POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 




 フランス中東部のアルザス地方のドイツ語の方言に「アルザス語(Alsatian、アルセイシャン)」があります。そのアルザス語に“Kut'zig”という語があり、それは「頭をむき出しに、帽子を被らずに」(bareheaded)という意味があるそうです。“Kut”はドイツ語の“Hut”(帽子)と関連があるのでしょうね。


 アルザス地方にはワインの銘醸地を巡ってくれる乗り降り自由のホップオンバス“Kut'zig”があります。この命名は、「髪に風を受けながら、ブドウ園を巡る」(The Kut'zig will get the wind in your hair while you're exploring the best of the vineyards!)ということなのだそうです。つまり、雨が降っていなければ、バスの天井を開け、オープントップ(open-top bus)になるということです(私たちが乗ったときには、降ったり止んだりで、開くことはありませんでしたが)。



                     (エギスハイム(Eguisheim、エギスアイム)のバス停前のKut'zig)

 このホップオンホップオフバスには、時計回り(B CIRCUIT)と反時計回り(A CIRCUIT)のコースがあります。A CIRCUITは、コルマール駅前(COLMAR Gare)→COLMAR Place Scheurer Kestner→リボヴィレ(RIBEAUVILLÉ Gare Routière、リボーヴィレ)→HUNAWIHR Parc NaturOparC→リクヴィール(RIQUEWIHR Poste、リクビール、リクビル)→ケゼルスベール=ヴィニョーブル(Kaysersberg-Vignoble、カイゼルスベルク)→テュルクアイム(TURCKHEIM Porte de France、テュルクハイム)→エギスアイム(EGUISHEIM Place de Gaulle、エギスハイム)→VOEGTLINSHOFFEN→コルマール駅前(COLMAR Gare、下車のみ)→COLMAR Place Scheurer Kestner(下車のみ)と巡ります。1周するのに2時間15分ほどかかり、また現在は3時間おきの運行なので、A CIRCUITに再度乗るにはコルマールからは45分ほど待つことになります。



 その歴史が400年ほど前の1626年に遡り、13代にわたって続いてきた家族経営のワイナリー「トリンバック(Trimbach)」は、リボーヴィレにあります。トリンバックは、ワインインポーターのENOTECA(アサヒグループ)が日本では扱っています。



 アルザスのワインメーカーに「Famille Hugel」(ファミーユ・ヒューゲル)があります。wikiによると、ヒューゲルはその生産するワインの80%近くを輸出に振り向けています(Hugel is highly export-oriented, with almost 80 percent of the wines produced being exported.)。日本の輸入代理店は「ジェロボーム株式会社」です。ジェロボームの主要株主は、ファミーユ・ヒューゲル社、ファミーユ・ペラン社ポル・ロジェ社で、家族経営のワイナリーを専門に扱う日本のワインインポーターです。ヒューゲルは、毎年200万以上もの人々が訪れる美しい街リクヴィールの旧市街の中心にセラーとテイスティング・ルームを構えています。



 私は、2017年5月27日にコルマールに一人でやってきて30日に夫と合流するためにバルセロナに移動するまでいました。そのときに訪れたワイナリーの一つがヒューゲル。リクヴィール(Riquewihr)にあります。今回は夫も一緒の再訪になりました。前回はこの“Kut'zig”がまだ運行していず(new way to visit the heart of the Alsace wine route))、宿泊ホテルでアドバイスをもらい、旅行案内所で尋ねて106番のバスでやって来ました。



 “Kut'zig”は、コルマール駅前からスタートします。コルマール駅前のバス停は駅出口の左側と右側の2か所にあって、“Kut'zig”の乗り場は駅出口を背にして右側にあります。106番のバス停も右側にあります。ちなみに、私たちはスイスのバーゼルから、長距離バス“flixbus”で移動してきましたから、コルマール駅前に到着したのは左側のバス停でした。



 “Kut'zig”の運行は、7月、8月、9月は、水曜日から日曜日までと祝日。シーズンの始まる6月とシーズンの終わる10月初旬は、金曜日から日曜日までと祝日のみとなります。10月中旬から5月までは、“Kut'zig”の運行はなく、この時期は106番のバス(時刻表は、こちら(PDF)から)を利用することになります。また、シーズンでも7・8・9月の月曜日・火曜日(祝日を除く)、6月と10月初旬は、月曜日から木曜日(祝日を除く)も106番のバスを利用することになります。このバスも日曜日の運行はありません。



                     (リクヴィール(Riquewihr)のバス停前の106番のバス)

 106番は、Colmar を 7:00、7:40、11:10、12:10、14:10、16:10、17:10、(18:10、19:10)に出て、Riquewihr におよそ 30分後に到着し、さらにおよそ 10分後に Ribeauvillé に到着します。Ribeauvillé からは、(6:00、6:40、7:55)、9:00、13:00、15:10、17:00、18:20 のバスを利用して Colmar に戻ってくることになるでしょう(時刻表は、2019年10月現在)。



          (“Scol.”とあるのは、学校休業日には運行しません(fonctionne UNIQUEMENT en période scolaire))

 Colmar - Ribeauvillé 間を往復するには、“TICKET DUO”(Billet Duo(Un aller retour dans journée)、往復切符、その区間では乗り降り自由)を手に入れることになります。バス運転手から現金で買い求めます。2人用の“2 PASSENGERS”で14.00€しました(料金は、2019年9月現在。1€=120円で換算すると、一人当たり840円)。



            (感熱紙に印字されたもので、乗るときに提示します)

 “Kut'zig”は、一人当たり15.00€でした(料金は、2019年9月現在。1€=120円で換算すると、一人当たり1,800円)。



            (感熱紙に印字されたもので、QRコードで管理されていますので、読み取り部分にかざします)

     (この項、未完)


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