ。



 街を通過するときは、クラクションを鳴らして、群れなすバイクを蹴散らします。しかし、バイクも慣れっこ。なかなか避けようとしません。私はドライバーのすぐ後ろの座席でしたので、遊園地のジェットコースターに乗っている感じ。でも、これも長いこと続くと飽きて眠くなってきます。走ること2時間あまり(途中、昼食で、食堂のようなところに40分停車。トイレ休憩も他で入り、実質3時間)。丁字型になっているロータリーをファンティエット方向には進まず、右手に折れて西進する道に入ります。この道は、最近舗装したのか、きれいな道。これが新道なのかも知れません。一部は片側2車線の立派なもの(ただし、まだ片側しかできてはいないので、実質は1車線)。しばらくは、日本の道路を走っているような感覚です。走るスピードが一定で、揺れもなし。ダラットまでずっとこの状態でいけるのかなと思っていたところ、またまた道が、がたがた。松林に囲まれた九十九折を登っていきます。



 坂道を登り始めて、30分程度で山頂です。きれいな街がひらけていました。ハンカフェのダラットのオフィスがあるPACIFIC HOTELに到着です。ホテルの駐車場に停車すると、ホテルのスタッフが乗り込んできて、宿泊の勧誘です。駐車場の外では、ミニホテルの客引きが「2人で5ドル~。おいでよ~。」と叫んでいます。ホテルのスタッフは、客引きが敷地内に入らないように、手で追い払っています。観光客は、金づる? 生活の糧? 熾烈な争いです。



 私たちを含めて3グループ7人が同じ宿泊場所だということで、1台のタクシーに乗り合いして、きょうの宿泊ホテルのノボテル・ダラットにやって来ました。きょうは何をしたわけではなく、ただバスの座席に座っていただけなのですが、疲れた~。チェックインが済み、部屋に入ると、ベッドに崩れ落ちました。



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 ニャチャン滞在3日目です。きょうは、チェ島(Tre Island、Hon Tre、Bamboo Island)にあるVINPEARL LAND(ビンパールランド)に朝から行って遊ぶ予定でした。ビンパール・ランド(ヴィンパール・ランド)は、ウクライナ系のベトナム人の富豪によって建設されたもので、2007年から営業されています。前日のボート・トリップのガイドは、「ベトナミ-ズ・マフィアが莫大な建設費を投じて造った施設だ。」と紹介していました。



 でも、朝早くダム市場を見てくると言って出かけていった夫がなかなか帰ってきません。出かけてから2時間以上経った頃、汗だくで夫は帰ってきました。ダム市場のあたりで、チュングエンコーヒーのニャチャン支店を探しているうちに道に迷ってしまったとのこと。地元の人に旅行ガイドのベトナム語の部分を見せて、ダム市場まで戻ることはできたようなのですが、目的の支店は見つからず、探しているうちにまた迷子。入り組んでいる通りだそうで、見つけるまでに30分以上かかったようです。で、見つけた支店は小さなお店だったようで、がっかりして帰ってきました。でも、ダム市場は面白かったようです。私は、前回行ってますからその活気はわかっています。確かに面白い。



 仕方がないので、昼食を食べに街中に出かけて、それから出発です。まず、滞在ホテル前からタクシーを拾い、“VINPEARL Cable Car Station”まで行ってもらいました。15分ほどかかり、4万3千ドンほど(300円くらい、初乗り運賃が1万5千ドンでメータータクシー)のコスト。



 ビンパールのある島、チェ島に渡るにはいろいろな手段があります。ケーブルカー、フェリー、ボートタクシーです。それぞれ料金が異なっています。でも、乗り物好きの夫と健人は、「ケーブルカー!」。



 チケットを買うことになりましたが、ケーブルカーのチケットは1人往復で12万ドン(身長が1.3mに満たなければ、子供料金が適用され、8万ドン。でも、健人はそれ以上。)10万ドンの食事料金が含まれている“RED CARD”(FOOD PACKAGE CARD)なら、20万ドン。2万ドン×3人=6万ドン(およそ420円)の節約。健人はゲーム料金が割引になる別のカードを欲しがったのですが、却下。カードは数種類あり、施設の利用形態に合わせて選択できます。なお、カードの返却を保証するために、1人3千ドンのデポジットを取られます。カードを購入したチケット・オフィスにカードを返却するとデポジットで支払ったお金は返ってきます。



 ケーブルカーに乗り込むことになりました。鉄チャンの2人はワクワク。



 しかし、乗り込んだら、ケーブルカーの仕組みの話になりました。おいおい、外の景色を楽しんでよ。ケーブルカーは全長3.32kmあり、海上に張られたものではベトナムでは最長なんですよ。(A cable car system is 3,320 meters long, the longest cable car across the sea in Vietnam.)海面からの高さは54mもあるのよ。(The height is 54m and 45m in comparison with salt water.)ね、聞いてる? でも、私が香港のランタオ島に渡るために乗ったケーブルカーの方が景色もよかったし、乗る時間も長かったような気がします。うらやましいでしょう、鉄チャンたち。



 島側の駅で降りるとすぐに「遊園地」があります。



 日本の地方にある遊園地程度の規模でした。



 天候が良ければ、プールに入れてやれたのですが、きょうは寒くてダメ! きのうの水の冷たさに懲りて、水着も持ってきてないしね。



 いろいろと見て廻っていると、シンガポールのセントーサ島で行われている「ミュージカル・ファウンテン」と同じような噴水ショーが「アンフィシアター(Amphitheatre)」という会場で、午後7時からあることを知りました。



 ケーブルカーの最終時刻を聞くと、平日は午後10時(土日は午後10時30分)までとのこと。見てから帰ることもできます。そこで、それまでの間、食事をして時間を潰すことにしました。



 ここの食事、値段が安い割りに美味しかった。3人で30万3千ドン。レッド・カードと3千ドンを追加で渡しました。

 健人は、「ニャチャンにはまた来たい。夏がいい。今度は海で泳ぎたい。」と言っていましたが、夫は「泳ぐのに何もわざわざニャチャンに来る必要はあるの。」だって。

 ビンパールランドにはホテル(「ビンパール・リゾート・アンド・スパ(VINPEARL RESORT & SPA)」旧ソフィテル・ビンパール)があって、宿泊することが可能です。このホテルに宿泊していると特典が受けられます。

Package card for amusement park for visitors staying at Vinpearl Resort & Spa:
Adult: US$30 and Children: US$21, offers unlimited access to games and roundtrip transpotation via cable car or ferry.




 30米ドルで、“Package card for amusement park for visitors staying at Vinpearl Resort & Spa”というパッケージ・カードを購入すると、フェリーとケーブルカーでのニャチャンのフェリー・ターミナルとの往復ができ、ビンパール・アンダーウォーター・ワールド、ビンパール・アミューズメント・パーク、ビンパール・ウォーター・パークに自由に出入りできるようになります。

(info) HOTELCLUBでの「ヴィンパール・リゾート&スパ・ニャチャン(VINPEARL RESORT & SPA NHA TRANG)

(info) AppleWorldでのヴィンパール・ニャチャン・リゾート&スパ(VINPEARL RESORT & SPA)の情報。

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 ニャチャン滞在2日目です。前日に宿泊ホテルのニャチャンビーチホテルの近くにある「アンフートラベル」のオフィスで「ボートトリップ」のチケットを買っておきました。一人当たり6ドルとのこと。「ベトナムドンで支払えば?」と尋ねると、900,000vndとのこと。

 1USD=114円だと6USD=約680円になり、100,000vnd=716円だと900,000vnd=約640円になります。ベトナムドンで支払えば、3人分でおよそ120円の節約。塵も積もれば山になるのではないかと、工夫です。浮かせたお金で、1個5,000ドンのバインミー(ヨーロッパ風サンドイッチ)が3本買えます。夫は「細かいね。」と言いますが、これが主婦の節約術というものですよ。この「細かさ」で毎年海外旅行に出てくるのですよ~。

 で、先ほどからホテルピックアップのミニバスを待っているのですが、来ない。30分以上も待っているのですが、来ない。そこで、近くにある「アンフートラベル」のオフィスに「どうなっているの。」と文句を言いに出かけました。

 実はホテルの近くのオフィスでチケットを購入したのは、こういう事態に備えてでした。「雨が降ったら、お金は返すね。」との質問では、「問題ない。(ノープロブレム)」との返事(まあ、この答え方も曖昧ですが。)。このボートトリップを始めた「ママリン」という旅行社のリーフレットには、「出発の45分前までは、返金します。」と書いてありましたが、この旅行社のリーフレットには記述がありません。

「30分以上待っているが、どうしたの。」
「心配ない。ホテルで待っていてくれ。」

 ベトナム時間? こんなものなの。ホテルに帰り着くや否やミニバスが猛スピードでやってきました。乗り込むと私たちだけ。置いてけぼりをくっていたのでしょうか。ボートが出航する港に猛スピードで向かうドライバーに携帯電話がなります。怒鳴りあうような会話の後、バスはUターン。別のホテルでさらに2グループ、4人を拾いました。そのまま、港に向かうかとみると、「アンフートラベル」のオフィスに戻って行きます。オフィスの前にバスを停めると、運転席から大声で、怒鳴っています。オフィスの人は、「早く行け!」との仕草。何があったんでしょうね。ベトナム語がわかると、面白かったのに、、、

 クラクションを鳴らして、バイクを蹴散らしてバスは走ります。ニャチャンの街の南の端にある港にバスは着きましたが、なんと私たちが乗り込むボートには私たちが一番乗り。後から次々と乗客がミニバスで運ばれてきます。どうなっているの~。これがベトナム時間なの。時間に正確な日本人には、ストレスの元ですね~。特にせっかちな夫には向かないかも。私の支度が数分遅れただけでもいらいらしだす夫にはね。いつも「何時何分に出かけるからそれまでに支度しておくように。」と時間を決める夫にはね!!!



 島巡りのボート・トリップのガイドを見て、びっくり! 2005年のときの人と同じなのです。坊主頭が印象に残っていました。およそ30~40人を乗せて出航します。まず、どこから来たのかと乗客の数グループに尋ねて行きます。

「どこから来た?」
「タイ」
「サワディー・カッ。」

「中国」
「ニーメン・ハオ。」

「ドイツ」
「グーテン・ターク。」

・・・

 なかなかのパフォーマンスです。掴みはO.K.と言ったところでしょうか。これ以後、案内はベトナム語と英語。ジョークを交えた流暢な英語でした。ニャチャンビーチの波は荒れていましたが、ボートトリップでは、そこそこの揺れで済みました。何回か波をかぶりましたが、まあ大したことはなし。大きく波をかぶりそうなときは、シートを船の屋根から下します。



 最初の島の沖では、「シュノーケリング」や「泳ぎ」。「泳ぎたい。」と健人が言うので、水着になって(予め、健人は水着を下着の下にはいて出かけてきており、私は船の中で巻きスカートを利用して着替えました。)、まず私から水に足をつけたところ、「冷たい!」 2005年3月の旅では泳げたのに、、、 健人には諦めさせることにしました。風邪を引かせることを恐れたのです。

 英米人はこの冷たさでも平気でした。10数人ほどが飛び込んで行きます。フランス人の4人グループの若者たち、オーストラリア人のカップル、オーストラリア人の肥満と痩せのコンビの男性2人、、、 そして「フローティングバー」。泳いでいる人にワインが振舞われます。



 次の島に移動して、その沖でランチタイム。座席の背を倒して俄かテーブルが作られ、皿に盛られた料理が並びます。食べ物は無料。飲み物は有料で、100,000~から200,000ドン。



 「さあ、ランチタイムだ。テーブルの上の食べ物は全部フリーだ。飲み物は有料だが、海の水はフリーだ。遠慮なく食べて飲んでくれ。そして、いま俺はフリーだ。遠慮なく声を掛けてくれ。ただし、女だけだぜ。男は、向こうにいるレディーボーイがフリーだ。そっちにしてくれよ。」(爆笑)

 みなが食べ終わった頃合をみて、バンド演奏。鍋を加工して“YAMAHA”の文字を入れたドラム(ガイドが叩きました)、タンバリン(「レディボーイ」と紹介された男性が振りました)、そしてエレキギター(仙人みたいな姿でしたが、声が優しく、実に歌がうまい!)。



 「さあ、テーブルの上で、音楽に合わせて、ダ~ンスタ~イム!」数人がテーブルの上に乗り、低い天井のため腰を屈めながらも、腰を振りました。夫に「踊ったら。」と振りましたが、「腰を痛めそう。」という返事。オーストラリア人の70歳代のお爺さんが踊っているのにね(このお爺さん、タイ人の看護婦らしい人を連れていました。)。それが終わると、歌唱タイム。マイクがまわります。同じ曲(題名はわかりませんが聞いたことはあります。)が演奏されるのですが、歌詞に各国のバージョンがあるらしく、ドイツ語で、英語で、中国語で、タイ語でその国の人に歌わせます。日本人ということで夫にマイクが渡されました。夫が肩をすくめると、「この歌を知らないのか?」「そう、知らない。」「では、俺の歌を繰り返せ。」

 夫は、音痴です。でも、声を張り上げて歌っています。「ホンダ~ カワサキ ス・ズ・キ」「ホンダ~ カワサキ ス・ズ・キ」、、、おやおや、日本人のイメージは日本のメーカーですか。他の国の人には、受けていました。2005年のボートトリップでは、カラオケ大会があって、私は「スキヤキソング」(「上を向いて歩こう。」)を歌い、拍手喝采を受けました。今回は、この歌を歌わせて終わりでした。

 また、次の島に移動です。今度は上陸することになります。入島料を払って島に入ると、ジェットスキーやパラセーリングができます。有料ですが、パラセーリングは2人乗りで350,000ドン(およそ2,500円)。ほんの数分間の空の旅です。希望者は、引きも切らずでした。



 この島の船着場に船を係留させたままで、無料のフルーツが振舞われます。



 最後は、これまた別の島にある水族館を有料で訪れて、港に帰りました。帰りのバスは大型バスで、各ホテルに参加者を降ろして終了です。健人はとても喜んでいました。一人でボートの屋根に登っていったり、ボートのへさきに座って、海を眺めていました。多少海が荒れていましたので、夫は心配していましたが、健人は船に酔うこともなく、無事にホテルに帰り着きました。

 1日、安価に過ごせて楽しかったので、満足でした。

(参考記事) 「ニャチャンの島巡りツアー

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 サイゴン滞在4日目、きょうはニャチャンへの移動です。滞在ホテルからタクシーの拾いやすい「シェラトン・サイゴン」に移動してタクシーに乗りました。乗ること30分ほど、39万ドン(およそ280円)でサイゴン駅に到着です。



 ベトナムで感じたことなのですが、公共の施設に投資する資金が不足しているのでしょう。サイゴン駅はベトナムの大都市の駅でありながら、日本の小都市の駅の趣きです。タクシーから降りたとき、間違った駅に連れて来られたのではないかと疑ったほどです。

 それでも、チケットブースは8つあり、利用客の多さは想像つきます。駅舎の中には、「ロッテリア」もありました。

 入り口右側に“5 STAR EXPRESS”客専用の待合室があります。これをみると、サイゴン駅は、民間資本に施設の一部を貸し出すことで、駅を維持しているのかも知れません。



 23時15分の出発ですが、案内に従い、40分ほど前に線路を跨いで、旅行かばんを引きずり移動です。外国では、殆どが鉄道の線路とホームの高さが同じです。ただ、地下鉄などの駅は、線路よりホームが高く、列車の床と同じ高さになっています。ホームはでこぼこで、歩きにくい。“C”という表示のある12号車に乗り込みました。

 2人掛けと1人掛けが通路を挟んであり、2人掛けは2列で対座します。つまり、4人のグループは向かい合って座ることになります。



 列車は定刻に出発。出発するとまもなく、水とウェット・ティッシュと鳥粥(Chao Ga)の食事券が配られました。当日の23時から1時まで有効で、場所は「食堂車」。23時30分頃ですから、当然夕食は済ませていたのですが、何事も経験、ということで食べに行ってきました。まあ、そこそこ味ではありました。列車はかなりの揺れで、食べにくかった。こんな時間に食事を出すのはなぜでしょう?

 “Five Star Club”の座席は、リクライニングができないので、値段も安い「デラックス」の座席の方がお勧めですよ、と現地旅行社の日本人スタッフに言われたのですが、チケットを購入した後ですでに遅し。

 すべてのクラスがそうなのかはわかりませんが、テーブルの脇にはアウトレット(コンセント)があり、パソコンの電源が取れます。この記事は、そこで書いています。0時30分頃には、照明が落とされました。いまは、1時。モニターの明かりが寝ようとしている人に迷惑だろうと思われるので、続きは朝になります。話し好きのベトナム人に囲まれて眠りにつけるか心配ですが、おやすみなさい。



 無事にニャチャンの駅に着きました。駅を出ると、私たちの名前を書いたカードを持った「ニャチャンビーチホテル」の人が迎えにきているはずでした。夫がメールで到着時間を予め知らせておいたからです。「ニャチャンビーチホテル」はメールの返事が遅く、何度も出して確認をしておきました。

 でも、迎えがいない。30分近く待ちました。日本のように時間に正確でないとしても、待てども来ない。夫に電話をするようにせかしました。

「でも、電話ボックスはどこにあるんだ?」
「どこかで借りるしかないわよ。」
「え?」
「とにかく行ってきてよ。」

 まだ待つつもりの夫は、しぶしぶ駅舎の右手にある“5 STAR EXPRESS”のオフィスに入っていきました。私たちは荷物の見張り。

 帰ってきた夫の言ったこと。
「おかしいな。オフィスの女性が親切にも私に代わって電話を掛けてくれたのだが、ニャチャンビーチは、チェックインは昨日で、昨日待っていた、と言うんだ。」
「勘違いしているんじゃない。お父さんの性格だから、何度も確認しているんでしょ。で、どうなるの。迎えに来るの?」
「タクシーで来てくれって。」

 タクシーを拾って、ホテルに着くと満面の笑みのホテルスタッフの女性たちが待っていました。夫がつつかれて、「昨日、駅で長い間待っていましたよ。到着は28日とメールで受けていましたよ。」と言われていました。

 夫はまだ信じられず、ついにはメールの確認ということになりました。パソコンのモニターに表示されたメールには、しっかりと“28th December”の文字。女性たちにつられて笑顔を絶やさなかったけれども、強気だった夫もたちまち「謝罪モード」。

 「沈着冷静」「用意周到」「石橋を叩いて渡るタイプ」と夫は自分の性格を分析していますが、私に言わせれば、かなりのドジ。時間をかけて準備をするのですが、最後の段階で抜けている。時間をかけて準備した書類を忘れて家を出る、といったところでしょうか。

「それは、君の私に対する単なるイメージ。そんな証拠はどこにあります?」
「あら、よそ見していて、自転車でコケて、2か月以上仕事を休んだのは誰?」
「・・・」

(健人のパパの注) 言い訳になりますが、28日6時15分発14時15分着のファイブスターエクスプレスがスケジュール変更して、23時15分発7時15分着になったのがつまずきの原因でした。到着時間の変更を連絡したのですが、そのとき、到着の日付が翌日になるのをうっかりして見過ごしてしまったのです。28日23時15分発が「28日」7時15分には着かないよなぁ、、、

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 ベトナムの南部、ホーチミン-ニャチャン間を走っている「ファイブスタートレイン(5 STAR TRAIN)」という鉄道があります。



 鉄ちゃんである夫と息子(本人たちは、「ただ、いろいろな乗り物に乗りたいだけさ。」と鉄ちゃんであることを否定しますが、その気持ちが鉄ちゃんであることの証拠!)は、これに乗りたがっていました。

 ウェブを利用してチケットを取ろうとしたところ、最終画面で表示されたのがこれです。

Your ticket have been booked, please contact us within 24 hours to confirm your seat at all these address below:
(あなたのチケットは予約されました。24時間以内に下記の住所に赴かれて、予約を確定してください。)
297 Pham Ngu Lao St., Dis 1, HCMC
(ホーチミン市第1区ファムグーラオ通り297)
The ticket need to be conformed within 24 hours. If not, your ticket will be automatically deleted from our system.
(チケットは24時間以内に予約の確定をされる必要がございます。24時間を過ぎますと自動的に予約はキャンセルされます。)


 夫は諦めて放っておいたところ、次のようなメールが届いたそうです。

Dear Sir

My name is Ph××. I from 5 Star Train
(××です。ファイブスタートレインの者です。)
I have received your booking Internet SG-NT ( 28/12/07 ). 3 tickets
(サイゴン-ニャチャン間のチケット3枚の予約をインターネットでお受けしました。)
Can you go to 297 Pham Ngu Lao St, Dis 1, HCMC buy ticket ?
(297 Pham Ngu Lao St, Dis 1, HCMCにあるオフィスにおいでいただいて、チケットをご購入いただけますでしょうか。)
Thanks
Ng× D× Ph×(Ms)
Tours Consultant
==============================
FIVE STAR TRAVEL TRAIN
297 Pham Ngu Lao St., District 1, HCMC


 夫は、キャンセルする旨といまどきこんなシステムを使っているなんて遅れている(old-fashioned)と苦情を書いてメールを送ったところ、翌日、次のようなメールがファイブスタートレインの「Sales & Reservations Director」から届きました。

Welcome on board!

Dear Mr/ Ms. TOSHIKI KONNO,

On behalf of 5-Star Train, I would like to thank you very much for your e-mail as well as your comment about our website.
(社に成り代わりまして、私どものウェブサイトに対するご意見に感謝申し上げます。)
Actually, we are upgrading our website including the payment online.
(実は、私どもは、オンラインで支払いできるなど、ウェブサイトのリニューアルを予定しております。)
We hope to finish it by mid October 2007.
(リニューアルは2007年10月中ごろまでに完了したいと考えております。)
While waiting for our new system, may we hold your booking and you fill out our credit guarantee form, then you settle the payment when you arrive at Vietnam?
(新システムの導入まであなた様のご予約を破棄せずにおきますので、導入後、クレジットカードの情報をご入力していただいて、ベトナム到着後お支払いをお済ませください。)
Should you need further assistance, please feel free to contact me directly at anytime.
(ほかに何か必要なことがございましたら、いつでも私に直接ご連絡ください。)
I look forward to hearing from you soon
(あなた様からのお返事をお待ちしております。)
Best regards,

Ng× Th× K× A× (Ms)
Sales & Reservations Director


 TNKトラベルのオープンツアーバスを利用し、ホーチミン-ニャチャン間の「ムイネー」で宿泊することにして、ホテルを予約してしまった私は、予約はリスクを少なくするためにそのままにしておいて、この話に乗ることにしました。

 ところが、11月を過ぎてもファイブスター・トレインのサイトに何の変化もありません。ベトナム時間? 予約は破棄されずに残っていることは確認していましたが、本当に乗れるかが心配でした。切符は、本当に買えるの?

 12月になって、突然“5 STAR EXPRESS”からメールが送られてきました。「出発時間を6時15分から23時15分に変更したから、了承してくれ。」という内容でした。

え!え!そんなのあり? ありなのです。何の臆面もなく、時間変更の連絡です。17時間も遅らせて、夜行列車になってしまったのです。日本では考えられません。

 さらに、「希望するなら、コンパートメントに変更できるから、連絡して欲しい。」とも書いてありました。「スケジュール変更は了解した。コンパートメントが欲しい。」とメールを送ったところ、返事が来ない!

 数日待って、痺れを切らして、夫が再度メールをしたところ、「ご希望のコンパートメントは、満室でお取りできません。2つランクの上のコンパートメントならお取りできるので、それをご希望なさいますか。」と返信してきました。

 譲れば、次から次へと要求がエスカレートしそうです。「取れなければ取れないでいいさ。もう、放っておこう。ホテルを押さえてあるのだから、切符が買えないときはムイネー経由にしよう。」 夫はそう決断しました。

 そんな状況で、サイゴンにやってきました。サイゴン到着の翌日、1日、車をチャーターしていましたので、ドライバーに頼んで、まず“5 STAR EXPRESS”のオフィスに行ってもらうことにしました。私たちは車に残り、夫が手続きに行ったのですがなかなか帰ってこない。



 待つこと10分以上。夫がうろうろしているのが見えます。お客は他にはいません。帰ってきた夫の手には、チケットが握られていました。

「遅かったじゃない。」
「特にトラブルはなかったんだけど、私を担当したのが新人みたいで、パソコンを十分に扱えないんだよ。先輩らしき女性に尋ねようとするんだけど、電話中でね。」
「素人?」
「電話が終わってようやくパソコンに入力さ。名前を3名分書くように言われ、連絡先の電話番号もと言われたんだけど、それは無理だね。」
「で?」
「ボンセンホテルアネックスに泊まっていると言ったんだが、結局メールアドレスでいいということになったよ。ヤフーのフリーメールアドレスを教えておいたよ。」
「何に必要なの?」
「インフォメーションに必要だと言うんだ。」
「また、予定変更で朝出発に戻すとか。」
「ははは、それはないだろうよ。多分、、、」



 乗れるまで心配です。「何でもあり」のお国柄のようですから。

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 夫がサイゴン3日目の朝、「1人で行動させてくれ。」と言って、いそいそと出かけて行きました。どうもまた病気が始まったようです。

 初めて訪れる国で必ず発病します。お金のかかる病気です。本人は、「日本で買うのと比べたら、数分の1だよ。安いもんさ。」と言いますが、買わないのが一番お金がかからないと思いますが、どうでしょう。

 数10分後、ニコニコとした顔で戻ってきました。「これだけ買って、19万ドン。日本円でたったの1400円くらいだよ。」



 また、本が増えました。我が家の辞書コレクションに「日越辞典」「越漢辞典」「英越辞典」「越英辞典」が追加されます。書籍が本棚に収まり切れないで、積み上げてあるというのに、、、

 この病気の治療薬はないものでしょうか。本人は、「最初で最後のベトナムかな。」と言って、またくる気持ちはないようですが、それならなぜベトナム語の本を買うの?

「ベトナム情報をベトナム語のサイトで見るのに必要なのさ。」

 ウソです。マレーシア語を始めたときも同じようなことを言いました。いま、マレーシア語のサイトなど見ていません。飽きっぽい夫に継続的に何かをし続けることは無理なのです。

「いずれ必要なときは見るんだよ。いまはベトナムなのさ。」

 こういうのを「病人のたわごと」と言うのでしょうか。いずれにしても、この重い書籍を日本まで持って帰るのは、あなたの、あなたのみの仕事ですからね!



(健人のパパの注) 画像は、グエンフエ通りに面し、マックティブオイ通りに近いところにある「グエンフエ書店」。

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 こんなやりとりを現地ベトナムの旅行社としました。

 旅行社へのメール
私達は、ハノイとホーチミンで車のチャーターを検討しております。 御社のサイトによると、「半日・車のみ」はあるようですが、「1日・車のみ」の時は、午前と午後両方の申し込みをすることになりますか?それとも1日は、「日本語ガイド+車」のみなのでしょうか?
 旅行社の返事
1日もございます。車のみの場合ですが、ドライバーは英語がしゃべれませんので、コミュニケーションが大変かと思います。「日本語ガイド+お車」をお勧めいたします。ハノイ・ホーチミン共に料金同じです。

 旅行社へのメール
「1日・車のみ」の手配をお願いいたします。夫がベトナム語の簡単な筆談程度は出来ると思います。予め行っていただきたいコースを決めておきたいと考えております。
 旅行社の返事
コミュニケーションがとれずとも、当日ガイドの追加手配はできない場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。

 旅行社へのメール
セダンでホーチミン市内8時間のチャーターをお願いいたします。夫は渡航の為に数ヶ月前よりベトナム語を勉強しておりますので、がんばってもらうことにいたします。
 旅行社の返事
お車のご利用ご検討ありがとうございます。ホーチミンでご利用されるお日付、お迎え時間、お迎え場所をお知らせ下さい。ドライバーは車両から長時間離れられませんでの、ロビーと車両をうろうろしてるか旋回していることもございます。その点ご了承くださいませ。また、ベトナム人は地図になじみがありませんので、住所かベトナム語の場所の名前にて指示してください。
正直お車だけの手配は、非常に心配です。ベトナム人ドライバーはサービスという概念があまり無いですし、応用力にも乏しいです。対応も悪くお感じになるお客様もいらっしゃり、ご意見を頂くことが多いです。(ガイドはもちろん教育していますが、ドライバーは他の会社へ委託しているため、教育が行き届いていない現状がございます。)申し訳ございませんが、ご了承の上、お申し込みいただきたく存じます。
お恥ずかしい話ですが、どうしても現地にて快適に楽しくお楽しみ頂きたく存じますので、お話させていただきました。


 旅行社へのメール
詳しいアドバイスありがとうございました。再度検討はしてみます。私達は、バリ、マレーシアなどで車のチャーターのみをお願いしており、トラブルもなく、気軽に考えておりました。出迎え場所は滞在先のホテルが私としては良いのではないかと考えました。運転手の方に負担のない場所を検討したいと思います。
 旅行社の返事
取り急ぎセダンの手配だけ進めております。回答お待ち下さい。ご滞在ホテルにお迎えにあがります。お気遣いありがとうございました。

 案ずるより産むが易し、という言葉があります。今回は、まさにこれでしょう。特にトラブルもなく、スムースに事が運びました。私たちの行きたいところに行けて、待ち合わせも実に時間通り。

 英語もそれなりに通じましたから、問題はありませんでした。旅行社の方で、問題の少ないドライバーを割り当てたのか、苦情が起こったときは利用者にも問題があったのか、現地の人とは積極的にコミュニケーションはいつもとるようにしている私たちの旅のスタイルが効を奏したのか、いずれかはわかりませんが、車のチャーターで行く観光は楽しいものでした。



 車はカローラ、ドライバーは9歳のお子さんがいるフーンさん。コストは35USドル、ガイドを頼まないことで35USドルの節約になります。それ以上に、現地の人との多少の触れ合いができることの利点があります。

 私が行きたかったのは、まず、サイゴンの人たちのリゾート「ビンクォイKhu Du Lịch Bình Quới」。サイゴン市街の北東、車で30分ほどのところにあります。

 次にその帰り道にあるアヒルのおかゆで有名な「Chao Vit Thanh Da(チャオ・ヴィット・タイン・ダ)」。



 さらに、我が子健人の希望した「サイゴン動物園」。動物園の好きな子です。3歳のときに「北京動物園」、5歳のときの「シンガポール動物園」。(6歳の時には、「ロンドン動物園」には行きたいとは特に言いませんでした。)で、今回の「サイゴン動物園」。どこで見ても、象は象なんですけどね(象の好きな子で、シンガポール動物園で象の背中に乗ったのは「凄く」楽しかったそうです。)。上野動物園でも、そういうサービスをしてくれると嬉しいんですが、、、

 後は、ドライバーさんにお任せで、「聖母マリア教会」、「中央郵便局」、「統一会堂」、「戦争博物館」(私は入らなかったのですが、夫の言うには、健人は熱心に見て、質問も盛んにしていたそうです。夫の感想を聞くと、「私にとって、ベトナム戦争はまさにリアルタイムの現実だったんだよ。」「私にとって、目新しいものはなかった。私の記憶にあるものは、ここにあるものの数倍だね。」)



 ベトナム戦争の記憶(報道されたもの)がある夫には、息子とは違う印象を受けたようです。しばらく、無言でした。

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