夫とふたりで先日「母べえ」見て来ました。
多くの人に見てもらいたい、反戦映画として長く語られ続けて欲しいという思いが募りました。
夫は、夫の母から聞いた戦争中の話を検証しながら見たようで頭がフル回転したそうです。
映画オタクの夫ですが、「こんなに力を入れて見た映画は初めてだよ」と言い、帰路は「疲れた」を連発し、久しぶりにランチをした後、途中疲れたとマクドナルドで休憩をしてしまうほどでした。
私は、祖母から、空襲の話、疎開中の話、広島や長崎の原爆の話などを聞いて育ちました。私の祖父は戦争中に満州に行ったようです(祖父は戦争の話を常に避け、私の記憶では聞いたことがありません)。満州で盲腸の手術をしたり、足を打たれたり、肺炎に罹ったりして大変な時を過ごしたと祖母から聞かされました。
祖母は戦争が始まる前から反戦の意識が高かったようで、現実とのギップに常に苦しんでいたようです。自分の信念を貫いたため、餓死してしまったり、投獄された人の話も聞いた記憶があります。幼い私には当時とても怖い話しでしたが、こうして生の体験をした祖母が語ってくれたと思うと感謝で一杯です。
今後は私達がどうやって自分の子供達に語り継いでいくかが課題だと感じています。
映画から話がそれましたが、吉永小百合さんの母べえの演技に大変心打たれました、また浅野忠信さんの演技力にも圧倒されました。照べえという幼い子供の姿が自分の子供とだぶり、「おなかすいいた」と泣きじゃくる姿はとてもつらく、夫も「健人(次男の名)と同じ位の年でだぶってしまった」と同じような感想を述べていました。
亡くなる直前の言葉を娘役の戸田恵子さんが聞き、長年の主人公の夫に対する愛情の深さ、芯の強さを感じました。
勇敢に生き抜いた一人の「母」のストーリーを見たことで明日もがんばろうという力をいただきました。
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