POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 「羅東車站」の「前站(西口)」から出て、「公正路」をまっすぐ進み(ほぼ西方向)、左に折れて「長春路」に入りしばらく進む(ほぼ南方向)と、「民生路」にぶつかります。丁字路なので右に折れると、そこはもう「羅東夜市」の入口です。そこにはこんな看板が立っています。



 「羅東中山公園」を4本の通りが取り囲んでいます。ほぼ東西に走る「民生路」(公園北側)と「民権路」(公園南側)、ほぼ南北に走る「公園路」(公園東側)と「興東路」(公園西側)の4本です。その通り(「興東路」を除く)には「羅東夜市(羅東観光夜市)」があります。



 「服飾・精品区」の衣類、アクセサリー、女性物の下着などに興味がなかったので、公園南側の「民権路」に向かいます。あら、すごい混みよう。やはり、みんなの目的も食べることだったのね。「熱食・点心区」と分類されるこの通りの公園側には、ずらっと「小吃」の店が並んでいます。その並びの中央部分に長い行列を作っている店があります。「阿灶伯」(あそうはく、アーツァオポ、azaobo、1-4-2声)(「灶」は「竈(かまど)」の異体字)です。



 この行列、多分100人以上は並んでいるんではないでしょうか。行列のできるところでは美味しいものが食べられます。でも、この行列に並ぶのは、、、そもそもこの行列に並ぶと何が食べられるのでしょうか。



 帰国してから、「Yahoo!奇摩」で検索してみました。「阿灶伯」でかなりヒットします。どうも「當歸羊肉湯」が美味しいようです。

 阿灶伯當歸羊肉湯也是必喝(「阿灶伯」の「當歸羊肉湯」も(羅東夜市に行ったのならば)絶対飲むべきだ)。一份40元,份量超多,大碗綽綽有餘(1杯40元だけれど、1杯の量が多く、大きな椀になみなみと入っている)。羊肉湯味道適中有淡淡的中藥味(「羊肉湯」の味はほどよく、漢方薬の味が薄めである),將羊肉片沾醬送進口中再搭配一口湯,好吃順口(タレに浸した羊肉片を口に運び、スープを口に含んで食べるとこれまた美味しい)。

 行列に並ぶ根性が必要だったのかも知れません。次回の台湾は、「羅東」に一日あてて、「國立傳統藝術中心」と「羅東夜市」に決まりでしょう。「首都客運」の「261番」のバスで、「羅東後站」→「國立傳統藝術中心」、「國立傳統藝術中心」→「羅東夜市(興東路)」がいいでしょうね。

 ついでに「當歸羊肉湯」の作り方も調べてみました。「當歸(当帰、トウキ)」は漢方薬の原料にも使われるセリ科の植物です。その根は血液循環を高める作用があるので、充血によって生じる痛みの緩和に有効なのだそうです。

 「當歸羊肉湯」の作り方は至って簡単。「當歸料包」とか「當歸薬膳包」とかいわれる當歸、八角、熟地黄、炙黄耆、甘草、草果、枸杞などが入った袋をお湯の中に入れて煮出し、塩、酒、醤油などで味を調え、その中に下処理をした羊肉を入れます。他にニンニク、生姜、ネギなども入れておきます。

 これって、私の好きな、シンガポールやマレーシアで食べられている「バクテー」の作り方に似ていますね。「當歸料包」とか「當歸薬膳包」というものは、家庭用に配合したものをどこかで売っているのでしょうか。きっと、売っているのでしょうね。バクテーの素が売っているのですから、あるわよね。漢方薬のお店にあるのかな。次回の台湾は、これも手に入れて自宅でも作ってみなくちゃ。

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 宜蘭縣五結郷季新村五濱路二段にある「國立傳統藝術中心」(「国立伝統芸術センター」)は、台湾各地の伝統芸能や工芸のすべてをここ一か所に集めてあります。ここでは、布袋戲(ポテヒ、ポーテーヒー)など台湾の伝統芸術と文化を総合的に紹介しています。「山泉大飯店」のジェシーさんに「とても面白いですよ。」と勧められたので行ってみることにしました。



 「國立傳統藝術中心」は、「羅東(ルォードン)」というところにあります。「台北」に宿泊しているなら、「首都之星」というバスで、90元、1時間強で行くことができます。「礁渓」からなら鉄道で行くことができ、南下していきます。「宜蘭(イーラン)」の次になります。



 「國立傳統藝術中心」には「福泰冬山厝」という宿泊施設もあり、「厝(そ、cuo 4声)」とは家屋を指します。外観はもともとの建築の風貌を保存して(「古厝建築風情」)いるが、内部宿泊環境を快適に暮らせるように改装しているのだそうです。今度機会があれば泊まってみたい気もします。



 「雅致客室」(15部屋)というカテゴリーでは、3,200~4,800元(日本円で11,000~16,000円ほど)なのだそうです。無線LANが使え、液晶テレビが置いてあるようです。



 大抵、私たちは目的地に対して十分に下調べをして行くのですが、夫は温泉に興味のない人で、「宜蘭(イーラン)」周辺については何の下調べをしていませんでした。そこで、行き当たりばったりの旅になりました。午前中は、「ハウス・ツアー」や「温泉魚SPA」を楽しみ、「礁渓」の街で「台湾料理」で昼食を取り、それから列車に乗り込みました。私は去年(2007年6月)の台湾一周の旅では「宜蘭」に降りなかったので、見てみたく、一旦「宜蘭」の駅に降りました。駅周辺を見て廻り、「インフォメーションセンター」で資料の収集。そして、また列車に乗車。



 台湾の駅に出口が2つあるものがありますが、方位を利用して「東口」とか「西口」とは表示しません。駅正面をそのまま駅名で言い、駅の裏出口を「後站」と表示します。「宜蘭」の「インフォメーションセンター」で尋ねた情報では、「國立傳統藝術中心」へはタクシーで「120元」ほどで行けるそうです。そこで、「羅東後站」で降りて、タクシーに乗ろうとすると、メーター・タクシーではないので、値段の交渉。

「(インフォメーションセンターで貰ったパンフレットを見せて)ここに行きたいんだけれどいくらかな。」
「200元だね。」
「高いね。120元にしない。」
「120元?ダメだね。」



 どのタクシーも「200元」を譲らないので、「前站」に回って来ました。

「ここに行きたいんだけれどいくらかな。」
「250元だね。」
「高いね。120元にできない。」
「120元?ダメだね。230元ならいいよ。」



 インフォメーションセンターの若い女の子の情報が間違っているか、カモだと思われてぼられているかのどちらかです。夫は、係りの案内の間違いだと考え、「200元で行こう。」と主張。私は、カモにされていると考え、他の交通手段を聞き出すために、女子学生を捕まえて、英語で質問。優しい女の子で最初はタクシーを勧めていたのですが、別の交通手段が思い当たったみたいで、「後站」の方へ案内してくれて、徒歩で3分くらいのところを指差して、「あそこにバス停があったように思います。」とのこと。女の子に感謝の意を表して、駅にたむろしている先程のタクシーの運転手たちの前を通って、バス停へ。



 ありました。首都客運の「首都之星」という「台北」と「宜蘭」の街を結ぶバスの「羅東站」の脇に「傳藝中心」を終点とする「261番」の「羅東後站」というバス停が。



 ところが、このバス、日に5本、2時間おきにしかなく、今度来るのが行きの最終。帰りの最終がこのバスになるのでしょうから、行って帰って来るだけ。夫の最終決断は、「撤収!」。下調べが大事だということを実感しました。もっと早く行動すればよかったのですが、こと既に遅し。でも、日が暮れてきたから、これから「羅東夜市」に行けば、まあ無駄な旅でもなかったよね。



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 「台北」の東、バスで1時間ほどの「礁渓(しょうけい、Jiaosi、チアオシー)」にある「山泉大飯店」を訪れています。きょう(2008年10月4日)は、きのう貰った「温泉魚泡湯券」を我が子「健人」に持たせて、「温泉魚SPA」にやってきました。「温泉魚SPA」は、本館に隣接している別棟の奥にあります。この券で30分利用できます。私は去年(2007年6月)、ここで利用していますが、健人にとっては初めてなので楽しみにしていたようです。



 受付で足拭きのタオルを受け取り、洗い場でシャワーを使って足を洗い、水槽(?)、浴槽(?)に向かいます。温泉プールと表現しておきますが、温泉プールは2面あります。大きな温泉プールで、2面を繋げばまさにスイミングプールになりそうです。そのプールの縁に座って足を入れます。



 健人は初めてなので恐る恐るです。

ジャジャン♪ジャジャン♪ジャジャジャジャジャジャジャジャ、ジャ~ン♪ (ジョーズのテーマ)

 何かが近づいてきます。ガブリ!何かが食いつきました。痛い!そう、健人は「痛い!」と表現しました。くすぐったいという感じではなく、噛まれているような感じだったと言いました。慣れてくると、「ストローを皮膚にあてて吸われている感じに変わった。」とも言いました。チクチクする感じなのだそうです。



 噛みついたのは、体長が10cmほどの赤い色をした「Garra rufa(ガラ・ルファ)」。台湾では「温泉魚」と呼んでいます。“reddish log sucker”とも言われ、“sucker”は鯉に似た北米産の淡水魚を指すのですが、語感として“suck(口をつけて吸う、吸い取る)”するもの、という感じがあります。乳離れ前の動物かな。“nibble fish”とも言われるそうですから、“nibble(少しずつかじって食いちぎる)”されたという健人の感想も的を得ているのでしょう。



 この「Garra rufa(ガラ・ルファ)」は、「Cyprinion macrostomus(シプリニオン・マクロストムス)」とともに、「ドクター・フィッシュ」と呼ばれています。「ガラ・ルファ(Garra Rufa)」は、舐めるようにして患部を刺激するのに対して、「シプリニオン・マクロストムス(Cyprinion macrostomus)」は、尖った口をしていて、皮膚を突付きながら患部を刺激するのだそうです。「ガラ・ルファ」が「舐めるよう」であの感じならば、「シプリニオン」はもっと過激なんですね。

 「ドクターフィッシュ」は、トルコのシワス(Sivas)県のカンガル(Kangal)市の温泉に生息し、皮膚の病気である「乾癬」の治療に効果があるということで有名になったもので、皮膚の患部は他の部分より一層柔らかい状態になっていて、それを吸い取ってくれるので効果があるようです。去年訪れたときに、ジェシーさんが「この魚はトルコから輸入したものなのですよ。」と言っていたのはこのことだったのですね。

 皮膚病がないので、治療効果を期待はできないのですが、面白い経験ではあります。

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 「礁渓温泉」にある「山泉大飯店」を訪れています(2008年10月3日~5日)。きょうはジェシーさんにお願いして、ハウス・ツアーならぬホテル・ツアー。アメリカなどの欧米諸国には初めての来客に家の中を見せて歩く「ハウス・ツアー」という習慣のある国があります。台湾にその習慣があるとは聞いたことはないのですが、ジェシーさんはこのホテルの副経理。決定権があります。開業から5年ほど経つこのホテルにその準備段階から携わり6年あまりここ「礁渓」に暮らしているそうです。ここの空気の良さが気に入っているようです。

 ホテル・ツアーの最初は、「女湯」から。朝の時間ですから、入浴している女性は通常はいないのですが、いると非常にまずいので、ジェシーさんが「有人嗎?(どなたかいますか?)」と声掛けをしながら、脱衣所などを見て廻ります。夫も少し遅れて、「ヨウレンマ?」と恐る恐る入ってきます。設有4個室内及戸外的男、女湯,不僅隱密性極高,還有遊客裸浴其中。女湯には浴槽が2つあり、1つは室内、他は室外です。台湾人は人に裸を見られるのを嫌うので、水着を着て入浴しますが、ここは日本人向けなのでしょうか。裸で入浴することができます。





 広い浴槽で、手足を伸ばしたり、友達と語りながら温泉に入るのには、ここ1階にある大浴場がいいのですが、そうでないのなら客室で温泉に入ることができます。礁溪最有名的就是温泉了,山泉大飯店的毎個房間均設有温泉池。すべての客室に温泉が引いてあります。



 大浴場の脇には温泉プールがあります。泳ぐためのものではありません。台湾人が好む温泉の形式です。水着を着て入ります。男女の区別を問いません。飯店公用的2大戸外成人及兒童SPA池,均有各項沖肌按摩設備。





 次に「和室」を見せてもらいました。2~3人部屋なのだそうです。6畳間でした。夫はまるで興味を示さず。そう、和室で畳に座ると足が痺れるもんね。



 私たちがいま宿泊している「洋間」なら、ベッドの縁や椅子に腰を下ろすことができるよね。





 ここで、我が子「健人」から「もう「ドクター・フィッシュ」に行きたい!」という声が上がり、急遽ハウス・ツアーは中止。ジェシーさんにお礼を言って部屋に戻ることに。観光に充てられる時間は、明日は移動日なので今日しかありません。ゆっくり見て廻っていたのでは、時間がなくなるかも知れません。健人の意見も正しい。



 「ドクターフィッシュ」は、古くなった皮膚、つまり角質を吸い取るようについばむ習性を持っています。ついばむ際に小刻みな刺激が感じられ、皮膚代謝を促進させる効果があると言われています。このドクターフィッシュは、学名を「ガラ・ルファ(Garra ruffa)」と言い、コイ科の淡水魚なのだそうです。「山泉大飯店」は、このドクターフィッシュが何と2万匹ほどもいるのだそうです。有新設置的兩萬條温泉魚SPA,提供不一樣的温泉服務。

 詳しい話は、次回に。

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 2008年6月29日にオンラインで「礁渓温泉」にある「山泉大飯店」の予約を取ると、去年お世話になったジェシー(Jessie Yu)さんからメールが届きました。

Dear Powerful Mom,
Is that you that you are coming back to be with us this year?We are so glad to welcome you again!!!
Hope that you still remember how to find the way to get to Jiaosi Town (Yilan County). We are just located near by the Jiaosi Station. You may come here by TRA train from Taipei as usual. Or you may get to Jiaosi by bus, the faster way to come here from Taipei. Please find "Capital Bus" at the website "http://www.sunspring-resort.com.tw/news.php?newsid=240" as your reference.
Hope everything will go smoothly as you wish. Should you have any doubts, please feel free to contact us.


 確かに去年(2007年6月)は、鉄道を利用して「礁渓」行きましたが、2007年11月15日に「雪山トンネル(雪山隧道)」が開通して、台北から短時間で行けるようになったようです。ジェシーさんも“the faster way to come here from Taipei”(台北から「礁渓温泉」に行く最も速い方法)と勧めているのですから、今回は“Capital Bus”(首都客運)で行くことにしました。



 「山泉大飯店」のサイトには、首都客運の「首都之星」の利用方法が載っています。

如何搭車:
台北捷運【市政府站】3號出口,即有首都客運站牌,搭乘往【礁溪】班次,告知司機要在【山泉大飯店】下車。回程亦可告知飯店櫃檯,可在飯店門口上車。
How to get on the bus to Jiaosi:
Take Taipei Metro(subway) to “Taipei City Hall” Station and go out at Exit 3 and you will find the Capital Bus Stop. Jump up to the Jiaosi-bound bus and remember to tell the bus driver that you will get down at Jiaosi “Sun Spring Resort” (pronunciation: Shan Chuen Da Fan Dien).
首都客運の利用方法:
台北の地下鉄を乗って、「市政府」駅で降りて出口3から出てください。「首都客運」のバス停留所を捜します。礁溪(Jiaosi)行きのバスに乗ってください。バス運転手に「礁溪(チアオシー)の山泉大飯店(シャンチュエン・ダーファンディエン)で降ろしてください。」と告げてください。


 10月3日午後7時頃、ホテル「山泉大飯店」に到着した私たちは、チェックインを済ませ、スタッフの人に到着した旨をジェシーさんに伝えてもらいました。ジェシーさんが満面に笑みを浮かべてやって来ました。夫と健人を紹介して、「この一年間、台湾旅行を思い出す度、あなたのことも思い出していました。やっと会えて、とても嬉しい。」と拙い英語で伝えました。ジェシーさんは、日本語をある程度話せます。日本語と英語が飛び交います。夫は微笑んでいます。



 ジェシーさんから京都が大好きだと以前聞いていたので、京都の旅行で購入しておいた「箸置き」などの日本らしいおみやげをプレゼントしました。

 「では、お部屋に。」ということになり、「もしよかったら、畳のお部屋もあるのでどちらにしましょう?」と尋ねられたので、「我が家はベッドの生活なので、案内されたお部屋でいいですよ。」と夫と相談して答えました。翌日に「和室」を見せてもらうことにしました。ここには2泊する予定なので、2泊目に「和室」を考えてもよかったからです。でも多分、何十年も畳の部屋で生活することがなかった夫は足が痺れるからと言って、「畳のある部屋」を選択することはないでしょうね。

 夕食をどうしますか、ということになり、ホテルのレストランで食べる方法もあったのですが、「礁溪」の街を見たがっている夫の選択に従って、どこか美味しいお店を紹介して欲しいとお願いして、「徳陽路」にある「天香回味(ティエンシャンホイウェイ」という「しゃぶしやぶ」のお店を紹介してもらいました。

 中国には、火鍋(フオグオ、huo guo 1-1声)という料理があり、その一つ「涮羊肉(シュアンヤンロウ、shuan yang rou 4-2-4声)」が日本に伝わり、日本の「しゃぶしゃぶ」に変わっていったという説があります。火鍋には「水炊き」のようなものから、「しゃぶしゃぶ」風の「沙茶火鍋」まで、いろいろな種類があります。



 「涮涮鍋(シュアンシュアングオ)」です。これが1人前です。豚骨、鶏がらなどでとったスープには、干海老、干魚、ニンニク、ピーナツの粉末、漢方薬材(朝鮮人参など)、ゴマ油、唐辛子などが入っているそうです。このスープに浸して、熱を通したキャベツが美味しかった。夫は魚介類や肉よりも野菜を「これは美味しい!」と言って、食べていました。我が子「健人」も普段は野菜を好んでは食べる方ではないのですが、この日ばかりは別。もくもくと食べていました。普段おしゃべりの君はどこに行ったの?



 「しゃぶしゃぶ」の帰りは、「超級芒果冰」(お店の名前?商品の名前?)で「超級芒果冰」を戴きました。「天香回味」のすぐ近くにあります。



 雪のように細かく薄く削ったかき氷の上にバニラ味のアイスクリームが乗っており、それに角切りにしたマンゴーを散らしてあります。日本のかき氷と異なり、口の中ですぐに溶けていきます。氷自体に味がついています。これはコンデンスミルクの味かな。マンゴーも美味しい。よく熟したマンゴーがのっています。「超級」と言うのですから、ハイクラスの味?



 東国原宮崎県知事には悪いのですけれど、私たち庶民にはこの程度のマンゴーで充分楽しめます。また、礁渓温泉に来たら、このコースで夕食を食べようかな。

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 「台湾政府交通部観光局」によると、2008年9月末までに台湾を訪れた日本人観光客数はおよそ805,000人。これは、2007年の同期比と比べると54,000人以上も減少しているのだそうです(約6%の減少)。4月から7月にかけては、各月8万人強の日本人観光客が訪台しましたが、前年比では6%ほどの減少。日本の夏休みに当たる2008年8月だけを見ると、84,200人と2007年同月比で、約14%の減少です。

 この日本人観光客の減少傾向を受けて、台湾政府は日本人観光客の誘致を目的に、補助金を支給する方針を立てたようです。「馬英九」政権が打ち出した中国人観光客の誘致も期待通りの効果を上げていないようで、観光産業にとってドル箱の日本人観光客を呼び込むために、燃油サーチャージ(通常の航空運賃のほかに燃料費の高騰によるコスト増を補填するために付加される運賃)を補助する目的を持っているようです。

 団体旅行客を対象として、25,000人を上限に1人3000元(約1万円)を旅行会社などを通じて支給するのだそうです。個人旅行客の誘致に対しては、これとは別に、航空会社に燃油サーチャージ代の一部を補填することも考えているようです。早ければ年内にも始める意向なのだそうです。

 台湾系航空会社(エバー航空、中華航空)の「燃油サーチャージ」を調べてみましょう。まず、「エバー航空」です。

「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)について 2008年10月1日(発券分)以降分

 エバー航空では、「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)」を設定しております。昨今の航空燃油価格の高騰を受け、ご利用者の皆様にもその一部をご負担いただいております。なお、2008年10月1日以降日本発券分の航空券に関する燃油サーチャージおよび航空保険特別料金は、これまでの米ドル建てから日本円建てにて表示変更いたします(台北=高雄、台北=香港間を除く)。日本路線運賃額(1旅客1区間当たり) 千歳・仙台・成田・小松・名古屋=台北間 7,000円、関空・福岡・宮崎=台北間 4,800円。
 往復で、1人14,000円の追加になりますね。



 次に、「中華航空(チャイナ・エアライン)」です。札幌・東京-台北 7,900円、名古屋・大阪-台北 6,900円です。往復で、1人15,800円の追加になりますから、航空運賃次第ですが、こちらはさらに1,500円余計にかかります。

 今回の台湾行きに利用した「キャセイパシフィック航空」を見てみましょう。台湾系ではなく、香港系の航空会社になります。

燃油サーチャージ改定のご案内 2008年10月8日以降の発券分

 キャセイパシフィック航空では、全ての航空券に対して「燃油サーチャージ」を設定し、昨今の航空燃油価格の高騰による急激な費用増の一部をお客様にご負担いただいております。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。日本発運賃で、日本-香港及び日本-台北間のフライトでは区間毎に3,200円をご負担いただきます。
 ここが一番安く済みます。往復で、1人6,400円です。台湾の日系ホテルの営業担当者から聞いた話ですが、キャセイパシフィックの燃油サーチャージが低く抑えられているのは、香港行政府が観光産業の保護育成のために燃油サーチャージの一部を負担しているためなのだそうです。真偽のほどはわかりません。

 日系の航空会社の燃油サーチャージは高いですね。例えば、「全日空」です。

燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)改定 

 2008年10月1日ご購入分からの燃油特別付加運賃額が改定となりました。以下の料金を、日本発着のANAグループ航空会社の国際線区間に適用します。なお、燃油価格が沈静化した場合は、「燃油特別付加運賃」を引き下げ、あるいは廃止します。日本=香港・台湾・中国 10,500円。
 往復で、1人21,000円にもなるんですね。

 今度の台湾旅行は、個人旅行をする私たちが、どのような恩恵を台湾政府から受けられるかよく研究して出かける必要がありますね。団体旅行者と同じように1人3000元(約1万円)の補助が受けられるとしても日系の航空会社で行くのでは足がでます。そもそも、ひと月に8万人ほどの日本人が訪台するのですから、単純に言って、恩恵を受ける25,000人というのは、10日分にも満たないことになります。「年内にも始める意向」って年末年始の観光客の確保ということなのかな。

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 きょう(10月3日)は、移動日です。高雄から台北、台北から礁渓温泉(しょうけいおんせん、チアオシーおんせん)へと移動していきます。高雄から台北に移動する手段はたくさんあります。バスか鉄道か、鉄道にするなら、「高鐵」(台湾の新幹線)か「台鐵」(在来線、特急に相当する自強号、急行に相当する莒光号)か、バスにするなら、「國光客運(Kingbus)」か「統聯客運(Ubus)」か「阿羅哈客運(Alohabus)」か「和欣客運(Ebus)」か。選択肢が多いと迷いますね。



 結局は、高雄に来たときと同じ「阿羅哈客運」にすることにしました。夫が来るときのバスで面白い映画が座席についているモニターで見られたのに気をよくしての決定でした。「和欣客運」も同じようなバスを出しているのですからその選択もあったのですが、そうしませんでした。実はこれが失敗に終わったようです。たまたま面白い映画をやってはいなかったようです。夫は「ホーシン(和欣)のバスにすればよかった。」と悔やむことしきり。でも乗る前にどんな映画をやっているかわからないですよね。それは仕方のないこと、くじに外れたようなもの。くじ運のない人なのね。



 高雄出発は、10時30分。台北から高雄に来たときにかかった5時間を予定していたのですが、台北市に入ると渋滞に引っかかり、「國道客運台北總站」に着いたのは、6時間後。出口6から「站前地下街」に入り、捷運「台北車站」で「悠遊卡(EasyCard)」を手に入れました。「悠遊卡」は、SuicaやPASMOのようなもの。「礁溪温泉」に行くには、「首都客運」の「首都之星」というバスを利用すると便利なのですが、このバスには「悠遊卡」の端末機がついていて、キャッシュレスで乗車できます。



 礁溪温泉には「葛瑪蘭客運(カマランバス)」も高速バスを出しています。このバスは「國道客運總站」から出ています。この方が今回の行程では便利なのですが、「Yahoo!奇摩」の「知識問題」では、「首都之星と葛瑪蘭客運のどちらがいいの?」という質問に対して、「若你想要在路途中享受比較好的生活品質建議搭乘"首都客運"」と返答されています。座席が狭く、車内にトイレがないようです。



 捷運「市政府」站を「出口3」から出ると、「忠孝東路五段」という通りに沿ってバス停が並んでおり、屋根をつけてあるのが宜蘭方面に行く「首都客運」の「首都之星」のバス停でした。並んでいると、係員が前の方から行き先を尋ねて廻っており、「宜蘭」直通と「礁溪」経由「羅東」行きなどがあるようで、次から次と到着するバスへ定員分のカードを渡しながら振り分けていきます。別の係員が切符を売りにもやってきます。バスの中で飲めるように水のサービスもあるようで、配りにやってきます。行き先を尋ねられれば、EasyCardと「礁溪温泉 山泉大飯店」(夫がジェシーさんのアドバイスで予め作っておいた)と書いた紙を見せます。



 数台目に私たちは乗れました。かなり後ろの方に並んでいたと思ったのですが、いつの間にか先頭集団にいました。私たちの後ろにはさらに長蛇の列。並んでいる人たちはどう見ても旅行者ではないようです。通勤者のように見えます。宜蘭から台北に通勤していて、その帰りなのでしょうか。それとも、きょうは金曜日なので、週末を利用して実家に帰ろうとしているのでしょうか。大きなバッグを引きずり、旅行者然とした私たち3人は、周囲から浮き上がっていたのでした。



 大きなバッグを3つ、バスの横腹に収納してもらって乗車です。バスの運転手席の脇に「悠遊卡」の端末機があります。地下鉄のように区間によって料金が異なる場合、乗車時と下車時にこのカードを端末機にかざしますが、均一料金のときは難しい。乗車時だったり、下車時だったり、両方だったりします。バスによっては、運転席の上の方に「上車収費」とか「下車収費」と表示されているものもあります。



 今回は乗車時のようで、運転席の上の方に表示はなかったのですが、運転手が端末機を指差しています。端末機に「台北→羅東 90元」と表示されています。カードをそれにかざすとともに、運転手に「礁溪温泉 山泉大飯店」と大きな文字で書いた紙を見せました。これで、「礁溪温泉」の決められたバス停ではなく、そのバス停から車で5分ほど手前の「山泉大飯店」の前で降ろしてくれる筈です。



 午後の5時頃に台北のバス停に並び、7時頃には「山泉大飯店」に着いていました。もっと時間が経ったように感じていたのですが、台北と「礁溪温泉」は意外と近いのですね。これならば、夜は温泉に浸かり、昼は台北に遊びに出るというのもいいのかも知れません。往復で180元(日本円で630円ほど、1元=3.5円換算)、3人でも2,000円以内で交通費は済みます。台北で2,000円高いホテルに泊まるより、温泉好きの私はこの方法がいいな。

(info) HotelClubでの「山泉大飯店」(SUN SPRING RESORT CHIAO-HSI)の情報

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Thai riot police fired tear gas and stun grenades after a day of street battles with anti-government protesters on Tuesday in which two people were killed and nearly 400 were injured.(Reuters : Oct 7, 2008)

 タイのバンコクで10月7日、タクシン元首相に便宜供与しない、タクシン元首相の責任を追及する具体的方法を示す、などの要求を出して首相府を占拠している民主市民連合(PAD)と警察の衝突が激化し、警察が催涙弾などを発射して、2人が死亡、400人近くが負傷しました。

The protests have been largely confined to a single neighborhood in Bangkok; other areas in the capital have remained peaceful. (New York Times : October 9, 2008)

 ニューヨークタイムズ紙は、『反タクシン派の「市民民主連合(People's Alliance for Democracy、PAD)」の抗議行動は、タイの首都、バンコクの一部市域、国会議事堂と首相府周辺に限定されており、他の地域はいまのところ平穏です。』と報道しています。

 今年2度目の旅行は、タイのバンコク、チエンマイ(チェンマイ)、アユタヤを予定しています。しかし、タイの政治情勢が混沌としています。子連れの旅行なので、不測の事態を避けたいと思います。2008年9月4日には、バンコクに「非常事態宣言」が発令され、外務省のホームページには南部には渡航延期の勧告、首都バンコクには注意喚起が出るなどしました。タイの周辺諸国も渡航延期勧告を出していました。

外務省 海外安全ホームページ」によると、10月12日現在で次のような「注意喚起」が出されています。

タイ:バンコクにおける反政府市民団体のデモに伴う注意喚起(2008/10/10)
カンボジア及びタイ:カンボジア・タイ国境地域の治安悪化について(注意喚起)(2008/10/08)
タイ:国会議事堂前における警察部隊によるデモ隊への排除行動に伴う注意喚起(2008/10/07)
タイ:バンコクにおける非常事態宣言の解除(2008/09/16)


首都バンコク及び同郊外においては、2006年12月31日から翌2007年1月1日にかけて、連続爆弾爆発事件が発生し、2007年に入ってからも1月、4月、5月、9月に首都バンコクにおいて小規模な爆弾事件が発生しています。これらについて犯行声明等はなく、犯人は依然不明であり、今後も同種事件の発生の可能性は排除されません。(同ホームページから)

 このとき(2006年12月31日~2007年1月1日)は、バンコクを去って、バリ島に行っていたときでした。バンコクには帰国便に乗るために爆発事件の数日後に帰って来ました。

タイでは2006年9月に軍による政変が発生しましたが、2007年12月23日には下院選挙が実施され、2008年2月に新政権が樹立しました。現在では大きな社会的混乱もなく、市民生活は平常に戻っています。一方、同国の政治情勢に関しては、タクシン元首相支持勢力とその反対勢力との対立構造は依然変わっていないとみられており、憲法改正等をめぐって両勢力の対立が顕在化してきています。今後の展開次第では、社会情勢が不安定化する可能性は排除されません。(同ホームページから)

 去年のバンコク旅行の時(2007年12月)は、下院の総選挙が行われていました。このときもチエンマイ、アユタヤを予定していたのですが、混乱に巻き込まれるのを避けて、ベトナムへ一時避難することにしました。

 今年こそは、チエンマイ、アユタヤに行けるのではないかと考えていたのですが、タイの政治的混迷はすでに3年近く(首相の親族による株式インサイダー取引疑惑が2006年1月に発覚し、タクシン政権は人民代表院(下院)を解散して2006年4月に再選挙を行ったが、主要野党が出馬をボイコットして、選挙無効が確定。)にも及び、解決の兆しが見えません。

 この政治的混乱は、タクシン派と反タクシン派の対立から起こっているものですが、その対立はどこから生じているのでしょうか。タイでは、軍によるクーデターも起こりますが、民主主義的過程が行われている国です。選挙によって政治的方向が決定されているのです。ここ数年で数度選挙が行われているのですから、国民の選択が機能している筈です。

Mr Thaksin's supporters, most of them in the rural north and north-east, still see him as a champion who pushed through
policies that made real improvements to their lives. They felt robbed by the coup, and insulted by the PAD protesters who say their votes for Mr Thaksin were bought.
(BBC News:10 October 2008)

 どうも階級対立があるようです。タクシン支持者がタイ北部や東北部に多く、貧困層や農村部の人たちが自分たちの生活を改善してくれるリーダーだといまだ考えているようです。反タクシン派が「農村部の票をタクシン派が金で買った」と主張することに反感を持っている層です。タクシン首相以前の政治家は地方の活性化に熱心ではなく、海外からの企業の誘致にのみ熱心であって、自分たちは置き去りにされていると感じていたわけです。

Mr Thaksin's opponents still see him, even in exile, as a dangerous politician of overreaching ambition, a man who used his wealth to concentrate power in his hands, and who had a hidden republican agenda. (BBC News:10 October 2008)

 反タクシン派は、タクシンを富の力を用いて政治的権力を自分の手に集中させて政治運営をしようとする危険な政治屋と見ているようです。汚職と脱税で富を得、買収で政治的権力を維持する人物であるとも考えているようです。

 この状況は、国民を階級を超えて1つにまとめ、地方にも目を配り農村部の貧困を解消する政策を打ち出し、都市部の中間層にも経済発展の夢を与える清廉な政治家が出てこないことには改善しないでしょうね。そもそもそんな有能な政治家がいるなら、まず日本に欲しい!

 今年のタイ旅行、どうしたらいいのでしょう。バンコクへの航空券はすでにあります。 1.強行する(打撃を受けているタイの観光業に寄与する。観光収入が国内総生産(GDP)の7%ほどを占めると言われている) 2.バンコクからまたベトナムに行く(ホテル代がじりじりと上昇している。私はまだメコンデルタには行っていない) 3.比較的政治が安定してるマレーシアにバンコクから行く(他のアジア諸国と比べて日本人観光客の伸びが著しい。ベトナムと比べ観光資源が多い) 4.バンコクからシンガポールに行く(何度も行って、私はすでに飽きている)

           (この項 健人のパパ)          

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