パルマのカフェでオペラ歌手のお二人と知り合いになりました。私の旅行の目的の一つは「食」。その地のスーパーマーケットや市場(メルカート、マルシェ)に出向いて、その地の食材を入手し、調理して楽しむことです。その話しを前日したところ、あずささんが珍しい食べ物ということで馬肉のお店、そしてマルシェのチーズと生ハムのお店に連れて行ってくれることになりました。ともにパルマ王立歌劇場の近くにあるのだそうです。
10月も下旬に入り、パルマはそろそろ寒くなるという話しの流れで、身体を温めると言われている馬肉のお店に連れて行ってくれるということになりました。
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Olga Macelleria Equina というお店は持ち帰りの提供しかなく、月曜日から土曜日の営業時間は、朝の7時30分から午後1時30分まで。着いたのは12時を少し過ぎた頃。お店の前は順番待ちの人で溢れています。馬肉のタルタルステーキを求めて待ちます。香辛料と塩味が絶妙なバランスで、美味しかった~。ああ日本でも食べたい。
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チーズは日本と比べると格段に安い。種類も非常に多く、大きなサイズのものは普通に量り売りをしています。お店の人は大きなハードチーズに包丁を当てながら、「このくらい?」、お客さんは「もうちょっと多め」などと言って、やり取りをしています。チーズの売り場にはよく行列ができています。
あずささんは日本に一時帰国するときは結構な量のハード系のチーズを持ち帰リ、皆にとても喜ばれるそうです。あずささん自身はそれほどチーズは食べないそう。チーズの好きな夫は「それはもったいない」という顔をしました。
あずささんのお薦めはしっかり熟成された少しお値段の高い生ハムだそうです。とても美味しいのだそうです。ですよね、パルマの名産ですものね。プロシュット・ディ・パルマ(Prosciutto di Parma)はイタリアのパルマ近郊で作られているプロシュットです。プロシュットは、豚のもも肉のハムで、非加熱のものはプロシュット・クルード(prosciutto crudo)、加熱したものはプロシュット・コット(prosciutto cotto)と呼びます。
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ハムは肉を加工したもので、保存性を良くするために塩分が高いので、我が家ではたまにしか食べません。パイナップルやマスクメロンを巻いたら美味しいとは思いますが、塩分の強いものに拒否反応を示す夫には好みではありません。普通の味付けでもしょっぱいと言い出し、場合によっては夫用と大学生の息子用と2種類の味付けのものを作ったりします。
パルマは1泊なので、自炊なしで、ひたすらスーパーマーケットやケバブ屋など簡単かつ美味しく食べられるものを探して歩いていました。私の趣味の1つは「食」なのに、食べるものに殆んど関心のない夫をお伴に旅行を続けていると会話が噛み合わないことが多い。美味しいものを探し歩いていると私のテンションは上がって来るのですが、それに比べて夫のテンションの低いこと!昨日のオペラを話題にしていた時の夫のテンションの高さとの落差の大きいこと!
夫はひたすら私たちについて来るだけで、ほとんど会話せず。いまあなたには愛想笑いだけが処世術なのね。