上の図を用いて説明していきます。抵抗器 R1、R2 にかかる電圧は、電源の電圧に等しくなります。電源の電圧を V としておきます。抵抗器 R1、R2 に流れる電流の大きさをそれぞれ I1、I2 とすると、オームの法則から、次の2式が成立します。
V = I1 R1 …… ①
V = I2 R2 …… ②
①式を②式に代入すると、次の式が得られます。
I1 R1 = I2 R2
比の性質に「内項の積は、外項の積に等しい」というものがあります。a:b = c:d という比のとき、外側にある a と d を「外項」といいます。左辺の「前項」と右辺の「後項」ですね。それに対して、左辺の「後項」と右辺の「前項」を「内項」といいます。内側にある b と c ですね。これをそれぞれかけたものは等しくなります。a×d = b×c ということです。
この性質を逆に利用すると、ad = bc という式が成り立つときには、a:b = c:d、または、a:c = b:d という式が成り立つことになります。
各点を結ぶと原点を通る直線となります。ここで、電圧を E または V とし、電流を I とします。“E”としたのは、英語で「電圧」は“electric tension”(エレクトリック・テンション。「電位差」なら“electric potential difference”)と言うことからその頭文字をとっているからです。単位記号を使えば、“V”です。電流を“I”とするのは、「電流の大きさ(電流の強さ)」を“intensity of electric current”と言うことからです。