POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 




今回のベトナム旅行、ベトナム語の基礎は学んだつもりで出かけて行ったのですが、地図や案内標識を読むこと以外に使えることが少なかったと思います。その原因を分析してみると、どの場面でベトナム語を必要とするかの想定が間違っていたことと聞き取りが上手くいかなかったことが挙げられます。

まず、場面ですが、外国人観光客と普段に接している人たちは英語を使えますから、不慣れなベトナム語を使う必要はありません。しかし、英語教育が一般的でなく、語学校に通わなくては習得できないのか、ホテル付きのドライバー、ベッドメイキングの女性、ドアボーイなどの人たちの多くが英語を上手に扱えないか、英語ができません。英語を上手に扱う人たちはレセプションを担当するようになるのでしょう。

レストランに入っても、スタッフの全員が英語を話せるとは限らず、英語併記のメニューを指差さないと理解されないことが多いと言えます。こちらが定型の会話ではなく、例えば「これは辛いの?」、「辛くないのはどれ?」、「辛くなくしてくれる。」などの変則的な質問をして、いよいよ困ると、英語の話せるスタッフとバトンタッチです。「お勘定を。」を意味する、妻が言う“Bill, please.”や“I'd like the check.”も通じないことがあり(発音が悪い? いやバンコクでは確実に通じていました。)、妻の「紙に字を書くような仕草」を伴って初めて了解されることがありました。

それらを反省点にして、今度ベトナムを訪れるとき(※)に備えて、ベトナム語を必要とする場面を考えてみました。

※ いつになるかはわかりません。妻が言うには、ベトナムのホテルの値段が2005年と比べてかなり高くなっていたこととさらに値上がりが予定されていることからベトナム観光の魅力がかなり減退しているのだそうです。

(具体例) 市場で物を買う
「チョー(chợ)」と言われるマーケットは本来地元の人たちが仕入れに集まる場所で外国人観光客のあまり訪れるところではないようです。当たり前ですね。そのためか、英語を話せない人たち(定型の会話、「いくら?(How much?)」を聴き取り、英語でいくらいくらと答えられる人たちが数パーセントいますが)が殆どです。妻の「ハウマッチワンキーロ?(1キロ、いくらなの)」の問い掛けに対して、首をすくめる人、財布からお金を取りだして示す人、英語で例えば“fifteen (thousand) ”と答えられる人、様々です。

そこで、少なくとも数詞をベトナム語で言えて、聞き取れることが必要になります。ダラットの市場で、果物を売っていた40歳代の男性たちと数の勉強をしてみました。右手を上げて指を折りながら

「モッ(ト)、ハイ、バー、ボン、ナム、、、」

その発音を直すように数人が声を揃えて(イチゴを大きさで選り分けながら)、

một,hai,ba,bốn,năm,sáu,bảy,tám,chín,mười

教えてもらったのですが、ここのイチゴは硬くて酸っぱくて甘みがなかったので、授業料代わりに買うこともなくて、御免なさいね。



この数詞、覚えるのに苦労しました。若いときには何の苦労もなく、無意味な文字列を覚えることができたのですが、いまでは覚えられなくなってきています。その文字列が意味を持つようにするまでは、大変な努力がいるようになってしまいました。覚えても覚えてもすぐに忘れてしまいます。いままで蓄えた知識と関連づけて意味を与えてやらなければなりません。

で、どうやってこの数詞を覚えたかというと、「語呂合わせ」です。
「もっとハイバーボン飲む。」のリズムで、「モット(một )、ハイ(hai)、バー(ba)、ボン(bốn)、ナム(năm)」
「その場合、楽しもう。」のリズムで、「サウ(sáu)、バイ(bảy)、タム(tám)、チン(chín)、ムォイ(mười)」

笑ってやって下さい。記憶力の減退で、苦労しているんですよ。こうやって覚えた数詞を日常生活の中で、カップを3つ見ると、「ああ、カップが、、モット、ハイ、バー、、、バー(ba)あるな。」と意味づけて、記憶に固定していってます。

10台の数は、例えば17を、中国語のように「十七」とは言わず、日本語のように「十七」と言います。つまり、「十」は、“mười”、「七」は、“tám”ですから、17は、“mười tám”になります。。ただし、「五」は頭子音に変化があり、“năm”は“lăm”になります。



46は、どう言うのでしょう。「四十六」というような言い方になります。「四」は、“bốn”、「十」は、“mười”、「六」は、“sáu”ですから、46は、“bốn mươi sáu”になります。ただし、10~19を除いて、「十」は声調に変化があり、“mười”は“mươi”になっています。

では、31は、どう言うのでしょう。「三十一」というような言い方になります。「三」は、“ba”、「十」は、“mười”、「一」は、“một”ですから、31は、“ba mươi mốt”になります。ただし、「十」は声調に変化があり、“mười”は“mươi”になっており、「一」にも声調に変化があり、“một”は“mốt”になっています。

白水社の「エクスプレス ベトナム語」を読んで、ここまでが私の理解して行ったことで(また、ここまでしか解説がなかった)、実際は「市場」というシチュエーションではいまひとつ実用性がなかった。ベトナムではインフレが進み、通貨が何千ドンという単位で使われていたのです。1~99という単位ではないのです。長くなったので、その話は、また、、、

        (健人のパパ)

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妻「あみ」のお供でベトナム縦断旅行をすることになり、いくらかでもベトナム語が理解できるようになれば、旅先でのリスクが幾分かは回避できるのではないかとベトナム語の学習を始めました。

図書館からベトナム語の入門書を借りてきては読んでいるのですが、その編集方針に不満があります。旅行者向きではないということです。旅行で、ベトナム語を必要とする場面を考えていないのではないかという気がします。

「ホテルでの会話」という項目がありますが、観光産業に属している人たちで英語を話せない人は経験的に極めて少ない。英語を少しでも話せることが多分この産業に属していられる最低限の条件なのでしょう。こんな人たちと会話するときは、お互いに母国語でない英語を使って会話するのがよい。ビジネスライクに話しができるからです。

では、どんな場面で必要になるのでしょう。それは例えば、地元の人たちが行く場所での会話でしょう。市場で「これは何?」と尋ねてみたいとします。しかし、自分のベトナム語が通じたとしても、その答えがわからないということが起きてくるでしょう。それに備えて、例えば、野菜や魚などの単語を絵入りで載せほしい。

パセリ(ngò tây)、ピーマン(ớt tây)、カボチャ()、ニンニク(tỏi)、ニラ(hẹ)。

(1) 豆(đậu)、大豆(đậu nành)、緑豆(đậu xanh)、いんげん豆(đậu lửa) (※ đậuは、トウ「豆」の漢越語)
(2) 大根(củ cải)、玉ネギ(củ hành)、ネギ(hành) (※ củ は、「球根状の物」の意味)
(3) 茄子()、トマト(cà chua(酸っぱい茄子の意味))、人参(cà rốt(南部音 カーロッ(ク)、北部音 カーゾッ(ト)「キャロット」の音訳語でしょうね)) 
(4) 瓜(dưa)、キュウリ(dưa chuột(鼠の形をした瓜?))、スイカ(dưa hấu
(5) 芋(khoai)、紫芋(khoai mỡ)、ジャガイモ(khoai tây)、サツマイモ(khoai lang
(6) 香草(rau thơm)、サラダ菜(rau xà lách(南部音 ラウサラッ(ク)、北部音 ザウサラッ(チュ)、rau+サラダの音訳語))、レタス(rau diếp
(7) キャベツ(cải bắp)、白菜(cải thảo) 

旅行の楽しみのひとつは、その地域の食文化を理解することなのです。

「この~は、何ですか。」という言い方を覚えてみます。
指示代名詞は、単独で主語になることができますが、指示形容詞は、「類別詞+指示形容詞」や「名詞+指示形容詞」の形で主語にします。





 「この物(これ)は、何ですか。」
  -「トマト。」
 「トマトですか。」
  -「そう、トマト。」
 
トマトは見ればわかりますから、この会話は成立しそうにもないのですが、例文として挙げました。

ベトナム語では、指し示すものが、無生物か生物かで「この~は、何ですか。」の~に入る語(類別詞)が異なります。無生物なら“cai”、人以外の生物なら“con”、人なら“ngươi”となります。

「果物」だということはわかっていて、より具体的に「この「果物」は、なんですか。」と質問したいならば、

  

 「この果物は、なんという果物ですか。」
  -「え、どの果物?」
 「これ。」
  -「マンゴー。」

「果物」は“trái”です。文の構造は“trái”「果物」+“này”「この」+“là~?”「ですか。」“trái”「果物」“”「何という」で、「この果物は、なんという果物ですか。」です。指示形容詞や疑問形容詞“”「何という」は、名詞の後ろに置かれます。いわゆる「後置修飾」です。

đó anh ạ”は、問いかけた者が男性であった場合で、女性なら“đó chị ạ”になります。その前後についている語は、「なのよ」というような語気を伝えるものです。

さて、果物はベトナム語でどういうか覚えておくことにします。表示があれば、わざわざ尋ねなくても、読めばわかりますからね。尋ねたとしても、答えがベトナム語でわからなかったら、何にもなりませんよね。

バナナは“chuối(南部音 チュイ、北部音 チュオイ)”、ランブータンは“chôm chôm(チョムチョム)”、マンゴスチンは“măng cụt(南部音 マンクッ(ク)、北部音 マンクッ(ト)”、ドリアンは“sầu riêng(南部音 シャウリン、北部音 サウリェン)”、マンゴーは“xoài(ソアイ)”、ジャックフルーツは“mít(ミッ(ト))”、ライチは“vải(南部音 ヤイ、ザイ、北部音 ヴァイ)”、ロンガンは“long nhãn(ロンニャン、音が近いですね)”です。

          (健人のパパ、2007年12月にベトナム出発前に書いた記事)

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日本語で「曜日」は、月曜日、火曜日、、、と固有の名前で並びます。これはヨーロッパ言語の系統です。例えば、英語なら Monday、Tuesday、、です。それに対して、中国語は、星期一、星期二、、(礼拝一、礼拝二、、とも言う)と順番で並べます。つまり、「月曜日」は、「曜日の一番め」という意味で、「星期一(普通話なら xingqiyi 1-1-2声、広東語なら singkeiyat 1-4-1声)」なのです。ただ、「日曜日」だけは、「星期七」にはならず、「星期日(普通話なら xingqiri 1-1-4声、広東語なら singkeiyat 1-4-6声)、星期天とも言う」です。

ベトナム語もこの系統なのですが、順番は「日曜日」から振られるのです。つまり、「月曜日」は「曜日の二番め」という意味で“ngày thứ hai”です。一週間はどの曜日から始まるかに意識の違いがあるのでしょうね。日本人は、暦の上では「日曜日」から始まるけれど、意識の上では「土・日」を連続した休日と捉えて、「月曜日」から始まると思っているのかも知れません。ならば、ベトナム語の曜日は暦通りだと考えておけばいいですね。

ここで、「序数詞」(順番を言うときに使う数詞。数を数えるときの「基数詞」と異なります。例えば、英語では、oneが基数詞で、firstが序数詞)の一覧を載せます。作り方としては、基数詞の前に「第~」の意味を持つ“thứ”(「次(中国音、ci 4声)」)を置きます。つまり、“ngày(日)”+“thứ(第~)”+“基数詞”という順に並べればいいのですね。ただ、一と四は別の語になります。“một”ではなく、“nhất”(「一(広東語で、yat 1声)」)。また、“bốn”ではなく、“”(「四(普通話で、si 4声)」)です。



なぜか、「日曜日」は、“ngày thứ nhất”ではなく、微妙に発音部位と声調が変わった“ngày chủ nhật”です。

しかし、ベトナムの旅行先で「曜日」を話題にしなければならない状況というのは考えにくいですね。特に覚えなくてもいいか。

        (健人のパパ、2007年12月にベトナム出発前に書いた記事)

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ベトナムで食堂に入ります。「おや、外国人だ。また、言葉が通じなくて苦労するわ。」と思わせないために、まず挨拶をします。ベトナム語を話すのだという意思表示をしないで、突然注文してもベトナム語だと受け取ってもらえません。ベトナム語は声調言語で難しいのです。声調は怪しいけれど、発音が似ている食べ物を当ててね、というわけです。

ベトナム語の挨拶は朝でも昼でも、会うときでも別れるときでも“Chào.”でいいようです。できれば、その後に“ông”、“”、“anh”、“chị”、“em”を付け加えてみます。“Chào, chị.”と言えば、「やあ、お姉さん。」という感じで、同年輩の女性に呼びかけます。ベトナム語は人類みな兄弟家族といった言語のようです。呼び掛けの言葉は、親族関係を表す言葉を利用しています。



自分より年上だと思えば、ông”(男性に対して)、“”(女性に対して)を付け加えます。
自分と同年代だと思えば、“anh”、“chị”を付け加えます。
自分より明らかに年下に見えれば、“em”(男女とも)を付け加えます。

食堂の人にとって知りたい情報は、欲しい料理名とその個数でしょうから、それを伝えます。妻「あみ」は同じものを3個注文することはありません(「せっかく来たのだから、いろいろと食べてみたいのよ。」)。数詞は、「 1 」を覚えればいいことになります。ベトナム語で「 1 」は、“một”(モッ(ク)(南部音)、モッ(ト)(北部音))です。参考に、10までの数詞を載せました。



鶏のフォーを注文してみます。

(にっこり笑って)「鶏のフォー(phở gà)を1杯下さい。」 “bát”は「鉢、器」です。「1鉢のフォー・ガーね。」という感じで言葉を並べます。

  “Một bát phở gà.” 

丁寧に言うなら、こんな風に。“cho”は「与える、くれる」、“tôi”は「私」です。「下さいね、私に。」と前に置きます。

  “Cho tôi một bát phở gà.

「こんちは~、おばちゃん。フォー・ガーね。」

  “Chào, bà. Cho tôi một bát phở gà.

もっと簡単にして、

  “Bà, cho tôi một bát phở gà.



これは、ベトナム語の入門書を読んで理解したことです。さて、実践でうまく行くか、、、

        (健人のパパ、2007年11月にベトナム出発前に書いた記事)

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Yahoo! Việt Nam で何か情報を、と検索する場合、声調記号などを入力しない(tự động)でも引けることがありますが、精度が低い。そこで、声調記号などを入力することになります。

その方法を今まで知りませんでした。わざわざオンラインでベトナム語を入力し、それをコピー&ペーストしていました。しかし、偶然、aを連続して打ったところ、“â”という文字に変換されたことから、調べてみました。

ベトナム人が通常、ベトナム語を入力するのは“TELEX”という方法によるというのです。調べて理解したことを述べてみます。

(手順1)
ヤフーの検索窓(“Tìm”、Search)の下部にある“kiểu gõ”(入力方式)で、“Telex”を選択する。



(手順2)
アルファベットにない文字は、次のルールで入力します。
(1) “đ”は、“dd”と入力する。
(2) 半狭母音“┓ꔓô”は、“aa”“ee”“oo”と母音字を重ねて入力します。
(3) 非円唇母音“ơ”“ư”は、“ow”“uw”とwを母音字の後ろに加えて入力します。
(4) 短音記号のついた“ă”も、“aw”とwを母音字の後ろに加えて入力します。

(手順3)
声調符号は次のルールで入力します。
(1) 例えば、“â”を上昇調にするには、“s”を入力します。“”となります。もし、“âs”と入力したいのなら、もう一度“s”を入力します。
(2) 例えば、“ê”を下降調にするには、“f”を入力します。“”となります。
(3) 後は、画像で確認ください。
(4) 声調符号を間違えて入力して取り消したいときは“z”を入力すると、声調符号だけが消えます。

 上昇調にすることを“sharpening”(“sharpen”には「〈音を〉高くする」という意味もある)とすると、母音の次に“s”を入力すること(本来は声調名“dấu sắc”によるという)を、下降調にすることを“falling”とすると、“f”を入力することは納得がいきます。
 ベトナム語の子音文字では、f、j、w、zは使われません。“f”は下降調の入力に使われています(声調名“dấu huyền”の“hu-”を似た音の“f”で代用したという)。“j”という文字には上部にドット(・)がついています。そこで、低降で声門閉鎖の母音を表して、その真下にドット(・)がつく声調名“dấu nặng”(“dot below”)の声調記号を入力するには、“j”と考えればいいでしょう。
 ベトナム語の子音文字に含まれ、声調記号の入力にも使われる“r”は、“dipping-rising”(低く下がって上がる)声調(声調名“dấu hỏi”)の“r”と考えればよく、また、急激に上がって声門を閉鎖し、上がる声調の“~”(tilde、チルダ)(声調名“dấu ngã”)の入力には“x”の筆記体の一部が波ダッシュ(~)に似た形状になっているから、“x”だと考えればいいのではないでしょうか。  

 ベトナム語を入力したいときには、google翻訳 のページを使うといいでしょう。

(手順1) 「言語を検出する」で「ベトナム語」を選択します。



(手順2) 四角い枠の左下で、「入力ツールを選択」から、「ベトナム語 - Telex」を選択します。



 これで、あなたのパソコンのキーボードから上のルールに従って、ベトナム語を四角い枠の中に入力することができるようになります。一定量ができあがったら、Word などへコピー&ペーストすることになります。

※ この記事で「ベトナム語の入力はオンラインで」を修正します。

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 「ベトナム語は日本語の仲間?」(方言1)
 「ベトナム語は日本語の兄弟?」(漢越語)
 「不思議なベトナム語(5)」(摩擦音と破擦音)
 「不思議なベトナム語(4)」(子音2)
 「不思議なベトナム語(3)」(子音1)
 「不思議なベトナム語(2)」(母音)
 「不思議なベトナム語(1)」(声調)

       (この項 健人のパパ)



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調理別分類(“Theo cách làm”(according to how to make))を見てみます。



Nướng - Hầm は、「焼く」-「とろ火で煮る」。
Chiên - Xào は、「揚げる」-「炒める」。
Kho - Rang は、「煮詰める」-「炙る」
Hấp - Nấu は、「蒸す」-「煮る」
Xem đầy đủ... は、「すべてを読む...」

Rang”は「揚げる」ですから、“Cua Rang Muối”(クア・ラン・ムォイ、クア・ザン・ムォイ)は“Cua”(「蟹」)を揚げて“Muối”(「塩」味)をつけたものということになります。



Hấp” は「蒸す」ですから、コム・ハップ・ラー・セン(蓮の実のチャーハン、Cơm Hấp Lá Sen)は“lá sen”(ラー・セン)「蓮の葉」に包んで「蒸した」“cơm”(コム)「ご飯」なのでしょうね。



さて、下の立て看板では、扱い品目は描かれている海産物の絵から見て想像がつきます。「伊勢海老(トム・フム、Tôm Hùm)」、「蟹(クア、Cua)」、「蟹(ゲー、Ghẹ、swimming crab)」でしょうね。「ゲー」を使った料理には、ghẹ rang muối, ghẹ nướng, ghẹ sốt me などがあるようです。ことによると、妻「あみ」が料理教室で口にしたのは、「ゲー・ラン・ムォイ」なのかも知れません。



「ゲー」という蟹は何なんでしょう?
Ghẹ được phân bố ở khắp các vùng biển đến độ sâu 50 – 100m và cửa sông, đáy cát bùn từ Bắc vào Nam, nguồn lợi khá phong phú.
Ghẹ là đối tượng hải sản quý, có giá trị thương mại cao và là mặt hàng xuất khẩu quan trọng của Việt Nam.
という記述を見つけましたので、今翻訳中です。どうもベトナムの領海内に広く分布していて、ベトナムの重要な輸出産品になっている、ということのようなのですが。

“swimming crab”は、「ワタリガニ」と呼ばれるようです。5番目の足が偏平になっていて(「遊泳脚」)、夜に海を泳いで(swimming)「渡り」歩くことからついた名前なのだそうです。

       (この項 健人のパパ)

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外国を訪れるとき、その楽しみの一つは地元の料理(ローカル・フード)を口にすることです。そのためには、メニューを読めなくてはなりません。タイ語では挫折しました(タイ文字を覚えられなかった)が、ベトナム語はアルファベットを基本にしていますので、読めそうです。

そこで「Ẩm Thực Việt Nam(アム・トゥック・ヴィエット・ナム)」というサイトには、「画像」と「料理名」が載っているので、研究中です。

食材別分類(“Theo thành-phần”(according to ingredients))を見てみます。



Gà - Tôm - Bơ は、「鶏」-「海老」-「アボカド」
Bò - Heo - Vịt は、「牛」-「豚」-「アヒル」

この柱に貼ってあるお品書き(?)を見てみます。
Phở Heo”(フォー・へオ)は「豚肉入りのフォー」、“Phở Bò”(フォー・ボー)は「牛肉入りのフォー」です。特に指定しなければ、“Phở Gà”(フォー・ガー)「鶏肉入りのフォー」になるのでしょうね。

Bún Giò”(ブン・ゾー、ブン・ヨー)は何でしょう。“Chả Giò”(チャー・ゾー、チャー・ヨー)が「春巻き」だから、“Bún Chả Giò”(ブン・チャー・ゾー、ブン・チャー・ヨー)が省略されていて、「揚げ春巻きをのせたビーフン」なのかな。それとも、“Giò Heo”(ゾー・へオ、ヨー・へオ)は「豚足」だから、“Bún Giò Heo”が省略されていて、「豚足をのせたビーフン」なのでしょうか。

miến”(ミエン)は「メン(麺)」で、緑豆、ジャガイモ、サツマイモの澱粉から作られる乾麺である「春雨」も「ミエン」です。“Miến Mì”(ミエン・ミー)は“Bột Mì”(ボッ(トゥ)・ミー)「小麦粉」から作られるうどんのような麺があります、ということかな。



quay”(クワイ、ワイ)は「炙る(あぶる)」、“vịt”(ヴィッ(トゥ)、イッ(ク))は「アヒル」です。“Vịt Quay”(ヴィッ(トゥ)・クワイ、イッ(ク)・ワイ)は「ローストダック」でしょう。“xá xiếu”とあるのは,“xá xíu”(サー・シウ)「チャーシュー(焼豚)」のことでしょう。しかし、この店では何も言わずとも指差せば買えますね。



Cá - Mực - Cá lóc は、「魚」-「烏賊(いか)」-「雷魚」
Trứng gà - Cua は、「鶏卵」-「蟹(かに)」
Bột mì - Bột nếp は、「小麦粉」-「もち米粉」
Xem đầy đủ... は、「すべてを読む...」

(参考) 南部音では、“i”“ê”に続く語末子音“t”は/t/の内破音ではなく、/k/の内破音になります。“vịt”は、「ヴィッ(トゥ)」ではなく、「イッ(ク)」になるのでしょう。



南部音では、“d”,“gi”,“v”は、すべて/j/(ヤ行の頭子音)でいいようです。だから、“vị-”は、「ヴィ-」ではなく、「イ-」になると思われます。



       (この項 健人のパパ)

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以下の文章は、
(1)「あなたは、日本人です。」
(2)「あなたは、日本人ですか。」
(3)「あなたは、日本人ですよね。」
をベトナム語にしたものです。



英語の文章構造に似ていますね。その構造を見てみます。“Anh”は、人称代名詞(2人称単数)です。ベトナム語の人称代名詞は、英語(2人称は、“you”のみ)と異なり、性別・年齢・身分によって相対的に使い分けられます。“Anh”は、同年輩の男性に対して使われます。

そんな面倒な!と言いたいのですが、いろいろあるのは、日本語と同じ。「君、あなた、あんた、おまえ、貴様」などですね。さらに人称代名詞の代わりに役職名で呼んだりします。例えば、勤務外で、部下が部長に対して、「部長は、ベトナムへ行ったことがありますか。」と言う場合です。

私は、妻に「お父さんは、メコンデルタに行きたくないの。」などと言われたりします。私は、妻の父ではもちろんありません。家庭内の役割で呼ばれるわけですね。考えてみれば、日本語は難しい。下の表は、ベトナム語の2人称代名詞のいろいろです。



Anh”の発音は、北部と南部で異なります。まず、南部音ですが、語末子音の“nh”は/n/(「ン」)になります。“Anh”は、「アン」です。次に、北部音ですが、「わたり音」と「内破音」という現象が起こります。結論から言いますと、“Anh”は、「アイン」と聞こえます。

「AはBです。(A=B)」というときの「です(=)」のあたる語を「繋辞」といいます。複数ある英語(“am”,“are”,“is”)とは異なり、日本語もベトナム語も1種類です。ベトナム語の繋辞は“”で、主語の人称・数の影響を受けません。

người”は、「人」という意味です。ベトナム語は、後置修飾ですから、「~人」というときは、「人」+「国名」という構造になります。よって、「日本人」は、「人(người)」+「ニッポン(日本、Nhật bản)」で、“người Nhật bản”となります。(“người Nhật”とも言う。)


ベトナムで、「あなたは、べトナム人ですか。」というシチュエーションは考えにくいので、人種を話題にするのは微妙な問題ですが、「キン族(ベトナムの民族の90%を占める。少数民族と区別するときに使われる。)」、「華人(人種としての中国人)」で例文を置き換えて見ましょう。

người”+“Kinh”(「京」)→“người Kinh”(または“Kinh”のみでも)、“người”+“Hoa”(「華」)→“người Hoa”を使って、「あなたは、キン族ですか。」「あなたは、華人ですか。」という文章を作ってみます。



疑問文は、“A có phải là B không?”や“A là B, phải không?”という形にします。

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     (この項 健人のパパ)

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※ この記事のほか、「ベトナム語を学ぶ - ベトナム語で検索する方法」もご参照ください。

以前、「ベトナム語の入力は難しい」という記事で、ベトナム語の入力について書いたのですが、調べていくうちに簡単に入力する方法を見つけました。



人の知識には限界があり、「それは、君が知らないだけ。こういうことなんだよ。」とか、「こういう方法があるんですよ。」とか言われることがあります。これもそれと類似したことの一つ。“Vietnamese Keyboard”で検索して見つけました。

Online Key Board for Vietnamese」を使えば、容易にベトナム語を入力できます。後は、「コピー&ペースト」をするだけ。妻「あみ」の書いた記事にせっせとベトナム語を入れています。

最低限、ベトナム語で書かれた表示が読めれば、ベトナム旅行での不自由の少しは解消できそうだからです。タイでは、タイ語に完全に挫折し、何を扱っている店なのかすら「看板」ではわかりませんでした。ベトナムでは、「看板」で何のお店かはわかるようにしたいところです。



これ(妻「あみ」がダラット(Đà Lạt)で撮った画像)は、“mứt”「ジャム」、“đặc sản”「トクサン(特産)の」ということでしょうね。看板の「絵」と「文字」から、「イチゴのジャム」は手に入りそうです。



赤い文字“Hồng”は、多分、人名で「ホン(紅)の店」ということで、“phở mì”は、米ではなく小麦で作った「フォー・ミー」がありますよ、ということでしょうね。(妻「あみ」がニャチャン(Nha Trang)で撮った画像)

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       (この項 健人のパパ)

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日本では、東京方言をベースにした標準語は地方でも通じます。地元の高齢者が話す方言がわからないとしても、こちらからは情報を送り出すのに苦労はしません。

ベトナム語もそうだと考えていたのですが、そうではないようです。政治の中心「ハノイ」の方言をベースにした北部ベトナム語を標準語と考えて、学習を進めていたのですが、北と南との地域感情も絡み、南部で北部ベトナム語を話すより、やはり南部ベトナム語を話す方がよさそうです。

そこで、大きな違いのない母音は後回しにして、子音を調べてみました。



“d”,“gi”,“v”は、すべて/j/(ヤ行の頭子音)でいいようです。すると、“áo dài”(アオザイ、“d”は北部音では/z/(ズ))は、「アオヤイ」となるのでしょうね。

ベトナムでは、「ノン」(nón、帽子)を被り、白い「アオヤイ」を身につけた女学生が「セーダップ」(xe đạp、自転車)に乗って、颯爽と通り過ぎて行く、、、なんて表現することになります。



「はい」や「ええ」と丁寧に返事をするとき、北部では“Dạ”(ザー)と言うようですが、南部では、英語の“Yes.”が崩れたときの発音、“Ya.”(ヤー)(「そう。」とぞんざいに返事をする感じの語)で返事をすればいいことになりますね。

Anh là người Nhật bản, phải không?”(アン ラー グォイニャッ(ク)バン、ファイコン(グ)) 「日本の方ですか。」
Dạ.”(ヤー) 「ええ。」

(注)「ニッポン(日本)」→「ニャッ(ク)バン(Nhật bản)」、「人(người)」+「日本(Nhật bản)」=「日本人(người Nhật bản)」(ベトナム語は後置修飾)



メコンデルタを流れる2つの大河「前江(Tiền Giang、ティエンザン)」と「後江(Hậu Giang、ハウザン)」は、「ティンヤン」、「ハウヤン」ですね。人格を持った2つの河、「ティン」やんと「ハウ」やん、親しみが持ててきました。



(注)“iê”という二重母音は、北部では「イエ」ですが、南部では「イ」になるようです。だから、“Tiền”は、北部では「ティエン」で、南部では「ティン」になります。“uô”、“ươ”は、ともに「ウ」、特に唇音(m,p)、円唇母音(u)、前舌狭母音(i)の前では必ず。口の動きの節約なのでしょうね。

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      (この項 健人のパパ)

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