POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 「ローマ(Roma)」から“Sulga”社のバスに乗り、2時間45分かけて、「アッシジ(Assisi)」にやって来ました。ローマは鉄道駅や地下鉄駅のある「ティブルティーナ駅(Stazione Tiburtina)」の近くに長距離バスのターミナルがあり、いろいろなバス会社がいろいろな方面にバスを発着させています。“Sulga”社のアッシジ行きのバスもここから出ています。「日曜日、祭日(festivo)」は日に1便(8:15発、アッシジ旧市街の入り口「サン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)」に11:10着)なのですが、「月曜日から土曜日まで(feriale)」は日に2便あり、7:15発(10:00着)と10:30発(13:15着)です。



 7時30分のバスに乗るにはかなりの早起きをしてバスのターミナルにやって来なくてはならないので、子連れ旅の私たちは10時30分のバスに乗ることに決めてありました。ホテルもアッシジに2泊とってあったので、予定の変更はできません。4週間の旅なので、持ち運んでいるスーツケースも4つと移動日は大変です。切符が売り切れて、アッシジまで列車で行くこととなると、スーツケースを持ってうろうろとしなくてはなりません。切符は前もって手に入れることにしました。



 切符を前もって入手するためとバスターミナルのある場所を確認するために「予行演習」です。地下鉄で移動するのは道に迷うことがなく、リスクが少ないのですが、スーツケースをひいて階段を上り下りするのは結構きつい作業です。乗換えがあると更に骨が折れます。それと比べて、バスは階段の上り下りがありません。車外の景色を楽しむこともできます。



 鉄道、バスなどの公共交通機関は平日と休日で利用客数が異なることからダイヤを違えていることが多い。また、その経路を変えていることもあります。日本語の「平日」は、週休二日制の導入によって土曜日を休みとする学校や職場が多いことから、月曜日から金曜日までを指すことが多いといえます。しかし、イタリア語で平日を意味する“feriale”(フェリアーレ)は、「土曜日(sabato、サバト、サーバト)」を含みます。そこで、月曜日から金曜日までを指そうとすると、“escluso(~を除く)”を用いて“escluso il sabato(土曜日を除く)”という語を“giorni feriali(平日)”の後ろに置き、“giorni feriali escluso il sabato(土曜日を除く平日)”とします。

 移動日の3月28日(月曜日、lunedi、ルネディ)の出発時間とほぼ同じ時刻にホテルの近くのバス停からバスに乗って、3月25日(金曜日、venerdi、ヴェネルディ)に予行演習をすることにしました。490、491、495番のどのバスも長距離バスのターミナルである“Stazione Tiburtina(スタッツィオーネ・ティベルティーナ)”に停車します。終点です。491番は「平日(feriale)」のみの運行ですが、490番も495番も「全曜日(feriale e festivo)」の運行です。便数が多いせいかそれほど混まなかったので、多くのスーツケースを持ち込んでも他の乗客に迷惑をかけないことが確認できました。



 ホテルマンなどの日常的に外国人観光客に対応する人たちを除いて、イタリアでは意外と英語が通じないなという印象を持った私たちは誤解があると非常に不都合なことになる場面では「紙」に書いて見せることにしています。今回は特に「当日」の切符を買うわけではないので、28(lunedi)/3/2011,Roma→Assisi,10:30→13:15と書いたものを用意しました。人数は指で示すのが一番です。切符売り場では英語が通じましたが、紙も見せました。で、受け取ったのがレシートのような小さな紙切れ。紙面には購入日の25-03-2011という表記とROMA ASSISIという表記がある程度の粗末なもの。出発日時の表記がありません。

 イタリア鉄道の「インターシティ(IC)」の切符のようなものを予想していた私には不安のよぎるもの。このレシート状の紙切れをかざし「これが切符?」というようなジェスチャーを見せたところ、売り場の男性も「そう」というようなジェスチャーを返しました。ここはイタリア、これで何とかなるんだろうね。まあいいか、日本の常識で判断するとストレスが溜まるから、考えないようにしよう。

 当日、バスの運転手に切符を見せたところ、難なく乗車できました。有効な切符であることをどこで判断しているんでしょうね。一応、乗車人数を確認していたところから見ると、データは運転手に伝えられているんでしょうね。レシート状の紙切れには通し番号が振られていたことから、データより乗車人数が多いときは通し番号で確認なのでしょうか。

 混んでいることを予想して、数日前に切符を入手しておいたのですが、予想に反して、乗車した人数が20人程度で、空席があちらこちらに。バスは定刻の10時30分に出発しました。ベネチア メストレ-ベネチア サンタ・ルチア間の列車が定刻の2分前に出発したのにびっくりした経験を持つ私たちは、「へぇ~、定刻に出るんだ。」と感心をしてしまいました。失礼ですね。

 バスがペルージャに近づくと地味めの若者のドライバーからイタリア語でアナウンス。「アッシージ」という語だけは聞き取ることが出来ましたが、何を言われたのか皆目見当がつきません。すると、バスはガソリンスタンドに入って停車です。ガソリンスタンドには別のバスが停まっています。ドライバー席から立ち上がって後ろを振り向いたドライバーは、我々に向かって“Assisi,change buses”と声を張り上げます。

 アッシジに行く乗客はバスを乗り換えよ、ということなのでしょう。そういえば、バスに荷物を積み込むときに、行き先を聞かれ、ペルージャ行きの乗客とは反対側の荷物入れにスーツケースを収納してもらっていました。このバスは、ペルージャを経由すると理解していましたが、実はペルージャを経由するのではなく、途中で2方向に振り分けられるんですね。いつもそうなのかは知りませんが、乗客のうちの我々を含めた6人はバスを乗り換えです。聞いてないよ~



 それから30分ほどして、バスは眼前に「サン・フランチェスコ大聖堂(Basilica di San Francesco)」の見える「ウニタ・ディタリア広場(Piazza Unita d'Italia、イタリア統一広場)」に到着です。やって来ました、私が強く望んだアッシジに。

                 (この項 健人のパパ)


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コメント
 
 
 
凄く役に立ちました♡ (マリ)
2018-08-19 10:22:34
ありがとうございます!
 
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